パワー再生!
暦の通りに大寒が街を冷やして外はまた雪の気配だ。
先週の土曜日の二つのクラスから、今年初めての教室がスタートしている。さい先良くAクラス9名の面々は一人も欠けることなく足早にアトリエに駆け込んできた。今年は大方の生徒が展覧会にやって来たし、昨年入って生徒展デビューの子も全員会場で自分の作品を見ているから、開け心地のいい雨戸のようにカラカラと始まりを全開にすることが出来た。
その日、私はとてもびっくりすることがあった。みんなの描く絵がとてもいいのだ。ためらいもなく絵の具をつかって静かに集中しているから、私も話しかけるのを遠慮するほどだった。
夕方からのBクラスでも同じコトが起こった。一月は前半の展覧会のため教室を一回にしてもらっていたから、会場で先生と会ったにしても絵を描きたい気持ちがたまっていたらしく、どんどん夢中で描く子ども達。
「おれ、絵が描きたかったんだよな。」 コクンとみんなも同意している。私は密かに感動してしまって、「先生も会場で手がムズムズしちゃったよ。絵が描きたくなってね、サインを頼まれたから、こっそり絵も描いちゃったよ。」
アトリエの中で通い合う気持ちに包まれて、少しくたびれていたパワーが再生していくのを感じた。
水曜クラスはもっとすごかった。6歳7歳8歳・・と昨年から仲間入りしたパワフルな新人が自分の絵の展示と先生の個展を見たものだから、私に何か言おうとするのだけど語彙の数と成長と想いのはざまでジタバタしているのがわかる。
「とってもいい展覧会だったよね。」と、汲み取って声をかけてみると、
「いいなんてもんじゃねーよ。」と、やんちゃ坊主のさとし君。
「じゃあなんていうのさぁ?」と6歳のゆみちゃん。
「感動・・かな?」 おもむろに2年生がつぶやく。
「うん。それだな。」
そうか、みんなどんなにうれしかったことか。一番ちびっこのゆみちゃんは2回も会場に来た。2度目にはお父さんも連れて来て先生の会場で学芸員みたいに絵の解説もしていた。
小さな種が育つように、歓びや感動や自分ってなかなかやるねぇ・・・という満足感という肥料を時期をみて添えていけば、お友達や先生のことまで 「すてき」と思えるようになる。怒濤のクリスマスから続けた奇跡の日々は実っていた。
今は追加のご注文作品を毎日毎日描いては発送するという、ありがたい日々の中に居る私だが、子ども達の生徒作品展は、場所を変えて金曜日まで続いている。駅南の「県民ふれあい会館」だ。会館のカルチャー教室の方々や通りすがりの市民の方に鑑賞していただく「生涯学習」の一環として展示依頼を受けたからだけれど、搬入が大変だったので若手の画家の雲坂ヒロミさんに声をかけて手伝っていただいた。
今年も誰彼と声をかけちゃあ手伝っていただくことになりそうだ。そんな時の決め台詞は、「私を助けるといいことあるよ ~~~。」だ。
どうぞ今年もみなさんにホントにいいコトがありますように・・・・。
さあ、子ども達、今年も一緒に行こう。まだ見ぬ世界へ。おっと、その前にうがい・手洗い・マスク・ですよ。受験生もがんばれ・・・。
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コメント
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ご無沙汰しておりました。
屈せず,順番をはきちがえずに幼い方たちを「感動」まで導かれたこと、あっぱれです。人々の奥底に残るものを続けていただきたい。小さい子どもの会話のところが秀逸で胸に迫ります。今、とうとう世間も教師の在り方を問うて来ましたね。今年も真っ直ぐに口笛吹きながら明るく進まれますように。天空より読ませていただきます。
投稿: 宇宙の旅人 | 2013年1月25日 (金) 13時48分
宇宙の旅人 さま
お久しぶりです。
ありがとうございます。幼い心は宇宙のように広々としていたことに感心しました。曇りのない子ども達の記憶にひとつでも何かのこせたら と思います。出来ることしか出来ませんが精一杯やってみます。
今年もよろしく。
投稿: アトリエトトロ | 2013年1月25日 (金) 16時02分