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2015年5月 3日 (日)

ワンダフルライフ

 四月の終わりは毎日が夏のような気温で、アトリエの窓も全開。
 
 ひょっこりと訪ねていらしたのは、ブログ仲間のチャーリーさんだった。
「◎×△です。」と本名をおっしゃっても、会社のスタッフは「・・??」
「チャーリーです。」に「あぁ、トトロせんせーい、チャーリーさんですよ!」
 
 ブログにいつもコメントをいただくので、ハンドルネームのほうが分かり易い。
 初来訪。初アトリエ。お茶して語り合い、まるで10年来の友人のような空気。
 彼は去年の個展にいらしてから、トトロの闘病記事に応援コメントをたくさん下さって、そしてようやくアトリエで再会となった。こんな出合いもいいもんだ。

(チャーリーさんのおしゃれなデカい靴)

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   翌29日は、地区の春祭り。伝統の因幡の麒麟獅子舞いが練り歩く。

  我が家は義父の米寿の祝いに親戚中が集まり、私もそれに紛れてカムバックを果たした。祝いの席で自分の快気祝いの挨拶も出来た。美しく成長して会社の休みをもらって駆けつけた姪っ子は涙ぐんで「おばちゃん!!お久しぶりですぅ・・。」

 (=゚ω゚)ノ o(_ _)oペコッ「皆さん、大変ご心配おかけしました。」

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 トトロが25年以上前に自宅で子ども文庫の小さな私設図書館を開き、読み聞かせをしていた当時のちびっ子は、みんな見事なおじさんになっていて「おばちゃん!!元気になってよかったなぁ。」と集まって来た。
 ビールでもてなし「ありがとう。〇〇子ちゃんがナースになっていて助けてもらったんだよ。」と伝える。〇〇子ちゃんの弟も獅子舞の中に居た。
  汗だくで家々を廻る獅子舞にエールを送って、元気を交換する。
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 義妹の長男甥っ子の子ども達が、昔パパたちがしていた通りの遊びに夢中。 トトロおばちゃんが入院している間に一人増えていて、一人っ子のH君は兄ちゃんになっていた。
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 チューリップもスックと満開。庭は義父の趣味で手塩にかけている。
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 ワッショイ ワッショイとやって来た子ども神輿の、我が家はトイレと休憩所を提供し続けている。文庫に来ていた子ども達のそのまた子ども達だ。
 時は流れる。
 トトロおばちゃんは変わらず飲み物とおやつを差し出している。
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 それを手伝ってくれるのは、義姉の長男甥っ子の娘の「みことちゃん」。赤ん坊の頃からトトロおばちゃんの仲間だ。この日も朝早くから来て、いっぱい手伝ってくれた。時々二人で外へ脱出してホッとくつろぐ。小さな心強い相棒だ。
 ボスの姉妹夫妻とみんなして義父に贈った米寿の祝いは、この風景のどこかにある記念樹だった。この日を待てずに義父は早々と植えていて、米寿記念のプレートまで自分で創って立てていた。喜んでもらえてよかった。 
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  大イベントを終えて、ホッと一息。アトリエの土曜日。
 前の道路沿いのつつじが美しい季節。
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 アトリエには鯉のぼりがないから、毎年みんなして創る。
 ユウセイ君は真鯉。 
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 弟のショウエイ君は緋鯉。 
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 違うクラスのコウタ君は、休んだ代わりに初めてこのクラスに混ざったのに、たちまち仲良く船の絵で盛り上がっていて安心した。
 緑の服のタカユキ君は、どんな子も自然に受け入れて普通に会話の出来る不思議な能力を持っている。あの転校していった一平君もこの席で、一杯タカユキ君と笑って話をしていたっけ。とても大切な能力だと思う。
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 後半クラスは連休の影響でお休みが多くて、トトロ先生まで座って絵を描いていると、子ども達がうれしそうにのぞきこんでいた。そして、行ったり来たりしながらニコニコと自分の絵を仕上げている。あやかちゃんの後ろに見える大きなカサブランカは、お祭りの日のお祝いの花束からのお裾分け。アトリエ中に香りが漂っていた。暑い日だったから、途中きょうかちゃんスタッフに自転車でアイスを買って来てもらった。
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 この日のサプライズはこれ。小さな小さな折り鶴。
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 見事な指さばきで器用に折ってみせてくれたのは、中二のアイリちゃん。
「ちょ ちょっと待って・。・。老眼鏡かけるから」と、トトロ先生。
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 普通の鉛筆と比べてパチり。「これでも祈りは叶うんです。」・・・すごい。
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 めまぐるしい一週間の中に、たくさんの再会や祝いや新しい花の開花があった。
 まもなく去年の心臓手術から一年。
 みんなが祈ってくれて生き返ったことに、あらためてありがとうの五月がめぐってきて、(よしっまたあたらしい毎日を描いていこう)と思うのだった。
 
   そういえば・・・昔、子ども文庫をはじめたとき、新聞の取材に答えた夢は
「いつの日か村中の青年たちから・・・おばちゃ~~~ん・・と手を振ってもらえたらどんなに明るい人生でしょう。それが夢です。」だった。
 もしかして叶っているんじゃないの? 
 
 そのとき買い集めた絵本は、今アトリエでしっかり読み継がれている。
 捨てたもんじゃないね。ワンダフルライフ。
 
 いっぱい病気をしながらでも、あきらめずありがたく、夢は叶うと伝えたい。
 トトロ先生になったり、トトロのおばちゃんと呼ばれたり、どっちでもいいけれど子ども達さえ近くにいれば、なんだか生きていける気がする5月のはじまり。

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アトリエ日記」カテゴリの記事

コメント

きっと
次の世代に・・
大切な誰かに・・
大切な事を伝えるために
生きているんですね
(=^・^=)

うさパン 様
ありがとうございます。
うん・・きっとそうですね。
でないと こんなに次から次へと トトロの周りに天使たちが集まるはずがありません。とてもありがたいので、精一杯愛して 一緒に育ち合うことにしています。
 きっと ・・そうなんですよね。(*^-^)

こんにちは!
トトロさんの原点のひとつは文庫だったんですね。
私も子どものとき、近所の友達の家で
子ども文庫をしていたので、毎週通っていました。
文庫には、お母さんたちが選んだ本がいっぱいあって、
図書館がないまちの子どもたちに
文化的な空間を提供していたと思います。
子ども時代に自分を作ってくれたものは
いつまでも覚えているものですね

ふうちゃん組 様
ありがとうございます。
トトロが病気で骨を悪くして車イスになったときに、文庫をはじめました。地域に図書館もなく、共働きの家が多い農村地帯なので、曜日を決めていても毎日のように子ども達が来ました。
福音館の松井会長などをお呼びして、絵本を手渡すことに向き合う会に入り研究と実演を積み重ねて、あちこちに読み聞かせの大切さを伝えました。
文庫をしていたおかげで、子ども達はおとなの先輩だと実感し、アトリエの教室も開く事ができました。トトロの大切な原点です。
人生の節々に、迷いのない勇気があれば ワンダフルライフになるのかな・・と思います。ふうちゃん組さんの体験談 嬉しいことです。感謝。(=゚ω゚)ノ o(_ _)oペコッ
絵本はアトリエで手渡し続けようと思います。

遅くなりましたぁ 地元のお祭りはそれぞれ変わってて 
いいですね~ 師匠がしっかり祭りの顔になってることが 
嬉しくもあり 羨ましくもありますよ。 
特に私は子供と触れ合うことが少ないので 
気軽に「おばちゃーん」と声をかけられるなんて 
ありませんよ~。やはり、師匠の人徳ですね!

プニ 様
ありがとうございます。
家の掃除や買い出しなどは、義姉妹がやってくれていて助かりました。
トトロはみなさんとお会いするのは、実に一年半ぶりのカムバック。キンチョーしたのよ。
先にアトリエを復活させていたのでした。
ここの土地に慣れようと 子ども文庫をしていたのもその一貫。
でも なんでもやっていれば実を結ぶものですね。
大人の中が苦手なので・。・。・。仲間を増やしつつ生きて行きます。笑

いつの日か、アトリエにお邪魔する際は、
おされな履き物を履いて行かないと…。
キティちゃんのスリッパでは、ヤバいですぅ。
ボロボロが、全国っ区になってしまいますから…。
ナンチッテ
ちっこい鶴、凄いです。参りましたっ。
後半クラスで、トトロ先生が座って絵を描いていたのは、
例のあの絵でしょうか!?
進捗状況は如何でしょうか…。
お忙しそうですが、頑張ってくださーい。

千代紙 様
ありがとうございます。
キティちゃんのヤツでもいいですよ。アハハ^ ^可愛いから。

ちっっっっっっこい 鶴。時々、みんなの帰ったあとに チョンと置いてあって、誰が折ったんだろ?こびとかな?と思ってたら この子でした。いろいろな天才がいるもんです。w(゚o゚)w

トトロは仕事の絵をみんなのところで見せて描いて、「どうかな?」って相談します。みんなは あーでもない こーでもないと相談に乗ってくれます。この日は、ハガキサイズの紙にいろんな絵を描いて、おみやげにしてみんなにあげたのよ。贅沢でしょ?
ポスター・・・曲を聴きながら頑張ってます。ちよっちも元気でね。

こんばんは。
家庭文庫は先生の原点であり、変わらない思いが今のアトリエの中にもあるんですね。
タカユキ君の絵をのぞき込むコウタ君の姿を見て、なんだか優しい気持ちになれました。すべては、ちゃんと繋がっているんですね!

温かい心はじわじわと
自然に伝わっていくものなんだなぁと
思いました
そして、
ちぃさなちぃさな折鶴は、
どんなに大きな願いでも
よいしょっと背負って叶えてくれそうです

ワンダフルライフは、ワンダフルですね

きょろたん 様
ありがとうございます。
自分で決めて、最後までやり遂げたことは何かの形になっています。
絵本は研究や勉強を重ねて選び抜いたものなので、大切に読みつないで下さいね。

くまきろり 様
ありがとうございます。
あの頃も、今も 子ども達と接する日々は一生懸命で、先のことまで考えませんでしたが、ニコニコと再会出来ることは感謝です。
何かがつながって、温かく沁み込んでくれていたら本望ですね。
小さくても 折り鶴のパワーは変わりなく・。、。・。、
みなさんのワンダフルライフを祈ります。

ワンダフルライフそのものですね~^^
アトリエの原点が絵本の家に有ったとは~
子供にとって絵本は想像力と夢の世界ですよね~
今もずっとアトリエで子供たちの世界を守ってあげているのですね~^^
アイリちゃんの折り鶴とっても上手です~
ワンダフルライフに(*´∀`p〃qパチパチパチ♪

猫まねき 様
ありがとうございます。
昔 一人で家庭文庫を始めようとしたとき、友人や家族は心配して、「大変だからやめとけ」 って ・・足も悪くなってたしね…言ってくれたのですが、この地域の子ども達の図書館をつくって絵本を読んでみたいと、となりの家の子と相談しつつはじめたのです。多いときで40人以上の子ども達が行き来しました。それをきっかけに、県内各地に読み聞かせに呼ばれて、だんだんトトロの範囲が広がりました。
はじまりは、いつも子ども達。その後絵描きになりました。
トトロにはやっぱりこびとや小鬼がついていて守ってくれているらしいですね。絵本の深い世界はこれからも読み続けたいです。

こんばんは。
記事のはじめは僕のことですか、
ちょっとはずかしいですねえ(笑)
そう言えばあれから一年ですか…
もっと遠い昔のような気がしますが、それはとても内容の濃い一年だったのではないですかね、生意気にもそう思いました。
お会いしました翌日のお祭りは麒麟獅子舞があったんですね。
僕の住む但馬西部も麒麟獅子舞がありますが、
麒麟獅子舞も言葉も傘踊りもみんな鳥取から伝わって来ているようです
新緑の季節とともに新しくアトリエが動き出した感じですね。
ワンダフルライフ…、
みんなそれぞれに使命があるし、どこかに光る瞬間が必ずあると、そう思って僕も一歩一歩前へ進んでいます

チャーリー69 様
ありがとうございます。
幾つになっても、新しいお友達が出来るって素晴らしいことですよね。
いつも、お互いのブログで気持ちを開いていると、あんまりつくろったり気取ったりする必要もなくて楽でしたね。笑
訪ねて来て下さってホントにありがとうございました。
あの日の次の日はお祭りで、親戚中に一年間の話をして、お見舞いのお礼やらをするつもりだったので、前の日はなんか気分が落ち着かずにいました。そこに丁度よく来て下さったので気持ちが軽くなりました。
ワンダフルタイミングのワンダフルライフ進みましょうね。

因幡の麒麟獅子舞い
初めて拝見しました。
小さなお子様は泣いてしまうかもしれませんね。

チューリップやつつじもきれい。
もう初夏という今日この頃ですね☆

ホシノ 様
ありがとうございます。
獅子に噛んでもらうと、健康で賢くなると言われていますので、この日も甥っ子の子ども達が噛んでもらい 大泣きでしたよ。
もちろん私もいつも噛んでもらいます。^ ^
冬を越して 花盛りの5月。生命力の美しさですね。

本名よりHNの方が通っちゃうって”時代”ですね(笑)

と読ませていただきながら、あちこちで違うHNの私はちょっと慌ててたりして。

しかしまぁ、アイリちゃんの器用なこと!見事な折鶴ですね。
「これでも・・・」なんてとんでもない。
こんな特別な折鶴は、必ず願いを叶えてくれるでしょう♡

お天気に恵まれたGW、そしてお祭りで何よりでした。
今月も元気にがんばりましょう(≧▽≦)

primavera 様
ありがとうございます。
体調の方は 戻りましたか?
HNじゃないと ここではわかりませんね。( ´艸`)プププ
リアでHN〇〇ですって仰るとき 照れくさそうなのはみんな一緒。笑
プリさんよそでは どんなお名前?時代に乗っかっておられますね。
トトロはどこまでもトトロで通してます。アハハ
今回は行間に秘めた 親戚の中へのカムバック・・勇気がいりました。
まあ これでまた一安心。いやいや なかなかだごどぉ。
小さいスペシャル鶴が心強いんだでば。

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