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アトリエ日記

2017年7月16日 (日)

深呼吸

 暑中お見舞い申し上げます。

 北海道まで34度なんて、連日の猛暑は息苦しいほどに日本中をサウナのように包みこんでいる。
 まだ梅雨の明けない鳥取地方も35度超えの毎日の中で時折の土砂降りがアトリエのコニファーをこんなに膨らませてしまった。
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 看板が見えなくなったので、昔手描きした丸い木の天板の看板を玄関前に出してみた。しばらくはこれでみんなを迎えよう。
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 「まるいかんばんあったねぇ。」と喜びながら10日の月曜クラスが全員やって来て、思い切り夏の絵を描いていた。
 「スイカはお母さんが好きなんです。」と親思いのカノちゃん。
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 好奇心旺盛なマオちゃんには、石鹸水で絵の具を融いて水分のある下地の色をパーッと散らして花火を描く方法を手ほどきすると、たちまちステキな作品完成。 
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 この前描いたパステルアートもお菓子の箱を額縁に仕立てて、リボンはカノンちゃんが創ってくれて、はい出来上がり。
 
 みんなの帰る夕方7時過ぎでも、まだ気温は30度超え。
 そんな中をものともせず持参の麦茶を飲み干しながら、アリンコにも気をつけながら、みんなはいさましくニッコリとする。
 
 ガンバレ子ども達。
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 13日の木曜日に、ようやく時間の空いた友人のクマだっちと市場へ行って、あちこちのトトロフレンドや実家や親戚にお魚を発送して、アトリエのオヤツも物色していたら、鳥取名産スイカコーナーに巨大スイカ発見。
 クマだっちが小さくなったんじゃなくて。。。。スイカがデカいの。
 今年も甘くて美味しいらしい。
 これは鳥取県中部の砂地の名品です。
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 15日土曜日、前半クラスのタカユキ画伯はまたもや新作に取りかかる。
 「いっぱい描いておくのよ。あなたの絵はスゴイからね。いつか個展するんだからね。」トトロは彼の背中にエールを送り続ける。彼は背中で答えている。
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 こちらもプロのようなアヤカ画伯。
 「とりたててデッサンの勉強をしなくても、始めからバランスをつかめる人はいるのよね。アヤカちゃんもそうだよ。その感覚は大事にしましょうね。」
 「はいっ。」
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 満足するまで粘土のアートをして、さわやかに手を振るりょうなちゃん。
 片道40分の親子のドライブ。何を話して帰るのかな。。
 先日、りょうなちゃんが新聞にデカデカと書道パフォーマンスの記事に写真付きで載っていたから「見ましたよ。」と言うと。うれしそうだった。
 みんなは時々それぞれの活躍で新聞に載っていて、トトロは全部の記事を大切にしている。「読みましたよ。」と言うためにね。
 本人達は決して自慢をしないから。
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 後半クラスはレギュラーメンバーの欠席が多くて、この二人だけがレギュラーコンビ。
 優しい水彩のタッチが少し似ているな、と思った。
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 ミカちゃんは姉の元生徒ハルカちゃんの誕生祝いのイラストを描いたので額を手渡した。「いつももらうばっかりだから。。。」と姉の為に一生懸命描いていた。
 ユシンちゃんはイスタンブールのモスクを描いている途中。
 教室の途中に入会希望のお電話があって、また後日面接をすることにした。
 男の子のお母さんからだったので、みんなと相談してこのクラスにしようと思った。
 暑いさなかなのに・・・なんだかアトリエは生きているね。
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 みんなそれぞれ思い思いに楽しんで、ちょっと駐車場まで歩くチャーリーさんとS君の後ろ姿は、やっぱり仲間。
 人が見たら、この二人が今しがたまで同じアトリエで絵を描く仲間ってわからないだろな。。。^^>
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 この日はその後に、ミラクルなことが待っていた。
 5月1日に終了したトトロ展のときに、ご注文を受けていた作品がこのほど完成して額装が出来たので、お客様と連絡をとり配達に出向いたのだ。
 あのとき会場にあった「光の弓」という作品をご覧になって「どこかに木漏れ日を描いて下さい。」と。さらに別な絵から子ども達が枝に腰掛けて歌うような雰囲気もご希望だった。
 トトロは個展後、約一ヶ月で期限のあった絵から順番に描いて、小さめの絵などは郵送して、受け取りに来られた方にもお渡しし終えてから、この作品にとりかかっていた。
 土曜日クラスのみんなにだけは、これを観ていただくことが出来たのでよかったと思った。
 「よろこんでいただけるかしらね。」「大丈夫ですよ。いい絵です。」
 みんなの言葉を信じる事にしてアトリエ終了後の7時過ぎに配達に向かった。
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 なんと到着したお宅は「鍼灸・療術 はる治療院」という全身と気持ちを安らぎに導く新しい治療院で、若いご夫婦がいろいろな自然の治癒力を促しつつ、動きにくい方には出張治療もしておられる優しいコンセプトに満ちた場所だった。
 さらに案内されて中へ入ってみると、そこここにトトロ童画がニコニコと治療のお手伝いをしていたではないか。
 
 ↓この子は 不妊治療のお手伝いにがんばっていたし、この他にも絵はがきも入れると3カ所に・・・。
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 そして、この日この絵が玄関に架けられた。
 一年前に新築をされ、奥様のご両親と小さな坊やが一緒のあたたかいファミリーだった。また絵の中に、その坊やそっくりの子が一人居た。
 数年前に、まだ旧姓だったこの奥様がトトロ個展に来られて涙を流してずっと絵を見つめておられたのを思い出した。
 「なにか人の苦痛を受けておられるのですか?」と感じたままにお聞きした記憶がある。それからトトロはこの人の手をずっと握っていた。
 配達に出向いてトトロ童画と再会し、絵の中のこびと達がどんな役目をしているのか実際に見ることが出来たおかげで、こんなに暑い毎日でも描き続けようと思うことが出来た。
 題名は「緑の深呼吸」
 絵は「本当に想像通りです。緑っぽいものにして下さいとお電話しようと思ったんです。」とのこと。・・・・よかった。
 ありがとうございました。
 
 きっと、この治療院でたくさんの方がお元気になられることだろう。
 このお届けで、トトロの春の個展の全てが終了。
 やっぱり最後まで、ご縁のミラクルは続いていた。
 感謝が暑さを上回って、また元気をいただきました。
 (↓この写真・・・☆額縁と時計の色 ☆絵のまわりのマットと壁の色 ☆三人の服の色・・・・全てが一致していました。)
 (☆絵を下げるレールとライトが新築の時に設置されていました。)
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 数日前に、5月で卒業したシュンアキ君から暑中見舞いが届いた。
 時間をかけた丁寧な文字だった。
 
 読んでいるうちに夏バテの気持ちに元気が戻って、すぐに絵手紙を返信した。
 本当に人は心の深呼吸で生きている。
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2017年7月 9日 (日)

宇宙の中で

 大きな大きな宇宙の中の一つの星、地球。その中の小さな日本の国。

 地球に住まわせてもらう人間の毎日のささやかないとなみ。
 
 そんな懸命な日々に天災が襲い、また九州北部で大変な犠牲が出てしまった。
 
 心よりお見舞い申し上げます。
 トトロの故郷の東日本大震災の未だ傷の癒えぬ津波の記憶とも重なり、毎日の痛々しいニュースに愕然とする。
 「いつ、どんなことがどこで起こるか分からないのだから、ここに来て絵の描けることの幸せを大事にしたいね。」子どもたちに話した。みんなはコックリする。
 
 アトリエガーデンに10年くらい前に挿し木したミニバラが咲き切った雨上がりの日。

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 5日の水曜クラスは、全員出席。
 真っ先にヒメちゃんが、スケボーに乗った男の子と女の子と一緒に歩いてやって来た。「お友達?」「はい。こんにちは。」「送ってくれてありがとうね。気をつけて帰るのよ。」「はーい。さよーならー。」
 
 その時アトリエに電話。ヒメちゃんのお母さんからだった。
 「仕事で送れなくて、一人で行かせましたが・・。」
 「たった今、仲間と到着しましたよ。」「えーっ。^^: よかったです。」
 子ども達は親の心配をよそにたくましい。
 ソロンゴちゃんもお母さんが一週間も出張中で、姉のサローラが送って来た。
 ポッケから何やら小さいものを出して描いている。
 描きたいモチーフ持参なんてアッパレアーティストだ。
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 「いいことがありますように」はヒメちゃん。
 「いつも しやはせに・・くらせますように。。。^^」はソロンゴちゃん。
 いいね。まさに的を得たお願い事だ。シンプル イズ ベスト。。
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 芯を針金で創って、ブドウをこさえるヒメちゃん。だんだん進化しているし。
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 たわわに下がる七夕飾りの前で。
 ちいさいゲストは、お迎えに来たヒメちゃんの弟のソージン君。
 「一年生になったらアトリエにはいりたいです。」「はい、待ってますよ。」
 ミサキちゃんはお飾りをいっぱい創ってくれた。
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 翌6日、木曜夜クラス。
 本当に日中は連日32度やら33度やらの猛暑と湿度で、いいかげんグッタリしそうな中、みんなは生き生きとした顔で来てくれるものだから
 「スゴいねぇ。よく一日中学校や職場でがんばってから夜のアトリエに来るね。」
 と感心すると「ここに着いたとたんに元気になるんです。」と。
 
 ショウマ君とカイキ君の制作途中の作品。ミニトマトと。。海の道。
 二人とも別々の中学で弓道部だ。
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 窓の外で涼みながら、中を撮ってみた。楽しそうなアトリエだった。
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 シュウヘイ先生はトトロにいつものお供え物のカルピスを抱えて来るし、マサヒロ記者は仕事で一時間遅れても駆けつけてトトロカレースペシャルをおかわりしてたし。。。
 カナちゃんは秋に結婚されるうれしい報告があったし。。。
 サローラはお母さんの代わりの家事で疲れ気味だったのでトトロカレーとご飯を3人分お持たせした。「わぁ。。。明日の夕食にします。」
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 ピーマンをあしらった世界はマサヒロ記者の遊び心。
 「明日の仕事や学校をさぼりたい人・・・」と言うと「はーい^^」と全員が手を挙げた。
 「トトロ先生でもがんばってんだから、みんなもファイトッ!」とエールを送る。
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 7月8日土曜日クラス。
 前半のミカ画伯のクルミインク作品。
 何も見ずにサラサラと。。。。。。。
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 前回お母さんのご都合で欠席したライア君ヒロト君の兄弟は、前半・後半続けて5時間、たっぷりとアトリエに根をはやして満足そうに描いていた。
 「疲れたら休むのよ。。」と言うと「ぜーんぜん。」とのこと。
 
 夢中なヒロト画伯。
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 幸せそうなライア画伯。
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 クーラーもあまり効かない真夏日の時間があったので、ついに出ました。
 アトリエの夏の名物「りんごジュースアイスキャンデー・・トトロ特製」
 全員でゆきのちゃんの読み聞かせを味わいながらシャクシャクと。
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 みんなそれぞれ部活や試験に頑張り中らしい。
 「トトロ先生の福岡フレンドはみんな無事だったからね。」「よかったぁ。」
 アトリエではみんなのオヤツを減らして、寄付をはじめることにした。
 「みんな、本当におっとっとだけでいいのね。」
 「はいっ。ボク麦茶だけでもいいです。」みんなは「うん。」と言った。
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 何人かが「九州負けるな。」と追加の短冊に書いて下げていた。
 今年の願い事もいっぱいになってしまった。やさしい願いが多かった。
 
 大きな宇宙の中の、ちっぽけな人の心は宇宙のくらい広々としている。
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2017年7月 2日 (日)

7月のはじまり

 雨は夜中や明け方にドシャッと降っては、昼になると薄くグレーに晴れて来てなかなか降り続かず、歩いてやって来るアトリエのみんなにはありがたいのだけれどジメジメと蒸し暑くて気温30度前後が続く中、今年の梅雨には少し疲れる。

 あちこち日本列島大雨地方の皆様、お見舞い申し上げます。

 6月の最終週、26日の月曜クラス。この日も少しだけ降って雨は上がった。
 真夏のようなファッションで汗をかきかきみんなは元気。
 小学校に持って行った水筒の麦茶の残りを「先生いかが?」とついでくれたりする。ランドセルは山登りのリュックみたいに重たい。スゴいね子どもたち。
 ひとしきり絵を描いてからのティータイムでは、おなじみのカルピスウォーターに氷を入れてカンパイしながら絵本にオヤツ。
 手際良くみんなの準備をする姿が可愛く楽しく美しい。
 
 手分けしてみんなのことを準備する。。アトリエの伝統。このことは、いつか絶対に役に立つとトトロは内心思っているのよね。
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 アトリエタイムの終わりそうな頃、道具をしまって飽きることなくシャボン玉。 空気が湿っていて重いからデッカいシャボン玉はいつまでもフワフワ飛んでみんなと遊んでくれる。
 マオちゃんとカノンちゃん・・・「先生 見て見て~~~~~。」
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 お迎えの時を惜しむように、みんなは寄り添って一日の終わりを楽しむ。
 先輩たちもみんなこうしていたんだよ。
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 4人の書いた短冊。スケールでかっ!!! ホントに平和を祈ろうね。
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 ついに7月になった。1日の土曜日も朝方の雨は上がり、スタッフユイちゃんのお父さんがアトリエ用の笹竹を採って来て下さった。感謝。
 ユイちゃん得意そう。「せんせーい、持って来ましたぁ。」
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 前半クラスの中学・高校生組は二週間ぶりに見ると、なんだかみんな背が伸びていて手足もスルリと長くなっていた。
 神秘的な成長を目の当たりにしていつもトトロは感動する。大きくなったね。
 毎日会うご家族は案外気づかないのかも知れない。
 心も身体も健やかにね。
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 みんなの短冊や飾りがどんどん出来て、それを椅子に乗って吊るしてくれたコータ君は、ついに少年野球などとの日にちが合わなくなって、6年間のアトリエをこの日で卒業した。
 「また来たくなったらおいでね。」とトトロ。「はい。」と彼はうなずいた。
 あんまり欠席が続いたので、展覧会に出した絵もサンタのプレゼントも今迄の作品と共にようやく手渡すことが出来た。せっかくの展覧会にも来ていなかった。
 いつも当日になってお母さんからのFAXで欠席が告げられたので、いろいろな理由はあったにせよ、トトロが一番気にかけていた子だった。
 本当はとても寂しかったにちがいなく、それでも最後まで絵を描いて小さな声でみんなに「さよなら。」と言って帰って行った。
 「ずっと続けて来られるって幸せなんだよね。」
 トトロは誰に言うともなく、みんなに言うと、あちこちでコックリ首を頷かせながら全員静かに絵を描いていた。
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 最近、市内の小学校が「山の学校」と称して日本の原風景が豊かな「佐治」というところで民泊をしながら合宿体験をしているが、その佐治という村落から来ているりょうなちゃん。性格温厚、明るく積極的、親切でみんなの人気者の少女だ。
 「先生、このごろいろんなバスがうちの村に来ますよ。」と言うから、「その中にアトリエのみんながいっぱいいるよ。」と言うとニッコリした。
 ずっと以前、そこが鳥取市と合併する前にイベントやいろいろな公共仕事を依頼されたり、絵手紙教室を頼まれたりしてよく出向いていたトトロたち。
 いつも仕事を終えて帰るとき、山の山菜の漬け物やら、ワサビやら、ジャムやらいろいろな清流に育まれた山の幸をお土産にいただいていた。
 ギスギスしたところのひとつもないりょうなちゃんを見ていると、人は本来そんな自然と共にある穏やかな暮らしをしてこそ心が健康に平穏に生きられるんだなぁ、と思わずにはいられない。
 
 りょうなちゃんと妹ちゃん。「今日は暑いので、雪の絵本を描きました。」
 彼女はまた車で40分かけて涼しい清流の里に帰って行った。
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 益々増えて行く短冊。
 ポニーテールコンビのヤチルちゃんとアヤカちゃんがこよりで吊るしてくれた。
 こよりもユイちゃんがこさえた。全て昔流のアトリエ。とてもいい。
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 この日から新しく後半クラスに仲間入りしたのは、あの四国高知へ行ったMちゃんの弟のS君。
 しばらくお姉ちゃんロスで不登校になっていたけれど、がんばって立ち直り、かねてからの夢だったアトリエの生徒を志願したらしい。
 お母さんが少し前に訪ねて来られて、そのことをお話されて手続きして行かれたのだ。
 「またお母さんと繋がりましたね。」とトトロ。「よろしくお願いします。」とご自分が働いておられるところの美味しいお菓子を下さった。
 みんないろいろ乗り越えて生きているんだな、と「待っていると伝えて下さい。」と引き受けた。
 
 S君は自転車でやって来て、とてもうれしそうに絵を描いた。優し気な絵だった。
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 一人卒業すると、またすぐに一人入って来てくれる不思議なアトリエ。
 だからいつも人数はあまり変わらない。空から誰かが調節しているのかな?
 S君歓迎の記念の一枚。シュンアキ君やユウマ君が居なくなって男子が一人になっていたチャーリーさんも嬉しそう。
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↓S君の書いた願い事。すぐに叶いますよ。きっとね。
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 ↓こ これは・・りょうなちゃん。
 彼女の村には日本有数の天文台、「佐治アストロパーク」がある。
 星の美しさでもランキングしている村だ。
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 そろそろ紫陽花も終わり頃。
 みんなの願いを下げた笹竹のある窓辺と、トトロの家の畑からもらってきた白ゆりの香りに満ちたアトリエの暦は、一斉に七月の始まりを告げていた。
 
 みんな元気に蒸し暑い梅雨をのりきりましょう。
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2017年6月25日 (日)

みんなの願い

 豪華なトワイライト・エクスプレス「瑞風」(みずかぜ)という銀河鉄道のような夢の列車が中国地方を巡り、何泊かのホテルのような車中泊やらご当地ごとのグルメや観光を組み込んだコースを走り始めたというニュースが鳥取を駆け抜けた。

 鳥取駅やジオパークに認定されている山陰海岸沿いの小さな無人駅にも停車するために、駅が建て直されていたのを新聞で知り18日の日曜日に行ってみた。
 その日はいつもの普通列車がのどかに通過。
 以前のレトロな感じの駅舎はすっかり無くなっていて、トトロが一番心配していた駅のお手洗いも最新のものに変わっていた。だって、つい2年前に立ち寄ったときは二世代前の和式で、足の悪いトトロには無理だったのだ。^^:
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 待合室はメタル製。ここだけは木製がよかったかも。冬はお尻が冷たそうよ。
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  何故ここの駅に豪華列車が停まるかというと・・・。
  降りてレトロな番屋などを観つつ1分ほど歩くと・・。
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 ジャーーーーーン。。。。↓この海岸に到着します。
 山陰海岸ジオパーク。岩美町の東浜海岸に沈む夕日スポット。本当に綺麗。
 (BOSS撮影)
 トトロたちの行った前日に、全国の優雅なお客様を乗せた瑞風号が初めてここに停車して地元の熱烈歓迎を受け、乗客の皆さんは素敵な夕日色に染まりながら近隣のオシャレなレストランで海の幸のフランス料理を満喫されとか。
 近隣の漁業の町の人々は手に手に歓迎の小旗を振り、歌や踊りも披露して、この日の為に家の庭を美しくしたり道を清めたりと、素朴な盛り上がりを見せていた。
 「地域振興」の振という文字は心から手を振る「振」だな・・と感じて、新聞のトップコラムに瑞風号来県のあれこれについて健筆をふるっておられた米子のSデスクに「行ってみましたよ」と便りを出した。
 
みなさんも是非 ようこそようこそ。・。・。・山陰海岸へ。
 「瑞風」をググってご覧下さいね。鉄道マニア必見です。
 
 アトリエからここの海岸までは車で20分ほどかな。
 トトロはたまに疲れたときに海を見に行きます。とても癒されます。
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 さてアトリエのこと。
 カラ梅雨の中、21日の水曜日にようやく少しだけ雨が降ったけれど降水量はまだまだ足りず、それでもみんなは久しぶりに傘をさして走って来た。
 傘をさしても走ると濡れるのよね。 みんなの頭は濡れていたし。( ´艸`)プププ
 あの「パステルアート」の極意をこちらのクラスでもちょいと教えて、それぞれ自由にとりかかった。
 ユミちゃんが自主的にソロンゴちゃんを手助けしてくれていて感謝。
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 ミサキちゃんもパステルを粉にしてワクワクと取りかかる。
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 ヒメちゃんは絵の具も使い、パステルも使い、オマケに残った粉の色で粘土にも着色。みんな真剣に夢中。そして満足そう。

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 ショウコ画伯は自作の水彩画にパステルも乗せて、より色彩を深くしている。それぞれいろんなことがひらめくものだ。アートは発明とひらめき。
 ようやく全員元気で揃った水曜クラス。一人ずつ病気をしていたからこの日はみんなの全快祝いでカンパイ。
 
 元気ってありがたいね。「アトリエに来れてよかった。。」みんなの声。
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 アトリエ全体の中でも最年少、6歳のソロンゴ画伯作「バラ」
 パステルの粉を自分で切った型に一生懸命こすりつけて完成の満足スマイル。拍手☆ よくがんばりました。
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 翌22日木曜夜クラス。
 オフィスのスペースに特設したアトリエ食堂で、腹ぺこのマサヒロ記者とシュウヘイ先生がセルフサービスでパクパクと。トトロ先生の新作ミニ童画を眺めつつ。
 この日のメニューはサプライズだった。
 前日にアトリエの近所のおじさんが、いきなりハマチを二匹持って来られて
「今日釣った知り合いからもらったんだけども、食べきれんからもらってくれんかなーーー?」と。 
 スタッフにさばいてもらったのを、血抜きしてから唐揚げにして新鮮な野菜とマリネにして大量にふるまったのだ。
 「かくかくしかじかのハマチよ。ハウマッチ?」なんて言いながら。。(*^m^)
 「美味いですっ。。」と二人の大皿はたちまち空っぽ。よかった。
 持つべきは新米社会人のハングリー生徒たち。
 「トトロ先生。。ごちそうさまでしたーーーー。」「なんのなんの、たくさん召し上がってくれてありがとね。」
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 俄然エネルギー満タン。。制作にとりかかる。
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 こちら中学生コンビ。時々勉強に関する事など先輩たちに聞いたりしているようだ。
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 さらにこの日のサプライズはハマチだけじゃなくて、新聞社が月二回の「うさ耳」というフリーペーバー的なものを出していて、その編集を担当修行中のマサヒロ記者が隊長として読者のお悩みに突撃体当たりで解決していく新企画が始まっていたのだ。
 もちろん彼がアトリエに来る前にみんなで回し読み。
 こうしてこの夜のアトリエもアハハ満載で楽しく盛り上がるのだった。
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 24日土曜日。
 蒸し暑くて少しずつ降ったりしているこのところの天候は、少し身体に負担が大きくて疲れやすいけれど、みんなあちこち遠方からもよくやって来ると感心し、姿勢を正すトトロ。
 バスケの試合で欠席だった日の代わりに来たセラ君は、どんどん世界を書き込み中。トトロは面白がっていろんな画材を手渡して見る。
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 完成したユシンちゃん。いい絵です。自分の好きなスイーツ満載。
 入り口に見えているのは帰り際のアイ子ちゃん。
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 実は前半クラスの始まる2時に、アトリエOGのヒロ子先輩がやって来てトトロ先生に相談したいことがあると。
 彼女は18年前に幼稚園生のときにアトリエに来た子。
 耳が少し不自由で、その為に何かと周りの子との関係性に不具合があったりでお母さんがお困りの末アトリエに連れて来たのだった。
 何年もアトリエに通ううちに、同じクラスのダウン症の女の子やいろいろな障害を持つ子たちの世話役みたいなことをしてくれるようになり、トトロはいつの間にか「ヒロ子ちゃん頼むね。」と信頼して任せるようになった。中学に入る頃までアトリエに居て部活の為卒業。惜しまれて去った子だった。
 耳も片方は大丈夫なので、その後普通の高校へ進みフェンシングで県代表になるなど活躍し福祉関係の大学へ進んだと聞いていた。
 今年10年振りにトトロと再会。春に大学を卒業して就活をはじめたときアトリエに挨拶に来てくれた。
 今は自分の夢の通りに 障害のある方達の施設に勤め出してその方達にアートの楽しみを指導していて、7月に発表会があるのだとか。
 指導の仕方が難しいとのことで、トトロのやり方からヒントを見つける為にやって来たのだが2時間すると
 「先生 わかりました。」と晴れ晴れしていたので「何が?」と聞くと
「指導しようと思っていた自分がまちがいでした。」とのこと。
 
 「それがわかれば大丈夫ね。」とトトロ。
 
 「アートする人がハッピーならば伝わる作品が生まれるから、側で感動しながら見守るだけでいいんだよ。仕上げるのが目的じゃなくて過程を楽しむのがアートだからね。。。」
 「はい。自分がここで昔どうして楽しかったか、今わかりました。先生から何も強制されなかったことがどんなに自由だったかって。」
 ヒロ子ちゃんは昨年神戸で耳の手術をして、随分聴こえるようになっていた。
 スタッフユイちゃんと七夕の飾りを創り、みんなのコップとお皿を洗ってから帰って行った。
「先生 また来ます。まだおっとっとがオヤツに出てるんですね^^」「そだよ」
 がんばれ がんばれ。
 夢を叶えて進む先輩たちを後輩のみんなはあこがれて見ている。
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 後半クラスもいっぱい笑って、なんだかとってもいつものアトリエ。
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 窓辺のアートを少し増やして、トトロポスターも色あせて来たから取りかえた。
 道行く人やワンコがのぞくアトリエの窓。
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 今年もみんなの願い事には、相変わらずお互いの元気がしたためられている。
 「せんせい 去年書いたうちの願い叶いましたよ。」
 「なんて書いたの?」
 
 「みんなが元気でアトリエがつづきますように。。。って」
17062419 また七夕の季節がやって来る。

2017年6月18日 (日)

カラフルな6月

 雨がなかなか降らない梅雨の日々。おかしな天候が続いている。

 それでも紫陽花はいよいよ新しい花をカラフルに咲かせて、アトリエの中にも色とりどりの6月を演出してくれている。
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 6月12日の月曜クラスでは、トトロ先生が「パステルアート」の扉を開いた。
 いつも使っているパステルやチョークを自由にアレンジして、形を切り抜きそれを組み合わせてこすりつけながら、アートして行く方法を説明すると、みんなはひらめきのままにワクワクしながら取りかかり始めた。
 「いい?大事なのはひらめきと工夫よ。失敗を恐れずたくさんやってみましょう。」「はーーーーい。」
 マオちゃんも初めての丸カッターで形を切り抜く。
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 こちらナナミちゃん。みんなちがってみんないい。
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 チカラを使って緊張しながらの初めてのカッター作業は、思いのほか疲れたらしいので休憩に外に出ると、大きなコリー君が散歩にやって来た。
 このあたりは犬を飼う方が多くて、皆さんアトリエの窓をチラとのぞきながらお散歩をされている夕方時間。
 4人の仲間は飼い主さんに挨拶してから、コリー君と遊ばせてもらった。
「いつか描こうね。」「うん。」「モフモフだね。」「おりこうだね。」
 (コリー君)「えっ!! モデルをさせてもらえるの? うれしいワン。。ワンダフル♪」
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 みんなそれぞれ出来上がって帰るとき、マオ画伯の絵本画のような初パステルアートをパチり。 いいよ いいよ。物語があって。
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 火曜から金曜までは、仕事のイラスト作品を多数仕上げたり、定期通院日の病院へ行ったりしつつも、寒かったり暑かったり、結構今の気候に疲れたりしていた。
 17日の土曜日のみんなの顔を見てホッとするトトロ。
 みんなもトトロの顔を見て一息ついている。
 コーセー君の「11ぴきのねこ」コーセーオリジナル作品完成。
 ハッとする元気な色使いだ。
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 相変わらずよくお手伝いをしてくれていたユイスタッフとりょうなちゃんが持つのは、この時間に届いた神戸のラクヨさんからの郵パックに入っていた「夕張メロン」のキャラメルとチョコレート。
 北海道旅行されていたらしく「みんなの数がなくてゴメンね」とメッセージ入り。
 土曜日クラスの全員が一粒ずついただいて、メロンの味がとても美味しかった。
 「ラクヨさんありがとう!!」
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 この日からこちらのクラスに移行したヤチルちゃん。
 チャーリーさんの向かいの、元シュンアキ君の居た席で丁寧に描いた。
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 エミちゃんはトトロ先生に相談事があって長い事話し、「あー心が晴れました。」って。話すところあってよかったね。
 イーゼルにある描きかけの絵は個展中の最後のご注文作品だ。
 「木漏れ日」を入れて下さいとのこと。只今制作途中です。
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 こちらも全員でカラフルなパステルアートにチャレンジ中。
 「先生 こうすればクリスマスカードがたくさん出来ますね。」
 みんなはもう病院へ贈るカードのことを考えていた。
 
 ユイちゃんスタッフはみんなの書く七夕の短冊をつくってくれているし。。。
 毎年続けているいろいろなアトリエ歳時記を、みんな心に留めてくれているらしいことに、胸があたたかくなるトトロだった。大切にしたい季節のこと。
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 こちら黙々とアート中のチャーリーさん。
 寡黙ながらゆったり楽しんでくれているらしいので、そっとしておくことにした。^^:
 何もしない「おもてなし」というものもある。
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 みんなが楽しんでワイワイと帰ったあとに、ラクヨさんが入れてくれていたラベンダーの香りのハンカチを、スタッフ二人に手渡した。
 よく働いてくれるので、こんないいこともあるのです。
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 暮れかかるアトリエの空。
 雲を見上げるサローラ。
 先週の吹奏楽の合同コンサートのとき、自分の中学があまり上手く行かなかったようで、それをトトロに報告しながら涙をこぼした彼女にトトロは言った。
 「そりゃよかったんじゃないの? 何故失敗したか仲間と一緒に語り合うところから次の成功が生まれるんだよ。」
 「はいっ。そうします。」
 カラ梅雨なのに、みんなは時々心の内を話しながらきれいな涙の雨を降らせる。
 それぞれの青春。明日からもまだまだ晴れそうな雲のかたちだった。
 
  7月からまた一人、男の子が仲間入りすることになった。
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2017年6月11日 (日)

どんぐりと梅雨入り

 6月5日の月曜日の夕方のこと、アトリエの教室の日でもないのに窓の外からワイワイ子ども達の声がする。

 やがてそれは呼び声にかわり「トトロせんせーい。。。。」と呼んでいる。
 「トトロせんせいってだぁれ?」「おえかきのせんせーだよっ。」「へーー」
 「アトリエってなに?」「えをかくとこだよっ。」
 どうやらソロンゴちゃんあたりが一年生の仲間達とアトリエ前で話をしているらしかった。しかもちょっと自慢そうなトーンで。
 トトロは仕事中だったし、顔でも出してしまおうものなら知らない子だろうが誰にでもすぐに声をかけて、オヤツくらい配りそうな危険が濃厚なのでブラインドを半分上げていた窓の中で身をひそめてたくさんの声たちが立ち去るのを待っていた。
 声がしなくなったので外に出てみると・・・そ そこには たくさんの木の実がズラーーーーッと並べて置いてあるではないか。
 ↓これは その一部。 神社でトトロへのお土産をゲットしてきたらしい。笑
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 7日の水曜クラスのときにソロンゴちゃんに聞くと、初めは首をかしげて「知らない。。」と言っていたけれど「悪い事じゃないし怒ったりしないからホントのことが言えるよね。」と言うと モジモジしながら話し始めた。
 「わたしがおともだちにアトリエをみせたくて やりました。」と。
 「ここはお仕事してるところだから、いつもは遊べないんだよ。でも木の実のおみやげは楽しかったよ。ありがとうね。」と言うと「はいっ。」とニッコリ。
 それから、トトロ先生が拾っておいたその時の木の実にトトロを描いてアートをした。絵もカラフルなミミズクがたくさん描けて完成。。。
 ちょっとクラスメイトに自慢したかったんだね。
 トトロとソロンゴのやりとりをみんなは(うん・・わかる。)とうなづいて笑いながら聞いていた。
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 回復したヒメちゃん。復活!
 ずーっと創りたかった粘土のピザとかき氷を見事に創った。おみごと。
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 ユミちゃんの紫陽花も
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 ショウコちゃんの畑へ行く道の絵の途中も みんなステキだった。
 
 合宿疲れでお休みしたミサキちゃんの元気を祈りつつ みんなのアトリエの雨の日が暮れて行った。この日鳥取地方 梅雨入り宣言となった。
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 翌木曜日の夕方は 夕焼けがアートしていて空は一面の紫陽花色。
 きれいな空に感動した。
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 その日の夜のアトリエクラス。
 トトロ特製チキンカツカレーをシュウヘイ君とマサヒロ君が召し上がり、いつものように夜とは思えない明るい雰囲気で皆さんが絵を描いて、のりこさんからの差し入れで、お手製のチマキの中身だけのあんこ玉もいただいて・・・・美味しいコーヒーも本格的にいれて、とてもくつろいだ雰囲気は昭和のカフェのようだった。
 
 何より展覧会後からご多忙でずーっと欠席だったムッチーさんこと六井さんがいらしたので記念の一枚。
 彼はシュウヘイ君が帰って来たのを知りビックリして、さらに同じ社会科の教師になったと知りまた驚いていたから、「ダイジョブよ、アトリエではみんなトトロの生徒だからね。」とトトロ。
 
 人間の真ん中のところ同士でおつきあいしているから、外側の事情は変化しても魂のつながりは何年経ってもおんなじだ。
 みんな一緒。年齢も学校も職業も関係ないのです。
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 10日の土曜日クラスは、前半のみんなが帰る頃に雨が降り出したからアトリエ常備のレインコートを配布。急いで帰るスズナちゃんは翌日の日曜に市内の吹奏楽部の合同コンサートがある。みんなガンバレ!!
 アトリエは吹奏楽部の子が今も昔も多いのよね。
 
 何をかくそう、トトロもBOSSも吹奏楽部でした。
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 後半クラスの面々。
 ユイ画伯。今日は生徒として。楽しそうに。。。
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 イラストレーターモモコ画伯。プロ仕様のマイ筆記用具持参でサラサラと。
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 ブタ君の世界を豊かに描き上げたヒロト画伯。
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 ミカ画伯はクルミインクで空想の街を途中まで描いて、あとは自宅で描いて来ると言うのでくまたろうさんのクルミインクを入れ物に分けて渡した。
 ミカちゃんからはこの日進みたい大学が見つかったと報告があり、芸術系のそこで学んだらアトリエに帰って来ますとみんなの前で語ってくれた。
 今、高校一年だから・・っと あと6年か。。。フム、がんばろうかな。。。
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 サローラも吹奏楽部だから、翌日の市内の合同コンサートに出演のはずなのに、みんなの帰ったアトリエに掃除機をていねいにかけてくれた。
 「先生 みんないい子ですね。」「そうよ、あなたもね。」
 お互いの悩みも夢も全部話して、みんな自分のことのように憤ったり、喜んだりしていたこの日のアトリエ。何でも分け合えば少し落ち着くから。
  オヤツも悩みも心配も喜びも、みんなして分けていこうね。大丈夫。
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 紫陽花の色が少しピンクに変わって、雨模様の一週間が終わった。
 季節は本格的な梅雨の候に入った。
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2017年6月 4日 (日)

紫陽花の日々

 個展の時にご注文いただいた順番に、毎日オリジナルの絵を描いている。  「黒猫と男の子と女の子の孫ちゃんたち」の絵が完成して、このほどお引き渡しが出来た。 

 ある日突然ひらめいて描き上げた絵本のようなアングルのメルヘンタッチの絵をとても喜んで下さって、ホッとした。

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 五月のアトリエラストは29日の月曜クラス。
 みんな前回に言ったことを守って、それぞれのお家からしっかり空き瓶を持って来ていたことに感心。お母さん達の心意気に感謝した。
 学校の学童からまっすぐ来るマオちゃんが持って来れなかったので、みんなで「あげるよ。使って。。」と余分に持って来ていた優しさにも感心。
 アクリル絵の具にもすっかり慣れて、みんなは真剣に楽しんでいる。
 
 カノちゃんの好きなブルー。。
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 カノンちゃんは、オシャレなヨーグルトの瓶にデザイン中。
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 この日はBOSSが家の近くの紫陽花を持って来てくれて今年の初紫陽花記念日となった。きれいなブルーで梅雨の季節もすぐそこに感じられた。。。
 マオちゃん動物の写真集に夢中。
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 ひとしきり瓶アートを楽しんだみんなは、これまた今年初のシャボン玉記念日。
 4人のファッションがパステルカラーでさわやか。
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 20年間、昼の長いこの季節は外でシャボン玉と戯れて来たアトリエの歳時記。
 かつてのアトリエっ子たちが、何人、何十人。。。こうしてうっとりと風とシャボンで夢心地になってきたことか。。
 今頃、自分の子ども達にシャボン玉を吹かせてアトリエ時代を思い出している先輩も居るのかな?
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 月末は早朝からBOSSが家の田植えに出動。たくさん田んぼがあるのよね。
 田園地帯のBOSSン家(トトロも同居)は、市内の郊外に昔からつながる農村地帯なのだ。高齢の両親も健在だ。
 ステージのミュージシャン姿とは一味違うファッションで数日かけて今年の田植えも完了した。
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 一方、筆より重いものの持てないトトロはとっくに田んぼ仕事などはリタイアしていて、自分の唯一出来る仕事に専念中。それを家族は認めてくれていることが何よりありがたい。だから出来る事でがんばる。
 ご注文の絵のうちで一番難関のリクエストをいただき四苦八苦していた「野球少年」の作品がついに完成した。
 ユニフォームやマークのご指定もあり、画面の中にボールとバットを描き入れて欲しいとのこと。。
 それをどうやって童画に仕上げるか、苦労してついにひらめいて、ボールの太陽にバットに乗ったこびとが飛んだ。
 グローブのひとつはバナナ。いゃ~~~~浮かんでしまって描きました。^^:
  こちらは宅配なので、さて今頃開けてびっくりされているかも。ドキドキ。
 
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 6月3日の土曜日クラスは、さらに紫陽花が増えてアトリエの紫陽花祭りみたい。
 「100万回生きたねこ」の絵本をモチーフに紫陽花色で描き切ったケント画伯。
 達成感がキラキラしていた。やったね。
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 おやつのポップコーンも失敗せずにお鍋の番をして上手く出来て満足のりょうなちゃん。
 この日、完成した2枚の絵をお持ち帰り。
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 タカユキ画伯はまたスゴイ作品を製作中なので、完成してからのお楽しみということで、その向かいの席でサラサラとペンを走らせるアヤカ画伯は紫陽花とよくお似合いだ。
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 後半クラスはチャーリーさんも入れて3人だけだったけれど、みんなくつろいでいい絵を描いて、うっとりと絵本に見入るエミちゃんの楽しそうなスマイル。
 エミちゃんは紫陽花を描いて「去年も今頃アジサイを描きましたよね。」って。
 
 随分上手くなっていることに本人は気づいていないようだ。
 子ども達は一年でめざましい成長を遂げている。
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 こちらのクラスのアヤカちゃんも独自のイラストでスィーツを並べた。
 「スゴイ。上手っ!」とエミちゃん。
 頑張って描いて、達成して みんなに見てもらって、まわりが感心すると作者は大きな満足感に包まれる。
 トトロも同じなので、みんなに絵を描いている姿を公開している。
 最近トトロの絵をつかったポスターやチラシが全部の小学校の4年生以上に配られたらしく、みんなの喜ぶことといったらそれはそれは幸福そうに口々に報告してくれた。「あのね、先生の絵がね ボクの学校にね・・かくかくしかじか。」って。
 よかったね。トトロもがんばろうと思うのだった。
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 ユイスタッフは送迎のご両親の都合で来られず、部活を終えて後半に駆けつけて来たサローラが開口一番こう言った。
 「あ~~~~~~~アトリエに来るとホッとしますっ。」
 吹奏楽部の中三は、結構キツい毎日のようで走って駆けつけるスタッフ魂にトトロは内心・・・申し訳ないな・・なんて思っていたけれど、そっか・・ホッとするのね。よかったよかった。
 6月に入り、紫陽花をたっぷり生けて、白檀のお香を焚いていい香りをうっすらとまき散らし、軽いジャズとジブリのオルゴールのCDを交互に流していたアトリエに、みんながホッとしてくれたなら、それはとてもありがたいことだ。
 雷の大雨や猛暑の夏日もあるけれど、みんなでおんなじ地球に住んで出来る事でお互いをハッピーにし合えば、それはとても豊かな人生。
 たっぷりの紫陽花の花のように、みんなで集まってひとつの花を咲かせたい。
 
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2017年5月28日 (日)

スタートハウス

 24日の水曜クラスは、久しぶりに全員そろった。

 展覧会の前に二人が卒業して今はこの5人のメンバー。

 新入りの一年生ソロンゴちゃんはみんなのアイドル。
 体調を崩して学校を長く休んでいたヒメちゃんも顔を出して、どうしても創りたかった粘土をひとつ創ってから大事をとって早めに帰った。
 五月は体調を崩しがち。。。はやくすっかり元気になってね。
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 木曜夜クラスのマサヒロ記者と修平君は、8年振りに当時とおんなじ席であの頃と似たような絵を描いていた。まるでずっとここに居たように。
 と、突然マサヒロ記者が「修平君、結婚するの?」と。
 「なんだよ。。突然。」とたじろぐ修平君。只今遠距離恋愛中だ。
 「実は、新聞社の企画で式場をあちこち巡るスタンプラリーがあって、参加者募集のノルマがあるんだ。」
 最近仕事のキツそうなマサヒロ記者。よく口内炎を発症しているらしく。。
 見るに見かねてトトロは二組のカップルを紹介した。ガンバレガンバレ。。
 
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 オトナの生徒さん達は、それぞれ変わらぬ姿勢で無心に描いている。
 最年長ののり子さんは、カムバックして来た修平君と感動の再会。
「ありゃーーーー。。おかえりなさい。。」とニコニコと。
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 中学生のサローラもカイキ君もショウマ君も、後から入って来た年上の先輩たちの中で新作を歌うように描いていた。
 とても不思議なタイムマシンの夜のアトリエ。満員御礼。
 
 トトロディナーは豚丼。。。
 この日修平君は教師としての初給料の日で、アトリエに初のお月謝を持参しカルピスのお土産まで持って来るものだから・・・恐縮したトトロが「いいのよお土産まで。」と言うと「ほんのお供えものです。」と。私はお地蔵さんかい。。。
 実はこの日の夕方、会社に「アトリエに入りたい。」との電話があり、それはトトロが自宅で約30年程前から10数年間家庭文庫をしていた時代に赤ん坊だったクニアキ君からで、彼は小学生の高学年になるまで毎日文庫に来ていた子だった。
 アトリエと少しの間時代が被ったけれど、トトロの仕事が多忙になり文庫を閉めても個展に来てくれていた彼。風のウワサで他県に就職したと聞いていた。
 「仕事は?」と聞くと「こちらに戻って来ました。今はこっちで働いています。」と。
 「くんちゃん絵は好きだったっけ?」と聞くと「自分が何が好きかもわからなくなって・・・。」と口ごもるので「目的はトトロのおばちゃんに会いたいのね。」と言うと「まあ・・それですね。」と。何か悩みを抱えている気配だ。
 席の空いている土曜日のクラスを伝えて「おいで。」と言ったトトロ。
 彼は27歳になっていた。
 木曜に一番早く来た修平君にその話をしたら、「みんな会いたくなるんですよ。」としみじみと言いつつ・・お供えのカルビスをくれたと言うわけだった。
 トトロはサローラにそのことを話して、青年たちがどんどん帰って来る不思議な現象について考えた。
 トトロ自身の在り方をちゃんとしていないと・・・と思うのだった。
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 27日の土曜日クラスは、前半も後半も全員そろった。
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 もうゆるぎないスタッフのユイちゃんは、デッサン用のチャコールペンシルという墨の鉛筆を一生懸命カッターで削り揃えてくれている。
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 小3になったユシンちゃんは、美味しそうなパンを見事なタッチで描いている途中だ。
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 オヤツにはポップコーンの作り方をユイスタッフに伝授して、ホカホカの作りたてをお皿に添えた。アトリエが香ばしい香りになった。
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 後半トップに来たアオイ君は倉吉から列車とバスでやって来た。
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 田植えの済んだモモコ画伯もスラスラと見事なイラスト制作中。
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 ライア君とアオイ君。。。スルッと大きくなってまだまだ伸びそうだ。
 「2メートルにもなったらアトリエに入れてやんないよっ!!」とトトロ。^^:
   今どき男子は足が長いね。
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 演劇部に入って読み聞かせの上手さに拍車のかかったユキノちゃんが、ヒロト君に近づけながら読み聞かせをしてくれた。ステージが浮かぶほど上手かった。
 絵本を脚本化するのもいいよ・・・とトトロ。
 いっぱい青春して欲しい。アトリエはいつのまにか高校生が増えている。
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 ライア君とヒロト君を見送ってから、明るい午後7時前にさよならの一枚。
 今日も一杯笑って、いっぱい描いて、ちょっとトトロに叱られて・・・そしてたっぷりと楽しかった。
 みんなが大きくなって巣立って行くのを見送るばかりかと思ったら、また帰って来る青年達がいる。
 スキーのジャンプ台の覚悟の固まる待ち合い小屋「スタートハウス」のようにみんながそこからジャンプして飛び、失敗しても再チャレンジにまた登って来るところ。なんだかこの頃のアトリエはそんな感じだ。
 この日の生徒の高校生のミカちゃんにそう話すと、
 「私もまた帰って来るつもりで居ますよ。」とサラリと言われた。
 この現象はとても有り難く、素敵なことだと感謝した。
 人生に何度でも会いたい人が居ることは悪くない。
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 みんながいつ帰って来ても、おんなじトトロでいる為の修行はいつまでも終わらないんだな、と思った。
 それは簡単なことではないけれど、ブレないトトロの苦しくも楽しい試練にチャレンジしてみようと思った。
  自然体で、にこやかに野辺のお地蔵さんのように。

2017年5月21日 (日)

五月の夢

  5月13日の土曜日は、まだ涼しく爽やかな五月晴れ。

 展覧会のあたりに弟君が熱を出して来られなかったヤチルちゃん。
 それでもどっこいやって来て、新たな作品にとりかかる。
 前半クラスは、みんなあれこれ学校の試験やら参観日などで既に代替えの日に来ていた為、たった二人の優雅な時間となった。
 スズナちゃんとヤチルちゃんとトトロ先生だけでゆったりまったり「こんなのもたまにはいいね。」と、まだまだたくさんある展覧会の頂き物の美味しいオヤツの箱を開けてティータイム。「ありがたいねぇ。」
 日頃おとなしい二人は、先生にいろんな話をしてくれた。学校のこと友達のこと。
 少女たちの心のつぶやきの中に、たくさんのことが潜んでいてゆっくり聴く時間って大事だな。。。と思った。
 二人とも大切に額入りの出展作品を持って帰った。
 
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 後半クラスは、急にライア君の背が伸びていてみんなでびっくり。
 中学生男子って、ちょっと会わずにいると竹の子のように伸びている。
 「なんか景色が変わった。」
 この日桃子ちゃんは「田植えの為お休み。」とみんなに伝えると「カッコいい!!」コールが沸き起こった。
 今時は田植えがカッコいいのね。
 デジタル社会の反対側のカッコ良さ。田植えは超アナログ。
 高校に入り、演劇部に所属したゆきのちゃんは早速部活帰りに一人で自転車で道に迷いながら辿り着いた。帰りは駅まで自転車、あとは列車。
 こちらもなんだかカッコいい。
 みんな独り立ちしていくのね。ガンバレ ガンバレ。
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 15日の月曜クラスで、展覧会の後のアトリエクラスが一周した。
 「いい展覧会だったねぇ。みんなの絵はとってもステキでしたよ。」と言うと
 「せんせいの絵もよかったよ。。。」と。うれしいです。
 そしてみんなでパチパチ拍手。カンパイ。
 最後に描き上げたナナミちゃんも頑張って良かったという満足感に浸っている。 
 このクラスはみんな会場に来ているから会話は弾む。
 
 「今日は粘土がしたいです。」「私は先に絵を描きます。」
 
 自分で決めてそれぞれのアートに取り組む。トトロは道具と見本をさり気なく置く。
 「あー面白い。」と言いつつトトロ先生も創ったりする。
 
 パステルカラーのお花と香水の瓶を創ったカノちゃん。
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 こちらは、はじめてのアクリル絵の具でガラス瓶に色づけ。
 はじめての事は、いつもキラキラと夢中になるみんな。
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 作品はたちまち完成して、夕暮れの日も長くなりお迎えのお母さん達に披露した。まだまだやりたそうにしながら帰って行くみんな。
 「お家に可愛い空き瓶があったら持って来て下さい。」とトトロ。
 アトリエには 昔、先輩達が創ったカラフルな瓶の入れ物がいっぱいある。
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 きれいな夕暮れ色は空のアートだ。
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 5月20日の土曜日は、鳥取最高気温31度。いきなりの夏日となった。
 アトリエの窓と玄関を全開にして風を入れた。
 涼し気な音楽をかけて、香を焚いてみんなをまっていると元気にやって来て靴を脱ぐのももどかしく、すぐに描き出す画伯達。
 
 展覧会後にみんなのパワーが満タンになったらしく、とても落ち着いていい絵を描き出した。心にひとつ勲章がかかったようだ。
 こちらケント君。微妙な色合いを自分で創るようになった。
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 コーセー君の空は黄色。
 とても元気になる絵だ。いいよ いいよ。
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 共に高校生となったセラ画伯とタカユキ画伯。
 自分の世界を構築中。
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 粘土の天才りょうなちゃんは、展示の仕方も視野に入れて創りはじめた。
 あのとき粘土の作品も展示したことで多くの方々に観ていただけたことがよほど嬉しかったらしい。
 サローラが部活で後半からしか来られないから、ユイちゃんスタッフがエプロン姿で大奮闘。
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 アトリエガーデンにも水をまいてくれていた。
 「乾いたでしょう。ほらお水だよ。。」
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 後半クラスのシュンアキ君はこの日でお別れ。
 きちんと散髪して来て、いつもより神妙に描いている。
 
 オヤツのときに全員とカンパイ。岡山のハルカちゃんも来ていて良かった。
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いつもトトロ先生に絵本をリクエストしてくれたから、彼の好きな絵本を読み聞かせしてから、「やってごらん。」と読み聞かせの仕方を伝授。
 「うひゃー 難しい。」と一ページだけ読んでから先生と交代した。
 「弟に読んであげなさいね。」「うん。」
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 みんなはシュンアキ君との別れが寂しかった。全員でお手紙を書いて渡した。
 「ぼく 中学校になったらまたアトリエに来るよ。」
 「待ってるね。」「はいっ。」
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 この日はトトロの家の庭からシャクヤクを持って来て生けた。
 「中国の絵にもたくさん描かれるお花だよ。」「はい。」
 お母さんと弟君はキチンと挨拶されて、みんなで外に出て彼を見送った。
 「シュンアキ君。。。。再会(ヅァイチェーン)!!!!」
    中国語で叫ぶみんな。
 「ありがとーーーーー。」日本語で手を振るシュンアキ君。
 トトロは言った「会いたくなったらいつでもおいでー。」
  彼の明るい笑顔は、いつもどんなときもみんなの心を明るくしてくれた。
  ありがとう、今日の君は立派だったよ。
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 まだ小4の彼は家でお父さん代わりをしている。
 車に乗る前にサッとトトロに渡してくれた彼のお手紙を、後で読んでみんな涙ぐんでしまった。
 「毎日おせわをしてくれてありがとうございました。このことをいつまでも忘れません。シュンアキ。」
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 アトリエの五月はあと10日も残っている。
 はじまりに展覧会があったなんて、なんだか夢のようだ。
 子ども達は、みんな小さな胸の中に立派な覚悟や決意を秘めていて、寂しいこともうれしいこともグングン栄養にしながら負けずに夢も膨らませて大きくなってと心から祈るトトロだった。
   いつもみんなを見ているからね。
 

2017年5月13日 (土)

巡り合い

 今は、追加の作品と新たにご注文の作品を毎日数枚ずつ描く日々。

 全て一点もののつもりで描き上げているので、売却済のこの色紙をもう一枚描くことになり、お引き受けしたもののその難しさに苦戦した。
 クルミインクで竹ペンを使い、歌うような「雨ニモ負ケズ」の一枚は上手い具合にヘタな感じがとても良く味わいのある作品だった。
 その上手い具合なヘタさがわざとになると変な感じで、何度も書き直し・・ようやくこれに近いものが出来てご依頼主様に送ることが出来た。
 自分の作品でもおんなじように描くのは本当に難しい。。。
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 10日の水曜クラスのソロンゴちゃんは4時からのアトリエが待ちきれず、な なんと3時に事務所のカウンターの下に居てBOSSが発見。
 「下の方から小鳥のような声でピヨピヨ言うから見たらおった。」とBOSS。^^
家の人はみんなお勤めで、姉のサローラも学校だ。
 間違えたのかわざとかは不明。BOSSはりんごを摺って「うまいぞ」と出してくれたものだから、うれしそうに美味しそうに召し上がり、カップをキッチンへ下げて「美味しかった。ごちそーさまでした。」とペコリとした。
 生きるチカラの立派な一年生にたまげたトトロ。気持ちはよくわかる。
 定時に来たしょうこちゃんとユミちゃんは「えーーーーっ!!」とうらやましそうにした。
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 喘息で二週間も学校を休み、もちろん展覧会にも来られなかったヒメちゃんにみんなはお手紙を書いた。
 五月はオトナも子どもも少し体調を崩しがち。
 夏日や寒い日が交互に来てガタガタの気候の変化や連休疲れ、新しい学校生活も始まってバランスが上手くいかない季節だ。
 実は水曜クラスにはヒメちゃんに合わせたかのように展覧会に来られなかった子が複数居たので「全員来るまで、展覧会続けるからね。」とトトロ。
 いろいろな家庭事情の中で子ども達は一人では遠出も出来ずに残念そう。
 「大丈夫。いい展覧会だったよ」とカメラをTVにつなげて展示風景を見せた。
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 11日の木曜昼に友人の熊田っちと「アートたけし展」に出かけた。
 ビートたけしさんが、大けがをされた後から描き始めたという作品の数々が博物館で4月から展示されている。
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 城山の麓の新緑は今が一番美しい。
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 内心(どんな作品なんだろな?)と、TVのたけしさんのイメージを抱いて鑑賞したのだが、本当に素晴らしかった。そこここに彼特有のウィットがあり、絵のチカラもパワフルで丁寧。色彩も美しくとても元気になれた。
 ↓これはたけしさんの絵を立体にして乗る事の出来る「猫タクシー」。さっそく熊田っちと乗った。・・猫タクシーに熊とトトロの巻^^
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 博物館内にある美味しいカフェレストランで熊田っちにオムライスランチをごちそうして、いつものスタッフフォローの労をねぎらった。
 
  彼女は絶対にお礼を受け取らない人なのでトトロはいつもどさくさに紛れていろいろとたくらむのだ。「今夜のアトリエディナーにオムライスを作るから、美味しいところの試食に付き合って・・。」が今回の作戦。
 ホントにとてもオシャレで美味しかった。ここのレストランはおすすめ。
 お堀端の橋に、ものおじもせず鳩さんたちがのんびりしていた。
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  11日の夜クラスのアトリエがタイムスリップの奇跡の現場となった。
 
 生徒としては初代のアシスタントあきちゃんが8月に結婚するので、トトロ絵をお祝いしたいと言うと「みんなの居る日にいただきに行きます。」と8年ぶりにアトリエに来てくれた。
 小学生時分からスタッフとしてアトリエを手伝い高校三年生まで長く手伝ってくれて後輩達にも慕われた。トトロとあちこち旅もした。
 岡山の医療大学で医学を学んでいる頃、いろいろな壁に悩み辞めたいというところまで切羽詰まった時にお母さんは奥の手を使われた。
 「最後まで学んで国家試験も通ったら、アトリエに勤めてもいいから。」と。
 そこからあきちゃんは頑張った。そして今では立派な作業療法士として病院に勤務していて、結婚のお相手もそこの病院の同僚だとか。。
 小学生の時、彼女はアトリエの二週間が待てず、いつも帰る時に「あしたくるねっ。」と言った。明日アトリエだと思うと頑張れると。ちょっと辛い学校生活のときもあった。
 だから毎回トトロは言った。「あしたおいで~~~~~!!待ってるよ~~~。」
 3年前のトトロの病気の際は、あきちゃんだけが本当のことを教科書で知り「死に至る」という病名に愕然として卒業旅行の外国から即駆けつけてトトロのベッドをのぞきに来た。小さい頃から決して嘘をつけなかった彼女が、そのとき嘘をついてくれた。「先生、大丈夫です。顔もちっとも変わってないし。」とニコニコとして。
 あとでお母さんから聞いた話では「先生痩せてた。。。。危ない。」と沈黙していたという。トトロは一週間で12キロも痩せた新記録更新中だった。何も食べられなかった。そしてこまごまと手術の用意をしてくれて、車いすを押してくれた。
 看護師さんは「お嬢さんが来てくれたんですね。」と言った。
 大手術が成功して退院間近になったとき、あきちゃんは初任給から大金を包んで持って来た。「生きててくれたから。母の日もあったし、先生は殆ど母だし。」
 さてさて、これから目立たぬようにお返しが出来そうだ。
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 この日からまたアトリエ生徒として帰って来たシュウヘイ君の「おかえり」と奇しくもこの日が誕生日のマサヒロ君の「おめでとう」と、ダブル、トリプルに祝福は重なり、トトロオムライスとシーザーサラダを3人とも食べて、全員で何回もカンパイ。オトナの生徒の順子さんは彼等が高3で大学に進むためにアトリエを去るときを見ていた。。。
 サローラが言った「先輩が居てくれるってうれしいです。」
 後から入って来ても先輩だらけの不思議。
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 マサヒロ記者からは即興で創った「トトロ新聞・・号外・・おめでとうあきちゃん号」が、
 以前、日本画の達人だったシュウヘイ君からは鮮やかな空と海の描かれたグリーティングカードが、それぞれあきちゃんに手渡された。いずれもこの時間内にアトリエで描かれた友情あふれる傑作だった。
 小学生時代からアトリエフレンドだった三人が、8年振りに再会して、この夜ここでお祝いの交換をしていた。
 「なんだか夢みたい。」と言うトトロに、向こうの方からBOSSが言った。
 「トトロ先生が生きていて、こんな日が来るとはな。よかったな。すごいな。」
 実はこの5月11日はトトロの、あの心臓大手術の記念日で、生還記念日でもあったのだ。
17051210
 日本中に散らばり、いろいろと体験し、いろんなことを乗り越えてからそれぞれ就職して、また小さい頃とおんなじニコニコ顔で巡り帰った若者達。
 
 トトロはみんなに言った。「結婚ってね。お互いに相手をハッピーにしようとすることだよ。自分が何かをしてもらう為にするんじゃなくてね。」「はいっ。」
  みんな おめでとう。そして 心からありがとう。おかえりなさい。
   あきちゃんは帰り際トトロの手を握ってこう言った。
 「あした くるねっ!!」
 

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