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2018年3月10日 (土)

早春の夢

 三月になってアトリエにも動きが出て来た。

 またもや新しく一年生になる子が体験面接にやって来た。

 電話でお母さんにうかがったときは、恥ずかしがりやのモジモジちゃんとお聞きしていたのに、この前面接したばかりの新一年生になるソー君のいる水曜クラスに一歩足を踏み入れたユリちゃんは、和やかなウェルカムの空間にスーッと入って来てストンと座り「コンニチハー。」と言った。
 まるで自分の席を知っていたかのように。。。
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 一気に二人も後輩が出来て、喜び過ぎたソロンゴちゃんはフユちゃんと二人してアトリエの指人形や面白いものをたくさん出して来てコーハイたちに紹介しまくり。。。。
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 まだ今は年長さんの二人も、楽しくなってしまって立ち歩き、トトロは久しぶりに6歳たちのパワーに囲まれて・・内心。。えっとチビッコ群団に注意するのはどうやるんだっけ?。。なんて、昔のアトリエにいっぱい一年生が居た頃のトトロ風マニュアルを思い出そうとしていた。
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 そんな中、子どもたち同士がお世話を焼いてなんとか全員「アトリエはお絵描きをするところ」って、自覚するまでこぎつけた。
 パンダにペンをくわえさせて描いちゃうところが年長さん。
 ま、なんでもいいか。とてもとても楽しそうだったから。
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 二年生のフユちゃんも、この前入ったばかりとは思えないフィット感でみんなのお世話をしてくれた。
 アトリエにあるどこか外国製の様々な動物をコーハイに紹介しつつ、自らも初めて見つけるものに感動したりしている。
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 6年生や5年生はさすがに動じず、可愛い歓声のあがるアトリエをむしろ楽しんでいるように自分の絵に集中しているのが素晴らしい。
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 4年生のミサキちゃんも、ポイントを押さえてユリちゃんを見守り声をかけつつ新作にとりかかっていた。
 「我関せず」ではなくて、それぞれの役目を果たしているところがこのクラスのいいところ。
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 新生水曜クラスの誕生。
 ヒメちゃんはソー君と入れ替わるように、アトリエを卒業。
 悩むお母さんにトトロは言った。
「はじめるのは簡単だけど月日はいろいろな変化をもたらすから、引き際を自分で決めるのもアリですよ。」
 ショウコちゃんも中学に上がるのを機にアトリエを卒業することになった。
 いつもの座敷ワラシ現象。
 絶対人数はいつもおんなじ。これ、アトリエの七不思議。
 新一年生はまだ夢見心地のような顔だ。
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 そして翌木曜夜クラス。
 このシュウヘイ画伯は、かねてからの予定通り4月から県外の美術館の学芸員として新しいスタートを切ることになった。
 二月に東京支局へ転勤したマサヒロ記者と二人で、この一年間たくさんトトロを助けてくれた。最後の米子カフェ個展の搬入の旅もした。
 
 二人とも社会人になってから、短い間だったけれどよくアトリエに帰って来てくれたものだと感謝で一杯のトトロ。出発までここで絵を描くつもりのシュウヘイ君。
 「悔いのないように、会いたいときには会いに行こう。」がトトロの教えだ。
 もしも明日地球が終わろうとも、りんごの木を植える。。。。ってことだよね。
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 そして、この日二日目の面接が終わりすっかり受験が終わってサローラとカイキ君が帰って来た。「おかえり。ゆっくりしてね。」「はいっ。」
 サローラのオーケストラが着々と完成に近づいていた。
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 そして奇跡のようなことはさらに続いた。
 この高橋一生にどことなく似ている青年がアトリエに入ったのだ。
 実は彼とトトロは25年来のおつきあい。
 今から約30年前に自宅で家庭文庫をはじめ、義父が納屋の一部を図書館にしてくれて近所の多勢の子どもたちに絵本を読み、手渡すことをしていたトトロ。
 コピーライターの仕事で月二万ほどの収入の大半をつぎ込み絵本を増やし、やがて三千冊もの絵本を抱える「タンポポ文庫」として子どもたちと手づくりカードで貸し出したり、遊んだり。。およそ10年くらい続けた。
 その当時2歳だったのがこの「くんちゃん」だった。
 今27歳。りっぱな社会人。
 高校生時分は、新聞で知りトトロの個展に来てくれたり、とにかく自分で行動する子だった。
 まるでシュウヘイ君とバトンタッチするように「僕アトリエの生徒になってもいいですか?」と訪ねて来てくれたのだった。
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 この日、いわゆるオトナの生徒さんはお休みだったけれど、みんなにくんちゃんのことを紹介して新生木曜クラスもスタートを切った。
 そしてやっぱり不思議に人数は変わらないというわけ。
 くんちゃんはシュウヘイ君の高校の二年先輩だったし、ショウマ君の中学の大先輩でもあった。
 何よりも若かりしトトロと二歳の頃からのお付き合いというので、みんなは安心して自然に「くんちゃんさん。」と呼んで親しそうにした。
 時の流れは停まらないけれど、30年がいきなり近づき記憶は鮮明に昨日のことのように明るい。
 トトロはこの夜タンポポ文庫で読んだ絵本をみんなに読み、それぞれの新しいスタートを祝った。くんちゃんが「ああ。。なつかしい。」と静かに言った。
 以前シュウヘイ君と話したことがある。
 「誰とでも、外側じゃなくて内側の中心でおつきあいすると、何年経っても自然の関係でいられるんだよ。だからとりつくろったり、見栄を張ったりせずに心からおつきあいしましょうね。」って。
18030912 子どもたちとの繋がりはトトロが思っているよりも案外ステキに続いて行くのかも知れない。
 そのときを一生懸命にやって来てよかったと思った。
 春まだ浅き三月の夢のようなことだった。

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コメント

おはようございます。

3月~4月は、人の出会いと別れがある時期ですが、アトリエトトロさんのところにも、いろんな出会いや再会(?)があったみたいですにゃー。cat
みんな表情が生き生きして、活発な様子で、とてもいいですにゃー。cat

たま駅長 様
ありがとうございます。
予期せぬ再会や、覚悟のバイバイや、思いがけないことが小さなドラマのように続いています。
新一年生たちの屈託のないニコニコパワーに救われながら。。
新しいことや 初対面は、いきなり空気がイキイキとして、まるで春の畑のように生命力にあふれます。
ありがたいことですニャーcat

こんにちは。
先日久しぶりに訪れ、なんだか安心して過ごしてしまいました。
前と変わらないところがあったり。
「なつかしい」といったあの絵本は逆に正直泣けました。ありがとうございます。

くんちゃんさん 様
ありがとうございます。
え アトリエ来たことありましたっけ。。。
まあ たんぽぽ文庫のような空気はありますよね。
なにせ おばちゃんがトトロ先生というものに 変身しただけだから。
共に「なつかしい」を共有出来て幸せです。
ちゃんとした おとなの好青年になっていて嬉しかったです。
また 楽しくやっていきましょう。よろしくお願いします。

なるほどですね この季節は別れたぶんだけ  
出逢いもあり 入れ替わりで人数変わらず^^ 
たいしたもんですよ 師匠のアトリエは うん^^ 

新入生はチビちゃんばかりではないのですね 
また一人 頼りになりそうなイケメンさんが。 
友情の輪 ここにも♪ 
ね トトロ校長^^

プニ 様
ありがとうございます。
あそこのあれのおかげで みんなが集まる場所の大切さを再認識。
アトリエは まさにみんなにとっての「まち」なんですね。
人数はいつも変わらない不思議な出入りの三月です。
さて エンジンかけて制作しないと。。。。
あたたかくなると 気持ちもホンワカしちゃいそうで。。キリリとがんばりましょうか。
校長先生 させてもらったことだし。。。ね。( ´艸`)プププ

磁場であり、オアシスであり、成長するところであり
何と言っても人が優しい場所…アトリエ。
みんなと一緒にアトリエも育って来たと思うと
みんな絶対要なんだなあ…と心からそう思います。
 ̄(=∵=) ̄

うさパン 様
ありがとうございます。
お久しぶりです。お仕事お疲れさまでした。
アトリエにもいろいろな変動がありましたよ。
育ててもらっている感が強いですね。
アトリエもトトロも。。。
みんなに必要とされるって とてもありがたいことです。
チビッコパワーについていけるか。。。はて やってみますね。汗

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