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2021年8月19日 (木)

盆やすみのアトリエ

  未だかつて経験したことのない夏。

 蝉の声も子ども達の声もせず 祭りも花火も 気配を消して、ただ豪雨と猛暑が人々を襲った夏。

  盆入りの13日は診察の日だったので いつもより静かに空いている病院で先生にあれこれ相談した。

 ワクチンの副反応の報告をしたとき「3回目は ちょっと考えなきゃいけないですね。」と。

 「エーッ。。。3回目?」と トトロ。どうやらしぶとい変異株の攻撃は強くなるきざしだ。

 

 14日はザーザー降りの警報が出るほどの雨が降り続き、15日になってようやく少しずつ曇り空になって 送り火をしようと 束の間上がった雨に洗われた道を家路につく。トトロの森のような風景が広がる田園地帯。

 道脇にBOSSの植えた稲がすこやかにそよぐ。

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 庭いじりの好きだった亡き義父が ある日タヌキを連れて来て「名前をつけんさい。」と笑いながらトトロに言うので、すかさず「ポン太 と ポン吉」と答えた。

 この二匹をひっくり返すと 中に「命名 トトロ  ポン太 ポン吉・・〇〇年 ◎月 ◎日」と 達筆な義父の墨文字があった。

 いつも 面白い事をこっそり遊んだ 義父と嫁。。。いたずら心のある粋なお父さんだった。

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 人が集まるのが好きで 庭のあちこちに椅子をあしらっていた。BOSS達が庭でミニコンサートをしたこともあった。

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 ちょうど一年前に体調を崩した91歳の義母は それからあれこれやってみて 心身共に復活して 今年の実りは美味しく転がる。

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 「まだ 出来るコトがある。。」と 種をまき 早朝の畑にも出るようになった。

 「出来ない事を嘆かず 出来るコトを精一杯」と。義姉が来て 義母に喝を入れてくれたっけ。・。・

 収穫した野菜たちを料理して 美味しくするのがトトロの役目。 そのローテーションが確立して 双方の感謝が元気を生み出す。

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 送り火を焚いて 仏壇のお供えものとお線香の小さな煙で みんなを天にお見送りした。「また来年待ってますよ。」

 仏さまの中には BOSSとトトロの子どもも居るから それでもご先祖さまと言うのかな?。。。まあ みんな仲良く天で待っててね。

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 色々片付けてから 買い物に出ると 久しぶりの青空がちょっと見えて 本当なら花火大会だったはずの15日の鳥取の空。

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 16日から会社が始まり 子ども達の作品を画材屋さんに持っていった。なんだか ホッとしたー。

 

 17日に約束していた 人工呼吸器の点検にAさん来訪。

 点検していただき 色々交換してもらって 先日病院から7年ぶりに飛行機OKと言われたことを伝えて そのとき酸素とかの携帯用のものとかの相談もした。とにかく この機械がないと 上手く生きられないから これはトトロの命綱なのよね。。

 トトロの呼吸機能は弱くて よくTVでコロナ患者さんの血液中酸素濃度が95以下なら病院搬送。。。と言うけど トトロはいつも94から95なのだ。気圧が下がって雨になる前など 金魚のように息苦しくて アップアップしながら読み聞かせをしたりすると 子ども達が替わりに読んでくれたりする。。。それでも何故か子ども達のエネルギーを感じるトトロは元気にアトリエが出来てる不思議・・感謝ばかりでやっている。

 そんな身体でも たくさんの生徒たちと長年アトリエをして来れたのは ただ一つ「それしか出来ないから」という 有り難い天命のおかげだ。絵を描く事とアトリエをする事に全能力と愛を使い果たしている。誰でも何かひとつ出来るコトで世の中の役に立つ幸せがあるはずだ。

 久しぶりに訪ねていらしたAさんのおかげで またアトリエがスタートする空気がみなぎった。

 なにしろ 出かけず 人とも会わず OBも来ない シーンとしたコロナ禍の日々だったからね。。

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 休みの前半はあれこれしたい事の半分も出来ず 猛暑に負けて 少し体調を崩して休んでいた。

 それでも 生徒展の案内用に 一枚 絵を仕上げて BOSSにデザインしてもらい 印刷にまわした。

 これでポスターもつくる。。案内ハガキは土曜日までに出来てくる。

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 降り続いた大雨で アトリエガーデンも生き返った。

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 猛暑の日々に枯れそうだった夏草たちも みんなシャンとして アトリエのはじまるのを待っている。

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 赤色は元気になるから 家のゼラニウムを持って来た、

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 少し買い足して マスキングテープもスタンバイ。

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 あとは 棚の整理と 画材の整理。。。どうせ 一回の教室で乱れるのはわかっているけどね。

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 絵本たちも 少しだけ分類しときますかね。。。

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 あとは 子ども達が来て 道具に息を吹き込んで アトリエの再開となる。

 鳥取でもコロナが広がって来たから なんとか無事に展覧会が出来ますように。。。

 九州の災害地を案じて あちこちのOBや友人にLINEした。みんな なんとかがんばっていた。

 合言葉は「生きていましょうね。」

 誰にも明日はわからないけれど 心配し合いつつ きっと もうすぐ秋だから。。。

 元気を出して 生きていましょうね。

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