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2018年2月

2018年2月26日 (月)

雪融けの頃

 2月21日水曜日はアトリエオフィスを含むトトロ達の小さな会社「ドリームプロジェクト」の創立記念日。立ち上げてから一度もお金持ちになったことはないけれど、なんとか20数年の歴史が積み重なった。おかげさまの年月に感謝。

 BOSSは神社で例年のようにお札を受けて、お礼と祈りを捧げて来た。
 
 その水曜日クラスに、またニューフェイス登場。
 ヒメちゃんの弟のソージン君が、今年一年生になるので面接体験にやって来た。
 今までクラスの最年少だったソロンゴちゃんが張り切ってこまごまと世話を焼き、ソー君もトコトコと見習ってお水を汲んだり、絵本コーナーを見たり嬉しい体験に目をキラキラさせて、お姉さんだらけのクラスに居て存在感を放っていた。
 
 本物の姉のヒメちゃんは只今何かと葛藤中でお休み。
 子ども達も成長途中の心の中にはいろいろと自己との闘いがある。
 おとなが単純に上から目線で答えを出してはいけない。
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 天真爛漫な一年生、ソロンゴちゃんの作品「アトリエのあるまち」
 トトロは感心している。見事なアートだ。
 ていねいにサインを入れているところ。
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 翌木曜日の夜クラスの時間に、移住農業チャレンジャーのファー民さんが、秘蔵の大豆を撒いて栽培した豆を、地元のこだわりの豆腐店に持ち込み成功に近い試作のお豆腐を持って訪問して下さった。
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 クリスマスの時にファー民さんのお宅にうかがったことのあるシュウヘイ君や、生徒のみんなとBOSSたちが一口ずつ試食させてもらい、そのあまりのクリーミーな美味しさに感動。「これはいけますよ。」
 飽くなきチャレンジをされるファー民さんの姿に受験生のサローラは心を動かされた様子。
 自称「応援団長」のトトロのところに、いつも初物を届けて下さるので内心では親戚のつもりになって彼とご家族にいろいろな形でエールを送りたいのだ。
 トトロもこちらへ来た時、知り合いが相方のBOSSしかおらず心細い思いをしたことがたくさんあるからね。
 遠くの親戚より近くの他人。。。今ではアトリエの大家族が居てくれる。
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 まもなく受験日を控えサローラはアトリエの安らぎの中でオーケストラを描いている。
 「先生、音って色ですよね。」と言うから、
 「そうよ。美しいサウンドはオーロラのように見えますよ。」と言うと
 「あーーー わかってくれる人が居てうれしい。」と涙ぐんだ。
 
 彼女は感性が敏感過ぎて、時々とても悩むことが多い。
 「それはアーティストの試練よ。そのかわり幸せも強く感じられるからね。」とトトロ。
 どんなオトナになるのかな。見守りたいと思う。心の深い16歳。
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 トトロ特製のスープであたたまった二人。
 シュウヘイ君も本来の夢である「学芸員」の論文を全国の美術館や博物館に送り春から県外に行く可能性が高い。
 高校教師としての一年間がまもなく終わると、また新たな世界が開けて来る。
 「未来がたくさんあるから、どこへでも行ってみなさい。」と言いつつ内心は寂しいトトロなのだった。
 行く川の流れは絶えずして しかも もとの水にあらず。。鴨長明「方丈記」
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 24日の土曜日クラスでついにユータ君が2時間席から離れず絵を描いた。
 タカユキ先輩はインフル直後の為、来られないないことを告げると「僕がんばる。」とユータ君。
 となりには先回欠席していた高校生のユキノちゃんが座ってくれて、さりげなくユータ君と言葉を交わしつつ見守った。他のメンバーも彼を気遣いしつつ絵を描いた。
 この日の新聞に後半クラスの盲学校のヒロト君が「パラリンアートコンクール」で県賞を受賞しカラー写真で掲載され、自身のコメントに「大好きな絵の教室で4時間かけて仕上げました。」と。。。。
 後半クラスのユキノちゃんとユイちゃんスタッフに告げて新聞を見せると、二人は早速「ヒロト君おめでとう」のカードを描きはじめた。
 すると、なんとユータ君が「ぼくもお祝いのカードを描く。」と言った。
 以前落ち着かない頃のユータ君の為に、ヒロト君とライア君の兄弟が早く来てくれてつきあってくれたときのことを語るユータ君。
 「おぼえてたのね。ユータ君、おめでとうが出来たら本物の100点だよ。素敵なアトリエの仲間なんだよ。」と言うと、「うん。」と言うなりカードを描いてさっき教えたばかりの自分のサインを書いた。
 みんなでかわりばんこに見守り、雪融けのようにユータ君の芽が育った。
 この瞬間をタカユキ先輩に見せたいと思うトトロだった。
 みんな ありがとうね。
 
 お迎えのユータ君のお母さんにトトロは全てを報告した。
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 そして後半クラス。
 ヒロト君が来るなり一斉に「おめでとーーーー♡」の拍手。
 ヒロト君は決して自慢せず。「あ ありがとーー。」とニッコリ。
 カードに気づいたテンテン君もいそいで面白お祝いメッセージを書いて、みんなのと混ぜて渡すと「あ ユータ君のもある。」とヒロト君。
 無言でみんなが本当にうれしい日を分かち合った。
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 ユキノちゃんの久々の読み聞かせも惹き込まれる見事さで、
「声優さんになればいいのに。」とヒロト君。
 なんて子ども達は素晴らしいんだろう。
   素直な優しい言葉が全然わざとらしくない。これからもみんなを信じてやっていこうと思う。
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 2月25日、「行こう。」とBOSSと向かったのは南部町。
 雨の予報がはずれ、暖かいモヤのかかる晴れの日になった。
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 途中休憩をはさんで2時間余り。
 飾られた絵たちとようやく会えた。
 素晴らしいギャラリー風景に息をのんだ。
 夕日の部分にスポットが当たり、奥の三点はガラスの中に。
 小さな絵まで 国宝の入るようなガラス張りの展示台に納まっている。
 「みんな 来たよー。」トトロは絵の中の子ども達に呼びかけた。
 展覧が始まって一週間。芳名録のご記帳も数ページに渡っていた。
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 こんなに大作を一同に展示したのは初めてで、絵と絵がお互い初対面なのだ。
 副館長の中尾さんに絵の説明をするトトロ。
 自分自身が発見して驚いたことに、並べてみると物語になるのだった。
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 似ているテーマ別にちゃんとこだわって架けられていた。
 ここは「祈り」のコーナー。
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 職員の野口さんは、福島会津からこちらの方とご縁を結ばれ長年転勤の末10年ほど前から南部町に帰られた方。たくさん話が出来てトトロと重なることも多かった。「がんばっぺ。」とお互いの東北弁で。。。。
 ご縁のミラクルは必然のようにも思える。
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 帰路の途中、中海の水鳥と夕日を観に寄った。
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 小さな水鳥たちが夕日の水面にゆったりと泳いでいた。
 またチャンスを見つけて、南部町に行こうと思う。
 ギャラリー近くの湖水の周りは桜の名所なそうだ。
 トトロ展は山の雪融けまで続く。(4月23日まで)
 大地も人も雪融けを待ちこがれながら気を張って生きているんだね。
 優しい春が巡ると、子ども達は新しい冒険がはじまる。
 
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2018年2月18日 (日)

ありがとうの日

 2月12日の月曜クラスは建国記念日の振替え休日。

 学校が休みの子ども達は、みんな早めにやって来て一生懸命遊んだ。
 トトロ特製揚げパンチョコ味にトッピングするカノちゃん。
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 「休日は髪を結わえてないの。」なんて双子のようなナナミちゃんとココナちゃん。絵はもちろん描いているけれど、いろんなことが楽しくてみんなでずーっと笑いっぱなし。
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 なんと、マオちゃんはアトリエも休みだと勘違いして欠席。
 みんなでいろんなグッズを修理してまた使えるようにした。
 アトリエの小物は修理しつつ、昔からそこにあって歴代センパイたちも大切にしてきたものばかり。
 こうして、みんなで修理して来たのよね。
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 翌13日はスゴい雪の日になった。
 県西部の南部町から、トトロ作品を引き取りに来られる日。
 前日までに、大作も新作も全部そろえてタイトルと一覧表をつくり準備してお待ちしていると・・・・
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 早朝から約3時間かけて、「祐生出合いの館」の皆さんがご到着。
 初めてのトトロのアトリエで少しだけお茶っこをしていただき、絵を全部積み込み、ギューギュー詰めになった町所有のワゴン車で、また雪道を一路西へ。
 「こんな日にはるばるトトロの絵を運びにいらっしゃるなんて、画家冥利に尽きるなぁ。。。」とBOSS。
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 合併で町名が替わり、上から「南部町」と貼付けてあるワゴン車に、なんとかして館に人々をお誘いして活性化したいという町の気合いを感じて、トトロの絵でたくさんの方が訪ねて行かれるといいなぁ。。と願った。
 夕刻に「無事着きました。」と連絡をいただいて一安心。
 さあ、絵の中の子ども達 がんばって元気な姿を皆さんにお届けするんだよ。
  南部町 ありがとう。
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 個展初日の17日はとてもミラクルだった。
 土曜日クラスのみんなが到着した頃、羽生選手のスーパー金メダルが決まり
「絵はいいから 応援しましょう。」と見守ったみんなで「やったーーーっ。」と歓喜の叫び。
 巻き戻して何度か見てから、口々に「せんせー、すごいねー。」と言いつつ絵を描いた。
 また吹雪になり、前半のセラ君はBOSSのヤッケを借りて自転車で風に向かい帰って行った。
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 後半クラスも、もう一度羽生選手たちを見てからみんなで黙々と絵を描き上げた。「やれば出来る。」「ケガをしてもがんばった。」「自分に勝つ。」
 この日の金メダルは子ども達に無言の手本を示してくれた。
 羽生選手。。ありがとう。
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 Mちゃんの弟のS君は、この日をもって中学入学準備やあれこれの為に一旦アトリエを卒業していくことになった。
 「また、来たくなったらいつでもいらっしゃいね。」「はいっ。」
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 それでも不思議にアトリエの人数はいつも大体変わらない。
 このクラスには、先日面接合格をした5歳のチュウちゃんが加わったし。
 チュウちゃんは、「生徒」の顔ではりきってやって来て、チョコンと子供用のイスに腰掛けて大好きな海の絵の続きにとりかかっていた。
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 手の届かないところは画用紙を上下反対にして綺麗な色を塗りながら歌を歌っているし。。。。♪
 「たのしいなぁー。」なんて声が出ちゃうし。
 このクラスの空気が変わった。みんなニコニコしている。
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 S君とはお別れだからみんなで記念の写真を撮った。
 仕事でお休みのチャーリーさんが来たら、急にS君が小さくなったと思うかしら。
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  個展の初日だけれど、アトリエは休めないからここでみんなと居るトトロ。
 指でカエルをつくるのを教えたら、みんな喜んだ。
 子どもの楽しい手遊びを幼い頃に教えてくれたのは故郷の母の弟のYおじさんだった。甥っ子や姪っ子を可愛がってくれて、手品をしてみせたり、絵描き歌を教えてくれたり。。。そして自らも仕事の傍ら絵描きで、よく二科展などに受賞して素敵な作品がたくさんあった。
 親戚の中で絵描きはそのYおじさんだけで、昨年末に父の法事でお会いしたとき「おじちゃんのおかげで、絵描きになりましたよ。」とお礼が言えた。
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 後半クラスが終わり、みんなたっぷりとした顔で帰った後、ユイちゃんスタッフとTVニュースを見ていると、テレビ画面に大きく「トトロ展はじまる」と文字が出て会場の様子がたくさん映った。
 「TVに出るなんて。。。す スゴイねー。」とびっくりして感謝した。
 トトロの大作の中には故郷の岩手山の姿もたくさんあって、なんとなく絵描きのYおじさんのことが心をよぎっていた。
 
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
 この夜母からYおじさんの訃報が知らされた。
 「今日ね アトリエでおじさんの教えてくれた手遊びしたり、思いがけずTVに個展が出たのよ。」と言うと、母は「Yのしそうなことだなぁ。お前に会いにいったんだべ。」と言った。トトロは「おじさんありがとう。」と祈った。
18021814 人は脈々とたくさんの人から受け継いだ魂で支えられ、生きている。
 何もかも奇跡的なタイミングは、一人の力じゃないから。。。「ありがとう。」
なんだね。。と思った。
 
 きっと羽生選手もそのことに気づいておられるのだろう。
 がんばるコトの出来るチカラに心から「ありがとう。」と生きて行きたい。
 

2018年2月11日 (日)

春よ来い

  降ったり止んだりしながら、冬が行きつ戻りつ足踏みしている。

 同じ日本海側の大渋滞のニュースに去年の鳥取大渋滞を思い出して心配しつつ状況を見ていた。どんなに大変だったことだろう。お見舞い申し上げます。

  夜半に降り積もった翌日の週明けの青空。
  白の眩しい雪の道。
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 7日の水曜クラス。
 お休みのヒメちゃん以外のメンバーで、この日誕生日のショウコちゃんのお祝いをした。「おめでとう。」
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 ミサキちゃんの描く春の街。
 みんな色が恋しい大雪の日々の中で。
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 もう節分は過ぎたけれど、一年生のソロンゴちゃんと二年生のフユちゃんが鬼の面をかぶってケラケラしていたので、残った豆を全部まいた。
 「福は内 福はウチィーーーー!」
 これだけ念入りに豆まきをしたから、もうすぐ春も来るといいけど。
 みんなの大きな笑い声が何より春をよびそうで。
 一年生と二年生はうれしくてお面を持って帰った。
 ユミちゃんはアトリエ中の床の豆をホウキでお掃除してくれた。
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 翌8日夜の木曜クラスに、トトロ特製アップルパンを焼いた。
 パイの下の段は食パンなので「アップルパン」
 ネットで検索して、材料があるときはすぐにこさえて見るトトロ。
 りんごがたくさんあったので焼いてみたら、美味しかった。
 カスタードもつくってチーズも敷いた。
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 シュウヘイ君も体調が回復して復活の日本画にとりかかる。
 トトロカレーも召し上がり、サローラも一緒に食べてくれた。
 
 受験生たちの冬は長い。
 サローラもカイキ君も私立は一つずつ受かり、あとは三月の本番を待つ。
 しかし よくこんな時期までアトリエに来ること。ガンバレ♡あと少しよ。
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 南部町でのトトロ個展の為に、シュウヘイ君の勤務する高校からトトロの大作を借りて来てもらった。
 2003年の作品で、絵はがきにもなった地元の麒麟獅子と傘踊りをモチーフに胸を張る因幡の子ども達へのエールを込めた作品。「跳べ、因幡の子どもたち」だ。
 この他にもあちこちの比較的お借りしやすい持ち主から数点の作品をお借りした。
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 こちらも2003年の大作で「平和の歌」
 イマジンを歌うジョンレノンと世界の子ども達を描いた。これはトトロ所蔵。
 テロや戦争の勃発した年で、心を痛めたトトロが初めてオトナの姿を絵にした。
 ジョン レノンなら描きたいと思って。。。
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 大作の多い今回の売買なしのトトロ個展。
 新作も数点描いて、なんとか40点あまりになり会場の壁はどうやら形になりそうだ。
 初めての場所で、トトロ童画が元気に皆さんを迎えることを祈るばかりだ。
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 10日土曜日。
 しっかり早めに来てくれたタカユキ先輩のとなりでユウタ君はずっと座って好きなものを描いていた。時折「センパイッ。」なんて話しかけたりしていたから
 「君が一人でもダイジョウブになったら、タカユキ先輩には来てもらわなくてもいいんだけど。。どお?まだ来て欲しい?」と、みんなの前で聞いてみると
 「きてほしい。」とユウタ君。
 「タカユキ君来てくれる?」とトトロ。
 「え?あぁ。いいよ。」とタカユキセンパイ。
 「オレこんなに毎週アトリエに来るなんて。。」と。ちょっと深い表情で笑っていたタカユキ君。実は彼自身もアトリエに来た当初は座ってなかったのよね。
 持ちつもたれつ、人はお互いを必要とし合って生きるもの。それが一番大事。
 「ありがとうなんだよ。」とユウタ君に言うと
 「ありがとう。」と言った。
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 みんなは その様子を安心しながら見て自分の時間を大切に使い、トトロともいろんな話をする。
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 だんだん作品の完成に近づく双子君たち。
 ていねいで、優しくて元気な絵だ。
 彼らの母方のおばあちゃんはトトロ展の館の近くなんだということで、お母さんは「知り合いに観に行くように連絡しときます。」って。   感謝。
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 後半もゆっくりとした時間が流れ、てんてん君が読み聞かせにチャレンジ。
 「読んでもらうって楽しいね。」とトトロが言うと
 「聞いてもらうって たのしいです。」と一人っ子の彼。
 みんなも静かに聴いていた。
 なんだか全員兄弟姉妹のように思える時がある。ご縁のミラクルだ。
 同じ時間を分け合って、子ども時代のアトリエタイムの思い出が降り積もっていく。きっと いつか思い出す日がくるのだろう。
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 「せんせいの描く絵はこんなんですよねーーー。」とギャハハのみんな。
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 さて、トトロ童画の世界を広げてもらって雪深い大山の麓の町にニッコリと紅いホッペの子ども達が 春を運んで行くのかな?
 今回トトロに依頼して下さった皆さんのご期待にお応えしようと、今夜も筆を進めるオリンピックの夜だ。
 南部町から作品を引き取りにいらっしゃるのは、13日。
 天気予報の雪マークが消えますように。。。。。。春よ来い。
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2018年2月 4日 (日)

福はーうち!

 一月29日の月曜クラス。

 雪のワンサカ降る中を、学童からたどりついたココナちゃん。なんとスニーカーはビショビショで靴下を脱いだ裸足の足は真っ赤に冷えきり。。。
「どしたの?」と聞くと「朝は晴れていたから。」と防寒靴を履かずに登校したらしい。 
 すぐにトトロの予備の靴下を履かせて、スニーカーには新聞紙を詰め込みストーブに干した。
 「冷たかったね。よく歩いて来たね。」と言うと、マオちゃんが
 「目的地がアトリエだと進めるんだよ。」と言った。
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 みんなは温かい紅茶を飲んでから展覧会の絵を仕上げた。
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 「インフルがはやっているから負けないでね。」とトトロ。
 「うちの学年だけ、学級閉鎖になってないの。最強の4年生ですっ。」とカノちゃんが胸を張った。
 そしてお菓子のフィギアを楽しそうにこさえた。
 今、みんなにとって最大の敵はインフルエンザ。
 負けないで。。。と祈るばかりのトトロだ。
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 雪で一週間延期になっていた水曜クラスは、一月最後の31日。
 少し気温が上がり、道の雪も融けて延期にした甲斐があったというものだ。
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 「まちきれなかったぁ。。。」と飛び込んで来たソロンゴちゃん。
 ワクワクと絵にとりかかる。
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 この日時間前にBOSSのフェイスブックに「粘土がしたいのでよろしく。」と、なんとヒメちゃんが自分で通信して来てビックリ。
 「トトロ先生に伝えましたよ。」とBOSSが返信すると「ありがとうございます。」と可愛い絵文字。
 お母さんに確認したら「ヒメが自分で打ったらしいんです。」と。。。。
 
 いやーーーー時代も変わりました。。。。
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 どうしてミサキちゃんがケーキを創っているかというと、この日はヒメちゃん10歳のお誕生日で彼女はみんなにクッキーを焼いて来たのでしたよ。
 トトロはそれを見て、こっそりミサキちゃんと二人で粉と卵と牛乳を混ぜ、ビスケットを並べて入れて秘密の炊飯器のスイッチオン。
 おやつの時間には出来ていて、みんなもイソイソとカードを創り いきなりのパーティーに大喜び。
 トトロはいつもみんなに言っている。
 「お祝いは臨機応変。気持ちがあれば工夫してすぐに出来るのよ。何もなくても拍手だけでも手渡せるんだよ。」って。
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 フユちゃんも一月生まれで、この日は学童のほうで誕生日会があったらしく欠席。クラッカーをパーンと鳴らすのは二月のショウコちゃんの誕生祝いまで待つ事にした。
 全員居たほうがいいもんね。
 
「おめでとう。」のことがあるとみんなは一段と元気になる。
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 金曜日にトトロ定期受診の県立中央病院に行くと、デッカい新病棟が着々と建築中だった。
 今のおよそ倍くらいになり、救急救命設備も強化され特に心臓の救命のところが充実されるらしい。トトロを助けて下さったイケメンドクターの皆さんも一層ご多忙になるだろうな。。。。と、医療の世界に身を捧げるお仕事の方々へ心から感謝とエールを送りたい。
 
 トトロが元気にやっていることが恩返しかな・・と思った。
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 2月3日土曜クラス。節分。
 いつものように黙々と描く高校生の二人に
 「あのさ、頼みがあるのですが。。」と、トトロ。
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 それはもちろん「鬼の役」のこと。
 「みんながアトリエを代表して厄払いするんだよ。」「はーい。」
 「福はーーーうち。福はーうち。」
 女の子たちとトトロが容赦なくセラ鬼とタカユキ鬼に豆をぶっつけた。。笑
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 外でポリポリ年の数だけ。・。・。・。これでアトリエの一年は安泰。
 タカユキ君が鬼を引き受けるとは。。。彼はステキに変身した。
 「先生、また来週あの子の時間に来たほうがいいですか?」と聞くから
 「しばらく頼みます。」とトトロ。「はいっ。」と彼。
 
  ありがとうね。
 
  タカユキ君が小一でアトリエに来てから10年が経った。
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 後半の始まる前に「おはじきのやり方教えて下さい。」とユイちゃんとミカちゃん。トトロの子どもの頃の色々なバリエーションを教えると夢中になった。
 「た たのしーーーい♪」
 そっか 今の子はおはじき知らないのね。
 アトリエの遊びは頑固に「昭和」を貫いている。
 けん玉 コマ おはじき 将棋 トランプ などなど。。。
 それもいいと思う。誰かとやれば楽しいものばかり。
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 やって来ました。体験面接のチュウちゃん。5歳。
 お姉ちゃんのユシンちゃんを送り迎えの時とは違う顔。
 ついに夢の叶った喜びが全身からみなぎっている。
 苦節2年。3歳の頃から(なんでボクがアトリエの生徒になれないの?)と、年齢制限の理不尽さに苦悩し続けて来た少年。
 頻繁に届けられる彼からの絵と手紙はついにトトロの心を大きく開かせた。
 「一年生になるには、もう一年ありますが ちゃんと二時間集中しながらアトリエを楽しめるようでしたら考えましょうか。」とお父さんに打診すると
 「体験お試しをしていただけますか?」と。
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 その結果は。。。。
 なんと、トトロに説明してくれつつ集中して海とカニの絵を描いて、しりとりでは豊富なボキャブラリーで高校生を負かした。
 さらに残り10分のときに粘土を創りはじめ、小さなドラゴンを完成させ先輩達を爆笑の中にひきずりこんでいた。
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 この日一番のミラクルは、ユシンちゃん以外のメンバーが仕事や行事や風邪で全員欠席したこと。まるでチュウちゃんの為にあつらえた時間のように。。。
 だから代替えのミカちゃんとスタッフのユイちゃんがトトロも顔負けの面接官になり「先生、この子いけますよ。」と太鼓判を押してくれたのだ。
 
 「チュウちゃん。あなたは合格です。今度からお姉ちゃんと一緒にいらっしゃいね。」と言うと、万歳をしてBOSSの部屋をノックして入り
 「合格しました。」と教えて「よ よかったですね。おめでとう。」と言われ
 「ありがとござましゅ。」とお辞儀した。
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 なんだか節分の日に、可愛い小鬼の大将が仲間入りしたようで、これもやがてかけがえのないご縁になる予感に「福はうち。。」とみんなでVサインをした。

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