育ち盛り
23日水曜クラスの一年生ときたら、まるで竹の子のようにいきなりレベルが高くなっていて、しかもちゃんと座って一生懸命に描くものだから・・内心(また一年生たちが大騒ぎするのかなー)なんて覚悟していたトトロの度肝を抜いた。
少し早く来た二年生のソロンゴちゃんに「あのね、一緒に騒がずに しっかり描くとこ見せてあげるのよ。」と打ち合わせしたことも不要だった。
「なんだ ちゃんとしてるじゃない。」と自分の絵を描くソロンゴ。
おもむろに絵をひっくり返して、下から上へ雨を描くソージン君。
油絵のようなタッチで強い色の水彩をこすりつけて描く。いいよ いいよ。
「すばらしいよ。面白いね。いい絵です。」とトトロ。
チラッと見上げて ニッと笑い グングン描き進める7歳男子。。。一年生。
こちらも一年生ユリちゃん。
デッサンでも習ったかと思うほどに、正確に立体的にリンゴを一個だけ前に置いて重ねて何個も描く。
「すばらしいね。外国の絵描きさんみたいよ。」と トトロ。
とても晴れやかにうれしそうにピースをした。
先輩の5・6年生たちは「みんなすごいですね。」と感心し、自分たちもスイスイと自作に没頭している。
「まるで 絵の教室みたいじゃん。」と 究極のギャグをつぶやくトトロに、みんなは「ここはアトリエだよっ。お絵描きのところだよーっ。」と笑う。
なんだ わかってるのか。笑 感心 感動 安心は 楽しく明るい空気から生まれて来るのね。
展覧会のときより 一段とランクアップしたことに本人たちは気づいていない。
絵を描いたあとは、お風呂上がりのように、みんな気持ち良さそうな顔だった。
木曜夜はサローラをはじめ欠席多数で、体調の回復したショウマ君は修学旅行のお土産の「ミッキーせんべい」を持って来てくれた。
このところ高校の帰りの遅いカイキ君は、何が何でも遅くなってもアトリエに駆けつける。「無理しないでね。」と言うと「イヤ 絶対来ます。」と。
この二人の他には順子さんも、展覧会後初めての登場。
ムッチーさんは終わる頃駆けつけて、コーヒータイムだけ参加されて。。。
それでも「ああ 癒される。」と。みんなガンバレ・・と思った。
いつものように予約時間を2時間オーバーで診察室に入り、個展と葬儀とその後のあれこれを報告すると、まだ40代の若い主治医から「あんまり自分を痛めないで、息苦しいはずですから。」と、ねぎらいの言葉をいただいた。
個展やアトリエは自分のペースで動けるバリアフリーの場所だけれど、通夜やお寺での所作の際の立ち居振る舞いが障害の為に不可能なトトロは、思いのほか不具合があって、自分の限界を知った。周りの皆さんは理解しては下さるが、ただ立っていることしか出来ず挨拶も深々としたお辞儀が息苦しいため、でかい態度に見えたらしい。
外見にはわからない障害や、老いの為に動きの鈍い方たちもなかなか理解されにくいだろうなとあらためて思った。
大切なときに務めが果たせず、珍しく落ち込んでいた日々にドクターの言葉で元気が出た。お医者さんからのねぎらいって薬よりも効くなぁ。
そうだ トトロはアトリエでならシャンと動けるし、スタッフたちはトトロの出来ないことを全部知っていてフォローしてくれる。子供たちも助けてくれる。
ここがトトロの居場所。何も落ち込むことはない。
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さてさて26日の土曜日は、あの新人ユリナちゃんがきれいな色で気持ちを現して
終始ニコニコとうれしそう。
なんと彼女の支援学級の担任はBOSSのバンドの元ピアニストでベースマンの奥さんのMちゃんだった。ユリナちゃんがアトリエのことを話したらしく、「トトロ先生でしょ。知ってますよ。よかったね。」と言われたらしい。ミラクルだった。
ミカ先輩もクルミインクで、独特のタッチ。
この日はタカユキ君が多忙でお休みの他は全員来たけれど、スタッフが二人とも後半からとのことで、この新・名コンビの写真しか撮れなかった。
ユリナちゃんは最初からミカ先輩を慕うので、これからはミカちゃんもこちらのクラスに替わってもらうことにした。
アトリエ人事は、突然こんな風に行われることもあるのです。。
愛と平和のトトロ人事と呼ばれている。
次のときに来られないから代替えで来たケント君たち。
双子君っていいね。
たとえ初めてのクラスに来ても、二人一緒だから緊張は半減する。
いつものペースで伸び伸びと描いていた。
ヤチルちゃんはイラストに目覚めたらしい。
「次の時 スクリーントーンの使い方を教えてあげますね。」とトトロ。
ちょっと秋風先生の気分。
向こうはチャーリーさん。
5歳のチュウちゃんに寄り添うユイちゃんスタッフ。
話しかけ方が上手いので「幼稚園の先生に向いてるね。」と言うと「はい。目指しています。」と。今から実習を積んでおけば大丈夫。なれると思った。
手前のユシンちゃんの夢は「大学の先生」だ。科学者になりたいらしい。
理系女子は絵もピアノも上手い。
描ききったコーセー君。明日は運動会。
みんなでガンバレの乾杯をした。
トトロが挿し木をしたミニバラが咲いた。あちこちに小さなつぼみもついている。
個展のときにいただいたポットのお花を大切に植えていたら増えて満開。
手入れをするサローラ。
こちらも挿し木のバラ。
小さなアトリエガーデンに、たくさんの小花が咲き始めている。
まるで、来る度に成長している育ち盛りの小さい仲間たちのように。
みんな咲いてくれてありがとう。
頼もしい一年生さんたち❤ゆっくり大きくなってね。
愛と平和のトトロ人事・・パズルのようにぴったり!ですね。
トトロさんにはトトロさんにしか出来ない大切なことが
山盛りですから・・。
人は弱いとこ、違うとこを突いてきたがりますが
自分の愛する人たちに理解されていればそれで良し
と思います。
投稿: うさパン | 2018年5月28日 (月) 21時51分
こんばんは、トトロさん。
展覧会…出品する作品を作り上げる努力と

自分の作品を多くの方々に見ていただくことによって
大きな自信が生まれるのでしょうね。
そして、大人とか、子供とか関係なく、
互いに信頼し、支え合い、助けあうアトリエ。
うさパンさんの言われる通りだと、思いました
トトロさんの居場所であるように、
みんなもアトリエが居場所。
みんなの想いは、きっと一緒なんでしょうね
投稿: ころたん | 2018年5月28日 (月) 23時44分
うさパン 様
ありがとうございます。
ちょっとだけ愚痴ってしまい ゴメンナサイ。
トトロも日にちが経つに連れて それはそれで良しっ、と思います。
まぁ 人はみんな お互いのこと わかるつもりでも分かりませんから。
個展直後で尚更 凛と立ってて {違う」空気だったとか。苦笑。
アトリエに来て いつもの時間の中でホッとしています。
オソルベし 一年生。。。。
投稿: アトリエトトロ | 2018年5月28日 (月) 23時47分
ころたん 様
ありがとうございます。
今日もみんなが来ていて、気だるい蒸し暑さなのに生き生きと描いていました。前日 運動会だったのに グッタリしていたのは親御さん。笑
子供たちの居場所なんですね。
2時間ですが 終わる頃「えーーーーっ、もう?」と 必ず言います。
45分の授業よりも短いとか。。。笑
ここの空間 時間は宝物です。
投稿: アトリエトトロ | 2018年5月28日 (月) 23時52分
チビ巨匠軍団 それぞれが無言の競い合い。
師匠からのお褒めの一言で またパワー全開!
今後の成長が楽しみだにゃ^^
持病の辛さは 本人にしかわかりません。
私も難病を持つ身。
実際 相方でさえ どれだけ辛さが理解できてるかといえば
・・・ ほとんどわかってないね ( ´Д`)=3 フゥ
一日に5回も薬を飲まないと動かない このポンコツ
一度かかると治らない 進行型
将来のことは 恐ろしいので考えません
今 そう 今日一日が 楽しく 悔いなく過ごせれば
それで ◎ さ! (^_-)-☆
投稿: プニ | 2018年5月29日 (火) 09時11分
プニ 様
ありがとうございます。
梅雨入り前の蒸し暑さの中でも みんなの張り切り方は上昇中
ホント 助かります。元気をもらえます。
きっと 公の人々の集まる中でのあれこれに 困っているのが「障害」というものなんですね。
居場所さえあれば なんとかいけます。
トトロも人を外見でとやかく言わないようにしようと思いました。
みんな精一杯なんだもんね。
そそ 今を大切に生きて行こう。
投稿: アトリエトトロ | 2018年5月29日 (火) 17時28分
トトロさん・・ゴメンナサイ不要です(;_:)。
ココはトトロさんのものだし
ココに集う人はトトロさんが好きなのだし・・。
ほんとは怒り・不満・文句・妬み・愚痴な~んでもありだと
思っています。(トトロさんは書かないけど)
こちらこそゴメンナサイと言わせてしまって
ゴメンナサイでした。
投稿: うさパン | 2018年5月29日 (火) 22時12分
うさパン 様
ありがとうございます。
恐る恐る チョピっと愚痴ったら うさパンさんからの深く優しいコメ沁みました。ありがたかったです。
えっと。。。。「かたじけない」(=゚ω゚)ノ o(_ _)oペコッ アハハ。
基本 リアでもトトロはあまりマイナスのこと話しません。
子供たちもです。
だから つい だれかが悩みを吐露したら みんな よっぽどだなと察して さりげなく カルピスのおかわりを注いでたりします。
こんなアトリエ好きです。
投稿: アトリエトトロ | 2018年5月29日 (火) 22時39分
↑
そんなトトロさん好きです。
投稿: くまきろり | 2018年5月30日 (水) 01時04分
内部障害(内科系疾患などによる外見からは判断できない障害)は
初期の妊婦同様一般的な公共交通機関でも誤解されたり配慮されなかったりすることがあり何とかならないものかなあ・・・と常々考えてしまいます
妊婦さんであればマタニティーマークを利用するなどの方法も
増えてきましたが疾患の場合「私〇〇(病気)です」というわけにも
いきませんものね・・・^^;
世の中すべてが誰にでも優しいのであれば
こんなに毎日いろいろな事件や事故、騒動がおこる訳もなく
心を痛めることも多いですが
アトリエの皆さんの成長のように確かにそこにあるあたたかいものが癒しを分けてくれます
先生はじめアトリエの皆さんが前向きに過ごせる時間が
これからも沢山ありますように^^
投稿: Lino | 2018年5月30日 (水) 10時20分
くまきろり 様
ありがとうございます。
↑ぜーんぶ 読んでくださって こんなコメを下さる くまきろりさん
好きです。
投稿: アトリエトトロ | 2018年5月30日 (水) 14時11分
Lino 様
ありがとうございます。
きっと 世の中には、取り立てて障害を持たなくても、その日体調がすぐれなかったり 心理的に病んでいたり、ハツラツと動きにくい人がたくさんおられるのかも。。。と、あらためて思いました。
暗い表情の人を「暗い」と言う前に、何か抱えているのかも、と 考える優しさってあんまりなかったことに気づきました。
自分でも もっと動けるつもりだったので、キビキビ動く方達について行けず 愕然としました。
出来ないことを 自分で知っておくことも大事だったと知りました。
義父の置き土産かもしれません。
アトリエの有り難さも痛感。
これからも ここでハツラツと頑張ります。
投稿: アトリエトトロ | 2018年5月30日 (水) 14時42分