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2012年12月 4日 (火)

洗いたての心で

まだ10枚ばかりの絵が画材やさんから額装されて帰って来ただけなのに、もう目標の100枚が出来たかのような達成感にひたるO型の私(おいおい・・・大丈夫ですかぁ?)

今、夜のアトリエには手を絵の具だらけにして、描きかけの作品をそこいら中に広げ、いろいろなジャンルの音楽に浸りつつ描いている独りの「絵描き」がいる。何をかくそう私は「独りの時」がとても好きなのだ。連れだって旅をしたり、食事に行ったりは本当は苦手だから、道連れは心から気を許している子ども達だったりするわけなのだ。
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井戸の誘い水のように、完成した作品に刺激されてイメージを浮かべては描いていると、ようやく今回の新しいイメージの絵が生まれ出した。そこに至るまでは過去の自分の真似っこ。なんだか、いつものことだけど、「今から自分は新しく始まる。」というところまで気持ちの丸洗いが出来たとき、生まれてくるようなのだ。新品じゃないけれど、洗いたてという感じだ。そして、洗いたてになるまでのことをたぶん「苦悩」というのだ。
今回もたくさんの七転八倒ができた。本当にいろいろな出来事のおかげ様。汚れたらまた洗えばいい。洗いすぎて穴があいたら繕えばいい。気持ちと自分はセルフクリーニングの手洗いに限る。
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そんな日々の中で、昨日も珍しいお客様たちがいらっしゃった。
鳥取市ご出身の若き作曲家兼ピアニスト、東京在住の「平尾香奈枝」さんと市役所の震災支援担当のK課長とスタッフのTさん。先日のアポ電のときは「こちらへ避難して来られている東北のご家族の交流会の時に、東北弁の絵本を朗読してもらえませんか・・?」とのこと。もちろんすぐに、「やらせてもらいます。」と受けた。そしたら即興でピアノを弾く方とのコラボだということで、昨日の打ち合わせとなった。9月の夢街コンサートの時には20人ほどの東北の方達が特別招待券を持参して来てくださり、受け付けで「ありがとねぇ。」と東北弁を聞いた私は笑顔で泣いた。だから、あの方達とまたお会い出来るなんてありがたいと思った。それに東北弁で絵本を読む人なんてあまりにも適役すぎてお断りする理由がない。

私は絵描きとして自立する少し前は、県内あちこちで読み聞かせをする「絵本のおばちゃん」だったのだ。訪ねて来られたK課長はその当時、20年近く前にしょっちゅう学校や公民館に私を呼んで絵本を読ませて下さった気高町の教育委員会の方だった。
そんな話題も繰り広げつつ今回の計画を練っていたら、聞いていたピアニストの平尾さんはしみじみと出合いの不思議さに感動して、「やっぱりまず出合いなんですねー。」と深い眼差し。彼女はまだ20代のデビューしたてだから、音楽関係のボスとも出合えてよかった。映画や映像や朗読のバック音楽も作曲されていて、宮沢賢治の世界観も大好きだということで、「星めぐりのうた」もしようということになった。
このイベントは2月だから、これから細かいことは創り上げていくことになる。とても久々の舞台出演だから、今年の2月のようにインフルエンザにかからないようにしなくては。

そんなこんなの師走の始まりに、盛岡の同級生からりんごが届いた。よしっがんばろう。
今週の末からはアトリエにサンタがいらっしゃる気配だ。子ども達と一緒に夢を見させていただこう。
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コメント

ツイ、この前のやり取りからすると、褒めてばかりじゃいけないらしいけど<皮肉です (^0^)>。それにしても、何と爽やかなお話しでしょう。

aKose さま
寒い季節だし、「本当にあった 爽やかでホットな話題」がいいですね。ありがとうございます。 ヽ(´▽`)/ m(_ _)m
やっぱり褒めてもらうとうれしいや。明日は寒いらしいから、皆さん気をつけて下さいね。

こんばんは 大阪のYUIです。
こんな夜中に仕事をしていると、何気にひらくパソコンにホットな記事を探します。
まあ たいていはここに寄せてもらってくつろぐことが多いねんけど。
絵描きさんも一枚として同じ絵を描かないんですよね。それもオリジナル。
楽しいとばかり思っていたら、特別な仕事なんだ と思いました。
いつか 個展に行かしてもらいます。夜中の仕事というとこだけはお互い共通してます。
ここのキッズルームにトトロ先生の絵がほしいな。頑張って下さい。

YUIさま
夜はとても冷えますね。そちら風は吹いていましたか?
一雨一風ごとに、冬の次の春に近づくことを想像しいしい 絵をかいています。毎日 ちょっとだけうれしいことをつくると、積み重なってとてもうれしいから楽しいブログ書きますね。どうぞのぞいてください。何もおかまいできませんが。うちの子たちの可愛い顔でもみてください。
そちらの託児所にサンタがゆっくりと立ち寄りますように・・・。

東北弁ってあったかくてほっこりとした気分になりますよね。
私は横浜生まれなのでこちらの人からすれば「標準語」と言われますがそれもまた違ってて「標準語」でも鳥取にいれば「方言」となって同郷の方とお話すると「なつかしい」「安心した」気分になります。
鳥取に避難されている被災者の方が先生の「東北弁」で温かな気持ちになれるといいですね!(^^)!
アトリエサンタもそろそろ鳥取に着いているころでしょう(笑)

かっぱのおやこ 様
みんな故郷の言葉で考えているのかも知れませんね。
アトリエサンタはフィンランド弁だと思いますよ
そのイベントは「わらべ館」なので、一般市民もオーケーでしたらまたご案内するべ。(○゚ε゚○)みんなで私の正調東北弁を楽しんでいただけたらおもしろいっちゃ。ありゃ‥その前に個展。もっとその前にサンタだべ。

 岩手の方とお話すると、なまりが心地よくてちょっとうつってしまいます。音がやわらかいんですよね。行政もなかなか味なイベントをやりますね。やるなぁ。
 寒いけど、身体を冬モードに切り替えて元気でいきましょう。だから、冬のものを食べなきゃ。リンゴに蜜柑に松葉ガニ…は難しいけど。
 
 

アヤドンさま
寒い時節に東北弁は似合います。昔 鳥取に来た頃「おばんです。」が標準語だと思って使っていました。
鳥取弁と岩手弁とちょびっと東京弁も使えるバイリンガルのトトロです。
寒の二月に東北弁で 元気出してもらいたいもんでがんす。
レパートリー増やしておくことにすっぺ。
いや ~~~~ 鳥取も しばれるっちゃ ~~~~。みんな元気出してけろ。

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