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2013年11月 5日 (火)

晩秋のリズム

今年も信州から秋の便りが届いた。
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 色鮮やかな葉っぱと木の実、そして山の幸と子ども達へのあれこれ。ブログフレンドの「くまたろうさん」からだ。アトリエに心を寄せて下さる全国のサンタさんにまたお礼のカードを書く子ども達の姿が浮かぶ。

 11月は、おとなり島根の出雲の国に全国の神様が集まって「神在月」(かみありづき)となる。その他のところは、神様たちがお留守になって「神無月」(かんなづき)というわけだ。おとなりだからきっとアトリエにも神様達は寄っていらっしゃると私は内心思っている。

 一ヶ月間に及んだ米子展の片付けにまた東から西へ県内を大移動した10月31日は、「行きたいけど学校があるので、よろしくお願いします。」との陸君の思いもトランクに入れて向かった。彼の作品は追加の2枚も入れて5点中4点が売れていた。ご注文の分も入れると5点になり、完売デビューと言ってもいい。トトロ先生の作品もいつものようにあちこちに行き先が決まり、作品達に別れを告げた。
「どなたのお家に行っても、ほっこりと頑張って明るい顔してるのよ。さよなら。」絵との別れは毎回少し寂しい。陸君の渾身の作品達も元気よく旅立った。その日の空はドラマチックで、雲間から少しだけ太陽が見え隠れするさまは神々しく「神在月」の到来を予感させた。
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 一方アトリエでは、年明け一月のトトロ先生の個展の時に同時に開催するロビーでの生徒展の準備がはじまっている。「自分が出したい絵を決めて下さいね。」とにかく自分で決めることにこだわるのは、言われてすることは何事も負担でつまらないものだから。
「僕はこれを出します。」私は内心(この前の絵のほうが色がいいのに)などと思っても「はい。わかりました。額に入れます‥サインもして下さいね。」と受け取る。
「あっ、ちょっと待って。もうすこし色をぬってから。」・・・・。子ども達も真剣だ。
「そうだね。まだ時間があるからね。」
「半分しか描けなくても、いいよ。*半分*という題名をつけてあげるから。」
「ぜんぶかくから。」
「わかりました。さすがだねー。」いろいろなリズムペースで生きる子ども達。急がなくても、思い通りに描けばいい。エネルギーが正直に作品となるから。

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1311057_2☆(指で宇宙を描くカッパちゃんこと ゆきなちゃん)
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1311054☆(土曜日A・Bクラスの小さいアーチストの面々)
 とりわけ今回は陸先輩の話題がみんなのやる気に拍車をかけた。土曜のアトリエ後に手伝った彼にケーキを出 して紅茶を入れながら「疲れたでしょう?この一ヶ月。」と言うと、「はい。」との返事。自分はその場に行かなくても、今個展をしているんだ、との思いで緊張していたのだ。「そうだよ。合ってる。その緊張感は大事よ。」

  実はボスが「陸はいい顔になったなぁ。」と言っていたのだった。17歳。彼にも私にも大きな10月だった。

  困ってしまって子ども達に相談すると、必ず道が拓けてくる。今までも私はそうやって子ども達と共にアトリエを続けて来たのだった。何度も拍手をして乾杯をして「次は自分だ。」というような気配も感じられた。

 秋雨の中で11月3日は鳥取の市街地でのジャズフェスティバルがあり、その撮影に出向いたボスは何人もの古い音楽関係の知り合いと出合ったとのこと。みんな自分で決めて生活と音楽を繋げている人達だ。何年経っても、何かを続けている人達は若い。

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 子ども達と語り合うとき、まるでおとなと話すように生きて行くことをテーマにすることがある。「先生、いつまでアトリエがあるの?」「わからないよ。」「でも、子どもが習いに来る間はあるんだろ?」「うち、ずっと来るで。」小さな子ども達はここが永遠だと信じているから、神在月に願をかけてみようかな。

 教室の終わり時間に小さなアヤカちゃんがモジモジしながら陸先輩にお願いしていた。
「かわいい絵を一枚かいてください。」なんと答えるかと聞いていたら、「えっ、ホント?ありがとう。わかりました。」優しさの秀でた人のことを「優秀な人」と思う私。

 一雨ごとに秋もたけなわ。まもなく立冬を迎えるけれど、なんだかことしはとても温かい。ありがたい11月のはじまり。明日に向かう気持ちのリズムがジャズのように前へ前へと進み出した。

☆(アトリエへ続く道、鳥取市田島の「ロマンチック街道」)
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アトリエ日記」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
気持ちがあたたかくなりました。
みんなお互い刺激し合って感性磨いて成長して行くんですね。
僕は小学生の頃、習字とか算盤を習ってたんですが、
今思えばこんな素敵なアトリエに通ってればよかったなって思います。絵、好きでしたので。
それに、“何年経っても、何かを続けている人たちは若い”
この言葉に感銘を受けたんですが、
ジャズフェスタを見てそれは思いました。
常に明日へと夢に満ちてますよね。
自分も写真を趣味にしてよかったなと思ってます。
今まで見えなかったものが見えて来ましたから…。
最後のお写真は鳥取市内と思うんですが、
県立図書館の近くでしょうか。
ちがってたらすみません。

いつも思います。
ニコニコ笑顔のトトロ先生と生き生き笑顔の子供達、素敵だなあって。皆の持っている絵、どれもきれいな色ですね。
優しさに秀でた人=優秀な人・・・目から鱗です。

そうそう、私は神戸に近い播州の東の方で生まれ育ちました。
言葉はよく似ているんですよ。今は大阪在住です。


チャーリー69 様
ありがとうございます。
いつまでも感性の心のヒダは歳をとらないものだと思います。
カメラはチャーリーさんの大切なターニングポイントになりましたね。
子ども達も環境や仲間によって随分と伸びて行きます。もちろん私もいい影響を受けてます。(*゚▽゚)ノ
今日はお互いに まちがえましたね。引き分けです。( ´艸`)プププ
この並木道はあそこではなくて ちょっと砂丘方向に行ったところのロマンチック街道というアトリエに続く道です。今朝トトロのデジカメで撮りました。

りんふう 様
ありがとうございます。
どちらからというわけでもなく、アトリエではみんなして ただただ笑っています。先日「師走」の意味を教えたら「せいとも走るんか?」とマジで聞かれました。アトリエは先生も生徒も走らないよ・・と答えました。
笑o(*^▽^*)o
やっぱり神戸方面でしたか。あそこの言葉ってやさしいですよね。とくに◎◎しとう?というようなニュアンス。田辺聖子さんの本も大好きです。
まあ優秀の解釈はあくまでもトトロ流なんですけどね。テストだけ出来る人にはならないで、との願いです。

お昼はお邪魔いたしました
今日のお昼は少し肌寒くも、きりりと晴れた良いお天気で気持ち良かったですね
少しづつ冬が近づいてきて外回りには厳しい季節になってきましたが…(-_-;)
絵をかくのは苦手ですが、見るのは好きなので個展をされる時には見に行ってみたいです
あそこの道はそんなセンチメンタルな名前が付いた道だったのですねすてきですね

なぎっぺ 様
さっそくのコメントありがとうございます。
もちろん個展のご案内を致します。もう20回になります。
文化センターの展示室です。
ゆっくり お時間をつくってここのブログごらんいただければ、募集をあえてしないことがわかっていただけると思います。またお会いしましょう。寒くなりますからお仕事がんばって ご自愛くださいね。

信州からの秋の便り、神在月の到来を予感させる空。
それから、個展に真剣に取り組む子供たちのエネルギー、”いい顔”になった陸君の秀でた優しさ。。。心がほっこりと温かくなりました。
「何年経っても、何かを続けている人達は若い」これは本当にそうだと思います。
ステキな晩秋のリズム、ありがとうございます❤

秋色の便りに カラフルなアトリエの声が響いています。
それぞれのメロディを奏でているのですね
ドラマチックな空からあらわれた神様は アトリエをのぞいて ニッコリ 
出雲へいらっしゃいます。 
愛たっぷり注がれた作品は 旅立ち ほっこりシアワセ色にお家を照らしています 
優しく秀でた晩秋メロディに包まれて 元気いっぱい過ごします

くまきろり 様
幾つになっても これでいいんだ ということはないので、何かをしているうちは終わらない気がします。詩が浮かぶうち、絵が浮かぶうちは生きて行ける気がします。
子ども達は柔軟だから触れあうとお互い混ざってトトロも素直になれますよ。晩秋を楽しみたいですね。

ずっか 様
ありがとうございます
毎日がミュージカルだとすれば、泣いたり笑ったり、嬉しいドラマ 哀しいドラマがほどよくやって来て、ラストは紙吹雪のように枯葉散る中に眠りたいと思うトトロです。信州の枯葉や街中ジャズの日々をリアルに見ていたら、あのお庭の もぐラッパを思い出して笑えました。マイリズムを持つことは元気の秘訣。サクサクとニコニコと行きましょう

 もう引っ越しちゃったんですけど、大好きなママ友がいて、その人がジャズをやってたんですよ。いっしょに何かしていたわけでもなく、いいしょにどこかに出かけるわけでもない。ただ、学校や近所で出あって、ちょっと話をすると、すごくいい気分になってしまうので、一方的に大好きって思っていました。
 なんで、その人が大好きなんだろう。ある日突然思ったのです。「彼女には音楽っていう打ち込める大事なものがあるから、つまらんことをしないから、彼女のこと好きなんだ。」つまらんことっていうのは、他人の悪口を言ったり、意地悪をしたり、まぁそういうコソコソしたことなんですが。なんか、人間関係のわずらわしいことからとっても自由で、ステキでした。
 きっと、今でも一生懸命ジャズやって、若いんだろうなと思い出しました。ずるいなぁ。

アヤドン 様
ありがとうございます。
そうそう、その通り。でも ご自分では気づいていらっしゃらないかもですけど、アヤドンも そうなんですよ。ジャズっぽく生きてらっしゃる。 フリーダム。だから子ども達に「サインちょうだい。」ってトトロは言います。お宝コレクションです。枠でしばられず、且つわきまえのある人。迷いつつ自分で決めると、だんだんに遊び心が混ざってジャズっぽくなるのかな?譜面はあくまでも目安。はずれてもうつくしいフレーズを奏でたいものです。アヤドンも若いよ。

あ、長旅の葉っぱ! 
写真撮ってくださってありがとうございます。
私が無事着いたような気がします。笑

>「半分しか描けなくても、いいよ。*半分*という題名をつけてあげるから。」

こういう会話(全部ひっくりめて認めてもらえる)がとっても素敵だなあ~と思います。
「ここにいたしあわせ」を思い出にもって大人になれるって、ほんとに「しあわせ」なことですよね。(o^-^o)

ブログを観ていて、古~いCMソングを思い出しました


「オータムカラーの鉛筆で 絵はがき どなたに出しましょうか
前略、只今秋の中 落ち葉前線 旅の空~」

おそらく40年ほど前の旅行会社?のCMだったかと
少し違ってるかもしれませんが、心に残っている詩です(^^)/

頬を染めてアトリエに届いた信州からの秋の便り

雲間から差し込む陽の光

子供たちの笑顔


暖かさが溢れています♡
本当にアトリエは驚きと発見と喜びと笑顔に包まれていますね


ゆきなちゃんの色使い、好きです
この間の切りえも今描いている宇宙もやさしい気持ちが見えるようです


陸くんは宝物の経験をして、さらに優しく強くなっていくのでしょうね


優しさに秀でた人が優秀な人
素敵なとらえ方ですね
私もそうありたいと思います


「ほっこりと頑張って明るい顔をしている」
トトロ先生と陸くんの絵は、届けられた方の心に暖かく灯り笑顔の連鎖が続いていく


ちょっと疲れていた私の心もほんのり暖かくなりました

くまたろう 様
ほーらね。枯れずに到着しましたよ。たぶんの湿気が助けたのでしょう。今は百科事典の中でちゃんと背筋を伸ばしていただいております。(しかし,使わなくなりましたね‥百科事典。)
もう 信州便りはここでは、全国的な風物詩となっちまいました。くまたろうさんに お会いしたことがないと言うとみなビックリされます。

こうしないといけない、という決まりごとは人の心や命にかかわる時の為だけに決めたいものです。「半分」「半分の半分」そんな題名も粋なものです。結果 優秀になればいいのですから。 ね。
信州の風を感じながら ありがたくいただきまーす。(=゚ω゚)ノ o(_ _)oペコッ

エノッチ様
ありがとうございます。♪
いい歌ですねー。落ち葉前線 旅の空~ ステキな歌詞ですね。
昔って ちゃんとしたコピーがたくさんありましたよね。
復活させよーっと。子ども達には伝わると思います。

ひなたねこ 様
ありがとうございます。
どうぞ 心のコリをほぐして下さいね。
アトリエの日々は温湿布か足湯のように すぐに効きます。
もうみんなのすぐ近くで 見ていて 下さってありがたいです。
見守っていて下さいね。(*゚▽゚)ノ

一か月の米子の個展お疲れ様でした。
今年は新しいアーティストも誕生して記念すべき個展でしたね!
そして鳥取の個展に向けてのスタートですね。かおる先生の個展、冬なのにぽかぽかした気分になれる温かい個展で、私は大好きです。アトリエの子供達の絵も冬の寒さを吹き飛ばしてくれます、楽しみにしています。

かっぱのおやこ 様
ありがとうございます。新人デビューもすごいことでしたし、新聞で駅伝の結果を見たら あの一緒に旅したマサト君が2人抜きで区間を守り抜いていました。高一の健闘です。算盤 水泳 感想文 全ての記事に目を通してアトリエの子がいたら乾杯しているトトロです。別に何もなくても「穏やかな日に カンパ−イ」はしますけどね。(*^m^)
前に進んで行こうと、よっこらしょ と立つのもやっと。でも またたくさんの絵が出来上がるんでしょうね。また 手伝って下さいね。

かおる先生も陸くんも展覧会お疲れさまでした!
きっと展覧会でもたくさんの奇跡とおもしろエピソードが満載だったのだと思います。また聞かせてください(*^^*)
アトリエの写真は見るたびにアトリエのみんなが大きくなっていてびっくりしますね。
でも、指で宇宙を描いてるところやかおる先生は変わっていなくて安心します。
それに、陸くんとアヤカちゃんの話はステキです。
陸くんの優しさもだけど、アヤカちゃんの勇気にも拍手ですね。
優しさや勇気や夢やたくさんのキラキラしたものが生まれるアトリエ、やっぱりステキです!

むか~し息子が小学生の頃 風邪で寝込んでいた私に紅葉や楓の葉っぱをたくさん拾ってきてくれた事を思い出しちゃった^^
ビー玉と共に綺麗に飾り 写真を撮ってあげたら嬉しそうにニンマリ❤ 
そんな可愛い時期もあったんだわぁ....( = =)トオイメ

神様が集まる街のお隣なんて!なんて素晴らしい❤
みんな素敵な絵を描いてますね^^
どの子もほんわか柔らかい絵を描いているのが印象的★

明日のぶた さま
ありがとうございます。
明日のぶた(あきちゃん)さんの 感じられた通り 子ども達はスクスクと大きくなり、また小さな子がニョキッと増えて、先輩後輩が入れ替わりつつアトリエはつづいています。ごく一部の不自然な辞め方をした子以外は、卒業しても立ち寄って手伝ってくれています。
あきちゃん先輩が国家試験に合格してこちらの病院に来たら、後輩たちとおかえりパーティーしようね。
キラキラアトリエは続きますよ。クリスマス、個展、受験、卒業、入学
☆★☆ おめでとう と ありがとうの種まきをしましょうか。

おきらく龍 様
ありがとうございます。落ち葉を拾ってお母さんのお見舞いをした子はやっぱりいくら大きく逞しくなっても、絶対に優しさに秀でてますよ。照れて表に出さなくなっただけです。「なに これ。片付けなさい。」と言っちゃったりしないでビー玉と写真を撮って残すなんて、ステキなお母さんですね。(u_u。)
でかくなって 反抗期になっている子たちの内側には,幼い頃の優しく素直な お母さん大好き少年の本音オーラが見えます。
ホントだ。あんまりきつい色はないですね。今気づきました。
神様ラッシュの11月です。\(;゚∇゚)/

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