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アトリエ日記

2018年2月18日 (日)

ありがとうの日

 2月12日の月曜クラスは建国記念日の振替え休日。

 学校が休みの子ども達は、みんな早めにやって来て一生懸命遊んだ。
 トトロ特製揚げパンチョコ味にトッピングするカノちゃん。
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 「休日は髪を結わえてないの。」なんて双子のようなナナミちゃんとココナちゃん。絵はもちろん描いているけれど、いろんなことが楽しくてみんなでずーっと笑いっぱなし。
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 なんと、マオちゃんはアトリエも休みだと勘違いして欠席。
 みんなでいろんなグッズを修理してまた使えるようにした。
 アトリエの小物は修理しつつ、昔からそこにあって歴代センパイたちも大切にしてきたものばかり。
 こうして、みんなで修理して来たのよね。
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 翌13日はスゴい雪の日になった。
 県西部の南部町から、トトロ作品を引き取りに来られる日。
 前日までに、大作も新作も全部そろえてタイトルと一覧表をつくり準備してお待ちしていると・・・・
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 早朝から約3時間かけて、「祐生出合いの館」の皆さんがご到着。
 初めてのトトロのアトリエで少しだけお茶っこをしていただき、絵を全部積み込み、ギューギュー詰めになった町所有のワゴン車で、また雪道を一路西へ。
 「こんな日にはるばるトトロの絵を運びにいらっしゃるなんて、画家冥利に尽きるなぁ。。。」とBOSS。
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 合併で町名が替わり、上から「南部町」と貼付けてあるワゴン車に、なんとかして館に人々をお誘いして活性化したいという町の気合いを感じて、トトロの絵でたくさんの方が訪ねて行かれるといいなぁ。。と願った。
 夕刻に「無事着きました。」と連絡をいただいて一安心。
 さあ、絵の中の子ども達 がんばって元気な姿を皆さんにお届けするんだよ。
  南部町 ありがとう。
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 個展初日の17日はとてもミラクルだった。
 土曜日クラスのみんなが到着した頃、羽生選手のスーパー金メダルが決まり
「絵はいいから 応援しましょう。」と見守ったみんなで「やったーーーっ。」と歓喜の叫び。
 巻き戻して何度か見てから、口々に「せんせー、すごいねー。」と言いつつ絵を描いた。
 また吹雪になり、前半のセラ君はBOSSのヤッケを借りて自転車で風に向かい帰って行った。
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 後半クラスも、もう一度羽生選手たちを見てからみんなで黙々と絵を描き上げた。「やれば出来る。」「ケガをしてもがんばった。」「自分に勝つ。」
 この日の金メダルは子ども達に無言の手本を示してくれた。
 羽生選手。。ありがとう。
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 Mちゃんの弟のS君は、この日をもって中学入学準備やあれこれの為に一旦アトリエを卒業していくことになった。
 「また、来たくなったらいつでもいらっしゃいね。」「はいっ。」
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 それでも不思議にアトリエの人数はいつも大体変わらない。
 このクラスには、先日面接合格をした5歳のチュウちゃんが加わったし。
 チュウちゃんは、「生徒」の顔ではりきってやって来て、チョコンと子供用のイスに腰掛けて大好きな海の絵の続きにとりかかっていた。
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 手の届かないところは画用紙を上下反対にして綺麗な色を塗りながら歌を歌っているし。。。。♪
 「たのしいなぁー。」なんて声が出ちゃうし。
 このクラスの空気が変わった。みんなニコニコしている。
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 S君とはお別れだからみんなで記念の写真を撮った。
 仕事でお休みのチャーリーさんが来たら、急にS君が小さくなったと思うかしら。
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  個展の初日だけれど、アトリエは休めないからここでみんなと居るトトロ。
 指でカエルをつくるのを教えたら、みんな喜んだ。
 子どもの楽しい手遊びを幼い頃に教えてくれたのは故郷の母の弟のYおじさんだった。甥っ子や姪っ子を可愛がってくれて、手品をしてみせたり、絵描き歌を教えてくれたり。。。そして自らも仕事の傍ら絵描きで、よく二科展などに受賞して素敵な作品がたくさんあった。
 親戚の中で絵描きはそのYおじさんだけで、昨年末に父の法事でお会いしたとき「おじちゃんのおかげで、絵描きになりましたよ。」とお礼が言えた。
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 後半クラスが終わり、みんなたっぷりとした顔で帰った後、ユイちゃんスタッフとTVニュースを見ていると、テレビ画面に大きく「トトロ展はじまる」と文字が出て会場の様子がたくさん映った。
 「TVに出るなんて。。。す スゴイねー。」とびっくりして感謝した。
 トトロの大作の中には故郷の岩手山の姿もたくさんあって、なんとなく絵描きのYおじさんのことが心をよぎっていた。
 
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
 この夜母からYおじさんの訃報が知らされた。
 「今日ね アトリエでおじさんの教えてくれた手遊びしたり、思いがけずTVに個展が出たのよ。」と言うと、母は「Yのしそうなことだなぁ。お前に会いにいったんだべ。」と言った。トトロは「おじさんありがとう。」と祈った。
18021814 人は脈々とたくさんの人から受け継いだ魂で支えられ、生きている。
 何もかも奇跡的なタイミングは、一人の力じゃないから。。。「ありがとう。」
なんだね。。と思った。
 
 きっと羽生選手もそのことに気づいておられるのだろう。
 がんばるコトの出来るチカラに心から「ありがとう。」と生きて行きたい。
 

2018年2月11日 (日)

春よ来い

  降ったり止んだりしながら、冬が行きつ戻りつ足踏みしている。

 同じ日本海側の大渋滞のニュースに去年の鳥取大渋滞を思い出して心配しつつ状況を見ていた。どんなに大変だったことだろう。お見舞い申し上げます。

  夜半に降り積もった翌日の週明けの青空。
  白の眩しい雪の道。
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 7日の水曜クラス。
 お休みのヒメちゃん以外のメンバーで、この日誕生日のショウコちゃんのお祝いをした。「おめでとう。」
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 ミサキちゃんの描く春の街。
 みんな色が恋しい大雪の日々の中で。
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 もう節分は過ぎたけれど、一年生のソロンゴちゃんと二年生のフユちゃんが鬼の面をかぶってケラケラしていたので、残った豆を全部まいた。
 「福は内 福はウチィーーーー!」
 これだけ念入りに豆まきをしたから、もうすぐ春も来るといいけど。
 みんなの大きな笑い声が何より春をよびそうで。
 一年生と二年生はうれしくてお面を持って帰った。
 ユミちゃんはアトリエ中の床の豆をホウキでお掃除してくれた。
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 翌8日夜の木曜クラスに、トトロ特製アップルパンを焼いた。
 パイの下の段は食パンなので「アップルパン」
 ネットで検索して、材料があるときはすぐにこさえて見るトトロ。
 りんごがたくさんあったので焼いてみたら、美味しかった。
 カスタードもつくってチーズも敷いた。
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 シュウヘイ君も体調が回復して復活の日本画にとりかかる。
 トトロカレーも召し上がり、サローラも一緒に食べてくれた。
 
 受験生たちの冬は長い。
 サローラもカイキ君も私立は一つずつ受かり、あとは三月の本番を待つ。
 しかし よくこんな時期までアトリエに来ること。ガンバレ♡あと少しよ。
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 南部町でのトトロ個展の為に、シュウヘイ君の勤務する高校からトトロの大作を借りて来てもらった。
 2003年の作品で、絵はがきにもなった地元の麒麟獅子と傘踊りをモチーフに胸を張る因幡の子ども達へのエールを込めた作品。「跳べ、因幡の子どもたち」だ。
 この他にもあちこちの比較的お借りしやすい持ち主から数点の作品をお借りした。
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 こちらも2003年の大作で「平和の歌」
 イマジンを歌うジョンレノンと世界の子ども達を描いた。これはトトロ所蔵。
 テロや戦争の勃発した年で、心を痛めたトトロが初めてオトナの姿を絵にした。
 ジョン レノンなら描きたいと思って。。。
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 大作の多い今回の売買なしのトトロ個展。
 新作も数点描いて、なんとか40点あまりになり会場の壁はどうやら形になりそうだ。
 初めての場所で、トトロ童画が元気に皆さんを迎えることを祈るばかりだ。
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 10日土曜日。
 しっかり早めに来てくれたタカユキ先輩のとなりでユウタ君はずっと座って好きなものを描いていた。時折「センパイッ。」なんて話しかけたりしていたから
 「君が一人でもダイジョウブになったら、タカユキ先輩には来てもらわなくてもいいんだけど。。どお?まだ来て欲しい?」と、みんなの前で聞いてみると
 「きてほしい。」とユウタ君。
 「タカユキ君来てくれる?」とトトロ。
 「え?あぁ。いいよ。」とタカユキセンパイ。
 「オレこんなに毎週アトリエに来るなんて。。」と。ちょっと深い表情で笑っていたタカユキ君。実は彼自身もアトリエに来た当初は座ってなかったのよね。
 持ちつもたれつ、人はお互いを必要とし合って生きるもの。それが一番大事。
 「ありがとうなんだよ。」とユウタ君に言うと
 「ありがとう。」と言った。
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 みんなは その様子を安心しながら見て自分の時間を大切に使い、トトロともいろんな話をする。
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 だんだん作品の完成に近づく双子君たち。
 ていねいで、優しくて元気な絵だ。
 彼らの母方のおばあちゃんはトトロ展の館の近くなんだということで、お母さんは「知り合いに観に行くように連絡しときます。」って。   感謝。
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 後半もゆっくりとした時間が流れ、てんてん君が読み聞かせにチャレンジ。
 「読んでもらうって楽しいね。」とトトロが言うと
 「聞いてもらうって たのしいです。」と一人っ子の彼。
 みんなも静かに聴いていた。
 なんだか全員兄弟姉妹のように思える時がある。ご縁のミラクルだ。
 同じ時間を分け合って、子ども時代のアトリエタイムの思い出が降り積もっていく。きっと いつか思い出す日がくるのだろう。
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 「せんせいの描く絵はこんなんですよねーーー。」とギャハハのみんな。
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 さて、トトロ童画の世界を広げてもらって雪深い大山の麓の町にニッコリと紅いホッペの子ども達が 春を運んで行くのかな?
 今回トトロに依頼して下さった皆さんのご期待にお応えしようと、今夜も筆を進めるオリンピックの夜だ。
 南部町から作品を引き取りにいらっしゃるのは、13日。
 天気予報の雪マークが消えますように。。。。。。春よ来い。
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2018年2月 4日 (日)

福はーうち!

 一月29日の月曜クラス。

 雪のワンサカ降る中を、学童からたどりついたココナちゃん。なんとスニーカーはビショビショで靴下を脱いだ裸足の足は真っ赤に冷えきり。。。
「どしたの?」と聞くと「朝は晴れていたから。」と防寒靴を履かずに登校したらしい。 
 すぐにトトロの予備の靴下を履かせて、スニーカーには新聞紙を詰め込みストーブに干した。
 「冷たかったね。よく歩いて来たね。」と言うと、マオちゃんが
 「目的地がアトリエだと進めるんだよ。」と言った。
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 みんなは温かい紅茶を飲んでから展覧会の絵を仕上げた。
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 「インフルがはやっているから負けないでね。」とトトロ。
 「うちの学年だけ、学級閉鎖になってないの。最強の4年生ですっ。」とカノちゃんが胸を張った。
 そしてお菓子のフィギアを楽しそうにこさえた。
 今、みんなにとって最大の敵はインフルエンザ。
 負けないで。。。と祈るばかりのトトロだ。
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 雪で一週間延期になっていた水曜クラスは、一月最後の31日。
 少し気温が上がり、道の雪も融けて延期にした甲斐があったというものだ。
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 「まちきれなかったぁ。。。」と飛び込んで来たソロンゴちゃん。
 ワクワクと絵にとりかかる。
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 この日時間前にBOSSのフェイスブックに「粘土がしたいのでよろしく。」と、なんとヒメちゃんが自分で通信して来てビックリ。
 「トトロ先生に伝えましたよ。」とBOSSが返信すると「ありがとうございます。」と可愛い絵文字。
 お母さんに確認したら「ヒメが自分で打ったらしいんです。」と。。。。
 
 いやーーーー時代も変わりました。。。。
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 どうしてミサキちゃんがケーキを創っているかというと、この日はヒメちゃん10歳のお誕生日で彼女はみんなにクッキーを焼いて来たのでしたよ。
 トトロはそれを見て、こっそりミサキちゃんと二人で粉と卵と牛乳を混ぜ、ビスケットを並べて入れて秘密の炊飯器のスイッチオン。
 おやつの時間には出来ていて、みんなもイソイソとカードを創り いきなりのパーティーに大喜び。
 トトロはいつもみんなに言っている。
 「お祝いは臨機応変。気持ちがあれば工夫してすぐに出来るのよ。何もなくても拍手だけでも手渡せるんだよ。」って。
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 フユちゃんも一月生まれで、この日は学童のほうで誕生日会があったらしく欠席。クラッカーをパーンと鳴らすのは二月のショウコちゃんの誕生祝いまで待つ事にした。
 全員居たほうがいいもんね。
 
「おめでとう。」のことがあるとみんなは一段と元気になる。
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 金曜日にトトロ定期受診の県立中央病院に行くと、デッカい新病棟が着々と建築中だった。
 今のおよそ倍くらいになり、救急救命設備も強化され特に心臓の救命のところが充実されるらしい。トトロを助けて下さったイケメンドクターの皆さんも一層ご多忙になるだろうな。。。。と、医療の世界に身を捧げるお仕事の方々へ心から感謝とエールを送りたい。
 
 トトロが元気にやっていることが恩返しかな・・と思った。
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 2月3日土曜クラス。節分。
 いつものように黙々と描く高校生の二人に
 「あのさ、頼みがあるのですが。。」と、トトロ。
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 それはもちろん「鬼の役」のこと。
 「みんながアトリエを代表して厄払いするんだよ。」「はーい。」
 「福はーーーうち。福はーうち。」
 女の子たちとトトロが容赦なくセラ鬼とタカユキ鬼に豆をぶっつけた。。笑
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 外でポリポリ年の数だけ。・。・。・。これでアトリエの一年は安泰。
 タカユキ君が鬼を引き受けるとは。。。彼はステキに変身した。
 「先生、また来週あの子の時間に来たほうがいいですか?」と聞くから
 「しばらく頼みます。」とトトロ。「はいっ。」と彼。
 
  ありがとうね。
 
  タカユキ君が小一でアトリエに来てから10年が経った。
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 後半の始まる前に「おはじきのやり方教えて下さい。」とユイちゃんとミカちゃん。トトロの子どもの頃の色々なバリエーションを教えると夢中になった。
 「た たのしーーーい♪」
 そっか 今の子はおはじき知らないのね。
 アトリエの遊びは頑固に「昭和」を貫いている。
 けん玉 コマ おはじき 将棋 トランプ などなど。。。
 それもいいと思う。誰かとやれば楽しいものばかり。
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 やって来ました。体験面接のチュウちゃん。5歳。
 お姉ちゃんのユシンちゃんを送り迎えの時とは違う顔。
 ついに夢の叶った喜びが全身からみなぎっている。
 苦節2年。3歳の頃から(なんでボクがアトリエの生徒になれないの?)と、年齢制限の理不尽さに苦悩し続けて来た少年。
 頻繁に届けられる彼からの絵と手紙はついにトトロの心を大きく開かせた。
 「一年生になるには、もう一年ありますが ちゃんと二時間集中しながらアトリエを楽しめるようでしたら考えましょうか。」とお父さんに打診すると
 「体験お試しをしていただけますか?」と。
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 その結果は。。。。
 なんと、トトロに説明してくれつつ集中して海とカニの絵を描いて、しりとりでは豊富なボキャブラリーで高校生を負かした。
 さらに残り10分のときに粘土を創りはじめ、小さなドラゴンを完成させ先輩達を爆笑の中にひきずりこんでいた。
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 この日一番のミラクルは、ユシンちゃん以外のメンバーが仕事や行事や風邪で全員欠席したこと。まるでチュウちゃんの為にあつらえた時間のように。。。
 だから代替えのミカちゃんとスタッフのユイちゃんがトトロも顔負けの面接官になり「先生、この子いけますよ。」と太鼓判を押してくれたのだ。
 
 「チュウちゃん。あなたは合格です。今度からお姉ちゃんと一緒にいらっしゃいね。」と言うと、万歳をしてBOSSの部屋をノックして入り
 「合格しました。」と教えて「よ よかったですね。おめでとう。」と言われ
 「ありがとござましゅ。」とお辞儀した。
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 なんだか節分の日に、可愛い小鬼の大将が仲間入りしたようで、これもやがてかけがえのないご縁になる予感に「福はうち。。」とみんなでVサインをした。

2018年1月28日 (日)

オンリーワン

 こんな悪天候に限って、天気予報が全て大当たり。

 とてつもない寒波と雪が、とんでもないところまで冷やしている日本列島。
 寒波お見舞い申し上げます。
snowsnow・。・。******snow
 24日の水曜の予報は、午後くらいから風雪吹き荒れそうなことだったので前日水曜クラスのみんなの家に電話をして、アトリエの日を一週間延期した。
 ところが水曜の朝は晴れて、しばらく何もふらず。。。こりゃみんなをガッカリさせたかと思いきや、昼過ぎから大荒れでワンサカ雪も降り積もりアトリエ時間の16時頃には一年生が吹き飛びそうな風雪乱れ飛び。
 休みにしといてよかった。
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 翌25日の木曜も降り続いてはいたけれど、中学生とオトナの生徒さんだから夜までには自分で判断されるだろうとアトリエは決行。
 凍えそうになって辿り着いたショウマ君とカイキ君には熱々のアンコ餅で一息ついてもらった。「先生 これウンマイです♪」
 先日、神戸のトトロフレンド・ラクヨさんが大量の差し入れパックの中にお餅や小豆ぜんざいを入れて送ってくださったのだった。
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 サローラは勉強疲れとプレッシャーでお休み。
 カイキ君は余裕で出席。
 オトナののり子さんは完全防備のスノーマンかドラえもんみたいな越冬スタイルで歩いて来られた。
 少ない人数で、欠席の人の分もオヤツをいただき「たくさん食べれば風邪をひかない。」などと、大笑いしながらしっかり絵を描く厳寒の夜のこと。
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 27日の土曜日になって、ようやく陽射しが戻り青空も見えた。
 それでも雪のために来られない子も居て、山間部は豪雪の積雪なことを知る。
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 この日、席を以前のように戻してユウタ君を移動。
 元に戻った面々は、ホッとくつろぎ絵を描いている。
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 本好きの双子君たち、トトロ先生の読聞かせに入り込む。
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一方、ユウタ君はというと。。。助っ人に駆けつけたタカユキ画伯にピトッとひっつき彼の見事な鉛筆画に釘付けになっていた。
「ユウタ君。この先輩は日本一だからね。ご指導を仰ぎなさい。」とトトロ。
「えー。。この前のセラ先輩もシュウヘイ先輩も日本一って言ってなかったっけ。」と言うから。
 「そだよ、アトリエには日本一の先輩がたくさんいるんだよ。」とトトロ。
 トトロの言う「日本一」とは「オンリーワン」のこと。
 だからみんな日本で一人なのだ。つまり世界一。
 ユウタ君。君も世界一なんだけどね。。。
 この日早く来てくれたタカユキ君にトトロが頼んだミッションは「とにかく15分以上、席に居るように見守っていて下さい。」だった。
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 かくて、ユウタ君はアトリエに来て以来初めて30分も座って、そこで描いた。
 途中「粘土がしたい。」と言うので、20分間粘土をすると気球を創り、それからまた続きの絵を描いた。
 時々、タカユキ画伯が優しくてぶっきらぼうな話し方で声をかけていた。
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 こちらのテーブルでは、おかげで絵が大方描けたケント君。
 「先生、タカユキ先輩って優しかったんですね。」と。
 「そうよ。怖そうに見えて優しいのよ。」と言うと、「絵本のオオカミ君みたい。」と。笑
 ケント君とコーセー君は片付けてから少しユウタ君と3人でケン玉をした。
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 前半が感動的に終わり、ユウタ君のお父さんがおそるおそるお迎えにいらしたので「今日は大丈夫でしたよ。」とトトロ。「よかった。。。」と安堵のお父さん。
 日本一の先輩達に見守られて、これからきっと伸びて行くユウタ君を信じたい。
 
 タカユキ君がさりげなく帰る背中に「ありがとうね。とても助かりました。」と叫ぶと、ちょっと手を振った背中が「なんのこれしき。」と言っていたようだった。トトロには助っ人の仲間が居る。
 ユイちゃんスタッフも安心して、アンコ餅をツルリンコ。「お おいしーい。」
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 倉吉のアオイ君。生徒展の絵が完成。
 今年はサッカー部のキャブテンになったと年賀状に書いてあった。
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 こちらもひたむきなライア君。
 ユウタ君のことを報告すると「よかったぁ。」と笑った。
 人のことを心配したり応援出来る心は、トトロ的には100点満点なのだ。
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 テンテン君の出品作品はこちら。
 「ヴァイオリンとフルーツ。」
 いい絵だ。
 この日もみんなに新しいマジックを見せてくれた。楽しいだろうなアトリエ。
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 みんなオンリーワン。どの子の絵もみんな似ていない。
 トトロ先生はみんなにアンコ餅をあたためながら、心があたたかくなった。
 「あなたたちは みんな世界一なんだよ。」と思った。
 みんなガンバレ。。。今が一番寒いからニコニコとみんなで乗り切ろう。
 もうすぐ そこまで春が来ている。
 

2018年1月21日 (日)

大寒のころ

 
 寒中にしては珍しく、暖かい陽射しが気持ちの深呼吸をさせてくれた一週間。
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 15日の月曜クラスで「明けまして」の初アトリエは全部のクラスを巡った。
 あのクリスマス以来、今年初めてのみんなにも「生徒展とトトロ展、去年と同じにやることになったよ。」と伝えた。
 
 冬休みの間中くらいしか日にちが開いていないのに、いきなり絵が力強くてステキになっていた。
 「お家で描いてましたか?」とトトロ。
 「いろいろと想像してました。」と みんな。
 大きな刷毛でノビノビと描くナナミちゃん。
 
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 顔よりメガネが大きく見えるココナちゃんと。
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 カノちゃんは粘土マンションにハリネズミをこさえて入れた。
 マオちゃんは静かなので額に手を当てると少々熱っぽい。
 いつも元気な子が静かなとき、必ず体調が悪いから分かりやすくてお迎えのお父さんに告げた。マオちゃんお大事にね。
 
 他の三人が心配していた姿が可愛かった。心配ってよく効くお薬なんだよ。
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 火曜日から金曜日まではトトロの作品制作。
 県西部の南部町でのロング個展の詳しい日程が決まり、手元にある大きな絵が少ないので、持ち主さん達に依頼して数点お借りする事に・・。皆さん快く貸して下さることになった。2月17日から4月23日までという超ロングランだ。
 さらに新作にも取りかかり、その合間を縫って今年初めての美容院へ。
 帰りに花屋さんや本屋さんでリフレッシュした。
 
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 トトロ定番の色紙「Happy スマイル」も何点か制作。
 南部町では売買はなくて、受付で絵はがきは取り扱って下さるのだけれど・・それでも春の生徒展と同時のトトロ展の時の為に今から制作しておくのにこしたことはないから。
 ありがたい気持ちで、ていねいに生み出すばかりだ。
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 1月20日の大寒の土曜日も、まだなんとなく底冷えはせず自転車で一番先にやって来たのはタカユキ君だった。なんだか背筋が伸びていい顔をしていた。
 りょうなちゃんは、胸に迫るようなクマの親子の絵。
 「いい色ですね。」「はいっ。」
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 高校生たちもそれぞれの世界に没頭。
 アトリエのあちこちに完成したトトロ作品が置いてあるので、「先生もがんばってますねー。」とみんな。
 「また一緒にやろうね。」「はいっ。」
 
 お互い刺激をもらい合いっこしつつ、画家の意識が燃える大寒の日。
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 後半クラスも全員集合。
 トトロの絵本タイムはチャーリーさんに写してもらった。
 ユイちゃんスタッフは倉吉に行っていて、この日はみんなが手伝った。
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 正月明けに風邪でお休みしたふたり。チャーリーさんとS君。
 ようやく「明けまして」の再会。
 絵を楽しむ空間に、年齢差はない。
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 次回にユシンちゃんの弟のチュウちゃんが、お試しでやってみることになった。
 ずっと前からアトリエに入りたくて、トトロに自作の絵やお手紙を持って来ていたチュウちゃん。実はまだ今年年長さんになる若手で・・・トトロはお父さんに
「一番大切なのは、周りとの兼ね合いなのでコミュニケーションが取りにくい幼い子は少し待っていてもらいます。」と言い続けていたのだけれど・・。
 ユシンちゃんの気持ちも確認したら「席を離してもらったらダイジョウブです。」笑・・とのこと。
18012012 さて、まずやってみましょうか。
 案外、年齢・国籍・関係なく、いつものように不思議なミラクルが起こるのかも知れず。
 
 今年もなんだか、深く面白いことがたくさん待っている気のする大寒のころ。

2018年1月14日 (日)

雪の日のドラマ

 寒中お見舞い 申し上げます。

 さすがに寒に入ったとたんに こちらも氷点下になったり、積雪注意報が出たりして、気持ちをシャンとさせていないと少しだけよろけそうな寒さ到来。
 倉吉から来ているアオイ君の兄の元生徒、駿君からFAXが来て「1月8日に花園でラグビーの東西試合があり、西軍の選手に選ばれたので見て下さい。」と。
 あいにくアトリエのTVではチャンネル契約をしておらず、YouTubeを探すと
「もうひとつの花園」という試合の様子を観る事が出来て彼は西日本から選ばれたその日限りのチームメイトとスクラムを組み駆け回っていた。夢中で観たトトロ。
 すぐに彼に手紙を書いた。「花園の応援をさせてくれてありがとう。心も身体もたくましく優しいラガーマンの夢を追いかけて。」と。
  既にラグビー名門大学への進学も決まりトトロは正月からいいものを観させていただいた。
 fuji箱根駅伝も山梨学院のダイスケ君を探しつつTVで応援させてもらったし、(みんな絵も上手かったなぁ)と小さい頃に思いを重ねて、アトリエ男子達はついに日本中で翼を広げはじめたことに心からエールを送り続けようと思った。
 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
 そして明けましての水曜クラス。全員出席。
 体調危うい中、優しい花を見事に描き切ったショウコ画伯。
 
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 展覧会の話をすると、やっぱりみんなは一段と張り切った。ヽ(´▽`)/
 ていねいに真剣なミサキちゃん。
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 「マティスの絵みたいだね。」と言うと「まちすってだれ?」とフユちゃん。
  いつものキャラクターソロンゴちゃんは一生懸命一粒ずつ雪の結晶を描いた。
     その日の外は降りしきる雪。
 ヒメちゃんは写ってないけど、「ヒメちゃんらしいのを描いてね。」と言うと「はいっ。」と張り切った。
 後ろのユミ画伯は、雪の中を一人で歩いてお家からお母さんのご実家の静岡みかんの重たい袋を「せんせーい。みかんたべてー。」とドッコイショと持って来た。
 
  ニコニコ水曜クラスの明けましてのアトリエはみかんの香りで清々しく始まった。
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 翌11日の木曜夜クラス。
 restaurantトトロカレーをおかわりしつつ黙々と味わうwithBの姿はこれが最後。
 マサヒロ記者は引き継ぎで多忙なのに、「アトリエ行きます。」とメールをくれたので「今夜のカレーを煮込んでいます。」と返信したトトロ。
 この二年間 マサヒロ記者が戻って来てくれて本当に嬉しく、一年遅れでシュウヘイ君が復帰しwithBの最強助っ人のおかげでどんなに助かったことか。
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 この日トトロはケーキも焼いた。
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 前日に一回目の私立高校受験を終えたサローラとカイキ君、クリスマスの頃母方のおじいさんが他界されてトトロが預かっていたサンタさんの袋をようやく渡せたショウマ君もみんなでマサヒロ先輩の壮行会をした。
 
 「いってらっしゃい。ここで待ってます。」涙目のサローラ。
 「大丈夫。きっとまた会えるから。」とトトロ。
 巡り会い紡いでそれぞれの道。
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 いゃー・・・お正月からドラマ満載のアトリエ。
 13日の土曜日クラスは、先週の試合欠席の代替えで来たセラ君にユウタ君がひっついて見事な絵を観ているから、「みせてください。と言うのよ。」と言うと「みせて ください。。」と。「いいよ。」と優しいセラ君。
 コーセー君はきれいな色を創っていたし。
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 絵の合間に絵本に夢中のケント君。
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 じっとしているのが苦手なのか、あれこれたくさんしたいことだらけなのか、中々座っていないユウタ君。
 助っ人に来てくれるはずのタカユキ君は何故か来ないし、ユイちゃんスタッフが辛抱強くとなりに座って付き合ってくれていた。
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 この二人は読みたい本がたくさんあって、アトリエの本をいつも借りて行く。
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 後半クラスの準備をするユイちゃんは、6年生とは思えぬスタッフぶり。
 「サローラさんの受験 いつおわるんですか?」と聞くから「3月よ。」と答えると「よしっ、頑張ります。」と。頼もしい成長ぶりに感心する。
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 それからみんなが来てたっぷりと絵を描いて、沖縄スィーツをいただき明けましてのカンパイ、てんてん君のマジックの種明かしを教えてもらってやってみたりした。ユキノちゃんからは「雪で行けません。」の電話。
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 みんなが「今年もよろしく。」と帰った後、ユイちゃんと片付けをしていたら
 雪の道を二時間かけて歩いて来た子が。。。。。
 snowsnow
 タカユキ君だった。「先生 すみませんでした。連絡もせず来なくて。」と。
 「信頼してたから哀しかったよ。よく来ましたね。また頼みますよ。」とトトロ。どんな気持ちで歩いて来たのか、早く着いてアトリエのみんなが帰るまで外で待っていたらしい。
 
 新しい年のはじめに、みんなそれぞれがちょっと成長するドラマがあった。

2018年1月 7日 (日)

アトリエ開き・・2018

 明けましておめでとうございます。

 
 と ご挨拶が出来るのも本日、七草まで。
 アトリエはおかげさまで6日の土曜日に今年の扉を開けました。
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 和やかにゆったりと過していたら、写真を撮り忘れていて帰る頃にミカ画伯とタカユキ画伯をパチり。
 いろいろと積もる話に花を咲かせて、なんとタカユキ画伯は来週から毎週来てトトロの助っ人を引き受けてくれた。ありがたい年初めに感謝。
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 生徒展とトトロ展の春の会場は、去年とまったく同じ場所。。同じ日程に決まり、年明け早々BOSSが申し込んでくれたことをみんなに報告。
 「先生、私この絵を出します。」とヤチルちゃん。
 前半のときも早速みんなは意欲満々で新しい作品に取りかかり、楽しみに向かう元気をもらったトトロ。
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 四月には中学生になるアヤカちゃんに「中学になってもアトリエに来ますか?」と打診したら「はいっ。」とニッコリしてくれた。
 いつものように一生懸命自分の世界を描き始める姿から、何よりも絵を描くことが好きなのがジンジン伝わって来る。
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 チャーリーさんとS君は二人とも風邪で欠席だったので、静かにいろんな話をしながら女子会に花が咲いた。
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 子ども達は嬉しいとき、色をたくさん使う。
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 年末サンタのときに肺炎一歩手前でダウンしてしまったユイちゃんスタッフは、晴れやかに回復して伝統のエプロン姿でずっと手伝ってくれていた。
 「まず元気が一番よ。あらためて明けましてのカンパイ。」
 「カンパーーーーイ☆」
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 トトロはみんなにあちこちの病院へクリスマスカードを届けたこと、沖縄の病院へも送ったら、年末に院長先生から珍しい沖縄のオヤツが送られて来たことを伝えた。CMのようにお菓子を手に記念の一枚。
 「沖縄ってあったかいんだろーなー。」「ストーブあるのかなー。」
 また子ども達の空想の旅のスペースが広がった。
 アトリエには日本地図が貼ってあって、トトロ先生の生まれた岩手県やくまたろうさんの信州、クッキーを下さる横浜やラクヨさんの神戸。ミコミコさんと陸先輩の福岡。。あちこちから転校して来たお友達の住んでいたところや先輩の大学のあるところなど、みんなで確認しつつ心で旅をしている。
 今年は世界地図も貼った。モンゴルや中国の仲間はもちろん、オリンピックで応援するときどこの国かもわかるように。
 小さい鳥取から世界中に仲間を広げようと、トトロはいつもみんなに言う。
 「宇宙人の子が来ても、友だちになって一緒に絵を描こうね。」
。。。。って、地球だって宇宙の中のひとつの星。
 そしてみんなも宇宙人。笑
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 陸先輩が描いてくれたワンコの迎春。
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 BOSSの家でついた餅米100%のカガミモチはパッカリ洞窟が出来ていたから、みんなでワイワイとアヒルの家にした。爆笑
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 トトロ先生作の年賀状の原画とお正月の生け花。
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 みんなからいただいた手描きのアナログ年賀状。
 一生懸命書いている姿が浮かぶ傑作ばかり。
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 「上手い絵じゃなくて、わぁーっ。。。って心に届くいい絵を描こうね。手で描くんじゃなくて気持ちで描こうね。そうすると観て下さる人たちがとっても元気になるからね。」「はーい。」
  ・・・これはいつもトトロがみんなに言うことば。
 小さなアーティストたちは、絵で世の中を明るく照らして元気をもたらすチカラがある。それは意識してつくることではなくて、幸福感の中で描きたい気持ちが生み出す子ども達の持つ魔法のパワーだ。
 オトナは余計な手出し口出しをせずに、絵の生まれる背景をわかろうとして欲しいと思う。
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 お飾りは今夜はずして神社に奉納返し。
 2018年、どんなドラマが繰り広げられるのだろう。
 皆様 今年もよろしくアトリエを見守ってください。
 
 みんな元気で、たっぷりとした一年になりますように。
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2017年12月30日 (土)

アトリエの大掃除・・そして未来へ

 12月29日 金曜日。

 この朝、九州福岡から夜行バスで帰省した陸君が駆けつけてアトリエのクリスマス飾りを撤去してくれた。
「先生、今年も盛大にサンタの跡が残ってますねぇ。」
「そうなんだよね。いつものように本物のサンタが来てくれたのよね。」 
「僕も信じていましたよ。」
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 「このピンチはマサヒロ先輩がやったから、はい。。物差し。」
 「うーん・・なかなかですね。」
 そうして彼は奮闘し、サンタ関係のグッズを全て取り払ってくれた。
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 大学でのあれこれを話し、特別支援教育の深い内容を語り合い、今お父さんが勤務されているインドネシアにお正月明けまでお母さんも行っておられるから、陸君と高校生の弟と中学生の妹が、デイサービスから戻るおじいさんと共に年末年始を過すことなど語ってくれた。
 お父さんは単身赴任で大阪勤務だったのが、インドネシア支店に替わっておられていることを知ったトトロは、「実はね。。。」と話しはじめた。
 「マサヒロ記者がクリスマス明けにいきなり東京支局に転勤が決まったのよ。それも突然でね。お正月が明けたら出発なんだって。」「へぇーーー。」
 なので23日の土曜のアトリエサンタの後、withBをねぎらうつもりでシュウヘイ君の好きな餃子の美味しい中華店に誘った時すぐに来てくれたマサヒロ君は、神妙な顔でそのこと私達に打ち明けたのだった。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーーっw(゚o゚)w」
 トトロとシュウヘイ君は、あまりに早い別れに一瞬言葉を失い、それから
 「それはスゴく早い栄転です。あのSデスクもトトロやBOSSと親しいO記者もみんな東京勤務の経験者なんだから、国会議事堂やオリンピックの取材で腕を磨いておいで。。」と、さみしいのをこらえてエールを送った。
 「はいっ。行って来ます。」
 一人になるwithBのシュウヘイ君は涙ぐみつつ三人前の餃子を平らげていた。
 
 と まあそんな報告をすると、陸君は
 「東京か。。。近くていいな。」
 ・・・・そりゃそうだ。お父さんはインドネシアだものね。世界は広い。
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 それからトトロ特製美味しいネギそばを振る舞い、今夜の夕食も少し持たせて
 いつものように干支を描いてもらった。
 人生は果てしのない旅。彼も卒業ののちは福岡に居る可能性が高いとか。
 「アトリエには年に何度か絶対帰って来ますから。」「ありがとうね。」
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 30日。アトリエのお正月準備をしていたら沖縄の病院の院長先生から子ども達の喜びそうな沖縄スィーツが届いた。
 今年はブログでお知り合いになった沖縄の病院へも子ども達のクリスマスカードを送ったら、とてもとても患者さんが喜んで下さったのだとか。
 アトリエの弟子達に伝えたい。
 小さなチカラでも人を元気に出来るんだってことを。
 
 絵が上手とか下手とか、ましてや人に比べて上とか下とか、そんなことはどうでもいいこと。お互いのできることでお互いを幸せにするのが人の生きる道なのだ。
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 今年は、何から何までトトロを助けようと動いてくれたアトリエ復活withBの二人は、アトリエに帰って来て絵を習い、これからもトトロの役に立とうと思っていたことだろう。
 でも若いチカラを必要とする大きな社会で、もっともっと学び、経験を積んでゆるぎないプロフェッショナルに成長して欲しいと思う。
 後輩たちもあとに続いてくれるから、トトロはいつまでもみんなの活躍を応援しているから。
 素晴らしいクリスマスの余韻を徹夜のバスで帰って来て片付けてくれた陸君や、小さな手で一生懸命クリスマスカードをこさえていた子ども達。そしてサンタになっていたOBOGの数はことしが一番多かった。
 みんなの未来に明るい朝日が昇りますように。
 今年もこのブログをお読みいただいた全国の皆様、サンタ同盟の皆様、本当にありがとうございました。アトリエより感謝を申し上げます。
 
  来年もよろしくお願い致します。・・・よいお年を。
 
   byアトリエトトロ  2017年晦日
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2017年12月26日 (火)

2017年・・アトリエラストクリスマス

 12月23日・・祝日。

 土曜日クラスにはwithBシュウヘイ君が助っ人に来てくれていた。
 
 みんなが揃ってまもなく、玄関にOGのヒロ子先輩が。。。
 「先生、Xmasしとると思って、これジュースです。」「わぁ、ありがとうございます。助かります。」
 今年福祉施設の職員として就職し、一度アトリエに来て絵の指導のあれこれを学びたいと実習体験ののち
 「そっか 無理に何かを指導するんじゃなくて自然にやりたいままに描いてもらって、話しかければいいんですね。」と気がついて行った子。
 「がんばって。ヒロ子ちゃんなら寄り添えるよ。」とエールを送った。
 
 ただ一度のことを忘れず、駆けつけて来てくれた。立派な人になったと思った。
 ほぼ同期だったシュウヘイ君が感動しつつ受け取った。彼女もサンタになっていたのね。胸があたたかくなった。
 「ヒロ子ちゃん、トナカイ走ってなかった?」とトトロ。
 「走ってましたよ。こっちに向かって。。」と大きな声で。ナイスアンサー。
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 アトリエの中では前半に絵を描いて、だんだんXmasのムードが高まり、みんなでケーキを飾りつけ・・そして「メリーXmasheart」威勢のいいクラッカーが鳴った。
 この前入ったばかりのユータ君は「サンタはいないよ。」と言っているけれど、そこにまた来客が。
 この日インフルになって後のクラスを欠席するモモコちゃんのお母さんが お月謝を届けにいらしたのだ。またトトロは聞いた。「トナカイ見ましたか?」
 
「はい もうすぐここに着きそうですよ。」・・・・・感謝。
 
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 すると、ユウタ君が窓のところへへばりつくようにして、一生懸命に空を見ている。となりにカエルとパンダも一緒に見ている。
「ユウタ君、そんなに探さなくても見えたらパンダたちが教えてくれるからさ、ケーキでも食べてね。」とトトロ。
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と そのときシュウヘイ君が「来ました。今届きました。」と箱を届けてくれた。
 自分の名前が読まれると、すっ飛んで来て受け取り上に向かって
 「ありがとー。」と小さい声で言った。
 「よかったなぁ。」とニコニコしているみんな。
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 この三人には微妙に種類の違うカブトムシのおもちゃが入っていて、ネジを回すと動き出して、そのことに一番びっくりしたのはトトロだった。
 「えーっ、動くの?」とたまげたら中学生たちがクスクス笑っていた。
 「三人とも家に帰ったらエサをあげてね。」「・・・は はーい。」
 
 実は買う時には動くと思わなかったもんで。。。あーびっくりした。汗
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 高一のセラ君もサンタ帽を被り、みんなそれぞれの袋を抱えて何よりユウタ君がうれしそうなことに安心してくれた。
 トトロのサンタはただのモノを手渡しているわけではないことを、みんなはとても良く知っている。
 これから育って行く後輩たちが、夢と感謝を知りやがては生きててよかったと思える感動に気づくために、どうしてもこの手づくり満載のステキが一杯入った、不格好な大きな袋を抱えるシーンが必要なのだった。
 全国サンタ同盟の皆さんやOB・OGたちのお心づくしの宝物と、一人ずつの性格に合った何かが入っている不思議なサンタ袋なのだ。
 繰り広げられる色々なシーンと会話でシュウヘイ君は時々涙腺が危うくなっていた。
 少し早めにお迎えにいらして外に待たれていたユウタ君のお父さんにトトロは伝えた。「窓でサンタを待ってましたよ。」そして握手した。
 彼はどうしてもサンタの本体を見たくて「居なかったよ。」なんて言ったけれど
心の中では「僕が見なかっただけかも。。」と思った風だった。
 「見えなくても居るものや有るものはたくさんあるんだよ。」トトロは今に感じるといいなぁ・・と願っている。
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 後半クラスは前代未聞の大変なことから始まった。
 まず 前半から居るはずのスタッフユイちゃんが溶連菌てダウン。
 先に書いたモモコ画伯 インフル。
 そしてユキノちゃん都合で欠席・・と女子全滅の危機。はじめてのコトだ。
 で 前半生徒のミカちゃんに急遽スタッフを頼んだ。
 「やりますっ。」感謝。
 まずはクラッカーから。「メリーXmas。」
 一番手前は倉吉のアオイ君。ものすごく背が伸びていた。
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 こちらのノッポ君はライア君。デッカい袋にはセーターも入っていた。
トトロはお母さんにこっそり伝えた。「マサヒロ記者がお古を持って来てくれたんです。ライア君このごろ背中が出ているから。大きくなるのが早いですよねー。」
「助かります。」とお母さん。
 ミカちゃんはスタッフエプロンとサンタ帽で大活躍してくれていた。
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 男の子たちの何と上手な飾り付け。
 ローソク風なのはポテロング。
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 この日の為に仕込んで来たテンテン君のマジック。
 みんなで感心。テンテン君得意満喫。
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 デカくなっても、うれしいアトリエのサンタ袋。
 手渡す子の居てくれる有り難さにトトロは感謝している。ありがとうね。
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 お疲れさまの最強コンビ。
 ミカちゃんが言った「うち アトリエに就職します。。」
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 12月25日。本当のXmasの日。
 月曜クラスがアトリエのラストクリスマスとなった。
 ベテランのマオちゃんから順番にケーキ創り。
 トトロのスポンジは今迄で一番ふんわりと焼けた。
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 ココナちゃんとナナミちゃんが初めて体験するアトリエクリスマス。
 「一年の最後のアトリエにメリーXmas☆パーーーン」
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 この日は鈴の音がだんだん近づいてアトリエの前で止まった。
 みんなが玄関に行こうとするのと同時にBOSSが大きな袋を持って「これ置いて行ったで。」と。
 「わぁーーーーーーーーーっ。」と本気なココナちゃんの声に、みんなも拍手。
 そして全員で集まり、名前を読まれる度に拍手と歓声と「ありがとーっ」の声。
 精一杯上に向かってお礼を叫んでいた。
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 ときめきながら袋をゴソゴソ。
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 お揃いのピンチを発見して「やっぱり仲間だねぇ。」とみんなで。
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 こうしてどこのクラスも心一杯のクリスマスを過して、今年のアトリエが全て終わった。
 色白のカノちゃんには、あつらえたようなウサギの耳。みんなにもそれぞれに。
 応援して下さった全ての皆さんに・・・今年もアトリエより愛と感謝を込めて、
    「メリー☆クリスマスheart
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2017年12月22日 (金)

アトリエクリスマス2017 その2

12月20日水曜クラス。

いつもは雨やら雪やらのお天気が一番多いクラスなのに、この日は一日青空が顔を出していた。
みんなはすぐに絵を描きはじめた。
「今年最後の作品になります。楽しく描いてね。」「はーい。」 
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 一時間経過。「さあケーキを作ってください。」とトトロ。
 アトリエクリスマスは初めてのソロンゴちゃんと、この前仲間入りしたばかりの冬に生まれた「フユちゃん」が、ワクワクと立ち上がるとみんながクリームの絞り方を教えてくれていた。
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 その様子を見たショウコちゃんは、ソロンゴにコック帽をこさえてくれた。
 みんなは新人二人にクリームのところをやらせてくれようとしていた。
 自分たちが新人のときにそうされたように。
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 そして仕上げは手慣れたユミちゃんに渡す。
 フユちゃんは、アトリエサンタの存在を知らない。
 みんなは言った「いるよ。きょう来てくれるんだよ。」「・・・・・。」
 トトロは「さあ、あと5分でケーキを仕上げて席に着かないとサンタさん忙しいからスルーしちゃうよ。」と慌てたように言う。
 みんなは、ジュースやお皿を並べて「はやくはやく。。」とユミちゃんの手元を見ている。
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 ローソクをつけると「お誕生日じゃないのにみんなにローソクつけるんだ。」とフユちゃん。目がキラキラとうれしそうだ。
 ソロンゴはずーーーっと笑っている。うれしすぎて身の置き所がないみたいに。
 「いい?いくよっ。メリーXmas☆☆パーーーーーン☆」
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 全員にサンタさんが来て、ソロンゴの袋がない。フユちゃんはソロンゴが呼ばれるまで自分の袋を開けなかった。
 大きな箱の底をゴソゴソしているトトロ先生。「あ あった。。」
 小さくローマ字でソロンゴと書いてある。
 みんなは拍手をした。ソロンゴは上に向かって何度もお礼を言った。
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 手づくりのトトロクッキーをみつけてフユちゃんが言った。
 「こんなの初めて見た。お店で売ってないからサンタさんだ。」「きっとそうね。」
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 みんなは少しのことでも大笑いして、お互いに拍手して中身を見せ合いっこして中にあったヘンテコメガネをかけた。
 
「ことしもみんな元気でよくがんばりました。全員いい子だよ。来年もよろしくね。」とトトロ。「はーーーーい。」とみんな。
 とても大事そうに中身を入れなおしてから、「せんせいのは?」とソロンゴ。
 「先生はサンタのお手伝いがお仕事だからね。あとから流れ星でもいただくのよ。」と言うと、フユちゃんが「さわっても熱くない?」と。
 「流れて来るうちに冷えるからダイジョブだよ。またアトリエに飾るからね。」
 みんなはお迎えの親御さんたちにも渡さず、袋を大切に抱いて振り向きながら帰って行った。お母さんやお父さんたちはトトロに目で合図をしてピーチクパーチクの報告を聴きながら笑っておられた。サンタは居ましたよ。ほんとうに。
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 翌21日木曜日、みんなのカードをまずは市立病院へ。
 「そろそろかなぁ。。と思ってました。」と看護師長さん。
 猫バスはwithBシュウヘイ君。
 ここは癌病棟、トトロが一時入院していたところ。
 天使のカードはすごく効き目があるらしい。
 本気で待っておられた師長さんとトトロの会話を聴いていたシュウヘイ君が涙をこらえきれずにいたので、「まだまだね。人生は経験値。いろいろ見せてあげるから手伝ってください。」とトトロ。
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 それから心臓のメンテをし続けて下さっている中央病院へ。
 こちらは入院と手術でお世話になった3階と6階へ。
 ナースの皆さんはとてもお忙しそうで、「これを見るとホッとします。」と。
 金曜は診察日なので、「また来ます。」とおいとまをした。
 病棟で主治医に出逢い「今年もカード持って来ました。」と手を振ると、ニッコリされた。
 本当にトトロは生きていられることが有り難いとあらためて思うXmas。
 
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 そして急いでアトリエに帰って、夜のクラスがはじまった。
 手際良くケーキ係のカイキ君。
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 久々に全員そろって「メリーXmas☆」パーーーーン☆
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 生徒&スタッフのサローラとシュウヘイ画伯が「宅急便が来てます。」と入場。
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 感謝のことばを添えて全員にデカい袋をお渡しする。
 ムッチー20回目。生徒歴20年。この日57歳のお誕生日だった。
 「生きてて下さいよ。」とトトロ「先生も。」とムッチー。
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 マサヒロ記者の袋にも変なモノギッシリ。「これ欲しかったんです。」
 ナイショだけど準備のときに欲しそうにしてたもんね。見逃しませんよ。
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 社会人や受験生や。。。みんなヘトヘトに頑張っていたらサンタさんが来ましたよ。夜なのにアトリエは楽しい熱気で明るかった。
 こんなことはオトナにこそ必要なのかも。。。と病院やアトリエのオトナの方達のうれしそうな笑顔にトトロは思ったりしたのだった。
 サンタさんに感謝しつつ・・・残すクラスあと3つ。
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 みんなで生きて笑い合うところのある幸せ。
 ささやかでも、分け合う時間の素敵さを痛感しているトトロはなんだか両手一杯のプレゼントをいただいたような気がした。

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