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2016年10月 2日 (日)

賢治先生の伝言

 9月30日の天気予報が雨マークだったので、大事をとって予定より30分早く出発。高速を使って2時間・・・県西部の街、米子市へ。

 トトロの「ちいさな童画展」を10月1日から一ヶ月間展覧させていただく為の搬入の旅だ。
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 向かうときは雨も降らず、視界に現れて来たのは一年振りの「大山(だいせん)」別名「伯耆富士」。いつも米子へ向かいながら真っ先に挨拶をするお山だ。
 トトロの故郷の岩手山によく似ている大好きな山。
 「また来ることができました。今回もよろしくお願いします。」
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 カフェ・パナデリーアには、お一人お客様がくつろいでいらしたので、あんまりガサゴソしないように作品たちを展示していると、そのご婦人はいつもトトロ個展の搬入の日に必ず待っていて下さるYさんだった。
 
 Yさんは絵に値段が貼られるのが待ちきれず、ついにBOSSにこっそり尋ねて一枚の絵に赤丸予約をされたのだった。ややご高齢のお独り暮らしとか。
 展示を終えた頃に駆けつけて下さった新聞記者のSさんは、今から14年前鳥取本社勤務時代にトトロのアトリエと子どもたちとの全容を大きく全紙サイズで取り上げて下さり、「取材は格闘技です。」と、トトロ自身も気づかなったトトロの全てを掘り起こし記事にして下さった方。
 いつものデスクが、この日別の取材で他の街へ行かれているため「Sさんに頼みました。」とのメールをいただいていた。ご配慮に感謝した。
 野越え山越えヒヤヒヤしつつ生き長らえて再会出来たこの日、あの頃と同じく取材される側と鋭くブレない取材する側に居て笑い合えたことに格別の感動があった。
 トトロの心臓手術の前日に速達で「必ずまた会えます。」とお手紙を下さった。
 その予告が叶った日となった。
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 やっぱり、くまたろうさんの「クルミのインク」に強い興味を持たれて、そのインクで描いてきた3点の作品をバックに写真撮影。
 インタビューでトトロは、「同郷の宮沢賢治作品にも「くるみ」の描写が多くて心惹かれました。」と言うと、すかさず「銀河鉄道の夜にもクルミをカチカチと鳴らして合図する場面がありますね。」とSさん。
 さらに「サン・テグジュペリとかはいかがですか?」と尋ねられ「星の王子様」などの話題に広がり「宮沢賢治とテグジュペリは同一人物のようにすら思います。」と答えたトトロ。「本当のことは目にはみえないんだよ。」・・・。
 S記者とはこういう話が出来るからトトロはすっかり心を開き、14年前にいろいろなアトリエがらみの取材や、エッセイの連載に繋がることに至ったのだった。
 トトロと同い年。彼がなんだか痩せておられたことが心配なので「癌じゃないでしょうね?」と聞くと「それはないです。」とのこと。
 「生きてて下さいよ。」とお互いにエールを交換して握手した。
 今回はどんな記事になるのかな?
 
   くるみのインクで色紙に描いた「銀河鉄道と雨ニモ負けず」の絵。  
 賢治が死の床で手帳に遺した 雨ニモ・・を、今また読み返すと、そういう理想のことが病気で一切出来なくなり苦しみ嘆き・・そして受け入れ、丈夫なカラダにあこがれた道半ばの無念さがヒシヒシとわかり、学校で小学生が元気に暗誦するようなものではないと感じるのだ。
 暗記する必要はないから、一行でも意味を深く考える授業をしていただきたい。
 そして答えはなく、それぞれに受け止めれば良いと思うのだ。
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 くまたろうさんとの関係まで取材されて、その場で信州に電話して年齢とお名前を新聞に出してもいいかどうか確認の一コマもあったりした。
 くまたろうさんは「いいですよー。」とのお返事。^^
 人のご縁の不思議さ。
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 このカフェも、8年前にトトロの好きな造型作家の米子のZuさんがここで個展をされたのを見に来て、彼女から「トトロさんもここでしてみない?」と言われ「したい。」と即答。その2ヶ月後に実行したというスピード感ある自然の流れがスタートだった。
 いつもこうして何かに道をつけていただいている気がしてならないのだ。
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 オーナーの谷山さんと一年振りの再会。
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 1日はいつものアトリエ。土曜日クラス。
 ミカちゃんのクルミインク作品。
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 鳩は元気にヒナが孵り、子育て中。おめでとう。
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 お父さんが久しぶりに帰って来て、懸命に絵を仕上げたシュンアキ君。
 「これ また中国に行くおとうさんにおみやげにする。」
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  それぞれの心模様、それぞれの秋。
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 この夜 バソコンで「くるみ」を調べていたBOSSが「すごい!!」と叫んだ。
搬入してクルミの取材を受けた9月30日は、長野県くるみ愛好会が制定した「くるみの日」だった。すぐにくまたろうさんにメールをすると彼女もびっくり。
 さらに、トトロがクルミインクで一枚目の「故郷」という絵を描いた9月21日は宮沢賢治の命日だった。
 「個人の幸福無くして 人類の幸福はあり得ない。・・・宮沢賢治」
 いろいろな奇跡に包まれて、人はありがたく雨ニモ風ニモ負けずに生きて行くんだな・・と思った。童画展にお似合いの不思議で優しい出来事だった。

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アトリエ日記」カテゴリの記事

コメント

驚くことばかりだけど、この通りの事実でした。
それにしても上手く書くなあ(・∀・)イイ!

個展開催おめでとうございます☆

様々なご縁 幸せですね
いつかお目にかかれるまで
お元気でお過ごし下さい(*^_^*)

アトリエトトロ さん


こんにちは、335です。

記事中の "ミカちゃんのクルミインク作品"? ですかね。黄色い紙にお家の絵が描かれている作品。凄く魅力的です。シンプルですが、素晴らしい絵だと思います。

BOSS 様
ありがとうございます。
sweat01 ほめられると うれしいですね。
お互いに 現実離れしたようなことばかりやっていますが。「これは事実です」と証明し合いましょう。
ほんとうのことは 目には見えないものだから。

Lino 様
ありがとうございます。
ご縁の不思議な巡り合わせは、きっと誰かが計画していると思わずにはいられません。
それを キャッチして感謝して 行動すると いい方向に行けるように思います。
いつか きっとお会いしましょうね。

335 様
ありがとうございます。
ミカちゃんは中三で、初めてペンでインクを使いました。
いい絵なので感心して アップしました。
本の挿絵のような 素敵な作品になりましたね。
クルミインクは黒じゃないので やさしい色合いがやわらかな仕上がりになります。
本人にも伝えます。きっと励みになることでしょう。

搬入 お疲れ様でした。  
私はたぶん 師匠のこのカフェ個展を拝見させていただくのは 
3回目だと。 絵がとても引き立つ いいお店なんですよね^^ 
お茶とお菓子と 師匠の描く妖精たちの温かい世界。 
ひとりでも多く 浸って頂きたいです。  

くるみインク 恐るべし! 

『ちいさな童画展』開催おめでとうございます。

「雨ニモマケズ…」を子どもたちが競って
暗誦することに、ずっと違和感を抱いていました。
覚えることも大切でしょうが、
意味を知ること、自分なりに考えることは
もっと大切なように思います。

そうそう
昔々、『胡桃の日』という歌があったことを思い出しました♪

プニ 様
ありがとうございます。
もう常連さまですね。^^
病み上がり 復活 と この2年テーマをもっていましたが、さて今年は?と思ったら 信州のクルミインク。
このタイミングで くまたろうさん やってくれましたよ。
暖かく 懐かしい色です。
さて 10月もがんばります。ありがたいことです。

くまきろり 様
ありがとうございます。
ところが ネット上で教えて下さった方によりますと 昨日のいわて国体開会式で たくさんの小学生が 「雨ニモ・・」一斉暗誦したらしく。^^

ま それはそれとして・・。賢治先生も「ありゃ」と苦笑されているかも。声高に叫ぶ 詩 ではありませぬ。
さだまさしさんの 胡桃の日・・・マリンバが胡桃のようにコロコロと激しい曲でしたね。ちなみに私は「さだラー」ですよ。

搬入お疲れ様でした。

それと、本当に素敵な縁をどんどん育てておられる
トトロさん、素敵ですね。
カフェも雰囲気がとてもよくて
作品にぴったりですね。

鳩も羽化しておめでとうございます☆

ホシノ 様
ありがとうございます。
躊躇せずにチャレンジを続けているうちに、素晴らしい方々と出合って応援し合う関係になっています。
モジモジひっこんで 小声で文句を言うよりも、まずいろいろとやってみようと思います。
明るいご縁は 自分で繋げなくてはね。感謝ばかりの中で。

鳩の親子、元気です。よかった。heart

トトロさんのブログを読みご縁の不思議を考えると
毎日無事に生きてることがとても貴重に思えます。
きっと生きることに一生懸命な心がつながれて
ここや、あちらやこちらで物語が出来ていくんだなあ。
子どもは嘘をスパッと見抜きますから
嘘のないアトリエが好きなんですね・・。

無事搬入、童画展開催おめでとうございます!
新聞の記事拝見しました。
記者さんとの信頼関係が感じられるあたたかい記事でした。

ボスとのブログでの会話、なんか新鮮で不思議な感覚です。
今朝、息子君と話してました。 同志 なんだなあと。
目には見えないもの・・見えるような人間でありたいです(゚ー゚)

うさパン 様
ありがとうございます。
そうですね。
懸命に生きていると、ありがたさや貴重な時間に気づいて とても楽しくなりますね。
嘘やいいわけのないところで 子どもたちとの約束を守ることは とても大変ですが、つぶらな瞳を裏切りたくはないから・・。
何よりも 正直は自分が楽なんですよ。^^

ひろ衛門 様
ありがとうございます。
風が強い日になりましたね。
おかげさまで やさしい記事を載せていただきました。
同志 は 少ないですが、このS記者も メンタル同志です。
BOSSとは 昔からの同志。
トトロは長く居候です。^^
生徒達の中にも 同志は増えています。密かなワンダーランド目指します。これからもよろしく。apple

こんばんは。
やっぱり世の不思議で繋がってるんですね、いろんなところで。
僕もいつかもらった友達からの言葉がずっと僕を勇気づけていて、それでも意義ある人生にしようっていう気持ちにさせるんです。くまきろりさんにも言いましたけどもconfident
パナデリーアは心のふるさとみたいな感じを受けました、あの時shine

チャーリー69 様
ありがとうございます。
ほんとうに この世は おかげさまの不思議なご縁の積み重ね。
ありがたいことを感謝しているうちに、どんどん繋がってきます。
自分一人の力では何も出来ないってこと、いつも自覚しつつ、少しはみんなのココロにも何かあたたかいものをのこせたらいいな・・と思ってやっています。
また ヒョイと行って見て下さいね。

こんばんは。

童画展開催、おめでとうございます。

トトロさんのブログを見ていると、
人は皆、“生かされてる”んだなぁって事と
“感謝する心”、“相手を思いやる心”の大切さを実感します。

だから、奇跡の出来事や素敵な出会いが
巡ってくるんじゃないかと…

最後の写真…みんなとてもいい笑顔!
サローラちゃんは、何があっても大丈夫って感じで
Mちゃんは、一回り大きくなりました!?
あ!誤解のないようにsweat01
いい意味で落ち着いた感じで
見てて安心できます。
これは、あくまでも私が感じたことですが…

1ヶ月の童画展…どんな事があるんだろうclover

ころたん 様
ありがとうございます。
台風一過の秋晴れです。
みんな 繋がりの中で 奇跡的生かされていますね。有り難いことです。
そそ Mちゃん、どんどん大きくなっています。
なかなか思うようにいかない環境はあるのですが、アトリエの自分を見つけつつあるようです。
サローラも、ゆるぎないスタッフになりました。
「場」を与えられるって大事ですね。トトロも助かっています。
あまり会場には行けないのですが、個展 またご報告します。

こんばんはっ。
コメントと新聞配達をありがとうございます♪

しかし、新聞でどこにあるのかが探せませんでしたーすみません(涙)
どの項目の中にあるのでしょう。
コラム?生活?展示会?タイトルとかありますか?
どこらへんかわかったらまた、
探しやすくなるのですが・・・(汗)ごめんなさい(しくしく)

africa 様
ありがとうございます。
今 そちらのブログの中のメールに 配達してみましたよ。
さて 読めますかしら?
なんとか いろいろやってみましょう。
くまたろうさんには 配達してます。

では また。

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