迫りくる鬼
寒中の凍てつく空気に 冬の晴れ間の青空が嬉しい。
晴れの少ない山陰の冬に ありがたい陽射しを感じながら アトリエの準備。。
ポチポチと市内の学校にコロナ休校が出始めて 22日の土曜日クラスには ユリナちゃんとユズカちゃんとユウタ君がお休み。
市内全域の学校から来ているアトリエの とりわけ土曜日クラスは さらに県内のあちこちからも来るので こんな時でもだれかしら出席するという現象は。。。いい方に考えることにしよう。全員欠席と言うことがないうちは なんとかね。
ユズキちゃんは パステルやチョークを粉にしてこすりつけ 美しいオーロラを描いた。自分のペースを持っている子。
先回 所用で欠席だったカホちゃんに 急きょ連絡して 席が3つも空いたからとお父さんに相談したら「行きます。」と駆け付けていただいた。アトリエからは結構遠い海辺の町からはるばる来てくれている。
さらに 到着された時にあの8人クラスの状態と どうしても立ち歩いてしまうカホちゃんの様子などを 本人とお父さんに直接お話しして 後のクラスに移ってはもらえないかと持ちかけたら 「いいですよ。」と 了解いただけた。
絵を描く速度が速いのと ボールペンで一気に あらゆる角度から生きものや風景が描ける能力を持つ3年生のカホちゃんは 自閉症スペクトラムという世界を持っているのだけれど むしろみんなと融け込み 小さい子の面倒も見て しかもダメなことはダメと注意さえしてくれる子だ。わがままでもないし 引っ込み思案でもない。
だけど 一つだけ 大きい声になってしまうという悩みがあって 同じとしごろの8人クラスだと つられて 騒ぐ子が出てしまい トトロはみんなのココロと向き合いつつ苦慮していたところだったから 時間変更に同意してもらって とてもありがたかったのだ。
お父さんは すぐに理解してトトロの真意を汲んで下さった。「わかります。わかります。」と笑顔。ありがたかった。
この日も彼女は 10分もしないうちに この絵を仕上げた。絵の中の物語も話してくれた。さらにもう2枚仕上げていたしね。
ハルカちゃんスタッフも お母さんの都合で欠席したので レイカちゃんは1人で黙々と新作に取り掛かる。
カホちゃんは この日 騒ぎもせず 立ち歩きもせず 静かに過ごしていたので やっぱり大きい子たちが居るクラスに移るのはいいのかも。。。タカユキ先輩も来ていて 今年初めてのアトリエでいつものように寡黙に描いた。
後半のカコちゃんアオノちゃん。画材の交換をしながら丁寧なアートを進めている。
最近は色々な画材があるのよね。
米子のユリちゃん パラ園の絵は途中。また今度仕上げます。。。と。
米子はコロナが急拡大で 心配していると「学校の隣の保育園が休園になりました。」と。。。
子ども達の すぐ側まで押し寄せているオミクロン。。。嫌ですねー。きをつけようね。
こちらも先回の代わりにキラ君登場。
今月一杯 双子君がお休みなので ココは席の都合がつく。キラ君の小学校も少し休校していた。
24日の月曜クラス。
レン君が頭痛でお休み。お母さんがお月謝を届けて下さったので オヤツとお見舞いの🍊をお渡しした。
残りは4人のオトコ組。
それぞれ 粘土や絵を自由に伸び伸びと。
これは リュウセイ君。宝の箱制作中。
アラタ君は また仕上げた麒麟獅子を箱に入れて 蓋に上書きし おじいさんにプレゼントするらしい。
だんだんに 凝って来て、本格的な職人のようだ。
こちらも 相変わらず ハムスターの自動車を作っているコウノスケ君。
男の子は 今までの生徒たちの中にも 一つのことにこだわって しかもそれが進化するというアート作品を楽しむ子たちがいた。
「飽きるまで やってみてね。」と トトロ先生。それが一番ココロ落ち着くらしいから。みんな 楽しそうに集中するのが一番だ。。
ショウタ君がデッサンしていたのは 現在大学生のコウヘイせんぱいが 卒業の時に記念に置いて行ってくれた「小鬼たち」だ。
👹節分も近いから、必ずこの時期になると鬼を描く子がいる。。「可愛くて 退治できないや。」なんて言いながら。。。
お見事です。
月曜クラスのコウノスケ君以外の三人は アトリエ近隣の小学校で なんと26日の水曜に その小学校がしばらく休校となったではないか。
彼らはギリギリセーフだったのね。。
だから26日の水曜クラスは その小学校の4人は自宅待機で 残る二人だけのアトリエになった。
「こんにちはー。。」と入って来た ノリトラ君とカエデ君。 ふたりだけのアトリエで トトロ先生も一緒に絵を描いた。
渾身の思いで 鬼を描くノリトラ君。「憎らしいなぁ。。。コロナ。」と言いながら・・
ガランとしたアトリエ。
心折れそうなトトロ。二人の元気に救われた。
いつもは 新人の2年生 カエデ君とレジェンドの3年生ノリトラ君は あまり話したりしてなかったけど この日一気に距離が縮み
「二人共好奇心と絵の才能がいっぱいあるから これからも最後までやり遂げてください。」と トトロ先生にあらためて言われて、一緒に世界の図鑑を楽しんだり知識を分け合っていた。共通点は弟くんの居ることや、ゲームや流行り物に興味のないこと。絵に対する向上心が高いことなどなど。。。。二人並べて いつかは話したいことだったので、とてもいいひとときだった。ミラクルタイムだったのかな❓
こんなコトが 未来に影響したりするものね。
願いを書き込んだ ノリトラ君の作品と カエデ君のビー玉 とシャボン玉。。
この日は トトロ先生としりとりをしたり いろんな事を語り合ったり 二人共 とても充実した時を過ごして、「でも みんなどうしてるかなぁ。。」と 少し淋しそうではあったけどね・・
県の西部中心に 都会並みの勢いで 特に子どもの感染が増えている現状の中 アトリエも学校の休業に合わせて お休みしてもらいその時のお月謝は無しと決めた。みんな 困っているから 助け合わないとね。
人生には 思いも寄らないアクシデントが潜んでいて それは個人的なものだったり 社会全体だったり 今のように地球規模だったりする。
一番守るべきものは 命。
出来るところまで やって見つつ 様子を見ながら決断するべき時が来たら 決断しようと思う。
子ども達の一回ごとの「さようなら。」が 何となく耳に残るアトリエの夕暮れどき。
まるで 鬼のようなコロナ。まもなく立春 節分だ。みんなのオヤツ袋に 豆の小袋を入れ始めましたよ。
どうか みんなが元気で春を迎えられますように。。福は内 福はうちーーー✨春遠からじ。。。
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季節の変わり目を迎えようとしているのに、コロナの猛威が収まる気配はなく、それでも前を向いて楽しみなアトリエに子どもたちはスキップでかけてくる様子が目に浮かびます。
小学生だった我が子たちもいつしか大きくなり、次のステージへ。
通算17年間、かおる先生のもとで学ばせてもらい、たくさんの経験と大切な人としての心根を教わりました。親だからこそ分からない子どもの悩みや葛藤に、さりげなく応じてくださいました。感謝してもしきれないほどの愛情を、本当にありがとうございました。
今アトリエに通っている子どもたちの目や心が生き生きと、健やかに大きく育ちますようにお祈りしています。
ありがとうございました。
投稿: しょうからはは | 2022年1月30日 (日) 07時32分
しょうからはは 様
ありがとうございます。
いつも別れの場面では 思い通りの言葉も全部は伝えきれず 後からあれも言えばよかった これも渡せばよかったと 思いが残ります。
駿君がアトリエに来てから 通算17年。アトリエの歴史が25年の中の大半に アオイ君のご一家との関わりがあり お父さんお母さんそれぞれにも色々な側面で 大変お世話になりました。
でも このご縁は宝物。きっとこれからも繋がって行くことでしょう。
こちらこそ 本当にありがとうございました。
兄弟それぞれの道 見守りたいと思います。
実家とはまた違う 故郷として アトリエを続けていきたいと思います。OB OGのみんなは 全国でよく頑張って働いたり 結婚し子育て
したり その折々にアトリエでの 絵本など思い出して自分の子供に読んだりしているらしいです。
私の人生も 少しはみんなの役に立てたら とてもありがたいです。
また いつでもお立ち寄りくださいね。
お互いに 歳を取らず 美しい未来を楽しみましょう。
今のコロナを乗り越えた時 また新しい世界が待っています。
アオイ君の未来に 拍手とエールを贈ります。
素晴らしい出逢いに 心より感謝いたします。ありがとうございました。
投稿: アトリエトトロ | 2022年1月30日 (日) 17時43分