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2020年3月11日 (水)

たこやきの日

 子ども達にとって 三月は、卒業 受験 学期末のある 一年の区切りや人生の変わり目のとき。

 今年は モヤモヤとした心配と怖れの中で 早春の季節を迎えることとなった。

 せめてアトリエに来て 春めいた絵を描くみんな。

 3月7日の土曜日クラス。誰も休まずやって来た。

202003111

 この春 就職するタカユキ画伯が一番先に来て、トトロ先生と色々な話をする。

 「社会人になっても続けていた子は今までに居ないよ。ギネスに挑戦だわね。」と トトロ。

 ヘヘっと笑うタカユキ画伯。 なんだか心強い。

 一度大学などで県外に行ってから 4年か5年して帰って来て勤め始め またアトリエに来たのはマサヒロ記者とシュウヘイ学芸員だ。

 あとのOB OGたちは たまに訪ねて来てくれる子や 全国どこかでこのブログを読んでいてくれる子たちだ。

 多勢のセンパイたちの中には ママになったりパパになったりして もしかしたらその子ども達にも 絵本を読んだり 絵を描いてあげていたら楽しいな。

 この日もタカユキ君は心の風景画をサラサラと描いていた。

202003112

 

 その向かいに座った 新入りカンナちゃん。2年生。

 空を上のほうだけに塗ろうとするから「地面を歩くアリさんの空はどこからかな?」と聞いて それからタカユキ先輩の空を見せると、一番下まで空を塗り始めた。

 「そうね。空は大地まで空だよ。」と トトロ先生。

 空と海と大地しかない地球。そこに山や川が出来て緑が豊かに茂って花が咲いた。 トトロはそのことを時々話す。

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 スタッフハルカちゃんは、以前のトトロ個展のハガキを切って しおりをこさえている。

 それから みんなの新しいお月謝袋にイラストを描いてくれている。

 全部 手づくりのアトリエをみんなはとても好きらしい。

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 行列のできる センパイの机。。。笑 照れる画伯。。。

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 カンナちゃんのマスクは手づくりだった。「つくってもらいました。」と。

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 楽しいアトリエの仲間たちを描いた。

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 後半クラスのみんなも 色々な絵本やお気に入りのものを描いて そこにオリジナルを添えて楽しそうに仕上げて行く。

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 セラ君は前半の時間は自動車学校だったので 後半に混ざって無心に描く。

 小学生のときから通ったアトリエも 残すところあと一回。

 ずっと静かに この姿勢で描いて来た。 机やイスがだんだん小さくなった。見つめる眼差しはずっと同じ。絵を楽しんでくれた子。

 「なんか淋しいんだけど。。」とトトロが言うと「はい。そうっすね。」と。 うーーー ここはガマンしてエールを送らねば。

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 黙々としおりを創るサローラ。アトリエの菜の花は満開。

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 音楽をかけて 花を飾って 香をほのかにたいて アトリエの加湿器をシュワシュワさせてはいるけれど、みんなマスクで少し疲れて来た。

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 しっかりデッサンを教えながら トトロはみんなの肩や背中をポンポンと触る。

 そして 気づいた。 目で話をしていることに。

 口で話していたと思ったけれど、マスクから出ている目と目で結構気持ちが伝わるのだった。それは新発見。

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 もう在校生不在で各学校の卒業式も終わったりしていて、みんなの報告にも元気がないから、トトロはいきなり言った。

 「たこ焼きつくりましょう。。。。」

 立ち上がって来たのは あの秘密のサンタ工場のときの双子君。 なんかスタッフの自覚が見えた。

 サローラと3人でたくさん作ってくれた。タコの代わりに おっとっとも入れてみると 膨らんだ。。。あはは。

 小さい子も大きい子も しっかりマスクして 丁寧に手を洗う。。なんか普通ではない光景に 事の重大さを思いつつ、それでもプチイベントで 楽しい時間を演出しつつ このままみんなが元気でありますように。。と祈るばかり。

 

  たくさんのたこ焼きは とても楽しくて 美味しかった。またやろうね。。とトトロ。しっかりうなずくみんな。目が笑っていた。

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 5月末に予定しているトトロ個展は 出来るのかどうか まだ分からないけれど、絵描きは絵を描く。

 お店で見つけた 4枚くっついた面白い額に 春夏秋冬の絵を描いて入れてみた。

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 こちら 描きかけの 小さな水彩。なんかシンプルでかわいい。このままでもいいかな。

 この重苦しい日々の中、トトロは明るい絵を描こう。みんなが笑顔になりますように。

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マスク越しにキラキラと輝く子ども達の瞳が 決して曇りませんように。。。

もう少し みんなでガマン。きっと明るい明日を信じて。

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コメント

おはようございます_φ(゚ω^* )♪師匠。 
おお! タ画伯の机に私も後輩画伯陣に交じり 列に。。。 
と 気持ちはワクワク ♪ さかさま・・ でも 
わかる 流石の腕前  
拡大し 回転して じっくり …  この癒し効果 なんでしょう 
さらりと描いたのですか 素晴らしい♡ 
 
と ここでちょっと気になる質問 
生徒さんの作品は アトリエに保管されてるんですか 
お持ちかえられるんですか 卒業後は? 
 
数年ぶんのヒストリー 
幼い作品から成長していく道のりは 
誰にも描けない 夢へ続く道 
 
アトリエ卒業の生徒さん 
長い人生 躓くこともあるでしょう 
「神様は乗り越えられる試練しか与えない」by仁 jin

また 一歩 前に進んでみようね
がんばれ~(*'▽') 


プ二 様
 ありがとうございます。
 た画伯 落ち着いて社会人への日々を過しつつ、名作を描いています。
 今まで 高校を出てすぐに社会へ出た子が居なくて セラ君とた画伯は 先駆者です。
 大学へ行ってもなかなか就職が難しく 特に地元へ帰る子が少なかったので このままアトリエに来てくれるのは とてもすごいことです。
 なんか無口だけれど 小さい子は その存在感に一目置いているようです。

 で 作品は持って帰るときもありますが 大抵置いているので もう歴史が積み重なって。。

 みんなのヒストリーはアトリエに。
 辞めた子でも そのときはまた来るつもりらしく置きっぱなしの子も。
 12年間の歴史だらけです。
 置く所がになくなりそうなので 今は卒業の時にガバっと 手渡すようにはしているけどね。

 スタートの時期にコロナで 色々大変な年になりました。
 みんな それでも勇気を持って 一歩踏み出すのを応援するトトロです。

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