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アトリエ日記

2017年5月21日 (日)

五月の夢

  5月13日の土曜日は、まだ涼しく爽やかな五月晴れ。

 展覧会のあたりに弟君が熱を出して来られなかったヤチルちゃん。
 それでもどっこいやって来て、新たな作品にとりかかる。
 前半クラスは、みんなあれこれ学校の試験やら参観日などで既に代替えの日に来ていた為、たった二人の優雅な時間となった。
 スズナちゃんとヤチルちゃんとトトロ先生だけでゆったりまったり「こんなのもたまにはいいね。」と、まだまだたくさんある展覧会の頂き物の美味しいオヤツの箱を開けてティータイム。「ありがたいねぇ。」
 日頃おとなしい二人は、先生にいろんな話をしてくれた。学校のこと友達のこと。
 少女たちの心のつぶやきの中に、たくさんのことが潜んでいてゆっくり聴く時間って大事だな。。。と思った。
 二人とも大切に額入りの出展作品を持って帰った。
 
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 後半クラスは、急にライア君の背が伸びていてみんなでびっくり。
 中学生男子って、ちょっと会わずにいると竹の子のように伸びている。
 「なんか景色が変わった。」
 この日桃子ちゃんは「田植えの為お休み。」とみんなに伝えると「カッコいい!!」コールが沸き起こった。
 今時は田植えがカッコいいのね。
 デジタル社会の反対側のカッコ良さ。田植えは超アナログ。
 高校に入り、演劇部に所属したゆきのちゃんは早速部活帰りに一人で自転車で道に迷いながら辿り着いた。帰りは駅まで自転車、あとは列車。
 こちらもなんだかカッコいい。
 みんな独り立ちしていくのね。ガンバレ ガンバレ。
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 15日の月曜クラスで、展覧会の後のアトリエクラスが一周した。
 「いい展覧会だったねぇ。みんなの絵はとってもステキでしたよ。」と言うと
 「せんせいの絵もよかったよ。。。」と。うれしいです。
 そしてみんなでパチパチ拍手。カンパイ。
 最後に描き上げたナナミちゃんも頑張って良かったという満足感に浸っている。 
 このクラスはみんな会場に来ているから会話は弾む。
 
 「今日は粘土がしたいです。」「私は先に絵を描きます。」
 
 自分で決めてそれぞれのアートに取り組む。トトロは道具と見本をさり気なく置く。
 「あー面白い。」と言いつつトトロ先生も創ったりする。
 
 パステルカラーのお花と香水の瓶を創ったカノちゃん。
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 こちらは、はじめてのアクリル絵の具でガラス瓶に色づけ。
 はじめての事は、いつもキラキラと夢中になるみんな。
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 作品はたちまち完成して、夕暮れの日も長くなりお迎えのお母さん達に披露した。まだまだやりたそうにしながら帰って行くみんな。
 「お家に可愛い空き瓶があったら持って来て下さい。」とトトロ。
 アトリエには 昔、先輩達が創ったカラフルな瓶の入れ物がいっぱいある。
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 きれいな夕暮れ色は空のアートだ。
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 5月20日の土曜日は、鳥取最高気温31度。いきなりの夏日となった。
 アトリエの窓と玄関を全開にして風を入れた。
 涼し気な音楽をかけて、香を焚いてみんなをまっていると元気にやって来て靴を脱ぐのももどかしく、すぐに描き出す画伯達。
 
 展覧会後にみんなのパワーが満タンになったらしく、とても落ち着いていい絵を描き出した。心にひとつ勲章がかかったようだ。
 こちらケント君。微妙な色合いを自分で創るようになった。
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 コーセー君の空は黄色。
 とても元気になる絵だ。いいよ いいよ。
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 共に高校生となったセラ画伯とタカユキ画伯。
 自分の世界を構築中。
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 粘土の天才りょうなちゃんは、展示の仕方も視野に入れて創りはじめた。
 あのとき粘土の作品も展示したことで多くの方々に観ていただけたことがよほど嬉しかったらしい。
 サローラが部活で後半からしか来られないから、ユイちゃんスタッフがエプロン姿で大奮闘。
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 アトリエガーデンにも水をまいてくれていた。
 「乾いたでしょう。ほらお水だよ。。」
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 後半クラスのシュンアキ君はこの日でお別れ。
 きちんと散髪して来て、いつもより神妙に描いている。
 
 オヤツのときに全員とカンパイ。岡山のハルカちゃんも来ていて良かった。
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いつもトトロ先生に絵本をリクエストしてくれたから、彼の好きな絵本を読み聞かせしてから、「やってごらん。」と読み聞かせの仕方を伝授。
 「うひゃー 難しい。」と一ページだけ読んでから先生と交代した。
 「弟に読んであげなさいね。」「うん。」
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 みんなはシュンアキ君との別れが寂しかった。全員でお手紙を書いて渡した。
 「ぼく 中学校になったらまたアトリエに来るよ。」
 「待ってるね。」「はいっ。」
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 この日はトトロの家の庭からシャクヤクを持って来て生けた。
 「中国の絵にもたくさん描かれるお花だよ。」「はい。」
 お母さんと弟君はキチンと挨拶されて、みんなで外に出て彼を見送った。
 「シュンアキ君。。。。再会(ヅァイチェーン)!!!!」
    中国語で叫ぶみんな。
 「ありがとーーーーー。」日本語で手を振るシュンアキ君。
 トトロは言った「会いたくなったらいつでもおいでー。」
  彼の明るい笑顔は、いつもどんなときもみんなの心を明るくしてくれた。
  ありがとう、今日の君は立派だったよ。
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 まだ小4の彼は家でお父さん代わりをしている。
 車に乗る前にサッとトトロに渡してくれた彼のお手紙を、後で読んでみんな涙ぐんでしまった。
 「毎日おせわをしてくれてありがとうございました。このことをいつまでも忘れません。シュンアキ。」
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 アトリエの五月はあと10日も残っている。
 はじまりに展覧会があったなんて、なんだか夢のようだ。
 子ども達は、みんな小さな胸の中に立派な覚悟や決意を秘めていて、寂しいこともうれしいこともグングン栄養にしながら負けずに夢も膨らませて大きくなってと心から祈るトトロだった。
   いつもみんなを見ているからね。
 

2017年5月13日 (土)

巡り合い

 今は、追加の作品と新たにご注文の作品を毎日数枚ずつ描く日々。

 全て一点もののつもりで描き上げているので、売却済のこの色紙をもう一枚描くことになり、お引き受けしたもののその難しさに苦戦した。
 クルミインクで竹ペンを使い、歌うような「雨ニモ負ケズ」の一枚は上手い具合にヘタな感じがとても良く味わいのある作品だった。
 その上手い具合なヘタさがわざとになると変な感じで、何度も書き直し・・ようやくこれに近いものが出来てご依頼主様に送ることが出来た。
 自分の作品でもおんなじように描くのは本当に難しい。。。
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 10日の水曜クラスのソロンゴちゃんは4時からのアトリエが待ちきれず、な なんと3時に事務所のカウンターの下に居てBOSSが発見。
 「下の方から小鳥のような声でピヨピヨ言うから見たらおった。」とBOSS。^^
家の人はみんなお勤めで、姉のサローラも学校だ。
 間違えたのかわざとかは不明。BOSSはりんごを摺って「うまいぞ」と出してくれたものだから、うれしそうに美味しそうに召し上がり、カップをキッチンへ下げて「美味しかった。ごちそーさまでした。」とペコリとした。
 生きるチカラの立派な一年生にたまげたトトロ。気持ちはよくわかる。
 定時に来たしょうこちゃんとユミちゃんは「えーーーーっ!!」とうらやましそうにした。
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 喘息で二週間も学校を休み、もちろん展覧会にも来られなかったヒメちゃんにみんなはお手紙を書いた。
 五月はオトナも子どもも少し体調を崩しがち。
 夏日や寒い日が交互に来てガタガタの気候の変化や連休疲れ、新しい学校生活も始まってバランスが上手くいかない季節だ。
 実は水曜クラスにはヒメちゃんに合わせたかのように展覧会に来られなかった子が複数居たので「全員来るまで、展覧会続けるからね。」とトトロ。
 いろいろな家庭事情の中で子ども達は一人では遠出も出来ずに残念そう。
 「大丈夫。いい展覧会だったよ」とカメラをTVにつなげて展示風景を見せた。
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 11日の木曜昼に友人の熊田っちと「アートたけし展」に出かけた。
 ビートたけしさんが、大けがをされた後から描き始めたという作品の数々が博物館で4月から展示されている。
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 城山の麓の新緑は今が一番美しい。
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 内心(どんな作品なんだろな?)と、TVのたけしさんのイメージを抱いて鑑賞したのだが、本当に素晴らしかった。そこここに彼特有のウィットがあり、絵のチカラもパワフルで丁寧。色彩も美しくとても元気になれた。
 ↓これはたけしさんの絵を立体にして乗る事の出来る「猫タクシー」。さっそく熊田っちと乗った。・・猫タクシーに熊とトトロの巻^^
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 博物館内にある美味しいカフェレストランで熊田っちにオムライスランチをごちそうして、いつものスタッフフォローの労をねぎらった。
 
  彼女は絶対にお礼を受け取らない人なのでトトロはいつもどさくさに紛れていろいろとたくらむのだ。「今夜のアトリエディナーにオムライスを作るから、美味しいところの試食に付き合って・・。」が今回の作戦。
 ホントにとてもオシャレで美味しかった。ここのレストランはおすすめ。
 お堀端の橋に、ものおじもせず鳩さんたちがのんびりしていた。
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  11日の夜クラスのアトリエがタイムスリップの奇跡の現場となった。
 
 生徒としては初代のアシスタントあきちゃんが8月に結婚するので、トトロ絵をお祝いしたいと言うと「みんなの居る日にいただきに行きます。」と8年ぶりにアトリエに来てくれた。
 小学生時分からスタッフとしてアトリエを手伝い高校三年生まで長く手伝ってくれて後輩達にも慕われた。トトロとあちこち旅もした。
 岡山の医療大学で医学を学んでいる頃、いろいろな壁に悩み辞めたいというところまで切羽詰まった時にお母さんは奥の手を使われた。
 「最後まで学んで国家試験も通ったら、アトリエに勤めてもいいから。」と。
 そこからあきちゃんは頑張った。そして今では立派な作業療法士として病院に勤務していて、結婚のお相手もそこの病院の同僚だとか。。
 小学生の時、彼女はアトリエの二週間が待てず、いつも帰る時に「あしたくるねっ。」と言った。明日アトリエだと思うと頑張れると。ちょっと辛い学校生活のときもあった。
 だから毎回トトロは言った。「あしたおいで~~~~~!!待ってるよ~~~。」
 3年前のトトロの病気の際は、あきちゃんだけが本当のことを教科書で知り「死に至る」という病名に愕然として卒業旅行の外国から即駆けつけてトトロのベッドをのぞきに来た。小さい頃から決して嘘をつけなかった彼女が、そのとき嘘をついてくれた。「先生、大丈夫です。顔もちっとも変わってないし。」とニコニコとして。
 あとでお母さんから聞いた話では「先生痩せてた。。。。危ない。」と沈黙していたという。トトロは一週間で12キロも痩せた新記録更新中だった。何も食べられなかった。そしてこまごまと手術の用意をしてくれて、車いすを押してくれた。
 看護師さんは「お嬢さんが来てくれたんですね。」と言った。
 大手術が成功して退院間近になったとき、あきちゃんは初任給から大金を包んで持って来た。「生きててくれたから。母の日もあったし、先生は殆ど母だし。」
 さてさて、これから目立たぬようにお返しが出来そうだ。
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 この日からまたアトリエ生徒として帰って来たシュウヘイ君の「おかえり」と奇しくもこの日が誕生日のマサヒロ君の「おめでとう」と、ダブル、トリプルに祝福は重なり、トトロオムライスとシーザーサラダを3人とも食べて、全員で何回もカンパイ。オトナの生徒の順子さんは彼等が高3で大学に進むためにアトリエを去るときを見ていた。。。
 サローラが言った「先輩が居てくれるってうれしいです。」
 後から入って来ても先輩だらけの不思議。
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 マサヒロ記者からは即興で創った「トトロ新聞・・号外・・おめでとうあきちゃん号」が、
 以前、日本画の達人だったシュウヘイ君からは鮮やかな空と海の描かれたグリーティングカードが、それぞれあきちゃんに手渡された。いずれもこの時間内にアトリエで描かれた友情あふれる傑作だった。
 小学生時代からアトリエフレンドだった三人が、8年振りに再会して、この夜ここでお祝いの交換をしていた。
 「なんだか夢みたい。」と言うトトロに、向こうの方からBOSSが言った。
 「トトロ先生が生きていて、こんな日が来るとはな。よかったな。すごいな。」
 実はこの5月11日はトトロの、あの心臓大手術の記念日で、生還記念日でもあったのだ。
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 日本中に散らばり、いろいろと体験し、いろんなことを乗り越えてからそれぞれ就職して、また小さい頃とおんなじニコニコ顔で巡り帰った若者達。
 
 トトロはみんなに言った。「結婚ってね。お互いに相手をハッピーにしようとすることだよ。自分が何かをしてもらう為にするんじゃなくてね。」「はいっ。」
  みんな おめでとう。そして 心からありがとう。おかえりなさい。
   あきちゃんは帰り際トトロの手を握ってこう言った。
 「あした くるねっ!!」
 

2017年5月 7日 (日)

新緑のアトリエ

 アトリエの歴史に残りそうな達成感あるコラボ展の片付けが全て終わった5月2日の夕方、BOSSに一本の電話がかかって来ていた。

 県西部の大山近くの「南部町」の「板 祐生出会いの館」という、町の経営するギャラリーに来年の3月から4月頃にトトロ画を4~50点ほど2ヶ月間無料で貸して欲しいとのご依頼だった。作品の売買は出来ないそうで・・。そこの代表の方は今回の個展を観に来られてのことだったが、そのときトトロは他のお客様に説明していたらしく、お会いしてはいなかった。
 翌日の5月3日、イマイチお話の内容が理解出来ないので2時間かけて南部町へ向かった。
 
 山肌には新緑と野生の藤の花がかんざしのように美しく、2月からずっとひきこもって米子展やコラボ展の作品を描いていたトトロには久々のドライブになった。
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 なんだか懐かしいような田園と山の風景の中を走り、辿り着くと「緑水園」というレストランやら♨施設やらの大き目の建物の隣に「出会いの館」があった。
 「トトロですが・・。」と挨拶をすると「はるばる来て下さったんですか。」と驚きながら迎えてくれたスタッフさんたち。
 会話の成り行きで、この辺りの風景が東北に似ておりトトロは岩手出身だとお話したら「私は福島の会津です。」とスタッフのNさん。これはミラクル。こちらでの東北つながりはとても珍しいことなのだ。
 トトロの特技の一つ「瞬時に友達になる」ワザでたちまちとけ込みスタッフコーナーの中でパチり。
 館長は町長さんなので、実質ここの代表の副館長さんがトトロ展にお越しになり絵を鑑賞され絵はがきを購入されてスタッフさんたちと検討されて、BOSSに依頼されたらしかった。
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「日本一知名度の低い町なんです。」と仰り、なにしろ地味なこの施設の中には板祐生という南部町出身の明治から昭和にかけての日本一のコレクターの収集されたレトロなラベルやポスター(あの有名な赤玉ポートワインなどの)本物がズラリと展示されていた。
 立派なガラス張りのギャラリーには現在米子の画家さんのデカい作品が展示されていて、トトロ童画を是非そこで・・というお話だった。
 ↓館の前で。。。
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 裏には「緑水湖」というダム湖があり、ボートなどが浮かんでいた。
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 絵の売買は出来ないし、また作品を書き溜めないといけないし・・・人里離れた地味な館にたくさんの人がいらっしゃるとはあまり思えないのだけれど、BOSSとさんざん悩み考えて「誰かが喜ぶ仕事をしよう」という私たちの原点に立ち戻り、春の個展をお引き受けした。何かいいコトもあるんじゃないかな?
 
 その頃迄には個展用の作品は描いていなくちゃいけない時期でもあるし。
 何よりも、わざわざ絵を観て下さって依頼して下さった事に感謝したい。
 絵描きとしては、それは有り難いことだから。
 まるで西側から眺めた大山はトトロ画の岩手山そっくりに見えて、「伯耆富士」と呼ばれる姿の由来がわかる。日本の原風景が美しい町だと思った。
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 中海に夕日が照り沈み、水鳥たちがたくさん羽根を休めていた。
 日本一知られていない町なら尚さらのこと微力ながら応援しようと思ってしまった。何でも「日本一」って面白い。
 
 皆さん 「板 祐生(いた ゆうせい)コレクションの南部町」をググって見て下さいね。貧しいのにいろいろな工夫で人脈を広げて全国規模のコレクションを成し遂げ時代を留めたところが魅力らしい。
 
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 5月6日の土曜日。アトリエのあたらしい日々のはじまり。
 みんなウキウキとやって来て、待ってましたとばかりに新作にとりかかる。
 コーセー君も彩り鮮やか。
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 またもや自分の世界を展開するセラ画伯。
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 帰りはそれぞれの作品を手渡され、こっそりとVサインのりょうなちゃん。
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 マイカーに額を積み込み、ニッコリのイケメンセラ君。
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 このクラスにもすっかり慣れたアヤカ画伯。
 みんな素敵な作品ばかりでしたね。
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 ずっと手を振るケント君とコーセー君。
 トトロ先生は車が見えなくなるまでみんなに手を振るのよね。
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 展覧会の間ほったらかしのハーブが茂って、小さな花もたくさん咲くアトリエガーデンを手入れするサローラ。
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 後半クラスの面々も胸を張ってニコニコとやって来た。
 描き方が大胆になったシュンアキ画伯。
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 児童館から貼り紙を頼まれたエミちゃん。「うれしい。」とニッコリ。
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 アトリエにはいつもの空気が戻り、展覧会の頂き物のたくさんのお菓子をみんなで有り難く分けてオヤツにしている。
 トトロファンの皆様は、アトリエのチビ画伯たちが分けやすいようなお菓子を選んで下さってとてもありがたい。
 
 たくさんの贈り物ありがとうございました。
 お花もまだまだ元気です。
 お互いにみんなの顔を見ると「なんだかホッとするねぇ。」と、旅から帰ったような安心なくつろぎに、さてさてあたらしい日々も楽しみにみんなで未来に進んで行こうと思える新緑の季節の到来。
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2017年5月 3日 (水)

コラボ展終了・・未来へ

 5月1日、トトロ展最終日。午前中小雨で少し涼しくだんだんに青空、

 駆けつけて下さったファー民さんは、忙しい春の農業仕事の大切な時間をくぐり抜けて「こんな仕事着のまんまで・・失礼します。」と。
 それがとてもステキで、会場のスタッフからは「カッコいい方ですねぇ。」との声多数。^^トトロは勝手に応援団長をしている。
  千葉から鳥取にご一家で移住されて、2年間農業を学び0からのスタートから独立されて丸2年。農業など初めての奥様も一生懸命大地と向き合い働いておられる。
「今年ようやく自分で植えた梨の実が実ります。一番にお届けしますっ。」
「トトロも20周年です。お互いに頑張りましょう。」
 そして そして「ようやく絵が買えるようになりました。」と仰って、選りすぐりの一枚はファー民さんのお嬢ちゃんに激似の女の子がブランコに乗る絵だった。
 しかもここでミラクル発生・・・。タイトルは「風のうた」で、彼女のお名前の文字「風」の一字が一致していた。
 最終日なので、そこのミニ額コーナーの殆どが売り切れていてその絵は一番上に爽やかに残り、持ち主を待っていたのだった。
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 「この子去年はお腹の中に居たんです。生まれたら一緒にトトロ先生の絵を見に来るのが夢でした。」と、若いお母さん。
 トトロ童画が大好きで、お子さんのお名前に「彩」という文字を入れたとか。
 もう最終日にふさわしいドラマ満載エピソードがどんどん続く。
 なんだか泣きたくなるほどのストーリーだらけ。
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 「あら?カンタ君とワタル君?」と言うとコックリうなづいてお父さんと慣れた雰囲気で絵を観始めたふたり。トトロはお客様のお名前は忘れない。
 この二人には生まれた時にお誕生祝いに、お揃いのブーツに絵を描き贈呈した。
 ずーっとそれを履いてくれたらしい。
 「保育園は?」と聞くと「休ませました。」とお父さん。
 こうしてトトロ童画の中で育つ子も多い。ありがたくて感動してしまう。
 絵もご購入され、リクエストもいただいた。
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 チトセさんはトトロのアトリエで昔習っていた方。
 若くに脳梗塞の闘病をされ、半身麻痺と言語障害が彼女をプロにした。
 利き手が使えず左手で、実にいい絵と筆文字を描かれ、個展もされる。
 身障者用に改造した車でどこにでも行き、人生を楽しまれる。
 トトロの教えた方達ってみんなステキで、見習いたい方だらけだ。
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 この日はBOSSが午前中不在で、おまけにスタッフも足りずちょっと困っていたら急遽連絡したミカちゃんのお母さんが快くピンクの出で立ちで駆けつけて下さり絵はがき売り場担当。
 マサヒロ記者も仕事の合間にお昼まで・・・そのあとマサヒロ記者のお母さんが引き継ぎ見事なローテーションでBOSSが来るまでつないで下さった。
 いつもの事ながら、こうしてみんなに助けられてお客様には「いいスタッフさんたちですね。」と言われ続けて20年。
 7年前に亡くなったナンシーことYさんは生徒のお母さんスタッフの常連でアトリエの裏方を支え続けてくれた大切な仲間だったから、いつも奇跡的に人が揃うとトトロは心の中で「ナンシーありがとう。」と祈る。なんだか会場に居てくれる気配も感じる。 「先生、人を手配しましたよ。」と聴こえるようで。
 天国から見ててね。がんばってるからね。
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 坂尾画材の坂尾画伯ご夫妻は、トトロの画業を支えて下さる心強い師匠だ。
 「20年になりました。」とお礼を述べたら「よくがんばった。」と励ましをいただいた。
 20年前の一回目のときに額代も払えぬほど売れ残ることを心配されて、そぉーっとのぞきに来られたら全部に赤丸購入シールが貼ってあるので「こ これは売れたのだけに貼るんだで。」とトトロが間違えて貼っているかと思ったら売れていたというエピソードを懐かしそうに話された。その当時は口紅も買えなかったっけ。
 トトロの父とそう変わらぬお歳なので、どうかお元気でと切に願わずにはいられない。まだ恩返しも出来ていないから。
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 駆けつけたのは鳥取大学で絵本を教えた時代のユイちゃん。今では二児の母。
 最初のアトリエアシスタント。「今のアシスタントもユイちゃんっていうのよ。」「へぇーーーー。。。」
 左はシュウヘイ君のおばあちゃん。
 この日はみんなのおばあちゃんがとても多かった。ウィークデーなので子ども達も親ごさんたちも学校や仕事で来ないと思ったら、なんのその。シルバーパワー。
 「孫をよろしく。」のお話盛り沢山を皆さんから承り、あらためてアトリエの役目を自覚した。
 ありがたいね。子ども達。脈々とした命の繋がりを感じた。
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 「なんでこの素敵な絵が残ってるのーーーー?」と買って下さったのは、あの画材屋さんで再会したアケミさん。
 「こびとの靴屋」というアートな作品は内心トトロの中でも一押しの絵だった。
 額にも自分でタイルを貼り、誰も買わなかったら自分で買おうと思っていた。
 「アケミさんのところに行きたくて待ってたのね。」と言うと「そうよ。」と。
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 あと4人の生徒が来ていないけれど学校があるからあきらめていたら、盲学校のヒロト君が必死に駆けつけた。「兄ちゃんは来られません。」とあやまるので、「よく来たねー。」と握手。
 
 最後の生徒カードを胸に記念の一枚。
 凛と胸を張った。
 トトロは密かにこの子は盲学校初の画家になるような気がしている。ガンバレ。
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 「生きておられましたか。」と嬉しかったのは鳥取大学のY教授ご夫妻。
 昨年春のトトロ展で「いゃー僕も病気をしましてね。」と血液の悪性の病を告白されて「トトロさんが生きたなら僕も生きるな。」と仰った。
 実はこのYさん、トトロの20年前デビューの日に「サインして下さい。」と仰ったファン第一号なのだ。トトロは無名でこの先どうなるか分からないのにだ。
 だからその後個展やアトリエを続け、新聞やTVに取り上げられる度に(Yさん見ててね)と思って頑張るチカラになった。
 Yさんのご職業も知らなかったけれど、あるとき新聞を見てびっくり。
 何とかという研究で世界的権威の賞を与えられた博士の特集で、それはYさんだった。トトロはすぐにお祝いの絵を贈った。お礼のお手紙には、賞より絵がうれしかったと書いてあった。
 「トトロさん僕はね、工学研究者ですが目に見えないポジティブパワーを信じるんですよ。僕の家にはトトロ童画がたくさん架けられています。いつも思わずニッコリします。生きるとはそれですよ。」
 「ありがとうございます。描き続けますから、先生も生きててね。」「OK!!」
 いのちって不思議だ。人は生かされるだけじゃなく自分で生きなくちゃと思った。お互いを応援するパワーってとても強くてあたたかい。
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初代生徒スタッフのアキちゃんが来てくれたので、ヒロト君に紹介した。
 「この先輩はね、小学生のときからアトリエのお手伝いをしてくれてね、トトロ先生と毎日でも一緒に居たくて、いつも帰りたくないって言ったのよ。」「うん、わかる。」「アハハ」
 今は病院の作業療法士として働き、職場の同僚と8月に結婚することを報告してくれた。後輩を代表してヒロト君がお祝いした。
 「おめでとーございますっ!!」「ありがとうございます。いっぱい描いてね。」
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 くるみインクの「雨ニモ負ケズ」は人気で、もう一枚追加で描くことになった。
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そして、またしてもミラクル。
トトロ展の終わる16時。片付けの人員が増えたのだ。
 アキちゃんもそのつもりで来たらしく、元生徒のハルナちゃん、そしてあの風花ちゃん。「手伝います。」
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 特にこの風花ちゃんは、3年前トトロが病気を押して個展をした最終日の最後のお客様で「お母さんには友達の家に行くと言って一人で来ちゃった。」と言うから「トトロ先生と友達になろう。そうすれば嘘をついたことにはならないよ。」とともだちになり、去年の復活個展のとき「ともだちの風花より。」とカードをくれた子。
 アキちゃんは「アトリエの生徒じゃないのに素晴らしいね。」と感心。
 みんなで懸命に手伝って、おかげで会場はいつもより半分の時間ですっかり空っぽになった。
 みんなにお花とお菓子をお土産に分けて「ありがとうね。また会おうね。」と
やっぱり奇跡のトトロ展は終わった。約600人のお客様と不思議な助っ人の皆様、
ありがとうございました。
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 熊田っちの車に乗せてもらって帰る道すがら、川面を泳ぐ鯉のぼり発見。
 そうか、5月になっていたのね。
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 そして5月2日。一日遅れで生徒展終了。
 手伝いを申し出たタカユキ君とシュウヘイ君が待っていた。
 子ども達の大切な作品を丁寧におろしてから・・・
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 みんなの写真をはがして「お疲れっ。」と語りかけ・・・
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 絵を架けていたパネルを倉庫に運び込む。
 
 この日はタカユキ君のお父さんも来て下さっていて、終わってからジュースでカンパイをしつつ「彼を画家にしませんか?」とトトロ。「はい。」とお父さん。
 さて、みんなの未来は果てしなく限りなく楽しみと可能性に満ちている。
 「アトリエ手伝うといい事あるよ。」とシュウヘイ先輩が教えていた。
 全力のコラボ展。おかげさまで大成功。。。
 喘息や何かで来られなかった数名の為に、また来年も必ずやろうと決心するトトロだった。
 作者たちと観て下さる皆さんの笑顔満開の毎日に、いろいろなミラクルな支えが現れてトトロは初めて搬出の最後まで立ち会えた新記録を達成しました。
 以前は搬出の日は体力が途切れて必ず寝込んでいたから、やっぱり元気になっているということです。
 さあ、みんなで未来へ。。。明るい笑顔で出発。
 
 たくさんのありがとうを胸に。風かおる5月のはじまり。
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2017年5月 1日 (月)

コラボ展2日目

 二日目の朝も快晴の青空。お天気がいいと気持ちも上がる。

 夏日の暑さになる予報。
 何を着ていこうかな・・・と手持ちの服を調べていたら、神戸のトトロフレンド「ラクヨ」からメールが届いた。
 「おはよう。三宮からスーパー白兎で行くよ~~~~~~。」
 うれしくてパワー復活。
 盛岡の母のお古のワンピースをこちらでお直ししてもらった服に決めた。
 
 会場ロビーには既にアオイ君とご両親が待っていて、アトリエ生徒展をご覧になっていた。「ねえアオイ君、みんなの絵いいね。」「はい。」いい笑顔。
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 オーブンと同時にドッとお客様が入られた。
 文字通りの老若男女。
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 生徒のみんなもどんどんやって来て。
 ニッコリパチりが続く。
 ホノミちゃん。
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 アヤカちゃん。
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 その頃トトロはサインにイラストを添えて一生懸命。
 「息子が病気がちなので、先生の絵を送ります。」
 最近そんなことが増えている。
 トトロの絵を飾ったら、子宝に恵まれたり病気が治ったり。。。
 今回、その報告に来られた方も多くてBOSSは「よくありますよ。」と答えていた。・・・不思議。何故だろう。。。
 トトロは宗教はしていなくて、まあ言って見れば「トトロ教」かな?
   ただ一心に描くだけなのに、みなさんがハッピーになられるなんて有り難いことだ。
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 駆けつけたショウマ君。みんなホントにいい絵ばかり。
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 午前中到着して、展覧会を満喫してくれたラクヨご夫妻が「鳥取の駅前♨にでも入って帰るわ。」と。お気に入りの絵も手に入れてくれて神戸に帰って行った。
 中学の同級生だから50年来の友達。スゴいね。いいご主人だね。ありがとう。
 ラクヨと話していると10代の頃に還る。お互い元気でまた会おうね。
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 スズナちゃん。
 もれなくついて来る妹ちゃん。
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 小さなお客様からの質問に答えるトトロ。
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 解説を頼まれて、絵にまつわる物語をお話しているところ。
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 りょうなちゃん。ウエルカムスペースで胸を張る。
 「森のくまさん」のどかでいい絵だ。
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 コーセー君。
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 こちらはケント君。満足のニッコリ。
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 一度来られたお客様は、長く滞在されてゆっくりご覧になって下さる。
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 受付まわりにはお花がいっぱい。
 黄色いのは福岡のmikomikoさんから届けられた。
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 ユキノちゃん。
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 朝からスタッフをしてくれているシュウヘイ先輩に習って絵はがき売り場のお手伝い。
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 ミカちゃんのペン画も人気だった。
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 カナちゃんは彼氏さんと来てくれた。
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 アイ子ちゃんの「愛ランド」
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 午後からスタッフのマサヒロ君とシュウヘイ君は感動の再会。
 6年前までアトリエのクラスが一緒で、今また二人とも社会に出てアトリエに帰って来た。
  これで何かと心強くなったトトロ。
 「先生 アトリエ続きますよ。」「ありがとう。助けてね。」
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 そこに愛媛の大学を終えて、鳥取市の保健課に勤め始めた保健婦のサヤカちゃんが登場。3人はかつて木曜クラスで一緒だった。
 「みんなお帰り。」「先生 ただいま。」
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 この日のお客様は200人超え。
 ミラクルな再会は、お客様同士の間にも次々と起こり、「毎年ここに来ると会いたかった人に会えます。」との声多数。
 「今日は妻の命日なので、妻が好きだった絵はがきを買いに来ました。」と言う男性が一番乗りで、亡き方の話をされた方も多く、20年の歳月を皆さんと共にあつたトトロ展の存在をあらためて感じた。
 残すところあと一日。
 最終日のトトロ展は16時から搬出なので、皆さんご注意下さい。
 まだ来れていない子ども達はせめて2日までの生徒展だけでも駆けつけてほしいトトロです。
 人と人、時間の橋。再会と思い出。
 いろんなことが あたたかく繋がり合う不思議な展覧会の中で、トトロは疲れていない風を装いながら全ての奇跡に感謝が募るのだった。
 描き続けて行くこと。ただそれだけ。トトロの使命を果たしたい。
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2017年4月30日 (日)

コラボ展初日

 アトリエの一大イベント。トトロ先生と小さな仲間たちとの同時開催展は 26日にみんなの作品を一日がかりでロビーに展示。

 全員の力作と、今回初めて展示する粘土作品のコラボBOXがすばらしい展覧になった。

 ここはいち早く27日から開始。
 ちらほらと市民のみなさんが観ておられる。
 「いい絵ばかりだなぁ。。」「どこの子ども達だ?」
 
・・・・アトリエの小さな巨匠たちですよ。。。。。
 本当に今回はどの作品も素晴らしくて、観て下さる方々はグルグルと何回もまわりながら微笑んでおられた。
( みんな、やったよ。知らない人たちが微笑んでるよ。)
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 28日はいよいよトトロ展の搬入が。
 BOSSと事務所のスタッフが、配置をトトロと決めながら丁寧に広い展示室に作品を架けていく。
 夜になり、仕事終わりのマサヒロ記者も駆けつけてタイトルを貼り付け終了は夜の10時。作品数は90点を上回り、トトロのミラクルなラストスパートが広い会場にすき間のない展覧を成し遂げた。
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 4月29日当日。天気快晴。
 まだ始まりの時間前に、コッソリと入り口が小さく開いて。。。どなただろうと見ると、そこには10年以上必ず遠方からはるばるトッブバッターでお見えになるKさん親子が発砲スチロールの箱を抱えてお顔を出された。えっ??お刺身???
 「これ、始まる前にお見せしたくて地元のケーキ屋さんに特注して創ってもらいました。」
 ??????緊張感の中でスタンバっていたスタッフみんなで箱を開けてみると。。。
 そこには案内状のトトロ童画が忠実にお菓子の色粉ゼリーで再現された「童画ケーキ」が。
 サインまでおんなじようにチョコレートで描いてある。
 「えーーーーーーーーーーーーーっ!!!!モヒャ━━((゜Д゜Uu))━━!!!!!!」
     「トトロ先生、20周年おめでとうございます。」
 「・・・・・ありがとうございます。涙」最初のミラクル。
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 さあ、トトロ展のはじまり。
 微笑みの受付はお申し出下さった熊田っちとアヤヤさん。
 自分のお子さんがアトリエを卒業していても、お母さん達は手伝いを申し出て下さるありがたさ。皆さん童画展のおなじみとなって下さっている。
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 いよいよオープン。
 列が出来て待っていて下さった皆さんが次々とご入場。
 入り口外に「おかげさまで20年・・・」のご挨拶のメッセージを貼っておいたので当初からのファンの皆様からいろいろなお言葉をいただいた。
 「ありがとうございます。」
 心底有り難くて、お一人お一人と握手のトトロ。
 「よくいらっしゃいました。どうぞごゆっくり。」
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 生徒一番乗りは新人のカノンちゃん。
 その後 同じクラスのマオちゃん。
 みんな立派な生徒カードを下げてニコニコと胸をはる。
 「皆さん、この絵のモデルはこの子ですよ。」とトトロ。
 周りを取り囲み、お客様がニコニコして写真を撮られても臆することなくマオちゃんはお辞儀をした。
 (わたしたちアトリエの生徒だもん。この絵描くとこ見てたんだよ。)
  なんだかみんなが立派に見えた。
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車椅子の方も、耳の不自由な方達も、いいお天気に助けられてどんどん人垣が増えて行く。トトロは皆さんとお話をする。
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 こちら岩手県の好きなご一家。あの風花ちゃんたちだ。
 宮沢賢治の帽子を展示しているところに釘付けで、ついにお父さんは帽子を被ってしまった。
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 チャーリーさん。自作の前でみんながパチり。
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 スタッフ。。。ユイちゃん。ニッコリ。
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 エミちゃん。
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 ミサキちゃん。今日はみんながオシャレ。
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 カイキ君はまたお祖父さんお祖母さんもご一緒に、大家族で来てくれた。
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 カノちゃん。
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 そして「廃墟」を描き切ったタカユキ君の絵は今年のウエルカムスペースで注目を集めた。
 トトロは彼に言った。「タカユキ君。画家になるといい。」
 帰り際タカユキ君は「搬出手伝いに来ます。」と言ってくれた。
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 セラ君の「earth」
 「背がまた伸びたね。何部に入ったの?」「バスケットです。」
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 デビューがうれしくてたまらないソロンゴちゃん。
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「おめでとう。がんばって描いたもんね。」「はいっ。^^」
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 入り口から入ると受付向かいはこんな感じ。
 ポピーの大作も今回描いた。
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 少し奥に行くとこんな感じ。
 真ん中に小品コーナー。
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 倉吉のとも子ちゃんはアトリエを卒業したけれど、作品は展示したのでお父さんとやって来てくれた。
 「あなたいつまでも生徒だと思ってるから。」とトトロ。
 「絵を入れて日々のことFAXします。」と とも子ちゃん。
 楽しみが出来た。
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 閉館間際まで、ご両親とじっくり居てくれたアヤカちゃんとデビューのナナミちゃん。
 初日は150人ほどの方がいらして下さった。
 さあ 2日目も休日。まだ生徒は3分の1だけ。
 
 どんなことが起こるのだろう。。。。。何だか夏日になるらしい。
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2017年4月24日 (月)

20周年のアトリエ

 今月は、4月17日の月曜クラスをもってアトリエの中で絵を描くのはおしまい。

 その代わりみんなとトトロ先生の展覧会があるから、それぞれ都合のいい日に会場に来るようにしている。
 ついこの前月曜クラスに入ったナナミちゃんは、下書き済みの作品の仕上げに夢中だ。土曜クラスのコータ君で終わったと思いきや、新しく仲間入りしたから展覧会に参加しようとばかりにがんばった。
 「今日はナナミちゃんにみんなでエールを送るよっ。」「はいっ。」
 みんなはドレミの歌を歌って彼女を励ました。
 「せんせい、アトリエの歌もつくろう。」
 ♪あー は アトリエのあ。 とーは友達よー。 りー は りっぱな絵だね えーは えーは みんなの絵。。。。なんてあとの三人とトトロが歌う中で、ナナミちゃんは描き続けた。
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 生まれたての仲良しのクラスは、たちまち「アトリエ合唱団」になった。
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 オヤツの準備も「いいよナナミちゃんは描いてて。」「うん、ありがとう。」
 そして8割がた出来上がったので、土曜日までにお家で仕上げてアトリエに持ってくることになり、ようやくみんなで遅いオヤツをいただいた。
 どこのクラスも、みんな展覧会を本当に楽しみにしていることが伝わり、米子展から僅か一ヶ月で計画したことの不安は吹き飛び、(よしっ やってみようじゃないの。。)と勇気が沸いて来た。
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 18日の火曜日、後から提出した子ども達の絵とトトロの新作を額装しに行くとそこで友達の日本画家のアケミさんにバッタリ。
 
 この一年でご主人のご両親と自分のお母様を立て続けに亡くされたのでトトロは前の晩案内状をどうしようかと彼女のことを考えていたところだった。
 「行く行く。」と画材屋さん用に持って来ていた案内状を受け取って下さった。
 また少しずつミラクルのはじまりかな?
 「不思議だねぇ。」と言うと「トトロさんが呼んだでしょ。」と。
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  19日の水曜日、アトリエ近くのイタリアンレストランの一番遅咲きの桜が精一杯咲ききってチラホラ散り始めていた日。
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 ナナミちゃんが完成させた作品を持って走って来た。
 アトリエでサインを入れてもらい完成。
 「よくがんばりましたね。可愛い絵ですよ。」「はいっ。」
 達成感が小さな身体にあふれていた。
 これでホントにホントの全員参加。・・・子ども達おめでとう。
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 土曜日はアトリエを閉め切ってトトロの小品を一日中描いたり、額装された新作にタイトルをつけたり・・・。個展はこの時期が一番忙しい。
 23日の日曜日は生徒作品展示準備の手伝いにサローラとマサヒロ記者が来てくれる予定だったのだが、マサヒロ記者から体調を崩したのとのメール。
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 いろいろな細かい仕事をサローラ一人じゃ大変かも・・と思いきや。。。。
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 ここで大きなミラクル発生。
 滋賀の大学と大学院で学芸員を目指していたシュウヘイ君が6年振りに帰って来ているコンタクトがあり、「今、何してるの?」と聞くと今月から高校の非常勤講師をしつつ学芸員を目指しているとか・・。
 数年前、家庭的にも個人的にも様々な苦難がありボロボロになってアトリエを訪ねて来た時
 「自分の夢を不幸のせいにしてあきらめるんじゃないよ。」とハッパをかけたトトロに「帰って来ました。」との報告だった。夢はつなげていた。
 アトリエの多忙を伝えると駆けつけて来てくれて、サローラと学芸員の手際でみんなの作品にネームを貼付けてくれた。
 「この絵たちは国宝級だからねっ。」トトロはとても助かった。
 シュウヘイ君は18年前小学一年生の時から高校三年までアトリエに居た子。
 今24歳になっていた。
 マサヒロ君にはこのことを伝えて安心してもらった。
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 生徒名簿の中にマサヒロ君の名前を見つけて驚いていたから、「また習いに来てるのよ。」と言うと
 「僕も来ます。」と即申し込んだ。「お月謝いるのよ。」「給料で払います。」
 よく考えたら、1997年から個展を始めてアトリエの教室も創ったのだから。
 「ねえ、シュウヘイ・・・今年20周年なのよね。気づかなかったよ。前しか見てないからさ。」とトトロ。
 「わぁ。アトリエは僕の居た頃と全然変わってませんよ。」とシュウヘイ君。
 
 サローラの妹のソロンゴちゃんが今一年生で入って来たから・・・っと、ああ、あと何年続ければいいんだろ・・。トトロは何歳になるんだろう。。。
 とにかく、生きられる限りやれるとこまでやってみよう。
 シュウヘイ君よく帰って来てくれました。おかえりなさい。ありがとう。
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 トトロ作品は、米子展が終わってから35点完成していた。。。
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 トトロの小さなソウルメイトたちの絵とのコラボ展。
 まもなく始まります。
 きっと元気の出る絵たちですよ。
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 アトリエ20周年記念展となったことに、今頃気づいたトトロです。
 全てはおかげさまの歳月に、続けられた感謝をかみしめつつお待ちしています。
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2017年4月16日 (日)

あきらめない

 桜土手の満開桜が春雨に霞んで、道に桜色の影のような花びらを敷き詰める。

 4月11日の午後、残りの生徒作品とトトロ作品を額屋さんへお届け。
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 4月12日水曜クラス。トトロ先生の誕生日。
 みんなからお祝いカードをいただいた。
 新入りのソロンゴちゃんはもうすっかり仲間入りしていて、昔 先輩が修学旅行のおみやげに買って来てくれた巨大鉛筆でふざけているし。
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 散り際の桜とお別れをしに、ちょっとだけいつものアトリエ神社へ。
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 ヒメちゃんがお休みだったけど、雨上がりの薄い日射しが淡くみんなを包んでくれて、はいピース。
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 子ども達と鳥居はよく似合う。
 子どもはみんな神様と仲良し。
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 アトリエから持って来たクッキーを一つお供えして、「いいてんらんかいになりますように。パチパチ。」
 みんなで交代で真剣に祈った。
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 みんなの創ったバースデーカード。トトロはまた寿命が伸びたよ。ありがとう。
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 4月15日土曜日。
 Aクラスのコータ君がわき目もふらずに描いている。
 トトロ先生は何度も声をかける。
 「コータ、ガンバレッ!!もう少し。大丈夫。」
 「はいっ。」
 
 実はコータ君、去年のクリスマス前からお母さんの病気やら、お家の都合やら、いろんなコトが続いて、長くアトリエに来られなかった。展覧会の作品も一枚も完成しておらず、トトロは一度直接電話で確かめた。
 「みんなと参加したいでしょ?」「・・・・はい。」
 「じゃあお休みの替わりの日にいつでもいらっしゃい。」「はい。」
 彼はそのことをお家の方にすぐ言わず、結局替わりの日にも来なかった。
 
 何度もお母さんのケータイにかけるけれど繋がらなかった。
 トトロはコータ君が何故アトリエを辞めずにいるのか不思議だった。
 そして、この日ついに彼はやって来た。
 「アトリエ辞めたくありません。」もう時間に余裕はなかった。
 みんなが応援した。
 
 そして、ついに一面の花を描ききった。いつもの戦争の絵ではなかった。
 「よしっ。よくがんばりました。いい絵です。サインして下さい。」「はい。」
 練習してから、サインペンで力強く「こう太」と書いているところ。
 既に額装を終えているみんなは一斉に拍手した。
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 オヤツの時間を後回しにして、彼の描き終えるのを待っていたみんな。
 美味しい揚げドーナツとたくさんの焼き菓子をみんなのお皿にテンコ盛りにしてトトロは言った。
 「一人でも絵を出せない子が居たら、みんなと先生の展覧会は0点なんだよ。全員が同じくらいハッピーにならないとアトリエに集まる意味がないのよ。」
 「うん。」みんなはうなづいた。
 「絵は全員ちがっているからステキだけど、みんなの展覧会は全員そろって喜びたいのよね。」
 スタッフのサローラが部活で居ないから、ユイちゃんスタッフが初めて一人で手伝っていて「それがアトリエのモットーだもんね。」と言った。
 
 絵本を読むと、明るく笑う声が一層楽しくて、みんなはとてもホッとしていたことが伝わった。コータ君にもわかったことだろう。あきらめないでよかったね。
 
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 粘土のお菓子を追加していたりょうなちゃん。「これも展示しましょう。」
 後ろはトトロ先生の作品たち。新作は最後まで描き続けますよ。
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 後半のクラスに、お休みの代替えでやって来たユシンちゃんは、完成した絵が気に入らず、また描き始めた絵の仕上げにかかっている。
 妥協をしない姿勢が見事だ。
 ていねいにこだわって描き終えて「これを展覧会に出します。」
 こちらもみんなで拍手した。新三年生のファイトに感心したトトロ。
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 ユイちゃんスタッフは取り置きしておいた額のガラスを丁寧に拭いて、コータ君の絵を入れてくれた。
 みんなの絵のタイトル一覧表も、きれいに清書して難しい漢字を時々聞きに来てちゃんとトトロの仕事を手助けしてくれた。もう一人前のスタッフに成長してくれた。
 みんなはユイちゃんにも拍手で感謝した。
 この日はいろんな拍手がアトリエに満ちあふれた。
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久しぶりに来たシュンアキ君は中国でたっぷりお父さんと過したことがうれしそうで、なんだかとても落ち着いていた。絵本に見入っているところ。
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 「あれっ、背が伸びたね。」エミちゃんが彼より年上なのにシュンアキ君の背が超していたから、みんなで並んで背比べ。やっぱり大きくなっていたね。
 チャーリーさんはそんな子ども達の空気感を楽しんでいた。
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 桜もだんだんに散って、この日はとても暖かかった。
 街が新緑に変わる頃、次のアトリエは展覧会の会場でトトロ先生と待ち合わせだ。
 
 米子個展の始まりから丸一ヶ月。
 トトロの新作には新緑の色が増えている。
 子ども達を見習って、精一杯描き続けよう。
 
 昨日、たくさんのファンの皆様に案内状を投函した。
 アトリエの合い言葉「あきらめないで、みんなでハッピー。。。」
 桜前線北上中。
 
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2017年4月 9日 (日)

満開のスタート

 七分咲きの川沿いを通って、生徒のみんなの絵を画材屋さんに届けた日。

 いよいよ生徒展とトトロ展の夢のコラボの準備スタートだ。今年は一段とみんなの絵の見応えがある。

  4月4日はまだこんな感じの今年の桜。

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 4月6日の木曜夜クラスも、始業式を翌日に控えたみんなとオトナの生徒さんたちで小雨の中の花冷えのアトリエ。
 
 4月7日からグングン気温が上がって満開も近くなった日、新聞社のマサヒロ記者がちょいとアトリエに顔を出したので、仕事中の姿をパチり。
 取材や営業で爽やかに懸命にやっている彼。
 他のアトリエOB達が大学を終えて県外に就職したり、こちらに戻って来たりの情報もチラホラ聴こえては来るけれど、つまづいたっていいんだよ・・人間だもの。by相田みつを・・。また いつでも会いにおいで。
 
 みんな元気に一生懸命やっていることを祈るトトロなのでした。
 全てが始まる桜の季節。
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 さてさて4月8日の土曜日クラス。鳥取の満開宣言がついに発表されて、恒例のアトリエ神社の桜と再会する為にみんなでイソイソと公園を横切って行く。
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 満開の桜は今年もみんなを迎えてくれた。
 「大きくなったね。」と言ってくれたような気がしたよ。
 手をつないでパチり。
 右から二人目のホノミちゃんは、アトリエで絵を描くのはこの日限り。
 一番上のお姉ちゃんのナルミちゃんが習いに来出した頃、ホノミちゃんはまだ生まれていなかった。兄ちゃんのダイスケ君が来て、少の間3人が被って、お母さんはなんと通算18年間も誰かをアトリエに送り迎えしたことになる。
 
 お疲れさまでした。ありがとうございました。
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 お姉ちゃんもお兄ちゃんも、満開のときにここで写真を撮ったね。
 「桜さん、ありがとう。また来年咲いて下さいねー。」
 「みんなも元気にがんばれよーーー。」
 
 いつものように桜と話をする。
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 アトリエ神社の満開桜。ホノミちゃんと見られて良かった。
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 この日のBクラスも全員出席。
 みんなの絵が額屋さんに旅出ったことを報告するトトロ。
 悔いなく描き切ってワクワクの笑顔。
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 しばらく絵を描いてから、桜と会いにみんなで出発。
 花びらを拾うヒロト君とユイ画伯。
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 夕方の公園でワイワイしながら今年の記念に。
 新高校生になったユキノちゃんも、一つずつ学年が上がったみんなも変わらぬアトリエスマイルでパチり。
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 この日は前半も後半もトトロ先生がケーキを焼いていた。
 「新スタートのお祝いだよ。」
 クリームを上手に乗せるのはクリスマスのときの腕前を見込まれたアオイ君。
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 「ほら、見えますか?」「モグモグ はい、見えるよ。ありがとうモグ。」
 受験 卒業 合格 進学 進級 入学と、おめでとうが嵐のようにアトリエを吹き抜けた一ヶ月だった。
 その間にトトロ先生は米子で一週間もの個展をして帰って来て、またどんどん絵を描いて、まもなくこちらの展覧会。
 前代未聞のチャレンジは続く。
 みんなの四月は穏やかに和やかに、桜の満開とともに始まったばかり。
 さあ、みんなで行くよっ。桜色の希望の未来へ。
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 案内ハガキはこちらの絵に代えました。
 なんだかとってもアートでしょ。
 油絵みたいだけれど、ホントはクレヨンです。
 帽子の上には青い鳥。
 希望の明日を夢見て、アトリエの新学期・・満開のスタートです。
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2017年4月 3日 (月)

おめでとうの春

  3月27日 月曜クラス。いつの間にか学年がかわる春休みの不思議な期間だ。

  難しい構図に挑むマオちゃんも、まもなく3年生になる。
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 この若草物語のような4人の姿は、この日で最後。
 アヤカちゃんが中学生になるので、土曜日クラスに移るからだ。
 楽しかったね。みんなのお姉さん役ありがとう。
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 後輩たちはありがとうカードをこっそり描いて、アヤカちゃんは見ないふりをしてくれている。
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 ちゃんと別れのセレモニーの挨拶を交わして、みんなが帰るのとすれ違いの夜7時より面接をしているのは、新しくこのクラスに入るナナミちゃん。
 ちょっと水彩で描いてみているところ。
 絵が好きな気持ちがトトロにジンジン伝わって、即合格。
 よろしくね。新4年生。
 
 ちなみに、この日はトトロたちの結婚記念日だった。
 とりたてて何もしないけれど、「これからもよろしく。」の挨拶を交換した。
 トトロがこちらに来て40年も経ったとは。感慨深い日だった。感謝。
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 さてさて29日の水曜クラスにも新入りさんが登場した。
 こちら、いつものように真剣に描くベテランのユミ画伯。
 
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 オヤツのときにあらためて紹介をする。
 「今度一年生になるソロンゴちゃんです。面接は米子の個展会場でやりました。」・・・カチカチに固まったソロンゴ。みんな笑いをこらえている。
 「どうぞよろしく。お おねがいします。」拍手 そしてカンパイ。
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 それから絵本で、ちょっとだけキンチョーがほぐれて・・。
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 みんなでパチリ。ソロンゴはモンゴルの草原と馬を描いた。
 保護者としてついて来たお姉ちゃんのサローラもニッコリ一安心。
 また新鮮なクラスのはじまりだ。
 みんなはいつの間にか「ようこそ ソロンゴちゃん♡」のカードを描いて手渡していた。
 もうカードはアトリエの伝統なんだね。アーティストたちのカードはいつも胸をあたためる。
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 4月1日は、さっそく土曜日Aクラスにアヤカちゃん登場。
 彼女の雰囲気に、みんなはソワソワとよろこんだ。
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 オフィスのテーブルではスタッフ~~~の二人が、アトリエ必須アイテムの「ポンちゃん」を創っている。
 スポンジを固くガーゼでくるんで、小さなテルテル坊主みたいにこさえる。
 元々はトトロがあちこちの公民館に頼まれて絵手紙を教えていた時代に、ある公民館でお身体の不自由なお年寄りたちに出逢い、マヒした手でも描けるように大量に創って持って行ったのがはじまり。
 ポンちゃんに絵の具をつけてポンポンするだけで、ブドウや苺や、空の雲やシャボン玉が描けて、皆さん大喜びだった。
 絵の具はヘルパーさんたちが創ってつけて・・トトロの手を添えてポンポンと。
 皆さん頑張って描いて下さって、泣きながら喜ばれたっけ。
 アトリエではパステルの粉やチョークの粉でもポンポンして思い思いにつかっている。何で描いてもいいんだよ。。というのがトトロの教え方。
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 コーセー君はペンキ用の刷毛で風を描いているし。
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 後ろのノッポのセラ君の高校合格報告をもらって、今年のアトリエはOBたちも含めて全員志望校へ合格するという快挙を成し遂げた。
 しかもあんまり塾へはいかず、みんなアトリエでひたすら絵を描いていながらの自然体の結果。
 一人一人からどんどん報告が来て、トトロはその度に大喜びした。ヽ(´▽`)/
 どこの学校か聞くのさえ忘れて、ひたすらにおめでとうの季節になった。
 
 別にどこの学校でもいい。自分が行きたいところならばね。
 小さい後輩達にトトロは言った。
 「自分で目標を決めて、自分に一番合ったところに向かうのよ。絵とおんなじなんだよ。何を描きたいか、何を使ったら描きやすいか、教わるのを待たずにまず自分と相談すると、心が答えてくれるからね。トトロ先生もちょっとヒントを出すけどね。」「はーい。」
 この日はタカユキ君とコータ君が欠席だったけど、とも子ちゃんの居なくなったアトリエに アヤカちゃんが来てくれてみんな嬉しそうに迎えた。
 
 「このクラスにしますか?」と確認すると「はい。」とニッコリ。
 新中学生の新スタートおめでとう。
17040212 
 後半Bクラスにも、ていねいな別れのシーンが待っていた。
 いい味をかもし出すチャーリーさんは、楽しく描きながら子ども達の人間模様を見ていてくれる。
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 新6年生になる こちらもあやかちゃん。
17040214 
 卒業はこのユウマ君。
 この日は仲良くしていたシュンアキ君がお父さんに遭うため中国に行っているので 残念ながら会えなかったけれど彼は泣きそうなので、それでよかったのかも。
17040215 
 岡山からよく通いつづけました。
 一年生から6年間、おばあちゃんとお母さんのローテーションでいい笑顔の彼がやって来るとアトリエがほっこりとした空気になって嬉しかったよ。
 終わるギリギリまで、トトロに動物のデッサンを教わろうと懸命な姿。
 後ろでエミちゃんがありがとうカードを渡そうと待っていた。
 妹のハルカちゃんは、まだアトリエに来たいとのことなのでおばあちゃんファイトッ!! 道中くれぐれもお気をつけて。。。rvcar
17040216 
 別れと出逢いとおめでとうのアトリエの春まだ浅き早春賦。
 いつもより遅く蕾みのふくらむ桜の花も、みんなの旅立ちを見ていてくれる。
 
17040217 
 
 さあ いよいよトトロとみんなのコラボ展。
 今年は生徒たちの作品がとても素晴らしくて、見応えが満載ですよ。
 トトロも新作たくさん描いています。
 米子の一週間が夢のようだけど、こちらの個展も気持ちをチェンジして皆さんに初夏の風をお届けしたいと思います。
 うれし涙やら、感謝感動の涙の季節の水彩画。
 子ども達も新しい春をワクワク踏み出しますように。
       みんなおめでとう。
2017

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