フォト
2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

« 立春大吉 | トップページ | 小さな仲間たち »

2016年2月14日 (日)

トトロの涙

 8日の月曜クラス。アトリエに入ったばかりのカノちゃんは、ていねいに「春のお姫様」を描き上げた。

 先輩たちは「入ったばかりで展覧会に参加できるなんてスゴイ・・。」と彼女の運の強さに感心。転校して来て寂しい思いもしたから神様の贈り物かな・・。
1502131 
 10日の水曜クラスは、ついに野外アトリエを決行した。
 子ども達を連れて期間中の市民美術展へ出かけた。ヒメちゃんは風邪で残念。
 チャーリーさんと美咲ちゃんのお母さんにあらかじめ車に便乗させていただくことをお願いして、みんなはいつも通りアトリエに来たとたん「博物館に行くよっ!」と、上着も脱がずに2台の車へ3人ずつ分乗。
 古くて大きい博物館は城跡の麓にあって、美術展やコンサートなどマルチ機能を果たしている。
 まずは入り口通路脇にある、鳥取出身の岡野貞一作曲の「ふるさと」を聴くみんな。ボタンを押すとエグザイルのアキラさんの歌声が流れる。
 入館制限は4時半までなので、少し焦るトトロ先生。
 でも、好奇心は満たしてあげたい。
1502132 
 今度はわざわざ歩道と車道の真ん中のポコポコを、並んでピョンと飛んで進む。
1502133 トトロ先生の訓示。
「展示場では、走らない、騒がない、さわらない・・。の約束をして下さい。」
「はーい。」
「みんなは絵を描くアトリエの子どもなんだから、作品をよく観て、感じて下さい。」「はーーーい。」
「最後にトトロ先生の絵を探して、そこで写真を撮ります。許可はいただきました。」「はーーーーーーい!!!!!」
「それでは、かたまらないで一人ずつ、好きなように観ていきましょう。」
 そこで美咲ママから「え?みんなで観ないのですか?」と質問。
 「そうよ。ワイワイとみんなで観るものではないのです。コンサートも展覧会も一人ずつで味わうほうが、自由なのよね。」「なーるほど。」
 さっそく、みんなは一人ずついろんな絵の前に行ってじっくり観ている。
 鑑賞する姿は一人前のアーティストのようだった。
 誰もおしゃべりなんかしない。走ったりもしない。とても立派だった。
1502134 
 何回もトトロ先生の絵の前に行っては、お互い目くばせをしながらニコニコして、また散らばっている。そして、静かにいつのまにかそこに集まっている。
 得意そうに、少し照れくさそうに・・まるで自分の絵のように。
(この楽しい絵は、うちらの先生が描いたんだよーーーっ。)
1502135 
 閉館の5時までゆっくりして、外に出ると子ども達がいない。
 
 ふと見ると、立派な日本庭園の高価な庭石に全員登ってピョンピョン飛び降りているではないか∑(=゚ω゚=;)。トトロは思わず知らない人を装いつつ、笑って写真を撮った。
 こんなに楽しそうなんだもの、庭石も嬉しかったに違いない。
 道の途中の東屋で、「好きな飲み物を買っていいよ。」と言うと、女の子たちが「ありがとうございます。」とサクサク決めて自動販売機のボタンを押す中、サトシ君がなかなか決まらず、最後に温かい普通のお茶を買って「冬はお腹を冷やしたらいけん。」なんてつぶやき、みんなは「おじいさんかっ!」と爆笑。
 行きと帰りの車を替えて、トトロは子ども達とチャーリーさんの愛車に初乗り。
 心づくしの柑橘系の香水が気持ちよくて、この日の思い出にリボンがかかったようだった。空の下の子ども達もいいなぁ。
 何年かぶりに子ども達と出かけた展覧会。小さな旅の思い出になった。
1502136 
 展覧会に向かって、木曜夜クラスのカイキ君は家で5時間かけて絵を完成して来た。「七色の屋根」美しい、彼らしい作品だ。
1502137 翌12日の金曜に生徒全員の作品にタイトルをつけて額装屋さんに持って行こうと、全部の絵を一枚ずつ確認していたら思いがけないことが起こった。
 あんまり一人ずつの作品が素晴らしくて、みんなのサインもしっかり書いてあって、どんなにか心待ちにした展覧会だったのかがジンジンと伝わり涙がとまらなくなったのだ。
 いきなりトトロ先生が病気になって居なくなり、待っても待ってもアトリエは閉まっていて、みんなは一生懸命手紙を書いてアトリエの郵便受けまで入れに来た。
 トトロ先生は今にも死にそうで、大きな手術をしないと助からないと知り、今度は絵を描いて手紙に添えて、手づくりのお守りもつくった。
 それが通じてアトリエが再開するまで、また何ヶ月も全員一人も辞めずに待っていた。
 子ども達の作品には、そんなことを乗り越えた小さなアトリエの大きな歴史が刻まれていたのだ。とても素晴らしいオーラがあふれていた。
 画材屋さんに届けて、今度はトトロの作品をたくさん仕上げにかかろうとまっすぐな気持ちになれた。みんなのおかげで描けそうな気持ちになった。
...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо
 
13日の土曜日。手づくりチョコを持って来てくれた女の子たち。
 小さかったのに、ステキに大きくなってニッコリ。
1502138 
 後半クラスにも、トトロの涙の話をした。「みんなの作品はスゴイです。」
 みんなシーンと聞いていた。
 作品を提出したばかりなのに、どんどん新しい絵に挑む。
 ユイちゃんは洋服のデザインをはじめていた。
1502139 
 ゆきのちゃんは、読み聞かせをしながらさりげなくヒロト君に絵本を近づけ、それをみんなものぞき込む。優しさって、本物はさりげない。
15021310 
 ソラ君とヒロト君。時々遊んで物語をつくり、また自分の席で絵を描くなかよし。
15021311 
 ソラ君は自分色を混ぜて創るようになった。
 楽しそうに描く。真剣に描く。
 言われて描くのではなく、みんな自分で決めることの楽しさを知った。
15021312 2年振りの復活展覧会まであと一ヶ月。トトロさえ作品を描けばいいところまでたどりついた。
 昨日アトリエに入りたいという申し込みの電話があったので、火曜日に面接をすることにした。小学一年生。
 もしかしたら、間に合うかも知れないね。一緒に楽しくがんばろうね。
 
 どんなことがあっても、なんだかアトリエは続いて行くような気がする三寒四温の冬の終わり。本当の春はもうすぐだ。 

« 立春大吉 | トップページ | 小さな仲間たち »

アトリエ日記」カテゴリの記事

コメント

読みながらクスリと笑ったり
`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブッ!!yっと吹きだしたり
じわっと涙が浮かんだり
傍から見たらさぞ私の表情は
クルクルと動いていたことでしょう( ´艸`)プププ

待っててくれた子供たち(親御さんも含め)
復活したトトロ先生
素敵な作品を拝見する日をお待ちしてます

コメント初めまして失礼します。

月曜日、10分も早くアトリエに着いてしまって、
しばらくウロウロしようと思ったら、
「もう行ってもいいと思う」と言って、
さっさと車から降りて行ってしまいました。
何よりも楽しみにしている教室です。
ここに通えるようになって本当に良かったです。
ありがとうございます。

市民展、11日に行きました。
先生の絵を見つけてニコニコのカノでした。

Lino 様
ありがとうございます。
父の葬儀でも泣かなかったのに、子ども達にやられました。
純粋なひたむきさは人の心に直撃パーンチ・・。
いい展覧会になることでしょう。
今度ばかりは、子ども達の絵のパワーに助けられます。
かけひきなしの ステキな世界観の中で生きていられることのありがたさを感じています。

カノ母 様
ありがとうございます。
カノちゃん生き生きとうれしそうに絵を描かれます。
ご縁と出合いの不思議さを、いつも感じるトトロです。
また新人の子を月曜クラスにと思っているので、もう「先輩」になるよってお伝え下さい。
市展 お出かけいただきありがとうございました。
絵も喜んだことでしょう。
春に向かって、みんなでワクワクと向かいましょうね。
これからもよろしく。

こんにちは。
この間の香水の匂いの元は“ベリー”だったんですよ。
少しでも旅の思い出がよくなればと思い、急きょ購入しました。
トトロ先生の大作の絵の前での集合写真はよく写っててほっと安心しました。
みさきちゃんのお母さんのショットですね、ナイスです。
カイキ君の絵はなかなか素晴らしいです。
ゴッホとか印象派の画家のような色づかいですね。
そしてやっぱりみんな絵が好きだということですね。
僕もはじめてお会いした時の個展以来の個展です。
春遠からじshine

小さな旅で、みんな様々な刺激を受けたことでしょう。
きっとそれは全て糧となって、作品に生かされることに
なるのでしょうね。

読んでいてはっとしました。
トトロ先生の入院・大手術は、おとな以上に
子ども達は胸を痛めていたに違いありません。
一生懸命手紙を書いたり、お守りを作ったりして
ぐっと我慢して、先生のお帰りを待っていたのですね。
素晴らしい復活展覧会になることでしょうshine

チャーリー69 様
ありがとうございます。
ベリーでしたか。子ども達のジュースかな?それにしてはいい香り・・と思いました。
みんなの絵は全員描き方も主題も違ってて、とてもいいのですよ。
トトロは今も製作中です。
だんだんに増えています。
今日は大雪・・・春よ来い。

くまきろり 様
ありがとうございます。
また冬に戻って雪がわんさか降っています。
子ども達との旅の日はいい天気で、天の助けがありましたね。
ちょうど今頃の時期から、闘病がはじまりましたから この季節になると子ども達を置いてけぼりにして居なくなることの悲しかった気持ちを思い出します。
半年間、どんなに待っていてくれたのか 今の絵に現れていてグッと来ました。初めて出展する子も増えていて、また新しいスタート。
みんなと出来ることの幸せをかみしめて頑張ります。

おはようございます_φ(゚ω^* )♪師匠。 
私もここでのイベントやリアル法要も無事終え 
やっと時間が取れるようになりました。 
師匠の涙した気持ち。。。わかる気がします。 
元気に復帰できたこそですよね。 
生徒さんと師匠の間は 目に見えない深い絆と 
強い愛情でしっかりスクラムされてると。 
元気で いつまでも 元気で。 
生徒さんも すくすくと。 
アトリエトトロよ 永遠に。。。 

作品総仕上げ 頑張ってくださいね!!

プニ 様
ありがとうございます。
 昨日、入院する直前に描き始めていた中くらいの大作仕上がりました。
 3年がかりの大作・・。会社のホームページの表紙にアップして案内状にしました。今回の個展の目玉となります。
 いろいろな気持ちが込められていて、子ども達の力強い作品からは「よかったね、」とか「ありがとう、」とかいろいろな声が聴こえます。
 いつまでも あるといいな・・アトリエが。っていう声が一番かな?
 元気で前に進みましょう。プニさんもね。up

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/556626/63206568

この記事へのトラックバック一覧です: トトロの涙:

« 立春大吉 | トップページ | 小さな仲間たち »