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2024年11月 8日 (金)

自然体の深呼吸

 秋の夜長の アトリエ事務所コーナー。灯はオレンジの昔ながらの電球と和紙のランプシェード。アトリエの方から音楽を流す。

 たまには  こっちでお茶をすると 自力で出かけられないトトロでも ちょっと旅した気分になる。

 長く歩けない 車の運転もできない と考えずに 工夫して5分でも 空想の旅。暗いと埃も見えないしね・。できない事は嘆かない。

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11月2日 土曜日クラス。

新人のシュウゴ君。2年生。心が見えるような なごやかな森の絵。木に葉っぱを描いている。背中が一生懸命で可愛い。

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 この日の朝 いきなりLINEがあり OBの駿君が 中央病院のトトロ展に来てくれるとのことで 帰りに寄りたいけど何時がいいですか❓とのこと。。。

 彼は5歳の時 倉吉からお母さんに連れられて 市内の歴史博物館で催したトトロ展に来て以来 ずっとアトリエに通い 大学はラグビー日本一の天理時代の現役選手だったというツワモノ。卒業後東京でトレーナーをしていたが Uターンして来て 結婚。12月に赤ちゃんが生まれるというのを お母さんのメールで知ったばかりだった。

 そしてアトリエ前半の時間に合わせて 新婚の二人はやって来て トトロはみんなに大まかに絵の準備と 先輩の紹介をしてから 事務所で結婚祝いの 日々の器を出して好きなのを選んでもらった。

 すると二人は「僕たちは まだ100均ので ご飯を食べているので。。。」と 陶芸家の作品を 「これいいなぁ。。。あ これも。。」と楽しそうに 全部いただきたいと喜んでくれた。そして 全部もらってくれた。。いいね。素敵な器でたくさん召し上がれ。。

 以前 大きい展示場でトトロ個展をする時 陶芸家の方々ともコラボしていた時 少しずつトトロのお気に入りを買い集めた器達が 教え子の新婚さんの暮らしに使われるって とてもいい。良かった。。。。。おめでとう。駿君。そして お帰りなさい。

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 それから二人は2時間たっぷり 生徒に混じって立ったり座ったり みんなの絵に感心したりして 懐かしのアトリエを堪能していた。

 この日 都合で二人欠席だったので 二つの席が空いているミラクルは いつものこと。

 12月には赤ちゃんが生まれるという 奥様のおなかを 後輩達は不思議そうに見ていたので みんなもここに入っていたんだよ。と トトロ。

 いい再会だった。小さな元気な男の子だった駿君が ラグビー日本一だったり 最近はボデイビルの大会で 日本一になっているらしく 照れながらボソボソと語って 奥さんと微笑んでいる姿の中身は トトロにとって やっぱりあの 見事な絵を描く小さな男の子だった。

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 二人と前半のみんなが帰って 何事もなく後半クラス。

 ユイちゃんが習い事との兼ね合いの為 月曜クラスに移って ミナト君がお休みで、あとのみんなは いつものように  それぞれに。。。

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 カエデ君はまだ半袖で元気。。いろいろ作ったり 誰かが壊したのを治したり 凄かったのは オトナちゃんが 間違えて箱ごと落としてブチまけた チョークをすぐに行って しゃがんで拾ってあげていたこと。ジェントルマンです。オトナちゃん 小さな声で「ありがと」。

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 「ゆっくりしてね。」と声をかけるトトロ。「はい。」と本当にゆっくりすごす 受験生カコちゃん。

 この日 カノちゃんは広島大学のオープンキャンバスに行っていて お留守。。。広島大学に行った OBのマサト君はどうしているかなぁ。

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 ミオリちゃんとカエデ君にチョークを拾ってもらったオトナちゃんは 嬉しそうだった。

 作っているのは クリスマスカード。小さいパーツを器用に作っていて トトロは時折「ヘーーーッ、上手いね。」と感心していた。

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 お店では買えない 一品ものですよ。

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 11月6日 水曜クラス。

 雨だったので 傘を持って全員出席。

 いつものように  物語の世界に没頭するミナミちゃんと 絵も描きながらそこに参加するナナちゃん。トトロも時々参加する。

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 ソージン君は 漫画家になったあの先輩の作品を「二作まで読みました。」と 読んで来て トトロと感想など話し合った。

 漫画家デビューの彼と ソージン君は雰囲気と絵が似ている。。そのことを告げると「ヘーーーッ」と笑っていた。

 そのうち会えると楽しいね。

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 家近くの土手に咲いていた 最後のコスモスとサヤちゃんも なんか似ている。

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 ごちゃごちゃと みんなで色々作ったり話したりする時間。終わったら何か出来ている。アートなアトリエ。。

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 この日は ミナミちゃんのリクエストで「きょだいな きょだいな」を読んだ。

 「この絵は 紙を塗って 切って 貼って作った絵なんだよ。」「へぇー。。」「作者は めっきら もっきらの作者です。」

 たまには 何度も読む絵本の奥の方まで 伝えておこう。。。物事の奥の方まで知ると もっと感じることが楽しくなるから。

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 これは 3年生のナナちゃんが 夜空と海の色を作るために 下敷きの紙に試し描きをしたんだけど あんまり見事なので 本人に相談してトトロ先生が切り抜いた。このまま額に入れたら素敵な作品になる。作者は「ナナちゃんの偶然」

 たまにトトロも そこら辺の紙にササッと描いてみんなに説明した 絵が 後から見ると凄かったりするものね。

 意識もチカラも入れずに 芸術が生まれることもある。これは 稀に見る傑作です。

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 会いたい と 訪ねてくれるOB達と 普通に「こんにちはー」と 一緒にすごす後輩達に 年齢のギャップはあまり感じない。

 いつも無意識に一回ずつのクラスごとに全力でやっていたら いつの間にか卒業生達が あちこちでプロになったり 家庭を持ったり

 まだまだみんなが挑戦したりしていた。

  福岡のリク君からも 支援学校の教師として 採用試験に合格して 今までの臨時ではなく正式に採用されたとの報告が来た。高校生の時 アトリエで 少し障害を持つ子の傍に居てもらったことがきっかけで 彼はその道を目指し 同時に絵描きともなり 毎年年末にアトリエに来て 翌年の干支を描き 看板も少し描いてくれた。坂本龍馬をこよなく愛する 律儀な男だ。

 みんな 地球のどこかで 頑張っているようで、トトロはあの時みんなに「いいね いいね」と寄り添っていたことに悔いはない。

 

 さて 9月から繰り広げた ホスピタル個展も最終日。8日の16時には片付けます。

 長い期間 ありがとうございました。たくさんの皆様に感謝します。

 ちょっと疲れたと思っていたら OB達が一人前になった報告で また元気を取り戻し アトリエの秋を迎えるトトロです。

 やっぱり 力を入れずに無意識のうちに 頑張っていると 感動の日々に気づくのかな。。。この世はありがたいことだらけ。

  自然体 自然体。。。そして深呼吸。子ども達に 伝えている。見栄を張らない。背伸びをしない。人と比べない。

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コメント

人と比べない生き方がでできるような、芯のある強さとしなやかさを持ちたいです。
OBたちが社会人になり、それぞれの道を歩むほどに、アトリエは歴史があるということですね😆すごいなぁ

幸せが次の幸せを呼び込むかのように、OB の皆さんの幸せの報告が続きますね✨アトリエを通して、時をこえて繋がっている仲間の幸せや活躍を喜び、その喜びを分かち合える関係、場所であるからこそ、途切れることなく、そしてこれからも幸せの報告が続くのでしょうね。旅立ったあとも、心の故郷であるアトリエに帰ってこられるOBの皆さん…。大きくなっても、アトリエの大切な歴史を刻み続けていらっしゃいますね。

9月に始まったホスピタル個展、本当に素敵な個展でした❗新聞記事で取り上げられた通り、ファンの方だけでなく、病院に通院される方々など、いつも以上に、より多くの方の心に火を灯された個展だったことと思います。幸せの灯、ありがとうございました✨

しょうからはは 様
ありがとうございます。
雨ニモ負ケズ の賢治先生のように トトロもそうはいかないことを 理想にあげて せめて子どもたちに と 伝えることで 自分を鼓舞しています。笑
なかなか 理想に近づくのは簡単ではないけれど 最近ようやく 周りと比べず生きられるようになって来たのかも。というか 同じような人がいないので 孤高のオンリーワンです。
大きくなった時に アトリエを思う生徒たちが そのあり方の証明をしてくれているようで 少し安心しつつ 前に進もうと思います。
振り向けば 歴史になりました。スゴイなぁ。。。。

クローバー 様
ありがとうございます。
したことのない 未知との遭遇個展の日々は やっぱり思っていた範囲を遥に越えて 絵が自ら 色々な場面を醸し出してくれたようです。
期間中の OBたちとの再会も然り。
行動して ムーブメントを起こすところに 物事が生まれるのですね。
じっとして 黙っていたら 何も動かない事は確かです。
もっと 光を もっと明るく・・これからも よろしくお願いします。

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