フォト
2023年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

« 未来へつなげて | トップページ | 新しいページ »

2022年6月 7日 (火)

童画展の終わりに

 6月4日 土曜日クラス。

 いよいよ トトロ展もあと1日を残すのみになり 今週はずっと智頭の小林さんがお仕事の予定を工面して 会場で番つきをしていて下さった。毎晩 電話で様子を知らせて下さり、この日はアトリエのカエデ君親子がお見えだったとか。。。

 生徒の半数くらいは智頭に行ってくれた様子だけれど それで充分ありがたい。 遠方だし ご家族の都合もあるからね。

 教室の日はアトリエを平常通り楽しむのが大事。 トトロ展に連れて行ってもらった子と 行けなかった子 どちらの心も大切だからね。

 ・・・前回の自分のクラスで欠席だったノノカちゃんが混ざった日。 どうやらこちらのクラスの方が落ち着いて描けるみたいなので 本人にも 他のメンバーにも相談して全員一致で このままこちらへ替わってもらうことにした。偶然の体験移動だけれど貴重なことだった。

 ちょうどユズカちゃんが卒業したので ユズキちゃんと同学年のノノカちゃんにハマってもらって めでたしめでたしのミラクル人事成功。

202206061

 ミオ先輩は だんだんスタッフらしくなって来て みんなにアドバイスも出来る様になって トトロはありがたい限り・・・

 何しろ本物のイラストレーターなんですからね。アトリエのアドバイザーが一人増えた。みんなはゼイタクよ。。。

 机には6月の紫陽花もお目見えして 桜の散る頃からのトトロ展の長さを物語っっている。

202206062

 後半は3人とも智頭に来てくれているので 気兼ねなく個展の話も出来てありがたい。

 天然話も交えつつ 会話も楽しめて笑い合える 中学生諸君は 思春期入り口の微妙なお年頃なのよね。

 トトロも自分の中学時代の話などして 揺れる少女たちの心模様に参加している。子供以上オトナ未満の大切な時代です。

 みんなの心を開け放して ワイワイする時間には価値があると思う。。。

202206063

 6月5日 日曜日。 4月から3期に分けて絵を交換しながら繰り広げていた石谷家住宅のトトロ童画展 ついに最終日。

 行きの猫バスは熊田っちのトンボ帰り。いつもより30分早く出発して到着すると アトリエのレン君とお母さん 妹ちゃんが待っていた。

 この後は弟君のサッカーの試合に駆けつける為 朝イチでやって来たとのこと。

 「これ アトリエで先生が描いていた絵ですね。」とレン君。

 トトロはみんなの見えるところに描きかけの絵を置くので、みんなはこうして個展会場で見つけるとうれしくて 懐かしそうにする。

 まだ少し時間があると 石谷家の江戸の重厚な間取りの中も人形展も楽しそうに見ていってくれた。ありがとうございます。

202206064

 最終日は 文字通り老若男女のお客様たちが 全国からおいでになられて とても 豊かな光景が繰り広げられていた。

 トトロは最後までお一人お一人と平等にお話しして 記念に準備して来た たまだ屋さんのお煎餅をお渡しした。

202206065

 右から二人めの方はドイツの方。

 慌てて「グーテンターク。。」と挨拶したら「こんにちは。」と日本語で返された。笑

 「ダンケダンケ」とお礼を言うと「ありがとでーす。」と。・。・。・。

 童画は世界共通だった。「かわいいですねー」と いつまでも見入って楽しんでくださった。

202206066

 30年以上前の 長期入院時代の寝たきりトトロをご存知だった 日赤の元看護師さん達も来られて、「ずっと新聞で見てましたよ。。」と。

 知らないところで いろんな方達の応援をいただいていたことに あらためて有難く姿勢を正して生きなくちゃと感謝した。

202206067

 こちらはトトロの人工呼吸器のメンテナンスに来られるAさん。

 夜 横になるときには欠かせない機械は トトロの半人前の心肺を助ける命綱だ。装着しないと息が苦しい。

 色々半人前なのに こんなに絵を描き アトリエも休まず 智頭に通えたミラクルな日々。

 しかもお客様たちと ひっきりなしにお話もして。。。これはひとえに 助っ人軍団の支えがあればこそ。。。ありがたい日々になった。

202206068

 皆さんにお渡ししたのは「ありがとう」「夢」「感謝」と書かれたお煎餅。たまだ屋さんが急ピッチで焼いて下さった。

 初日のあたりは 智頭の「くりのみ学級」のケーキ屋さんのクッキーをお渡しして 始まりを祝ったしね・・・

 毎日 皆さんにとはいかないけれど せめてトトロの居る時には ラッキー感謝のお土産がワクワクを倍増させて お楽しみいただきたく準備しましたよ。

202206069

 駆けつけたのは ヨシノちゃん。この前 アトリエをお休みしたけれど ここで再会。妹ちゃんとお母さんと。。

 満足そうにVサイン。

2022060610

 少し前に26歳の娘さんを亡くされた トトロの絵本仲間のYさんが来てくださって しばし命の話。。。

 昔トトロの描いた小さい頃の3人姉弟の絵をご仏前に飾ってくれているそうな。。。。トトロは銀河鉄道の話をした。

 Yさんは「あの子はトトロさんの絵が好きだったから きっとここに来ているよ。」と。ホントにそんな気のするトトロだった。

2022060611

 どこかの職場の同僚仲間が誘い合わせていらしてくれて「本物のトトロさんだ。。」と。しばし談笑。新聞で知ったとか。

2022060612

 そこに 用瀬からのお二人。

 聞けば なんとついさっき来ていた 娘さんを天に見送ったトトロフレンドのYさんのお父様の教え子さんで、Yさんのピアノ教室に子供さんたちが通っていらしたとのご縁続きだった。 そして銀河鉄道の作品をご覧になり「昔 校長をしていた時 岩手の盛岡まで高校の視察に行きました。」とおっしゃり それはトトロの母校だった。

 この江戸時代の蔵ギャラリーで なんと不思議な巡り合わせのドラマが幾つも生まれたことか。

 一ヶ月半のとても長いトトロ展。色々なことがまるで脚本でもあるかのように起こり、トトロの周りは人のご縁と不思議に満ちていた。

 最後の日に盛岡の話題まで繋がるとは。。。。このお二人に ふと亡き父が重なった。 来ていたね お父さん。。。

2022060613

 本当に最後のお客様は 10年ほど前に個展を依頼して下さって 町中から歓迎を受けた思い出がある若桜町の「たくみの館」の管理人の門村さんの息子さんだった。

 その時のことを 絵をご覧になりながら昨日のことのように話された。

 思えばトトロは あちこちで個展をさせていただく度に そこに親しい方達が増えて こうしてまた違う場所で再会し その皆さんが トトロの記事を見つけては会いに来てくださる。その繰り返しで 静かなご縁の渦巻きに囲まれて 守られて来たのかも知れない。

2022060614

 時間になって BOSSが駆けつけ 小林さんと小林さんの娘のカエデさんと 手際良く 大きな作品だけは車に積み込んだ。

 館長さんがトトロと別れのVサイン。

2022060615

 門の閉まった石谷家の前で 米井さんが屋敷に生けたお花を分けて下さった。

2022060616

 館長さんはトトロに「猫バス」をプレゼントして下さった。

 ・・・・・・これに乗って また来てね。。。ということかしら❓思いもよらぬ贈り物。。。ありがたくアトリエに駐車させますね。

2022060617

 そして翌日の6日の月曜に スタッフのミオちゃんとBOSSとで 小林さんの待つ蔵へ。最後の撤収 搬出を終えて 期間中トトロの猫バスをしてくださった皆さんをおもてなしした 石谷家の庭園の見えるカフェで お茶をいただいた。

2022060618

 アトリエでご来場カードを初めて数えたら 約800人もの方がトトロ展にお見えになっていて 京阪神や東京 四国 九州 外国の方など よくぞ誰一人コロナにも罹らず 無事に終えられたものだと あらためて トトロの守り神 子供の神様 お地蔵さんや 江戸の蔵に宿る座敷童たちに感謝した。

 皆さん ありがとうございました。おかげさまの童画展 イン智頭の石谷家。

 トトロ また新しい絵を描き始めます。新しいご縁と大切な今までのご縁の渦の真ん中で ありがたくトトロらしく。。

« 未来へつなげて | トップページ | 新しいページ »

アトリエ日記」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
長期間にわたり童画展、大盛況で
おめでとうございました💞
心地良いお疲れと存じますが、
ごゆっくりお過ごし下さいますように〜。

マコママ 様
 ありがとうございます。
 おかげさまの日々でした。
 心地良い 疲れが なんだか後からジワジワと。。。。
 若い時は すぐ疲れたーーーと来たのに、だんだん時間が経ちますね。
 スイッチを切り替えて ボチボチ行きます。
 いつも お読みくださって 感謝です。

童画展お疲れさまでした💕1ヶ月半の長い期間の中、絵の教室、童画展(2期.3期)の作品作成、石谷家訪問と本当に本当に大変だったと思います。たくさんのBF&GFに支えられ、石谷家行きの猫バスも無事運行されて良かったです👍👍石谷家3号蔵は、先生のファンの皆様、智頭の皆様、観光客の皆様…みんなが相俟って、あったかくて優しい空間が繰り広げられ、とても素敵な童画展だったと思います。沢山の可愛い童画を見れて嬉しかったです☺本当にありがとうございました(๑❛ᴗ❛๑)۶💕

わらびもち 様
 ありがとうございます。
 地元のわらびもち 様がトトロ不在のギャラリーの番を担ってくださった事 この上ない安心感でした。
 いまだかつて無い 既に完成されたギャラリーでの個展。
 過去には 何もない所から工夫して展示したことが多く、それだけにアイデアの絞り方にも なかなか苦戦しましたね。
 一番はお客様目線の気遣いに 経験したことがあまり生かせず その都度の本番で よくフォローしてくださいました。
 コロナ禍にもかかわらず 記録的な集客数と絵の赤丸。。。
 思い出深い日々が楽しかったです。
 わらびもち 様の人生にも 何か前向きな種まきが出来ていることを願っています。心からの感謝と お疲れ様でした❤️

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 未来へつなげて | トップページ | 新しいページ »