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2019年10月

2019年10月29日 (火)

晩秋のはじまり

 10月26日 土曜日クラス。

  前回 台風で日曜に移行したとき 来られなかった子もみんな集まって、これでようやく全員がトトロ先生との再会を果たした。

「人生で一番天才なのは 二年生の時かもよ。。」と 常日頃言っているトトロ。ユウキちゃんユズカちゃんコンビも二年生。

「須磨水族館に行ってきました。」とユズカ画伯は イルカジャンプの絵を5分で描いた。「前に座ってたらジャップーンとぬれたよ。」

 子どもの頃の家族旅行って しっかり感動がのこって一生忘れないものだ。

 ユウキちゃんは買ってもらったらしいカラーペンで 愛らしい花畑を描いた。

 画家たちは 絵の道具を買ってもらうと必ず持って来る。100均の価値は果てしない。

 「せんせい ちょっとかしてあげよーかー。。」「いいね。あとで貸してね。」 うれしそうなプチ自慢が可愛い。

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 一年生のカホちゃんと トトロ先生との会話。空想の物語りをつくって遊ぶ。

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 高3のミカちゃんは 色々な面接やら模試やら受けていて この日ようやくトトロと再会。

 「どうだった?」「うーん 面接官の人の作り笑いがわざとらしくて。。。手応え薄いですぅ。。」笑

 幼稚園教諭を目指すミカちゃん。アトリエの小さい子たちから慕われて、上手に注意したり誉めたり出来る子。なかなか居ない。

 「トトロ的には合格なんだけどねー。」「トトロ先生が面接官だったらなー・・・」

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 今日のユウタ君は地球を描く。

 「先生 天使の梯子って知ってますか?」・・すかさずミカちゃん「トトロ童画によく描いてあるよ。天使もね。」

 自慢しようとしていたユウタ君「・・・・・・・」

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 ハルカちゃんは生徒としてまったり。

「スタッフのときより 楽でしょ?」とトトロ。「はい。」

 そそ 両方経験すると とてもいいのよね。ゆっくり描いてね。

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 三人のちびっ子はとんがりコーンのキバをつけて ハロウィンのゾンビになった。

「キャーーーー たすけてーー」とトトロ。エスカレートする三人。笑 笑

 前半はとてもとても楽しそうに時間が過ぎて、ユズカちゃんが家で書いたお手紙をくれて「トトロさんげんきですか・・」と みんなはいつまでもトトロを心配してくれているらしかった。

 会えたよろこびと 会えないさみしさを味わった子ども達。アトリエのドアを開けたときの顔がちょっとオトナになったかも。

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 後半クラスも全員出席。。

 日本画調の秋の花はカイキ画伯。。

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 彼は調理師の専門学校へ行って バテシエになる夢がある。

 「最初に創ったお菓子はアトリエに持って来ます。」と。。あと何年待てばいいのかな。。待ってますよ。

 ありあわせのお菓子をハロウインっぽく盛りつけている。

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 トトロは肺機能が良くなり、絵本の奥深さも伝えられるようになった。

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 たくさん描いて マジックで遊び、たくさん笑って外は真っ暗。。。秋の夜は長い。

 アオイ君がさりげなく小さな花束を差し出し。「先生 退院のお祝いです。」と。あ ありがとね。。

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 マスクのテンテン君とは先日 病院でバッタリ会って。。「救急車で運ばれました。」と。

 「今週のアトリエ無理して来ないのよ。」と言うと「学校休んでもアトリエは行きたいです。」・・・・

 おかあさんまで「アトリエには行かせます。。」っっっって一体。ここは神社か教会か。。。

 テンテン君は声は出ないけど 熱は下がってニコニコと…・来た。。  やるね 君達。スゴイね。。。みんな。

 彼のからくり人形の絵は たまげるほど精密に 仕上がりに近づいていた。

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 翌 10月27日 日曜日。

 神戸での診察が月曜の朝からなので、昼に出発。

 BOSSもトトロも駅名や地名の由来や、市町村それぞれのたたずまいが好きなので、急がないときは高速を使わず旧道を楽しみたい派。

 ここは「引原ダム」。兵庫県宍粟(しそう)市…西播磨の名所で、野鳥の保護区としても知られる。

 絵のようなこの場所で、持参のおにぎりをいただく。

 お店や観光案内もなく、自動販売機などない場所が大好きなのは昔から変わらない。

 たっぷりと深呼吸。

 

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 宍粟 道の駅の巨大なリンゴ。

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 あちこち寄り道をして 神戸に着いたのは夜6時半頃で、トトロフレンドのラクヨさん夫妻がホテルまで来てくれた。

 一日中あれこれご多忙だったのに、「帰って来たから車出せるよ。」とご主人が言って下さったそうで、病院以外で会うのは久しぶり。

 「快気祝いやおみやげはいらないよ。」とラインをもらっていたから、ウヒヒと見事に裏切ってご主人の大好物の鳥取砂丘ラッキョとカレーを差し出すトトロ。。。ラクヨもBOSS好物とも知らずにみかんとおかきを出してるし。。。アハハと裏切るお友達っていいね。

 気を遣わないでと言われるほど なんかしたくなるトトロのイタズラ心。。。。笑って許して。。。

 こんなに疲れない旅も珍しい。。。呼吸が出来たり心臓が動くって ありがたいことです。

 トトロは 元気なのね。。。信じられないことです。

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 10月28日。月曜日の神戸大病院。。。色々な検査が終わってから 診察室でトキメキの再会。

 後ろのレントゲンはトトロの肺。右の肺はふつうの人の半分だけど 手術の前はつぶれていて5分の1くらいしかなくて、機能を果たしていなかったのだ。今はちゃんと働いてくれている。

「血液の結果もいいですよ。肺も手術後と変わりないようです。心臓も心配ありません。」と内田ドクター。

 退院後すぐに送ったファー民さんの梨のお礼を仰って 「みんなで分けました。」と。

 よしっ 次はXmas。。過酷な医療の現場に トトロの出来る事はきっとある。

 「先生 トトロはその服しか見た事がないけれど。。それしかないんですか?」と聞くと・・

 「これでも 毎日取りかえてるんですよ。」と 爆笑・。・。

 「ドラえもんや オバQも毎日取りかえているんですってよ。」とトトロ。笑 楽しい再会だった。次は一月。

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 さらば 神戸の街。外は青空。

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 どっか寄り道しよう。。と、向かったのは・・・姫路城。

 ちなみに このワンコはお城の参道を散歩中で トトロが「写真撮りますワン」と言うと、座った。

 おじさんは 慌てて「お前 何しとぅ。。。」

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 初めて行った姫路城に 感動のトトロ。強いオーラが届いた。

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 白くライトアップされたとき、空を二羽のシラサギが横切った。

 別名「白鷺城」 美しい。

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 播州 三日月町の山の上に 三日月のイルミネーション。

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待ったり 待たれたり 会いたい人々が増えて、またアトリエへの道をひたすらに帰る 晩秋のはじまり。 

2019年10月21日 (月)

ハロウィンの季節

 退院してからアトリエのクラスを一つ減らした。

 木曜夜のクラスには 今まで高校生と大人の生徒さんが来ていたのだけれど、しかもその時にトトロディナーもお出しして もしも腹ぺこのままで駆けつけた人にサービスし続けていたのだけれど、手術後の体調のことと メンバーが少ないことを考えて、それぞれ都合のいい土曜日クラスのいずれかに移っていただいたのだ。

 皆さんそれぞれの土曜日に上手く混ざってくれて、子ども達と一緒に絵を楽しんでもらっている。

 ・・・と いうわけで 10月19日 土曜日クラス。

 これは4年生のレイカちゃんの作品。・・の上にチョコの包み紙でこさえたカップをあしらい独特の雰囲気を出している。 

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 包み紙工作をしているユリナちゃんとレイカちゃん。

 おやつの包み紙って素敵なのが多いので 時々変身させていろいろなものを創っている。

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 と、ここに セラ君とタカユキ君のコーナー。さりげなく混じっているオトナの生徒のジュンコさん。

 何の違和感もなく、前からそこに居たかのように。。。

 ジュンコさんは昔BOSSが立ち上げた 市民吹奏楽団でクラリネットを吹いていて、当時は看護学生さんだったから、もう30年以上のおつきあいになる。

 長く付き合える人と,途中で見えなくなる人と.色々だけども..どこがちがうのかな。。

 キーワードは「いつもおんなじ」ってことかな。。。ジュンコさんはあの頃とちっとも変わらない感じがする。

 「オトナは私だけですか?」とジュンコさん。

 「違いますよ。タカユキ君の就職がめでたく内定したから、彼もこれからはオトナということで。。」とトトロ。

   タカユキ画伯 おめでとう・。・。・。いよいよ社会人だね。あと少し 高校生活楽しんでね。

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 後半クラスに来た米子からの月一回のユリちゃんは「トトロせんせい たいいんおめでとーございます。」の花束を。「ありがとーね。」

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 このクラスにも木曜クラスから 高校3年のミオちゃんが混ざってくれている。

 案外 みんなどこのクラスに移っても 同じペースで描けちゃうものなのね。

 子ども達は大きいお姉さんの見事な絵を感心して見学しつつ、お互いにいい刺激になっているみたいだ。

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 新人のソーシ君も 慣れて来た感じで帆船の絵を夢中で描いていた。

 高校生のアイ子ちゃんもいつものペースで黙々と。。。アトリエに画伯たちの静かなパワーが満ちて来る。

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 ココナちゃんのハロウィン。怪しい雰囲気をブルーで演出。

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 サローラがとりかかっていたXmasカードにトトロも付け足しているところ。

 ついでにとなりのソーシ君にも話かけながら。。。

 トトロはあちこち座って 何気なくみんなと話す。

 (入院以来 初めて美容院に行って白髪を染めてカットしたので、サローラに写してもらった・・・メッシュなのねー。)

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 美大受験に挑むミオちゃんに手ほどき。。まるでブドウの粒が転がりそうな絵。

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 自分の持って来たお花を描いたユリちゃん。2年生。満足そう。

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 そして21日月曜クラス。

 なんとなくゆったりしていると思ったら 翌日は祝日でお休みだもんね。

 パステルを削って粉にしてアートしているナナミちゃん。

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 みんなは楽しく自分のアートに没頭してから、粘土で魔女やカボチャをこさえていた。

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 明石大橋の大作が着々と完成に近づくカコちゃん。4年生。

 「途中は苦しいけれど がんばるといい絵が出来るよ。」とトトロ。「はいっ。」

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 終わるのは夜の7時なので、お迎えの頃は真っ暗だ。

 みんなは いろんなことをしてたっぷり過して「先生 またね。さよーならーーっ。」と手を振って解散。

 カウンターの上には 新入りのカボチャや粘土のお菓子が増えていた。

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  肌寒くてもみんなが来ると温度が上がる。

 トトロ先生が帰って来てから、いつにも増して みんなはアトリエ時間を無駄なく満喫しているように感じる。

 「せんせい 座っててね。」今日もアカネちゃんが こっそり言ってくれた。

  なんだか みんながやさしくなって、深まりゆく秋のアトリエ。

2019年10月17日 (木)

感謝です。

   大きな台風が日本列島を襲って行った。  

  全国の台風被害の皆様に お見舞い申し上げます。

 これほどまで多くの犠牲者と あらゆる交通機関やライフラインの停止にともなう避難と 先頃の千葉の停電や断水騒動がさめやらぬうちの重なる災害に ただ唖然としてニュースに釘付けの日々。

 大自然の中のちっぽけな人のチカラと、生かされていることの奇跡を思わずにはいられません。

 千葉や福島や長野や故郷岩手の友の無事を祈りつつ、それでもスレスレで台風のかすめた鳥取のアトリエの様子を綴ります。

 

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  12日の土曜日は前日からの台風情報と 実際に風や雨も強さを増していたので、あらかじめ翌13日の日曜日に変更していた。 

  日曜日を真ん中に三連休だったので 用事のあった二人をのぞいて前半も後半も大体集まった。

     トトロ先生との再会シリーズは続く。。。。

 

 お花越しに二人で楽しそうにおしゃべりしていたユウタ君とユウキちゃんに BOSSが微笑ましいのでカメラを向けたら気がついた。笑

 

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「僕 台風を描きます。」とユウタ君。

 絵の具を出してすぐにとりかかる。以前は鉛筆を持って白紙に長い事むきあっていたのに・・・・

 そういえば 彼はいつも自然現象を描いている。宇宙とか竜巻とか。。。いろいろな自然界の神秘に興味があるらしい。

 もしかしたら、気象予報士になるかもしれないね。。

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 こちら カホちゃんとユウキちゃんは たくさんの小さな動物たちでストーリーをつけて セリフ入りで遊んでいる。

 あんまり楽しそうなので これもアート的空想力だと思い しばらくトトロもメルヘンの世界を見せてもらって楽しんだ。

 「あら リスさんどちらへ?」「台風の来る前にドングリあつめて来たのよ。」なんて熱心に繰り広げる二人。

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 二人の世界が終わりそうもないので ハルカちゃんとユウタ君とでオヤツの準備にとりかかる。

 「遊んでていいよ。」

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 りょうなちゃんが卒業して淋しいけれど 自分たちでなんとかしてみようとしているみんな。

 それぞれにトトロ先生に選んで来てくれたお花を持って。。。ありがとうね。

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 後半クラスには 先日変更していた双子君も来ていて、ユミちゃんだけは都合で欠席だったけどみんなでトトロ先生と再会した。

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 サローラとミオちゃんがスラリとしていて宝塚みたいに見えたのでオヤツの時に「あなたたちステキねぇ。」とパチリ。

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 「先生が元気になって良かった。。。」と みんなが笑ってくれた。

 トトロは術後の肋間神経痛で 腹巻き2枚をお腹に巻き付けているということをみんなにはナイショにしながら頑張っていた。

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 テンテン君の「からくり人形 弓曵き童子」・・・完成が待ち遠しい。

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 小さなブーケが増えている。トトロをみんなが待っていた。

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 10月16日 水曜クラス。

 実は退院後の2日に予定していたクラスだったけれど、トトロの体調の戻りがイマイチで。。。元気のいいクラスだから対応の自信がなく、この日まで待っていてもらったのだった。

 そうしたら この日新人のランちゃんが入って来た。

 なんと5人兄弟姉妹の末っ子で 絵を習いたいと言ったのはこの子がはじめてなそうな。

 お母さんと 早めに来ていただいて面接と説明をし、お絵描きが何よりも好きという彼女はさっそくアトリエの中へ。

 たちまち描いたのは パンダだった。ワクワクしているパンダらしい。

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 「せんせい おかえりなさーい。」と元気なノリトラ君は この日3枚も絵を描いた。

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 スタッフハルカちゃんは水曜にも手伝いに来てくれて、優しく新人ランちゃんのお世話をしてくれた。

 BOSSが「よく全員が忘れずに来るもんだなぁ。。」と うれしそうなみんなをパチリ。

 なんか全員の絵が上手くなっていて「すごくいい絵だね。」と言うと「かきたかったんだよ。」と。

 トトロもみんなも いつものアトリエを待っていたものね。

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 これで 全部のクラスとの再会で 無事にアトリエが再開した。

 この日 戻ってから初めて絵本を読み聞かせしてみたら 声のでること 息が楽なことにビックリ。

 「みんなー。トトロ先生の肺がよくなったよ。」「うん。いい声になったねー。」

 帰るときにソージン ノリトラコンビが騒ぐので「こらーっ。うるさいっ。」と一喝。いい声で。

 二人はエヘヘと笑って「うん。声が出るね。。。」と。

 

 おんなじように みんなとアトリエが出来る事。台風からも逸れて 全員で再会出来た事。ありがたく奇跡の日々に感謝です。

2019年10月 9日 (水)

 ただいま。

退院して10日後の 10月5日土曜日クラスが アトリエ一ヶ月ぶりの再開記念日となった。

 みんなは おそるおそるという感じで それでも「こんにちはーーーっ」と入るなり「せんせーい。。おかえりなさい。」と笑った。

「帰って来たよー。ありがとうね。みんなの御守り強力でしたよ。」とトトロ。

 駆けつけてくれてサクサク手伝うハルカちゃんとVサイン。彼女もデッカい手づくり御守りに手紙を添えて持たせてくれたっけ。。

 トトロは小声で「ほんとは痛いけどね 言わないからさ、座ったりしてるからよろしくね。。」と頼んだ。

 ハルカちゃんはうなづいてシャンシャンと助けてくれた。

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入院している間に セラ君は見事就職が決まり、タカユキ君も一次合格とのこと。頑張っていたのね。

小学生達は拍手した。「センパイ おめでとーございます。」。。。「せんせい しゅうしょくって何?」ガビーン・。、。・。、

「先生 社会人になったらクラス変わらないといけませんか?」とタカユキ画伯。

「えーっ。。。続けるのね。このクラスでいいですよ。」と トトロ。

その言葉は何より嬉しい退院祝いになった。

セラ君とタカユキ君の見事な絵をのぞかせてもらうトトロとユリナちゃん。「すごいねーーーー。」

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 後半のクラスには木曜クラスのカイキ君が混ざった。

 しばらくは夜の教室は体力的にキツいので 土曜のどこかに分散してもらおうとラインをしたら、「行きます。」と早速の参加。

 彼は昔は自分のクラス以外に混ざることが出来ない子だったけれど やっぱり高校生ともなれば成長したのね。よかった。

 サローラは「おかえりなさい。」と飛び込んで来て スタッフの作業をテキパキとこなした。

 この日予定の双子君たちは 用事で他の日に移ったので カイキ君に声をかけたというわけ。

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 アイ子ちゃんの向かいには 新人のソーシ君。6年生だけど生徒展を見に来てから入会したとたん トトロ不在を待つ事になった子、

 シャイで無口だけれど 自分の世界があるようなので 楽しいひとときになればそれでいいか。。。ゆっくりしてね。

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 土曜日クラスがなんとか出来て 少し安心したトトロは 月曜クラスも待ち受けた。

 みんなは走ってやって来た。

 一ヶ月の空白が無かったかのように ストンと座るなり描き始める様子にBOSSもビックリ。。。

 「何かが溜っていたんだなぁ。」

 口々に神戸の様子を聞くのでiPadの記録写真を見せて説明したら「わぁー優しそうなお医者さん。」とか「大きい病院。。」などなど、みんなはトトロ闘病の日々の話に聞き入った。

 そして「よかったぁーーー。先生が治してもらって。。」と 喜んだ。

 全員が御守りを創ったクラスなので「あれを点滴台に吊るしていたんだよ。ありがとーね。」とお礼したトトロ。

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描きかけだけど 描きたい絵をノビノビと描いていた二人。

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 レン君からいただいたお祝いの花束。「退院おめでとーございます。」「ありがとうございます。またよろしくね。」「はいっ。」

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 みんなからのお花で飾られたアトリエ。待っててくれた心がジンワリと伝わった。

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 「神戸の病院にもつくらなくちゃ。。。」いつのまにか 始まっていた天使のしごと。

 子ども達の心はどこまでも透明でやさしい。

 さあ みんなで秋のアトリエ楽しもうね。

 待っててくれて ありがとうね。

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 信州のくまたろうさんから 退院祝いの宝石のようなブドウが届いた。

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 あたりまえの日のなんと有り難いことか。。

 待つ人が居てくれる限り 人はまた帰って来るんだね。

 ・・・・・ただいま。

2019年10月 6日 (日)

いのちの旅・・最終回

 退院の日は9月25日と決まり、一層リハビリにもチカラが入り 傷の痛みは次第に薄れつつあったけれど 今度はいじった内臓まわりの刺激による「肋間神経痛」が始まった。

 手術の前に説明を受けた時に「肋間神経痛と肩こりが起こります」と言われていた通りだった。

 まるで着物の帯をキツく締めているいるような範囲の部分がピリピリチクチクと痛むので 引き続き痛み止めに頼る日々。

 ラクヨは、何も言ってないのに 家から木綿のショールや小さい毛布やら届けてくれて それをお腹周りにギュッと巻くと少し楽になるのだった。

 

 退院の日には ラクヨの亡きお父さんの法事とかで盛岡に行くとのことで 「もう来られなくてごめんね。」と顔を出してくれた日、トトロは何もお礼が出来ないけれど チェロ弾きのラクヨを描いて 彼女のくれた100均の額に入れて マスキングテープで淵どり、「ジャーン」と差し出した。

 本当に彼女が神戸に住んでいてくれて どんなに安心な思いで入院することが出来たか 計り知れない。

 ラクヨはそんな自分の功績にも気づかず 「わぁーーー スゴイ」と絵を喜んでくれた。ラクヨありがとう。トトロの精一杯の感謝。

 この絵を病室で描いていたとき トトロとBOSSの大学時代の友人のF君も登場。彼は神戸のお寺の僧侶。

 「何しとぅ?」。。。「そんなん描けるほど元気になったんやな。」と。ありがとねー。

 神戸の友人はラクヨとF君だけなので 100%の出現に感謝です。あたりまえだけど 二人ともトトロと同い年。。。何かワープしてます。

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 右の内田先生とピンクの大橋先生 真ん中は研修医のヨシジ先生。

 この3人は しょっちゅうトトロのベッドに来て下さって 一人だったり二人だったり 三人揃ったり。。。

 我が事のように トトロが次第に楽になるのを喜んで下さった。

 大橋先生とは神戸で個展をする約束をしてしまった、ありゃりゃ。。。汗

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 食事は 回復して来た患者さんたちが ここの食堂スペースでいただくのだけれど そこにいつも来ていて勉強をする高校生の女の子が居た。

 何度も手術して 夏休みもここで闘病していたとか。

「何になりたいのですか?」と尋ねると「獣医になりたいです。」と。

 トトロは絵はがきの中から ワンコを描いたのをプレゼントして「鳥取大学にもいい農獣医学部ありますよ。がんばってね。」と励ました。

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 そして 彼女が元気になって野原をワンコと駆け回る絵を描いて 差し上げた。

 廊下でお母さんから とても丁寧なお礼を言われてしまい恐縮。ネットでトトロのことを発見し絵描きだということがバレたらしい。

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 さらに このたびのあまり例の多くない 横隔膜麻痺の手術によって肺が広がった感覚を患者側の体感レポートをイラスト入りで描いて先生達にお渡しした。

 今まで 出来なかったことが出来るようになった一つ一つのことや、手術に至る経緯や感情の流れを報告書にしたのだ。

 これからの患者さんの 何かのお役に立てばいいと思った。患者の心理や実際の術後感覚など あまり資料は無いだろうと思って。

 先生達に売店のコピー機でコピーして何枚かを閉じて 色をつけて退院の前の日に手渡すことが出来た。

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 前日の夜 少し荷造りをしていると主治医のリーダー田中先生がお顔を出して下さって、ちょうど到着したばかりのBOSSに色々な説明やら気をつけなければいけないことなど お話しして下さった。特に、縫ったところが破けると呼吸困難になるから危ないという話は怖かった。

 おそるおそる 病院を訪ねて来た8月の初診のとき この先生の笑顔に救われ 手術を決意したトトロ。

 見知らぬ 神戸の大学病院での入院と手術生活の中で 文字通りトトロの内臓も含め全てを知って下さった先生達は もはや命の同士のような感覚だった。

 本当にありがとうございました。トトロの命を預けて良かったです。

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 9月25日 天気秋晴れ。

 さらば 神戸大学医学部付属病院。(10月28日に診察に来るのだけれども・・とりあえず さらば。。)

  駐車場からBOSSが車を廻して来る間に「トトロさーーん。」と呼ぶ声がする。

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 振り向くと病棟ナースの◎さんが 夜勤明けで見送りに駆けつけてくれていた。

 彼女は個室のトトロに「鳥取なんですね。私 島根県出身なんです。」と話しかけて下さった。

 他にも集中治療室の男性看護士から「僕は浜坂です。」と言われたり。。。

 もはや 中国地方の広い範囲の同郷感覚で 皆さんがトトロを母のように慕ってくれていて まさかトトロは岩手生まれだとは最後まで口に出せずに退院してしまったのだった。。。みんな 神戸でがんばってくださいねー。見送りうれしかったよーーーー。 

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 ありがとう神戸の街。

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 秋の雲。

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 帰りに寄り道をして 須磨の水族館に立寄り しばしイルカショーを観た。

 歩くのもフラフラなので 車椅子を押してもらって 小さい子達が歓声を上げる中 水族館の美しい魚の世界も観た。

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 どんなに小さい魚でも 毎日飛んでるイルカでも みんないのちの旅をしているんだね。

 行くときは 未知の病院だったのに 帰りは家族のようにみんなと別れて とりわけ重病の人の多い病院なので 色々なことを見て考えた。

 生かされている いのち。助けられて 支え合って ありがたく大切にしよう。

 OBのシュウヘイ君のラインには「みんな首を長くして 待ち過ぎて 鳥取はろくろっ首が増えてます。」と。笑

 

 挑戦と感謝の中で ひとまず トトロの「いのちの旅・・・神戸編」が トトロ無事生還のうちに終わった。

 心身ともに リハビリしつつ アトリエにまっすぐ向かおうと 決心することも またシアワセなのだと思った。

2019年10月 2日 (水)

いのちの旅・・その2

 痛みがキツいのと 動きがなかなか不自由だったので、個室には9日間居させてもらった。

 常備の痛み止めと 傷に貼る丸い絆創膏たち。

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 病室からの朝日。。身体がキツいと朝日さえ眩しくて目に痛いから いつもカーテンを閉めていた。

 そんな非日常の世界が繰り返されて、自分でトイレも自由になって点滴台を持って歩けるようになった頃 9月15日にようやく4人部屋に移った。部屋の移動には BOSSが列車の日帰りで来てくれた。

「悪いね。。」と言うと「様子も見たかったしな。」と。いつもより少し元気そうにしてみせるトトロ。

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 個室から出た翌日、しずかちゃんとメグちゃん姉妹登場。

 メグミちゃんはしずかちゃんのお姉ちゃんで、アトリエには小一から高三までずっと居て 奈良の女子大からイギリスに留学し 今は東京のIT企業のOLだ。仕事場が大阪支社なので数年前からXmasには しずかちゃんと二人してOGサンタをしてくれている。

 二人とも綺麗になったことを自覚しておらず、トトロ先生in神戸の情報で昔の生徒の時代の心のままに かけつけてくれたのだった。

 鼻のチューブも点滴も見えていないかのように「トトロ先生。」と普通に話しかける二人。

 この病棟のナースステーションのカウンターに飾られていたトトロ絵はがきを見つけて大喜びの二人。

 今は生の花を病院内に置いちゃいけない規則で、トトロは美しいものに飢えていたから ピチピチ元気で美しい弟子達に会って お花を観たような気分になった。。

 なんと この日は二人のお母さんのアヤどんも 鳥取から駆けつけて下さって、回復途上のトトロを確認して安心して帰られた。

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 ブログフレンドの福岡のミコミコさんも 神戸の叔母さまのところに来たからと寄って下さった。

 アトリエにと 可愛いお土産をいただいたし。

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 神戸のラクヨは 自分のチェロコンサートなどの多忙な日々の合間に いつも顔を出してトトロが不自由しないようにクッションやら靴下やら

酢の物やら。。。差し入れて はやてのように帰って行くし。。

 病院は決してラクヨの家から近くはないのに、忙しいとは口には出さず 本当にありがたいことだった。

 ナースの皆さんは 盛岡の中学校時代のクラスメイトだと言うと 本当にビックリされていた。ありがたいミラクルだらけ。。

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 お月見のお彼岸の夜は おまんじゅうもついて、目でごちそうを味わった。

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 朝7時半には必ず来て下さる 内田ドクター。トトロの主治医で手術もされて、キャプテンの田中ドクターと共に 人間味あふれるやりとりがあたたかい若手の横隔膜のプロフェッショナルだ。

 検査の結果がいいときは すぐに飛び込んで来て教えて下さった。「こんなに肺がふくらみましたよ。。」

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 いろんな管もはずれて ようやく自由に手足が動かせたトトロの出来る事は ただひとつ。

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 病室担当で廻ってこられるナースの皆さん一人一人の雰囲気と特徴をつかんで 感謝の似顔絵を描き始めたのだった。

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 毎日のリハビリと 色々な検査と、がんばって自力呼吸の訓練と。。。

 日にち薬という言葉が 真実味を帯びて トトロの背中を押してくれていた。・・・・・・つづく

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