フォト
2025年7月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

« 最終日・・そしてはじまり。 | トップページ | 福はうち »

2014年1月31日 (金)

待ちわびて

 展覧会の時のお花はまだきれいに咲いている。すべて終わってからまだ10日。毎日絵の発送と追加の小さな作品を描く日々だ。

 子ども達にとっては、首を長くして待ちわびたアトリエの再開。今年はじめての教室が土曜日から着々とはじまっている。もう既に4回も教室を終えた。驚くべきことに、このインフルばやりの中 誰も休まずやって来る。「元気でしたか?」「はいっ。」本当にうれしそうだ。

1401315 会場でみんなの絵と先生の絵を観て、何かを感じて心が動いたらしく黙々と絵を描き始める。なんだか急にみんなの絵が上手くなってしまった。感じて動くことは「感動。」

1401311 ☆宮崎監督のように船と零戦に夢中のこうた君。

 待っていたことの喜びをいっぱい表現して、みんないい顔でまた逢えた。次の関門へ向かいボロボロの受験生陸君も大空君の時間に合わせて来てくれている。別れのあることを知っている高三と、何も知らない大空君の楽しくてあたたかい時間。「あとは俺が見てやるから。」とアオイ君。大空君だけが永遠を信じて遊ぶ。

1401312 

 色鉛筆だけを使いたがっていたゆみちゃんもみんなの絵に刺激を受けて絵の具を溶いた。みたことのない集中力で「おやつはもう少し描いてからね。」と自分で言った。この春2年生になるんだものね。

1401313  

 今度の展覧会が終わって、あらためて芳名録を見てみると、いつも必ずお見えになる常連の方々のお名前が少なかったことに気がついた。たった4日間で冬の荒れた天候の中、ご病気だったり何かのご都合だったにちがいなく、後から「入院してました。」と連絡してこられた方もいらっしゃった。展覧会を20年もつづけていれば、小さかった子が結婚して赤ちゃんを連れて来たり、ご家族みんなを先導していたお祖父さんやお祖母さんのお姿がみえなくなっていたりする。その替わりのようにブログでお知り合いになった方や、若いご夫婦が新しくお見えになった。その子ども達がまただんだんに大きくなって訪ねて来てくれるのだろう。まるで公園の木のように私はその光景を毎年見続けてここまで来た。今年はお客さまの入れ替わりを特に感じて、20年続けた意味を思った。

 待ちわびてアトリエにやって来た子ども達はみんな元気だった。年末のクリスマスから展覧会までひとりひとりの気持ちに手を抜かず、やり遂げたあとから身体に変調をきたした私は(次はもっといい方法を考えよう)と思った。なにしろ公園の木なんだから。みんなの待ち合わせ場所でいなくちゃと思った。

 会場で、習いたい子の面接をして、4月からまた新しい小さな人達が入って来る。

 くりかえす季節のように、小さな物語は続いて行く。

 さてさて 豆も用意した。

 二月の鬼はみんなで追い出して、元気で明るい春を待とう。

 待ちわびることのある毎日は、後ろに戻ることはない。

      今年はどんなドラマが繰り広げられるのかな?

« 最終日・・そしてはじまり。 | トップページ | 福はうち »

アトリエ日記」カテゴリの記事

コメント

不思議なことに、毎年会場で必ず、思いがけぬ出会い再会があるのですね。会期中の同じ時間にばったりと出会う人。なんだか、それは実は私が気づいてないだけで、私が今一番会っておくべき人なのかもしれません。
いろんな季節といろんな場所で、子どもたちや動物たちが笑顔で見守るなかで、大好きな人に偶然会っておしゃべりに花を咲かせるあの場所は、公園の大きな木の下だったのですね。どうりで、外は寒くても春の風が吹くようでした。

アヤドン 様
本当に不思議ですよね。( ̄◆ ̄;)
一番会うべき方達同士が トトロをスルーして手を握り合う光景を毎年見かけます。待ち合わせしていても こんなに見事には会えないと笑い合っておしゃべりされています。「絵も観てね。」と口をはさむと「ワハハ~~」と爆笑も毎年のこと。自分は公園の木になりたかったことが 少し分かってきた今年の展覧会です。
いろいろとお手伝いありがとうございました。みんなで公園つくりましょうかね。

大きな おおぉーきな木の下は みんなの待ち合わせ場所だったのですね
きっと いつか 逢えるのですね
幹には たくさんの元気な蕾たち 眩しくて 春の匂いがします。
お花の香りがするアトリエで 感じて動く子どもたちの絵は 感動を与えてくれました。
展覧会からの始まり 新しい蕾もぷっくり♪
ワクワク ムズムズ 春よコイ!豆をポリポリ待っています

ずっか 様
ありがとうございます。
金曜日は春の陽気でした。
こんな日が一日でも展覧会のときにあったらなー、と思いました。
子ども達の元気がアトリエ復活の原動力です。ブルるン とエンジンがかかります。子育ては大変でしょうけど 手をかけた分だけちゃんと育つのは目に見えてあきらかです。ちゃんと叱ってちゃんと抱きしめていれば大丈夫だと、たくさんの子たちが教えてくれています。だからがんばって!(*゚▽゚)ノ
そしていつか 木の下で待ち合わせをしましょう。いつまでも絵を描いて待っています。土曜は豆まき開始です。朝 アトリエ前は雀たちの楽園になりますよ。福は~うち~~~~~

こんにちは。
20年ですか…。
一口には言えないものがありますよね。
お客様の入れ替わりは、
僕もそのうちのひとりでしょうね(*^-^)
知っている方が幸せなのか、知らない方が幸せなのか、
考えるものがありますが、睦君と大空君素敵な時間ですね、ここにしかない…。
僕もつくづく思うのですが、日々は後ろに戻ることはない…。
常に新しい何かが生まれて来るのですからね。
明日は節分です。
また素敵な絵が生まれて来るんでしょうね。

大きな木に手のひらをあて頬をつける
とくとくとくと鼓動が聴こえる

生命(いのち)の香り 春の香り

小さな子供が走ってくる
大きな木に歓声をあげ まあるい瞳が空をあおぐ
きらきら輝く瞳に映るのは緑の生命(いのち)

春待つ風が吹いてきて
たった一枚残った葉を連れていった

見上げれば真っ青な空
また集まろう この木の下に

枝の間から春がわくわくしながらウィンクしている

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

私も感じて動いてしまった(^^ゞ
紙に書き眼で見た字の顔を大切に、推敲を重ねるのが私流

勢いだけの稚拙なものだけど、このままトトロさんに届けます
私もアトリエの子供たちに、心の栄養をいただきました

ありがとう♡

チャーリー69 様
ありがとうございます。
一生懸命やっていたら20年も経っていました。
そこに来て下さる方々の移ろいもまた 自然。
チャーリーさんが来て下さったことは、PCでのお付き合い革命です。
リアルがあっての温もりなんだとあらためて思いました。
子ども達の未来はずっと続きますから、そのスタートハウスとしてのアトリエはこれからも手を抜かず 愛を惜しまずやっていこうと思います。
小春日和でしたね。いい写真ゲットされたのかな?
また 見せて下さいね。いつかアトリエにも遊びにいらして下さい。
土曜は2時から 夜の7時までずーーーっとやっています。


ひなたねこ 様
ステキなポエムありがとうございます。
やさしい大きな木の物語、絵になりますね。
「生命の木」描きたくなりました。
感じて動くこと お互いにリンクして永遠の創作ですね。
もう立春。暦に春という字をみるとうれしいですね。

ありがとうございます
トトロさんのコメントはぬくぬくと暖かいです

今改めて読み返したら、手を加えたいところが眼について…
恥ずかしいです(^_^;)

漢字の意味にルビをふるのが好きな私は、大阪の主催者泣かせでした
「ワープロ(レトロですねぇ)で打てないよ」良く嘆かれました
懐かしいことが次々にフラッシュバックします

トトロさんのアトリエ便りを読んでいたら、手が勝手にキーボードをたたきだしてしまったんです(笑)
久しぶりの衝動的な出来事
そして楽しいひと時でした

ひなたねこ 様
こちらこそありがとうございます。
少女のようなやりとりが たのしいです。
ワープロ時代 私はもっぱら原稿用紙に筆ペンというアナログ派でした。
創作した漢字言葉にルビをふるのも好きでした。
その心意気を忘れず 心の根っこを伸ばしたいものです。
また 感じられたら ポエムお寄せくださいね。
楽しくやっていきたいですね。(◎´∀`)ノ

またまたお邪魔します
創作漢字言葉!!
似たような感性を持っていたのかもしれませんね

私はもっぱらノートに手書きでした
しかも横書き(^_^;)
原稿用紙に書き写して、文字が入らなかったり、並びが悪かったり…(笑)
またまた懐かしいことがフラッシュバックしています

昨夜は仕事でくたくたになって帰宅しました
アトリエでの子供達の様子、トトロさんとのやりとりですっかり心が元気になりました

また頑張ろう!!

20年。公園の木は立派な目立つ木になって、
みんなの待ち合わせ場所になっていたのですね。
その間に、たくさんのひとたちが出会い、出発ち
入れ替わり立ち替わりしながら、アトリエトトロの
歴史を作り、また自分自身の物語のページを増やして
いったのでしょう。
外はまた冬に逆戻りの寒さですが、アトリエの中は
春ですね
陸君と大空君を見ているとまたせつなくなってしまうのですが、
ふたりにも新しい春が待っているんですよね。
応援するほうがセンチになってはいけませんって
自分に喝を入れました

くまきろり 様
ありがとうございます。
続けていれば育つものなんですね。そして行き交うみんなの人生模様。相変わらず全員出席の日がつづいています。
三寒四温ならぬ五寒二温のようなおかしな天候の中、子ども達は負けていません。トトロもそれにパワーをいただいてなんとかエンジンをあたためています。陸君は本当は朝からずーっとデッサン塾と学業の塾に行っているのに、大空君の日だけ抜け出して自転車を飛ばして駆けつけます。
他の子たちは、胸をしめつけられながら2人を見ています。ここでの出逢いはみんなの何かを変えたようです。私も自分に喝っ!!です。

ああ、喝を入れたはずなのに…
またまたチーンと鼻をかまなくては

しばらく寒さが続きそうですね。
どうぞご自愛下さい

くまきろり 様
鼻風邪にならないようにして下さいね。
私もなかなかこの姿を見ているのは 切ないです。(ノ_-。)
陸君は強くて優しい武士のようです。
寒さがぶり返してきましたね。
くまきろさんも ご自愛ください。

待ちわびた末の楽しさには格別なものがありますよね。

そんなわくわく感って、いつも持っておきたいし大切にしたいものです。なにかと忘れがちなので。

十十六衛門 様
お久しぶりです。また寒くなりましたが がんばってますか?
待ちわびる近い未来と 応援団の仲間をつくって前へ前へとやってます。
それにしても、一月二月のアトリエ出席率は ほぼ100%。寒くてもいそいそと入って来るこどもたちを見るとファイトが沸いてきますよ。
お互いが待ち焦がれる関係でありたいものですね。
また 思い出したら お出で下さい。富士山の見える毎日もあと少しですね。お元気でね。そして ありがとうございます。m(_ _)m

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 待ちわびて:

« 最終日・・そしてはじまり。 | トップページ | 福はうち »