お迎えの準備
11月も後半になった それぞれのクラス。
海を描いて 空を描いて さて何を描こうかとしているソージン君。
「あれっ!ボク 雪って書いちゃった。。」
「もうすぐ雪が降るんじゃないの?」
「ホントは 空 って書こうとしたんだよ。」「塗っちゃえば?」
習いたての漢字を書いてみたい一年生。
みんなが集まってワイワイ ガヤガヤ。。。
21日の水曜クラス。いつものように会話がはずむ。
この日 始まる前に ソー君がトトロ先生に聞いた。
「ボクのこと うるさいから アトリエ辞めたほうがいいと思ってる?」
「全然思ってないよ。みんなのこと楽しませようとしてくれているんでしょ?」
「うん。でも うるさくしちゃう。」
「少しがんばって ボリューム下げて 座って描こうか。。上手いんだし。」
「うん。」
そうして 彼は壮大な風景を描いているのだった。心の育つ7歳の秋。

みんなは リースの土台づくりのミサキちゃんや 粘土クラフトのアレン君や
相変わらずアートにいそしむユミ画伯や 動物を創るソロンゴなどなど、全員ちがうことをして、全員完成するという、アートの神髄を見せてくれた。

トトロの童画がたくさん飛び出した。
皆さん楽しそう。
サローラもカイキ君も高校の試験期間もなんのその。元気な夜のアトリエ。
ここで一息ついて ガンバレ。。。
トトロがよく使う名言に「出来ない事以外は 何でもできる。」というのがあるけれど サローラはそれを学校で言って 友だちに大受けだったらしい。
最後の言葉はポジティブにプラスの言葉で決めることを伝えているトトロ。

24日の土曜日クラス。
一年生のユウキちゃんは 木曜の生徒さんの作品を見せると「やってみたい。」と果敢にチャレンジ。
そして カッターは使えないからハサミでチョキチョキと器用に創りあげているし。。。
やってみたい と 思う気持ちが何でも可能にするんだね。
みんな天才かも。小さいだけで キモチに年齢の区別はない。

久しぶりに「サンタクロースはほんとにいるの?」という絵本を読み聞かせしたら みんながトトロのそばにピトッと集まって来て「いるよ。」「いるいる。」と口々に言った。
去年 初めてのアトリエクリスマス直前まで「いないよ。」と言ったユウタ君は、大きな声の早口で「いるよ。いるよ。」と叫んだ。
だからトトロ先生の方が「居るのかしらね。。」と言ってみたら みんなはエッ?という顔をして「いますよーーーーっ。」と真剣。
「そうね。きっと居ますね。」。。。。。「うん。」
実はトトロも居ると信じているんだよ。

このクラスの大半がコンサートスタッフをしたというミラクル。
みんな 来てからBOSSと固く握手。「おぅ。ありがとうな。」とBOSS。
黄色いTシャツをクリーニングに出して持って来たモモコちゃんは 大学も決まりスタッフは最後なのかも知れない。
テンテン君が「コンサートを聴いていて お母さんが泣きました。」と。
「感動して下さったのね。」と言うと「ボクも少し涙が出ました。」と。
ご両親と来てくれたテンテン君。
音楽は国境を越えて 人の心に届く。

この日はBOSSにたくさんのお客さんがあって 皆さんアトリエをのぞいて「いいですねぇ。。子ども達。」と微笑んで下さった。
そして この方は何やらプレゼントまで届けてくれて。。。
「今日は 赤い服じゃないね。」とトトロ。「まだ11月だもん。」とみんな。

みんなが絵を描いていた前半クラスのときも 緑の服の宅配便のお兄さんが 信州のくまたろうさんの サンタ便を届けてくれたので「サンタさんですか?」と大きな声で聞くと「はい。そうです。」と笑ってくれた。
みんなは 絵を描く筆を停めて耳を澄ましていたらしい。
中学生のりょうなちゃんが開けて見たら「あっ、BOSSに漬け物が入っている。。」と。手づくりの野沢菜漬けだった。
信州のリンゴやハーブのリースや。。冬の香りが箱から漂って、ありがたいアトリエクリスマスの準備が始まる。信州サンタはご主人が入院されていたにもかかわらず アトリエを忘れず あたたかい箱が子ども達をシアワセにしてくれた。
そのことをサローラやユイちゃんに話すと、涙目で「やっぱりサンタさんなんですね。」と感動していた。
クリスマスは分け合う季節。
信じたり 感謝したり 子どもの時代のよろこびは きっと次の時代へつながるから それがサンタの仕事なのでしょう。ミラクルのはじまった土曜日。
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