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2018年3月

2018年3月30日 (金)

桜が咲いた

 春めいて あちこちの桜のつぼみも膨らみはじめた3月24日の土曜日クラス。

 一番乗りはタカユキ先輩。ユウタ君の見守り役としてさりげなく座って自分の絵に向かう。トトロと二言三言話しつつ、まるで同僚のような心強さ。
 小平選手に似ているコーセー君たちも、春休みのゆとりの笑顔。
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 会話のはずむアトリエ。みんな自然体でとてもいい。
 小さなユウタ君にみんなのあたたかさが届いている。
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 粘土でユイちゃんに「おめでとう」のケーキを創っていたりょうなちゃんが手渡そうとしたら、ユイちゃんもこっそりりょうなちゃんに「おめでとう」のカードを創っていたというミラクル発生。heart
 遠く離れたそれぞれの小学校の6年生を卒業した同士、お互いの心は通じていたみたい。
 中学に入ってもアトリエを続けるふたり。
 リーダーの出来るシャンとした二人の共通点は、感動しやすいところ。
 トトロはこの日、ユイちゃんには新しいスタッフエプロンを。。りょうなちゃんにはハンカチセットをプレゼントした。
「おめでとう。楽しい中学生活をね。」
 どちらも頂き物だったけれど、包みなおしてリボンをつけて。。。
 何回も「わぁ。。ありがとうございます。」と言い合ってケラケラ笑ってジーンとしていた二人だった。
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 後半クラスにはドラマ満載。
 先日お問い合わせをいただいて、この日体験面接にやって来た「みうちゃん」
 下に双子の妹たちが居るというので「それは毎日おつかれさま。アトリエで一人の時間を楽しんでね。」と言うと「はいっ。」とニッコリ。
 
 本当に入るのはここのクラスではないけれど、アトリエの雰囲気を体験するために来てもらい、展覧会に間に合わせようかというトトロの思惑だった。
 みうちゃんに道具を渡すと、迷いなく筆を進めてすぐに描きはじめた。
 男の子たちもソワソワしつつ、彼女の手元をチラ見。。。
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 展覧会作品の完了しているメンバーで手分けしてオヤツの準備をすすめる。
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 ミウちゃんの横にドカンと座る謎の巨体が・・・。
 アオイ君の兄ちゃんのシュン君が、翌日奈良の大学に出発するので挨拶に来てくれてそのままタイムスリップしてしまい、6年ぶりに絵を描いているのだ。
 ラガーマンの彼は大ケガも乗り越え、名門天理のラグビー部に進む。
 一月は東西対抗で西軍に抜擢され、花園を駆け回った。
 「何かアトリエの本をあげるよ。」と子猫の本を渡すと「泣きそうになりますね。」と。。。。文武両道。しかも優しいラガーマン。
 トトロとは5歳からのおつきあいだ。初めてトトロ展に来た5歳の彼が好きな絵の前で撮った写真を、この日お母さんにお渡しした。
 そして、この日トトロと共作した絵を額に入れて二人のサインを入れて渡した。
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 いつものレギュラー、ユキノちゃんとモモコちゃんが偶然お休みだったから、ミウちゃんとシュン先輩が座れたというミラクル。
 トトロはみんなにシュン先輩の頑張りと、明日大学へ旅立つことを伝えて、声をそろえて「ラグビーーーー」と言って写真を撮った。
 「将来は?」と聞くと「帰って来るつもりです。」と。
 「またアトリエにいらっしゃいね。」とトトロ。「はいっ☆」とラガーマン。
 頼もしい先輩も、小さい頃からここのアトリエで絵を描いてたんだと知って、みんなは眩しそうに先輩になついた。
 トトロは盲学校のヒロト君の才能のスゴさや、ユイちゃんのスタッフ魂や、テンテンマジックや、ひとりひとりの魅力を先輩に紹介した。みんなは照れつつ胸を張った。先輩は「みんなスゴイなぁ。」と言ってくれた。
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 そして、26日の月曜クラス。
 新人のアカネちゃん、作品完成。。。
 「先生、これ展覧会に出しますっ。」
 「よくがんばりましたね。素敵な絵ですね。」拍手☆
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 ナナミちゃんも間に合いそうで、みんなでケラケラ笑いながら。。また新しい絵が増えていた。
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 そして28日、水曜クラス。
「みんな、お花見に行くよっ!」「わーい。ハーーーーイ!」トコトコトコトコ。
 いつもの神社、桜満開。花盛り。ヽ(´▽`)/
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 神様に、持って来たジュースをお供えして、みんなも紙コップでいただいてから
パチパチと順番に願い事。。。
 新一年生群団のパワーは底知れず、6年生になるユミちゃんが「若いねぇ。」なんてボソッとつぶやいた。笑
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 ちゃんとアトリエに戻って、ちゃんと絵を描いたみんな。
 ジャガイモが踊り、ネコがくつろぐ。
18032912 さあ、おかげでトトロはファイトが沸いた。
 また たくさんの絵を描こう。そしてみんなと展覧会をしよう。あと一ヶ月。
 桜咲くアトリエの春爛漫。子供たちはとても楽しそうだ。

2018年3月21日 (水)

アトリエの歴史

 3月17日の土曜クラスが始まった頃に、一台の見慣れぬ車がアトリエ前に停まって、外に出てみると新聞社のSデスクだった。初のアトリエご訪問。

 昨年米子からこちらの本社に異動されてから、いわゆる野外記者としてのお仕事じゃなく統括デスクになられたのでなかなかお会いできなくなり、トトロはついに2月のバレンタインデーに新聞社に押しかけ無理矢理お会いするということをした。会議室で積もる話をして一年前の米子百花堂の個展のときに大きく取材して下さった時以来の再会を果たしたのだった。
 彼はアトリエにたくさんのホワイトデースィーツを届けて下さったものだから、みんなでお礼をのべてコーヒーを運ぶユイちゃんスタッフ。
 「ここがアトリエですか。とても歴史を感じますね。」などと感慨深げにあちこちを見渡されて、しみじみと20余年のアトリエの時間を感じておられる風だった。
 日々に懸命でトトロ自身は「歴史」を感じるどころではないから、彼の感想は新鮮だった。
 アトリエの歴史か。。。いい響き。知らないうちに「歴史」が積もっていた。
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 つい前の日に小学校の卒業式で号泣してきたというユイちゃんが、手際良くアトリエの仕事をするのをデスクは感心して眺めておられた。
 「みんなソウルメイトですから。」トトロは言った。
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 ちょうど、りょうなちゃんが体調を崩してお休みだったし、ここはタカユキ画伯とセラ画伯、それにイラストレーターのあやかちゃんが自由に描いているクラスなので「このクラスにいらして良かったですよ。一番手のかからない子たちなんです。」とトトロ。
 思えば15年前からの長いおつきあいで、米子展の記事を毎年大きく載せて下さり
そのご縁で西部のあちこちで個展が実現している。
 そしてずっとバレンタインデーとホワイトデーの楽しいやりとり。
 澤田デスクや酒井記者や坂尾画材ご一同からのホワイトデーの倍返しのおかげさまのアトリエオヤツ。。。。(計画的ではないですよ・・・汗)
 子どもたちには、出会いのミラクルを生で見せることが出来た。
 感謝と恩返しと遊び心の爽やかなやりとりも。
 人の出会いってホントにミラクルだ。それがずっと続くのもとても素晴らしい。
 お互いに一度も不愉快にならなかったってことだもの。
 この日イベントのリハ仕事に出ていたBOSSが一度帰って来て澤田デスクを見て「おぉーーーっ。お久しぶりです。」と感動。
 お金じゃ買えない人の心だ。
 「ゆっくりしちゃいました。」と日頃は超ご多忙な彼が笑顔で帰られたのを見送って「よかったですね。」とユイちゃん。
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  後半クラスのときじゃなくて本当によかった。
  後半からは、あのスーパー5歳のチュウちゃん登場。・。・。♬
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 この通りだもんね。笑
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 アヤカちゃんがこの日で6年間のアトリエを卒業して行くので、トトロ特製の花かごを記念に。。。
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 そして、11月からスタッフをお休みして、塾へも行かず受験に挑んでいたサローラが見事合格して帰って来た。
 ユイちゃんは、サッとエプロンをはずしてサローラに渡した。「お帰りなさい。サローラさん。」
 このピンクのエプロンは初代スタッフあきちゃんから受け継がれている「チーフアシスタント」の伝統のしろもの。
 「ゆいちゃん、顔がスタッフになったねぇ。ありがとう。おつかれさま。」
 サローラから言われて「とても待ってました。」とユイちゃん。
 よくがんばりました。卒業と合格とねぎらいのカンパイ。
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 それぞれの旅立ちと進級の記念の写真を撮ろうとしたら、トトロに甘える五歳の新弟子。。。アトリエの未来は果てしなく続く。。。。と、思いたい。
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 最後まで描き切って、ていねいに筆をぬぐうアヤカちゃん。
 「アシスタントが出来るようでしたら、いつでも来てね。」「はい。お母さんに相談してみます。」
 アトリエは楽しかった?。。。。はい。とても。。。とっても。。。。
 無口だったけれど、いつもニコニコしていたね。ありがとう、アヤカちゃん。
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 今トトロは、フル稼働で小品から大作まで制作の日々。
 小品の額の中には、アトリエの子どもたちにどこか似ている少年少女が微笑んでいる。
 ここで過したみんなの思いが、歴史になっているんだなぁ・・と思った。
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 みんなの新しい一歩に、きれいな花が咲きますように。
 さあ、またみんなで歴史を創って行こう。

2018年3月15日 (木)

おめでとう♡の日

 3月10日。晴天の土曜日。

 前半クラス+助っ人タカユキ先輩。。。全員出席。プラス本日のゲスト。
 ユイちゃんスタッフ、超難関の手まり折り紙に挑むこと数ヶ月。
 ついにここまで出来て、今ではみんなに教えてくれている。
 研究して失敗しての繰り返し。みんなで、あーだこーだとやってみての結果。
 
 アトリエの禁句がある。「無理。」それを言うとトトロ先生に喝を入れられる。
 「何度やってみたの?」ってね。達成したときの感動を味わってほしいのね。
 やる前から「ムリ」なんてもってのほかだ。やってみたいかどうかが大事。
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 この日も来てくれた。ボクのために来てくれた。ユウタ君はそのことに気づきはじめたようだ。
 
 ユウタ君は今、感謝を口にするようになった。「あ ありがとー。ございます。」先輩は低く返事をする。「ああ。」
 
  みんなは、この光景に慣れた。
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 なんとなく人数が多いのは、かつて生徒だったミカちゃんのお姉さんのハルカちゃんが薬学部のある大学に見事合格して、挨拶がてら手伝いに来てくれているから。「お祝い何がいい?なんでも言って。」とトトロ。「えーっと。。」逆に迷っているし。。。「ないもの以外はなんでもあるよー。」みんなはクスクス・。・
 そういえばセンスが良くて 器用な小学生だったことを思い出したトトロはいろんなことを頼んでしてもらった。
 みんなは知らない先輩が混じっても動じない。「だってアトリエの先輩だもの」
 オヤツの時「夢を叶えて薬剤師さんになる先輩に、おめでとうだよ」と紹介して小さい後輩たちはカンパイした。
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 ついに展覧会の絵が完成した二人。
 似てるけど違う。ちがうけど似てる。助け合う双子君たちだ。
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 後半も優しい時間だった。
 絵本を近づけてくれるユキノちゃん。見つめるヒロト君。
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 絵をしっかり描いてから、束の間テンテン君のトランプでババヌキをした。
 「時々ひとりでやってますよ。」とテンテン君。「私も。」とユキノちゃん。
 二人とも一人っ子。おまけにチラリと腕の映るモモコちゃんも一人っ子。
 アトリエは楽しかろうな。みんな家族のようだ。
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 そして12日。ついに、あの月曜クラスにも変化が訪れた。
 辞めて行ったカノンちゃんのことを足して5人で合奏する絵を描いていたナナミちゃんの画用紙に、少しせまいけれど6人目の女の子が描きたされている。
 「わぁー、あせるーーー。」と楽しそうなナナミちゃん。
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 右端のアカネちゃんが、この日の面接体験でここに仲間入りしたのだ。
 土曜日にお父さんから問い合わせがあり、ちょうど空いている月曜クラスにご案内すると、本当にワクワクした顔のアカネちゃんがお父さんと登場。
 すぐに描きはじめた絵はとてもいい絵で、しっかりしているので兄弟を尋ねると下に二人弟の居るお姉ちゃんだった。
 新生月曜クラスのはじまり。
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 そして14日。
 お昼過ぎにトトロの電話が鳴った。
 「先生、カイキです。合格しました。」「おめでとう、がんばりましたね。」
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 しばらくすると「もしもし、サローラです。合格しました。」
 「おめでとう。これからが楽しいスタートよ。」「はいっ。」
 トトロはミサキちゃんのお母さんの花屋さんに二人のイメージの祝い花を創ってもらい、それぞれに届けに行った。
 二人も、卒業した子たちも、アトリエ生徒の兄姉たちも、この日はみんな合格だったらしい。
 本当におめでとう。。。。そしておめでとうを言わせてくれてありがとう。
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 アトリエに戻ると、さらにホワイトデーのスィーツが増えていた。
 
 バレンタインデーにお茶目心で、日頃お世話になっている皆さんにいろんなチョコを贈っていたら、相手もさるもの。。。。アトリエのオヤツになるようなホワイトデーの倍返し。。。ううっ。。申し訳なくありがたく。。みんなしていただきます。
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 一年前は米子の百花堂ギャラリーに通いつめて個展をしていた頃だ。
 今は南部町に絵だけお預けして、ロング個展をしつつ、トトロはこっちに居る。
 4月末の個展・生徒展に向けてトトロ画を描かないといけないのに、なかなかエンジンがかかりにくい三寒四温の日々だった。
 さて、22度まで気温の上がったホワイトデー。。。
 描いて 描いて また描いた。
 みんなの合格がエンジンをかけてくれた。これからがはじまり。
 「おめでとう。」の言葉は、はじまりの合図。
 また全員で、心に届く展覧会に向かいたい。
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2018年3月10日 (土)

早春の夢

 三月になってアトリエにも動きが出て来た。

 またもや新しく一年生になる子が体験面接にやって来た。

 電話でお母さんにうかがったときは、恥ずかしがりやのモジモジちゃんとお聞きしていたのに、この前面接したばかりの新一年生になるソー君のいる水曜クラスに一歩足を踏み入れたユリちゃんは、和やかなウェルカムの空間にスーッと入って来てストンと座り「コンニチハー。」と言った。
 まるで自分の席を知っていたかのように。。。
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 一気に二人も後輩が出来て、喜び過ぎたソロンゴちゃんはフユちゃんと二人してアトリエの指人形や面白いものをたくさん出して来てコーハイたちに紹介しまくり。。。。
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 まだ今は年長さんの二人も、楽しくなってしまって立ち歩き、トトロは久しぶりに6歳たちのパワーに囲まれて・・内心。。えっとチビッコ群団に注意するのはどうやるんだっけ?。。なんて、昔のアトリエにいっぱい一年生が居た頃のトトロ風マニュアルを思い出そうとしていた。
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 そんな中、子どもたち同士がお世話を焼いてなんとか全員「アトリエはお絵描きをするところ」って、自覚するまでこぎつけた。
 パンダにペンをくわえさせて描いちゃうところが年長さん。
 ま、なんでもいいか。とてもとても楽しそうだったから。
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 二年生のフユちゃんも、この前入ったばかりとは思えないフィット感でみんなのお世話をしてくれた。
 アトリエにあるどこか外国製の様々な動物をコーハイに紹介しつつ、自らも初めて見つけるものに感動したりしている。
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 6年生や5年生はさすがに動じず、可愛い歓声のあがるアトリエをむしろ楽しんでいるように自分の絵に集中しているのが素晴らしい。
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 4年生のミサキちゃんも、ポイントを押さえてユリちゃんを見守り声をかけつつ新作にとりかかっていた。
 「我関せず」ではなくて、それぞれの役目を果たしているところがこのクラスのいいところ。
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 新生水曜クラスの誕生。
 ヒメちゃんはソー君と入れ替わるように、アトリエを卒業。
 悩むお母さんにトトロは言った。
「はじめるのは簡単だけど月日はいろいろな変化をもたらすから、引き際を自分で決めるのもアリですよ。」
 ショウコちゃんも中学に上がるのを機にアトリエを卒業することになった。
 いつもの座敷ワラシ現象。
 絶対人数はいつもおんなじ。これ、アトリエの七不思議。
 新一年生はまだ夢見心地のような顔だ。
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 そして翌木曜夜クラス。
 このシュウヘイ画伯は、かねてからの予定通り4月から県外の美術館の学芸員として新しいスタートを切ることになった。
 二月に東京支局へ転勤したマサヒロ記者と二人で、この一年間たくさんトトロを助けてくれた。最後の米子カフェ個展の搬入の旅もした。
 
 二人とも社会人になってから、短い間だったけれどよくアトリエに帰って来てくれたものだと感謝で一杯のトトロ。出発までここで絵を描くつもりのシュウヘイ君。
 「悔いのないように、会いたいときには会いに行こう。」がトトロの教えだ。
 もしも明日地球が終わろうとも、りんごの木を植える。。。。ってことだよね。
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 そして、この日二日目の面接が終わりすっかり受験が終わってサローラとカイキ君が帰って来た。「おかえり。ゆっくりしてね。」「はいっ。」
 サローラのオーケストラが着々と完成に近づいていた。
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 そして奇跡のようなことはさらに続いた。
 この高橋一生にどことなく似ている青年がアトリエに入ったのだ。
 実は彼とトトロは25年来のおつきあい。
 今から約30年前に自宅で家庭文庫をはじめ、義父が納屋の一部を図書館にしてくれて近所の多勢の子どもたちに絵本を読み、手渡すことをしていたトトロ。
 コピーライターの仕事で月二万ほどの収入の大半をつぎ込み絵本を増やし、やがて三千冊もの絵本を抱える「タンポポ文庫」として子どもたちと手づくりカードで貸し出したり、遊んだり。。およそ10年くらい続けた。
 その当時2歳だったのがこの「くんちゃん」だった。
 今27歳。りっぱな社会人。
 高校生時分は、新聞で知りトトロの個展に来てくれたり、とにかく自分で行動する子だった。
 まるでシュウヘイ君とバトンタッチするように「僕アトリエの生徒になってもいいですか?」と訪ねて来てくれたのだった。
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 この日、いわゆるオトナの生徒さんはお休みだったけれど、みんなにくんちゃんのことを紹介して新生木曜クラスもスタートを切った。
 そしてやっぱり不思議に人数は変わらないというわけ。
 くんちゃんはシュウヘイ君の高校の二年先輩だったし、ショウマ君の中学の大先輩でもあった。
 何よりも若かりしトトロと二歳の頃からのお付き合いというので、みんなは安心して自然に「くんちゃんさん。」と呼んで親しそうにした。
 時の流れは停まらないけれど、30年がいきなり近づき記憶は鮮明に昨日のことのように明るい。
 トトロはこの夜タンポポ文庫で読んだ絵本をみんなに読み、それぞれの新しいスタートを祝った。くんちゃんが「ああ。。なつかしい。」と静かに言った。
 以前シュウヘイ君と話したことがある。
 「誰とでも、外側じゃなくて内側の中心でおつきあいすると、何年経っても自然の関係でいられるんだよ。だからとりつくろったり、見栄を張ったりせずに心からおつきあいしましょうね。」って。
18030912 子どもたちとの繋がりはトトロが思っているよりも案外ステキに続いて行くのかも知れない。
 そのときを一生懸命にやって来てよかったと思った。
 春まだ浅き三月の夢のようなことだった。

2018年3月 4日 (日)

はじまりの三月

二月の終わりは月曜クラスだった。

26日の月曜日。
まだ少し寒さの残る日に、今度こそ全員出席の笑い声が戻って来た。
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 アトリエ恒例の歳時記、おひな様創り。
 歴代先輩達の作品を参考に工夫をこらして、オリジナルのひな人形を創る。
 夢中のココナちゃん。
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 一つずつ完成する度に、全員集まって相談しながら。
 このクラスだけは、毎回「アトリエ新聞」を書いて帰る。
 一番大笑いになったエピソードの持ち主に「今日のトップ賞」と記してあってトトロはあとから読むのが楽しみだ。
 
 この日のトップ賞は、マオちゃんのセリフ
 「私の目は確かだで。」だった。。。笑
 アトリエの窓の外を通る方々が、必ず中をのぞいて通って行くものだから、誰かが「あっ、女子高生のお姉さんたちだ。」と言うと、マオちゃんが「ちがうよ。あれは二十歳は完全に過ぎてる感じ。」なんてね。
 どうも二十歳過ぎの女性はすっかりオトナだと分類しているらしい。
 ・・・じゃあトトロのことは どこに分類してるんだろう。。。汗
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 三月三日の土曜日前半クラス。全員出席。
 イラストレーター中1のアヤカちゃん。今日も見事なイラストに夢中。
 後輩たちは、時々作品をもらって感激している。
 なんてぜいたくなことだろう。
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 粘土名人のりょうなちゃんは三人官女を製作中。
 アトリエにはお内裏様とお雛様は山ほどあるけど、その他の面々がいらっしゃらなくて飾ると集団カップルになっちゃうから。。三人官女はありがたい。
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 先日風邪で自分の日に休んだケント君が、元気になって代替えにやって来ていた。一年生のときに心臓手術をしているから少しの風邪でも注意が必要なのだ。
 「元気になった?」と聞くと必ず「はい。先生は?」と聞いてくれる。
 密かな同病仲間なのだった。お互いに頑張って生きようね。
 BOSSはケント君たち双子君のことを「スケートの小平選手に似てる」と。
 お母さんに伝えたら大喜びで「まあスゴイ。金メダルですもんね。」と。
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 前半が終わって帰るタカユキ画伯の後ろ姿。
 ユウタ君がしっかり描いていたことを伝えると「へーーー。」と喜んでくれた。
 またユウタ君の日に来てくれるとのこと。頼もしくなった。
 小一から来ていて、今年高二になる彼とはあとどれくらい一緒に過せるのかな。 ふと思う三月。
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 後半クラスは、いよいよ小鬼くん登場。
 この日から正式に生徒として意気揚々とアトリエに登場。
 教えた通りにカードをカードBOXに入れて、小さな靴をそろえて入って来た。
 「こんにちはーーーー。」髪は短く坊主刈りにスッキリと。
 さあボクのアトリエライフのはじまりだ。。という輝かしい表情がみんなの気持ちも和ませる。
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 大小の丸をいっぱい描くので、「チュウちゃんそれは何ですか?」と聞くと
 「たまごが夢をみているところです。ともだちがたくさんできました。」とのこと。
 「いい絵ですね。とってもうれしいたまごですね。」とトトロ。「はいっ。」と見上げるチュウちゃん。
 みんなは笑いをこらえて、なんだかアトリエがほのぼのとしている。
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 背が高くてよくまちがえられるけれど、ヤチルちゃんはまだ5年生。
 「私今度6年生になるんです。」と。
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 実は左のあやかちゃんが、この日アトリエに来たとき目の周りを紅くして必死に「三月いっぱいで、一応アトリエを卒業します。」と告げたのだった。
 一年生から6年間、殆ど休まず通い 黙々と楽しそうに絵を描いた子。
「わかりました。展覧会はどうしますか?」と聞くと「出したいです。」と。
 チュウちゃんだけはただ明るく、みんなは胸がキューンと寂しかった。
 久しぶりにチャーリーさんが来てくれた日。S君がチュウちゃんと入れ替わっていた。
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 ボチボチと体験面接のご希望問い合わせもあり、考えた末に卒業する子もあり、いつものように人数は変わらず、顔ぶれの変わりつつある三月のはじまり。
 みんな先輩たちも、来たばかりの小さいときは「一生アトリエに来ます。」と言った。
 そして、やがて大きく成長してグッとガマンしながら卒業して行った。
 トトロはあやかちゃんに言った。
 「もしも中学に入って、心の疲れることがあったらいつでもおいで。スタッフみたいに手伝ってもらいながら、ちょっと絵を描くと元気になるみたいよ。先輩たちも何かのときには来ているよ。一緒にお茶しましょう。」と
 「はい。来ます。」彼女の目は真っ赤。・・・恥ずかしがりでおとなしいけれど、必ず最後まで作品を描き上げ、その画用紙の中はとても楽しいカラフルな世界だった。
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 みんなの共同制作のおひな様が、今年もアトリエに飾られた。
 はじめてのことがたくさんはじまる三月。
 みんながんばろうね。楽しい未来を創ってまっすぐに進もうね。
 トトロ先生は5歳の弟子と語り合いながら、また少し若くなった気がしている。
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