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2016年5月13日 (金)

アトリエの5月

 
 アトリエのプチガーデンは、小さな花がとりどりの満開。
 帰って来てからほぼ連日のアトリエに、連休明けの子ども達が駆けて来る。
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  7日の土曜日Aクラスは、学校のあれこれでお休みが多くて倉吉のとも子ちゃんとタカユキ君だけとなった。
 存分にイラストチックなとも子スタイルは、見事にインクも使いこなす。
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 このところ一段と大きくなった中学生「ユウセイ君」のお母さんから、旅の前に連絡があり部活や少年野球の日程との折り合いがつきにくくて、小2から長い事通ってくれていたアトリエ大好き兄弟のユウセイ君とショウエイ君が悩み抜いた末、アトリエを卒業することになっていた。
 この日、終わり頃に顔を出すことにしていたけれど、トトロは電話をした。
 「タカユキ君ととも子ちゃんしかいないから、はやくおいで下さいな。」
 
 タカユキ君とユウセイ君はアトリエであんまり話さないのに仲良しだった。お互いを認め合い、二人とも神経が繊細で、そんなところも似ていた。
 弟のショウエイ君は別れがつら過ぎて熱を出し、ユウセイ君とお母さんだけが花かごを持ってやって来た。
 花かごのオアシスに手紙が挿してあった。
「アトリエに来ると いつも落ち着きました。楽しくて大好きでした。そして先生も大好きです。ありがとうございました。部活をがんばって、県大会、中国大会、全国をめざします。・・・・ユウセイ」「いままでありがとうございました。野球をがんばります。ショウエイ」
 タカユキ君とユウセイ君は握手して肩を組み、無言でちょっと涙ぐんだ。
 みんなも一緒に涙ぐんだ。
 トトロ先生が大きな声で言った。「さみしいなーーーっ。でもありがとう。トトロ先生からの言葉はひとつだけだよ。ありがとうございましただよ!!」
 そしてカンパイ。ガンバレ!! 応援しているからね。また会おうね。また会えるよね。
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 Bクラスの時間にシュンアキ君のニコニコを見たら落ち着いた。
「このカッパいいねー。」とお土産のカッパで笑っている。
「カッパいたんだよ。先生の故郷に。」「中国にも居るよ。」「そっか・・。孫悟空のお伴よね。サゴジョウね。」「うん。」
 このクラスも少なくて、代わりに違う日に来る予定の子がたくさん居た。
 人数が思いがけずに少ないのを、アトリエでは「トトロのしわざ」と呼んでいる。
 トトロ先生が疲れているときに偶然みんなの都合で生徒が少ない日が多いから、本物のトトロが空から調整してくれていると信じているのだ。
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 スタッフ見習いのMちゃんの記録ノートには「Aクラスの別れのシーンで、気持ちがわかって感動した。前半はひとりでもスタッフがちゃんと出来た。」と書いてあった。
 後半に駆けつけたサローラも彼女の頑張りに感心していた。
 ありがとう、みんな。おかげさまで大丈夫よ。
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 9日月曜クラス。
 楽しそうに、ちょっと早めにやって来て無心で黙々ととりかかる。
 
 アトリエの看板を描いているカノちゃん。カラフル、キラキラ。
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 連休中に新しいお家に引っ越しをしたマオちゃん。
 きれいな夕暮れの空と森の動物達を描いた。
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 ちょっとカーネーションの描き方を手ほどきすると、みんなお母さんに描き始めた。マオちゃんのは花びらがいっぱいの牡丹みたいな豪華カーネーション。
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 こちらのカノちゃんのも見事なカーネーション。
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 ついでに、ハマグリの貝殻にもお絵描き。アクリル絵の具とマジックで。
「昔はこれに絵を描いて、貝あわせという遊びをしたんだよ。十二単のかぐや姫みたいなお姫様の遊びだよ。」「ヘェーーーー!!」「トトロ先生も遊んだの?」
・・・・・・・
  (わたしゃ、何歳だ?)
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 そして、11日の水曜クラスに面接をしたばかりの「しょう子ちゃん」仲間入り。
一番年上の5年生だけど、アトリエでは後輩。
 お互いに「よろしく。」の挨拶をしていると、なんか一人足りない。
 そのとき、みさきちゃんのお母さんが悩んだ顔でいらっしゃった。
 「遊びたいからアトリエをお休みするって言うんです。」?????
 トトロは即座に答えた。「じゃあお辞めになれば?」「・・・・・・。」
 「今新しいお友達を迎えて、みんなで絵を描くところなのでテンションの下がるお話は後ほどお願いします。」
 お母さんは「メールします。」とおっしゃって帰られた。
 さあ、それからみんなで話し合った。「遊びたいとき、みんなならどうしますか?」
 「アトリエのない日に遊ぶ。」「アトリエの日はアトリエでしょ。」「遊びよりアトリエが楽しい。」「習い事の日は遊ばず来ます。」「うちも遊んどってアトリエ忘れたことがあるけど、お母さんから言われてあわてて来たよ。」
 
 「さあ、みさきちゃんに何と言いましょうか・・。」
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 みんなはそれぞれ考えていた。
 そして、自分で画用紙を切ってみさきちゃんにメッセージを書いた。
「まってるよ。」書いたのはふたり。ユミちゃんは「きびしいこと書きそうだからやめとく。アトリエ休むなんてもったいないよ。」
 トトロはすぐに封筒に入れて、切手を貼って投函した。
 トトロからは「お友達がつくったカードを送ります。」だけ。
 さあ、みんなで考えるチャンス到来。
 お母さんとみさきちゃんもお家で話し合ったらしく、そのことのメールもいただいた。お母さん頑張れ!! と思った。みさきちゃんは一人っ子。
 以前も「遊びたいと言うので休ませます。」というお母さんに、「習いたくて来ているのなら、日にちは守って下さい。」と言って、厳しいといわれたことがある。病気や急用ならともかく、遊びたいという理由は別ワクだ。
 おとなになっても通用するような、メリハリを伝えたいトトロだ。
 それにしても、みんなお友達の気持ちを考えられるようになっていてビックリ。
 子ども達って、やさしいね。みんなの気持ち届くといいね。
 
 こんなことがある度に真剣に悩み、子ども達と相談する。
 真剣に考えることは大事だと思っている。
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 翌12日木曜夜クラス。
 仕事の為お休みのカナちゃんが居なくてもこの人数。
 チャーリーさんとムッチーは初対面。「男性の生徒さんが入られてうれしいなぁ。」もうかれこれアトリエ歴20年のムッチーは喜んでくれた。
 普通の日の夜なのに、皆さん学校や職場を終えてからよくも長年いらっしゃるもんだと、トトロは毎回感激する。そして夕飯をこさえて待っている。
 月曜から移ったショウマ君も中学に進んでから、体調もよく学校に休まず行けているとか。サローラとカイキ君が「よかった よかった。」と姉兄のようによろこんでくれていた。
 
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
 
この日5月12日はトトロの心臓生まれ変わり記念日。heart02
 手術で一命をとりとめて、みんなが待っていていれたおかげでアトリエが復活した。
 有り難さの他には何もない。
 待っている人の居てくれた幸せ。
 5月のアトリエは、生命力に満ちている。トトロの仕事を頑張りたいと思う。
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アトリエ日記」カテゴリの記事

コメント

厳しくも温かいお言葉にドキッとしました
学びたくて始めたんだから
正当な理由なしに休むのはさぼること
より自分を高めるためには何かを我慢することも時には必要・・・
息子が友達と遊びたいからという理由で
水泳教室をどうするか(曜日変更含め)になったとき
それならやめなさいと言ってやめさせたのを思い出しました

後髪ひかれながらもアトリエを去ることになった
ご兄弟は悩みに悩んで結論を出されたのでしょうね
アトリエで育った心構えで
新しい世界で前向きに過ごされることでしょう

いつになく気を引き締めて読み進めていた所に
貝合わせのくだりで( ´艸`)プププ
生まれ変わって2歳の誕生日を迎えられたトトロ先生
お姫様だったころには遊んでいたに違いないでしょう(ノ∀`)・゚・。


Lino 様
ありがとうございます。
子どもの一過性の「遊びたい」に、そんなにきっぱりと言わなくとも「あら そうですか・・。」と受け流せばいいものを・・と、自分でもかなり悩むのですが、正直に困っておられるお母さんに(メリハリよ。)と後押ししたくて、つい厳しくお伝えしてしまいます。
やるならやる。やらないならやらない。と、自分で決めることの基礎が、後々いろいろなことに関係します。
習わせてもらえる有り難みも感じられると、もっと楽しくなれるから。
トトロ2歳。まだまだ修行中です。十二単は重たかったわ。プププ^^

熱を出してしまったショウエイくん。
あまりにつらかったのですね。

別れもあり
それでまた成長もするのでしょうね。

ハマグリの絵付け、
懐かしいです。
子供のころ遊びました。

そうでした。
ニュートトロ誕生の日でしたbirthdayshine

メリハリ、けじめは大切ですね。
自主性を尊重するのと、我がままをきくのとでは
大違いです。
「待ってるよ」と手紙を書くお友だちも
「厳しいこと書きそうだから書かない」というお友だちも
みんなやさしい心の持ち主ですねconfident

ホシノ 様
ありがとうございます。
そうですね。
子ども時分には、転校生でもない限り どこからか去るという別れの経験は滅多にありませんから、みんなアトリエを去る時には一大決心でドラマがあります。去る子も残る子も、そのときになってどんなに親しくなっていたかに気づくようです。
平安時代のトトロでも(笑) 何度経験してもお別れがつらいですよ。
貝あわせ ホントにつくってみようかな・・・。

くまきろり 様
ありがとうございます。
それそれ「ワガママと自主性」の大きな違いのことですね。
自分から「こうしたい。」と意欲的に向かう志は大切な事ですが、単に面白い事や楽な方にユラユラと流れるのとは大違い。
決めたことへの、責任やら姿勢をちゃんと育てつつ、迷った時におとなが一緒に考えてアドバイスという形がいいのかな と思います。
子ども達は、ちゃんと分かった上でやさしいから大したものです。
リアルに自分にもおぼえがあるので、寄り添えるのかと・・。^^
大切な「なかま」ですね。
ニュートトロ、一心不乱にがんばります。heart

こんにちは。
みさきちゃんとおかあさんに、考える機会を
つくっているのに感心しました。
そして、みんなで、みさきちゃんのことを考えている
ことにも。
こういうことに向き合う機会が、最近少ないんですよね。
ところで、みんな絵が素敵ですね。
なかでも、マオちゃんの色合いがとても気に入りました。

ふうちゃん組 様
ありがとうございます。
なんだかそう仰っていただくと ホッとします。
絵の教室はユルユルとくつろぐところ として、いろんな部分をユルユルされる方もおられたり・・・時々、悩んだりしていますのでね。
あ みさきちゃんのお母さんは よくわかっておられる方なので、この度は結構悩まれたと思いますよ。
一生懸命みんなで向き合えば きっといい方向に行くと思います。
子ども達と一緒に考えること、大事だと思ってやっています。
マオちゃんのかもし出す色彩も これからが楽しみです。art

トトロさん、連日(ほぼ)のアトリエお疲れさまでした✿
子どもだから、あいまいにしてはいけない事って
ありますよね。
今の内にいろいろ考えられるのは幸せだな・・と思います。
だって、それに付き合う大人が必要ですものね。
トトロさんの2つ目のお誕生日をお祝い出来て
うれしいです(=^・^=)✿おめでとうございます!

うさパン 様
ありがとうございます。
感謝の中で二つ目の誕生日を迎えられたからこそ、手抜きをせずに子ども達に問いかけたいと思っています。
いつもトトロの相談相手は子ども達でした。
「どーしたもんじゃろのーーー。」ってね。
おとなが「まあそんなことは、どっちでもいいんじゃない?」って面倒がるようなことでも 純な子ども達は真剣に考えてくれます。
一つ一つ考えて、ちゃんとしなきゃトトロがすたる。ってね。
ステキな人に育って欲しいから・・。

こんばんは、トトロさん。

みさきちゃんの件での一連の流れ…
これが“アトリエ”だ!って思いました。
ナアナアになって、真剣に真面目に考えることが
嫌がられるようにというか、トトロさんも言われてるように
面倒って思っちゃうんですよね。
トトロさんのあえて厳しいお言葉も
みさきちゃんのお母さんも…
アトリエの子供達も…
トトロさんの問いかけに、真剣に考える。
私も大事だと思いますconfident

.。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。.

もう2年が経ったのですね。
二つ目の誕生日、おめでとうございます。
アトリエの生命力=子供たちの生命力
そして、そこには何よりトトロさんがいるから…
これからも、素敵な事がたくさんありますようにclover

ころたん 様
ありがとうございます。
こんなことを省略して、ユルユルの現代。
「けじめ」って、あったほうが もっと楽しく出来るから、敢えてトトロはそこを大切にしたいと思います。
うやむやだと、もう会えなくなりそうで・・・。
生まれ変わらせてもらって、2度目の誕生日。
おんなじ病気でお亡くなりになった方もたくさん・・。
生き生きとアトリエをしたいなぁ、と思うトトロでした。
今グリーンも新芽がとてもきれいです。
何度でもやり直しが出来るんだよ・・って子ども達に伝えたいです。

ヾ(。・ω・。)おはようございます`*:;,。・★師匠。 
「継続は力なり」といいますが、子供時代には 
自分の進む道が何本にも分かれていて あみだくじのよう。 
卒業されたチビ巨匠兄弟も 新たなる目標に向かって 
成長してくれるといいですね。  それと・・・ 
おさぼりっ子さん。 
結局 この世は「ご縁」の有る無しなんですよ。 
師匠や仲間の気持ちが胸に刺さらないような子なら  
ご縁が薄いかもしれませんね。 
次回 報告 宜しくお願いします^^; 

おさぼり体験者としては、罪悪感で顔を出すのが 
ひじょ~~に勇気がいったことを思い出します。bleah

プニ 様
ありがとうございます。
そそ ご縁なんですよね。
彼女のお母さんからいただいたメール続報によると、ヒメちゃんたちのカードをうれしそうに見ていたとのこと・・。
次はやってくるのかな と思います。
気持ちのやりとりのバランスが ちゃんと伝わっているといいな。

また ご報告しますね。
皆さんからのコメントも、お母さんはお読みになっていると思われますしね。^^子育てって 奥が深いですね。

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