あ・こ・が・れ
5月15日 土曜日クラス。
鳥取は この日梅雨入りした。
とても蒸し暑くて 30度近くまで気温が上がり さらにみんなの熱気で ついに初クーラー稼動のアトリエ。
先回の自分たちの日は 部活の試合で来られず ココのクラスに参加中の双子君。
ちょうどのようにカホちゃんが欠席で 席は間に合った。
どこへ移動しても 黙々と描く二人、、、真面目だけれど実は面白い二人。。もう中3になったんだね。。。
翌日の16日が 鳥取市美術展の搬入なので トトロ先生最後の筆入れ。それを面白そうに観るみんな。
昨年はコロナで中止だったから 一年も時間があったかと言うと それはちがっていて コロナの閉塞感で全く浮かばず 大作に向かうキモチになれず 描き始めたのは 三月の個展が無事終わって そのときのご注文作品を四月に描いて ようやく五月から本腰を入れた。。
しかも いつものように完成図が浮かばず 砂丘を駆け上がる子どもたちを描こうとして 途中から海を山に変更。。とにかく駆け上がる子ども達を描きたくて 眼下に見える校舎を描いたら いきなり全部の風景が浮かんできた。
トトロが描きたいのは「自由」だった。
全校でこれくらいの 里山の学校で 丘の上に駆け上がり 絵を描いたり 遊んだり 鳥や花を見つけたり。。。とにかくマスクをせずにノビノビと笑って 自由に 何かを学んでいる姿。 そんなところに子ども達を行かせたかった。
さっそく トトロの近くに来てはしゃぐノノカちゃん。
みんなは 窓のようにトトロの絵を見ながら 自分たちの傑作に筆を運ぶ。
いつまでも トトロの絵に見入る子も。。。仕上げを見るのは 楽しいだろな。。
ノノカ画伯のアート。家族とマルをいっぱい描いた。
みんなが あたたかいファミリーの中で 幸せなら 100点だよ。
このごろ 二人のお兄ちゃんたちとケンカした話をあんまりしなくなった。笑
後半クラスは 骨折でお休みしていたアオイ君の右腕のギブスがようやく取れて 中一トリオと初対面というおめでとうがあった。
ヒロト画伯も近づいて絵を見てくれて 色々と感想を述べてくれた。
みんなが 見てくれると なんとなく絵が生き生きとしてくるような気がする。
キラ君は シリアスなタッチからギャグに変わり ニャンコ大戦争を描いていたので「あ それ トトロ先生もネットでゲームしてたことあるよ。」と言うと みんなが「エーーーーーーッ!」
色々やって見る派のトトロは好奇心旺盛なミラクル高齢者なんですよっ。。
アウトドアが0なので アトリエに居る率99%トトロ。たまーに病院。みんなと公園や神社なんてトトロの足では大冒険なのよ。
ようやく全員そろった リニューアルクラス総勢7名。
アオイ君登場で 心なしか 静かだった中1トリオ。笑
今現在 全アトリエで高校生は彼一人だ。その代わり中学生がいっぱいになった。
まあ 社会人になっても来ているタカユキ画伯も居てくれるけれどね。
翌 16日の日曜日。額装。みんなのアドバイスをいただいて どこの山だか川だか知らないけれど いつか見たような風景が生まれていた。
鳥取にも 岩手にも 旅をした信州にも こんな風景はあるような気がする。
遠くに二両電車も走らせて 学校前にはバス停とバスも描き入れた。
新緑の美しい 明治の館 「仁風閣」の 向かいの博物館に 搬入した。
締め切りの近かった ふるさと音楽祭のポスター用に描こうとしていたハープの絵を みんなに「参考にするから描いて。」と頼んだら マオちゃんが描いてくれていた。
それを見てトトロがこれを描いて 完成。
ポスターはまだ未発表なので 後日掲載しますね。。
なんだか このごろ 誰が先生かわからないという 楽しい現象が起こっている。とてもいいと思う。
梅雨のしずくで お花もシャンとしている。
子ども達を きれいなところで 自由に駆け回らせてあげたいな。。。と 強く願っていたら 絵が生まれた。
上手か下手かは二の次で 童の幸せを願って描くのが「童画」。
みんなに相談しながら生まれて来た 記念すべき大作のこと。。。コロナの年に描いたこと。。忘れられない絵になった。
題名は「あ・こ・が・れ」・・・・・・こんな世界をトトロは心からあこがれている。
☆第60回 鳥取市美術展は 5月23日(日)から5月30日(日)まで…鳥取県立博物館 会期中無休 入場無料 ☆ 過去の市展賞作品展は 5月22日から7月4日まで 鳥取市歴史博物館(やまびこ館)
* トトロ作品は どちらにも展示されております。
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