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2024年1月11日 (木)

アトリエの始まり

 1月6日土曜日。 まだお正月の松の内なので みんなは口々に「あけまして  おめでとうございまーす。」と 初アトリエ ご入場。

 席に座るやいなや 「今 何だっけ。。」と ノノカちゃん。「お正月だよー。」と みんな。笑笑

 いつも この手の質問をして ひとしきり笑いをとる本人は真面目に本気。 天然パワー炸裂の初笑いの後「次は。。」と聞く。

「豆まきだよ。」と 名コンビのユズキちゃん。季節の絵が描きたくて「今は何❓」と聞くんだもんね。ユズキちゃんにはノノカちゃんの気持ちがよくわかるのよね。二人は同じ頃にアトリエに入って4年が経つ。学校は別々。

 それから おもむろに鬼たちを描いてから 元気カードを作っていた。被災地に送ろうと描き始めた子どもたち。。。

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 リョウスケ君は お母さんの故郷の舞鶴から買ってきました。。と 嬉しそうにラスクのお土産を渡してくれた。

 学術研究肌の彼は 絵本のコーナーに行って「タンタンの冒険」を手に取り トトロ先生と研究中。

 この絵本は 男の子たちが 歴代誰かはハマるので 少しずつ全巻揃えた名作。

 年末にモールを片付けに来てくれたケント君も こればかり描いていたっけ。。。外国の 漫画風な壮大なスケールの本だ。

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 ユウタ君 ユリナちゃんの二人も 高校が決まったり これから受験だったり、、、色々な人生の冒険の始まり。

 まだ冬休みということもあり お正月の地震のことも語り合いつつ 自分たちが 今出来ることを話し合った。

 とにかく こうして またアトリエで2024年の始まりに絵が描けることの 平和なありがたさに感謝した。

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 後半クラスも全員集合。「あけまして おめでとうございます。」と口々に 頭をペコリ。「はい おめでとうございます。今年もよろしくね。」とトトロ。

 一年生のオトナちゃんに 描いてみたいモチーフを探しておいで と言うと 絵本の14匹シリーズを持って来た。

 はじめに 大雑把に描く場所に丸で印をつけてから描くと はみ出したり足りなくならないからね と 教えるトトロ。

 一昨年 倉吉のアオイ君がトトロ先生の指導だけで札幌の美術の大学に合格して びっくりしたトトロは それ以来 なるべく小さい子にも基本を教えていこうと思っている。一年生だって ちゃんと教えればわかるんだからね。。。素直な子ほど すぐに自分のものにするみたい。

 そのアオイ君からは 成人式のポスターのデザイン採用の報告があって 拍手のLINEを送った。。。自分も成人でダブルのおめでとう🎀
 先輩たち 頑張ってるね。

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 被災地に送る元気アートを静かに模索していた カノちゃん。今年高校2年になる。

 ハガキとLINEの両方で年賀の挨拶を送ってくれた。何か助っ人の必要な時は言ってくださいと 頼もしい年始の挨拶だった。ありがとね。。

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 カコ画伯のデッサン。愛猫の描写は生き生きとしている。

 「地震で行方不明になった猫は どっかで生きているんだと思うよね。。」と トトロとの会話。

 東日本の時も ワンコもニャンコも後から飼い主と再会していた話もあったしね。。。。

 しかし まだ見つからないご家族を思う気持ちを想像するだけで 胸が痛い。。。考えてもどうしようもない時 人は祈る。

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 一年生コンビのVサイン。若手の増えたアトリエの平均年齢はグッと若返った。こりゃトトロ頑張らなくちゃですよね。。。💦

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 真ん中のカエデ君が お正月の大地震の富山から無事に帰って来た。「おばあちゃんの家のお皿が割れた。」と。

 さぞ 恐ろしかったことでしょう。「おかえり 無事でよかったよー。」と 心配していたみんな。取り囲むソロンゴとミナト君。

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 相棒のミナト君は今年はお母さんのご実家の名古屋には行かなかったとのこと。とにかく あちら方面に近い祖父母様の家に行きそうな子どもたちのことを案じていたトトロだった。。

 おめでたいお正月の絵を描くミナト画伯。

 途中トトロ先生が 風鈴に触れてチリリンと音がした時 カエデ君が「あ トナカイの鈴」と振り返ったのが とてもステキ。。。と言うか それはマジで。。。トトロ先生はなんだか嬉しくなっちゃった。笑 みんなの中に サンタさんのなごりが生きてるのね。。。

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 カノちゃんのお父さんは京都。上はリョウスケ君の舞鶴。

 そして 出ました。越中富山の カンコンタン という老舗のおまんじゅう。

 トトロはみんなに富山の薬売りさんの話をした。置き薬の大きな箱を風呂敷で背負い全国を回って取り替えて下さった富山の薬売りさんたちはトトロの子供の頃に 岩手にも来られて トトロは紙風船をもらった記憶がある。

 みんなで金色の紙に包まれた おまんじゅうをいただき「あれ・・ちょっと薬の味がする。」なんて言ってた。美味しゅうございました。

 よくもまぁ 地震があったのにアトリエにお土産を持って来たもんだよ。ありがとうねー。カエデ君 本当に無事でよかったです。

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 1月10日 前日から学校が始まって 水曜クラスのみんなが来た。

 ソージン君は体調不良。 ノリトラ君も  お休み。

 頭の中には朝日に輝く龍が浮かんでいるらしい ミナミちゃん。パステルやチョークの粉でバックの色を工夫して 筆ペンで大きく龍を描き始めた。一年生なのよね・。・。・まだ。。。。

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 キイちゃん サヤちゃん 見せ合いっこしながら 好きなように描いている。

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 「せんせーーーーー できましたーーーー。」ミナミちゃんの書き初め。朝日の龍。す 素晴らしい。。。ただものじゃないね。

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 二人で鑑賞していたら ナナちゃんが来て 一言「すごっ・・・」

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 みんなで ワイワイと十二支を全部言って 12匹の十二支お手玉を並べ なんで猫がその中にいないかの 物語を語り合い、それぞれどこかに十二支のいる絵を描いた日。

 アトリエに飾ったプラスチックの鏡餅飾りを 欲しいと言うナナちゃんに 「じゃあお年玉。」と 渡し 中身のお餅は みんなのオヤツ袋に追加して、2024年 と 学校 と アトリエの始まりをお祝いして みんなは楽しそうに 帰って行きましたとさ。

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 こうして ひとクラスずつ またアトリエで顔を合わせて 絵を描き始めて 普通にいつものような時間を過ごせていることが 本当は奇跡のようにありがたいと 何となく感じているような子どもたち。。。

トトロが言った「避難所にも 受験生もいるし みんなのような子どもたちも沢山いるんだよね。」

みんなは シンとした顔で「うん。」「あんまり あっちに雪が降らなけりゃいいね。」なんて言っていた。

それぞれの小さな胸に お正月のニュースが衝撃的に響いていて 自分たちがそんな時 どうするかを考えたりしている アトリエの始まり。

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コメント

辛く、胸の痛むスタートとなった2024年の始まりですが、みんなの笑顔が集まり、アトリエらしい一年の始まりを迎えられたこと、ほっこりと嬉しくなりました。当たり前の生活ができることの大きな幸せをひしひしと感じています。
「トナカイの鈴」…。思わず笑顔になりました✨子ども達の心に残るものの大きさ、温かさの象徴ですよね。
それから、ミナミちゃんの「朝日の龍」の素敵さ❗明るく美しい朝日の中を、天高く、自由に昇っていく龍が、何だか子ども達の明るい未来を象徴しているようで、見ていて幸せな気持ちになりました。
今年もアトリエに、たくさんの幸せが溢れますように✨

クローバー 様
ありがとうございます。
世情を 大人たちが 子ども達にどこのポイントで説明するかで その時を共に経験していく内容が 心にとどまる記憶に繋がるのだと思っています。
困った時や 悲しさ寂しさ 怖さを 想像して寄り添うチカラも育てて行けば お互いに助け合える人になると思って みんなにニュースの説明をしようと思います。
 それにしても ワクワクした顔でやって来る みんなを迎える時 トトロのスイッチもちゃんと入るのが不思議で ありがたいことです。
子ども達って 神様チックですよね。
避難所でも 子ども達の声がするだけで 元気になれるとインタビユーに答えておられる方がいらっしゃいました。
今年も神様達に囲まれて やっていこうと思います。
トナカイは まだ その辺にいるようですよ。
今年もよろしくお願いします。

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