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2012年12月12日 (水)

12月の感覚

毎日の長さは時間ではなくて「感覚」だ。私はいつも12月になるとたくさんの不思議な感覚に助けられて仕事を楽しんでいる。
さて絵を描こうとすると、おっとその前にアトリエをクリスマス用に飾ろう・・と思い、さてサンタさんいつでもどうぞ・・と思えば、おっとその前に市場に行って実家に魚を送ったり、あちこちに荷造りしたりで日が暮れる。12月の日曜は「おっとその前に・・」がいっぱいで、なかなかひとつずつが終わらない。

先日の日曜も、「初めての個展」のご案内が気になっていたので行った。今年の一月の展覧会場でお手紙プロジェクトを手伝って下さった若者「杉森君」が、この一年がんばっていろいろな場所に作品を発表してチャレンジのスタートを切っていたのだ。鬱々とした数年を家から出られず過ごされたため苦しいような暗い作品が多い印象で受賞された市展の作品も重かったから、ちょっとだけ躊躇したけどお祝いしようと決心して出かけた。
なんと会場に鳥大の講師時代に教えていた頃の学生で、イラストを描くペンネーム「ひみと」君がいた。一月の私の個展会場で紹介したときアドレス交換をしていたそうな。今は会社勤めをしながらイラストを描いている。米子の近くから駆けつけて来てくれていた。彼の笑顔のおかげで空気が和んでいい時間を過ごした。

1212133(右が杉森くん、左がペンネームひみとくん)

2階の小品は暗い絵ばかりではなくなっていた。外に出てたくさんの人と会うようになってから作品が変わって来たということだった。私にも絵を観るより先に励ましに来て下さる方々もたくさん居てくださるから、若い方からご案内をいただいたらなんとかして出向こうと思っている。もちろんおみやげの「夢せんべい」を持って。
10月の雲坂ヒロミさんの初個展、今回の杉森君のデビューと昨年知り合った若手のがんばりを見て、決してお金には成り難い道を選んで歩き出す若い人達もまたいいものだと思う。志を持って何かの形で生きた証を残すべく、道を探す若い人達を見ていると、結果ではなくてそうやって探して前に進む姿が生きる形だと思えて、山道のように挨拶を交わし、手持ちの食料を分け合いお互いの無事を祈りつつ進もうと思えてしまう。

 

アトリエのクリスマスが少しずつ始まっている。初めての本物サンタ体験をする新人のチビッコはどんな歓びのリアクションをするのかな? 人は愛された分だけ人を愛することができるのだから、できるだけたくさんのうれしい日々を重ねたいものだ。サンタ体験アルバムはあとからここにアップします。お楽しみに。

雪がちょうどよく降り積もっている。

 

1212131(賀露の市場近くで見た冬の日本海)

1212132(道中に見た、青・だいだい・グレーが同居した山陰の空)

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本日水曜クラスの巻。

まずいつも使うチョークやパステルを手分けして整理して、おしごと完了。「みんなが使いやすいようにね。」がモットー。

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それぞれがクリスマスカードを創っていたとき、いきなり「クリスマスパーティーしよっか?」とかおる先生。次は2週間後だからクリスマス終わってるし、
「みんな手伝ってくれる?」
「サンタさんは?」
「どうかな、トナカイ走ってる?」窓を見上げる子ども達。
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とりあえずクラッカー。乾杯!!
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・・・とそのとき、「なんか届いたぞ。」とボス。
みんなの名前が英語で読めないから5年生が読んでくれた。
「りこちゃん、アヤネちゃん、さとしくん、ゆみちゃん・・・」
神妙にならんでゴソゴソと袋を開けて・・・・
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「せんせい、みてみて こんなのが入ってたよ。」
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6人6通りちがうものが入っていたから、「おれ、ホンモノのサンタだと思う。」
「うちも。」「わたしも。」
それを見た高学年が小さくVサイン。いつもの光景。

アトリエのクリスマス。手作りを下さった全国のみなさんにありがとうです。ほら、こんなに喜んでいます。
1212146

これが本当のクリスマスあたりまで続くアトリエの12月のハッピーなしめくくり。

サンタさんに見えるために子ども達は風船を飾って飛び跳ねながら帰って行った。
 

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コメント

 あの青年が画家デビューをしたのですね。新聞で「はじめての個展」ということで杉森という名前がなぜか目に何度も飛び込んできて、なんで引っかかるのかなと思っていたら、そうですか、私の記憶のどっかにあって、アピールしてたのね。やったね。杉森君。
 立ちすくんでいた人が人生に踏み出していくって大変なことですが、そんな場面にいあわせるなんて、さすが魔法使いでサンタでトトロなかおる先生です。

アヤドンさま
そうなんです。あの彼です。一年は短いと思っていたら、芽を出していた若者がたくさんいてうれしかったです。皆さん今どき書き文字のお手紙で、ていねいな案内状を下さるのですから行かないわけにはいきませんよね。みんなに「大丈夫、だいじょうぶ。」と言い続けてきた甲斐がありました。もう励まされる側から応援する側に来ましたが、トトロにも愛の手をよろしく

いつもながら渾身のクリスマスやっておられますね。
トナカイを窓から見上げる子どもの後ろ姿、いいですね。きっと見えたことでしょう。目にみえないものを手渡しつづけるアトリエの姿勢は、学習塾とはひと味ちがう「人間」の基礎を育んでおられて、計算ずくの表面的な社会に深いところで大切なものに気づく力を伸ばしていらっしゃると思います。ここに通える子ども達はいいなぁ。選ばれた親御さんの感性もすごいと思います。沖縄の冬にもサンタは来ますよ。個展のご成功を祈ります。時間は感覚の中にあるって、なるほどと思いました。

沖縄のトトロファン さま
私はまだ沖縄に行ったことがありませんが、だんだん冬が厳しくなると台風の季節が大変なことも忘れて、暖かい沖縄はいいなぁ、と想像しています。コメントが暖かいところから届いただけでもなんだか あったかい気持ちです。温度も感覚って言いたいのですが、やっぱりしばれます。
子ども達の心の温度だけでもぬくぬくと幸せになってもらいたい師走です。小さな子の笑顔はあたたかいですよ。

かおる先生から伺っていた、お手伝いしてくれた青年が杉森さんだったとは!私もびっくりです。
仕事場で何度かお会いして最近も”きらきらアート展”のお手伝いをされていたので色々と頑張られてるなとひそかに思っていました。
少し影のある、でも優しい表情の絵がなぜか気になって・・不思議なものですね。
今年もサンタは大忙しですね。子ども達の笑顔が目に浮かぶようです!!

ひろ衛門 様
本当に出合いの不思議さ、ときめき、おもしろさ・・。まず、声のかけ合いと行動と、自分だけでない世界を広げていくと ジグゾーパズルのように向こう三軒両隣がかかわりあっているのがわかるんですよね。アトリエで小さい時に出合ったみんなは、やっぱり強いご縁の運命なんでしょう。
サンタは待っててくれる有り難さをかみしめて、がんばることが出来るのだと思いますよ。成人式のOBたちの未来も楽しみです。つまづきながら元気に進んで欲しいとサンタが言ってましたよ。

一日も一年も、みんなに同じ時間が与えられているのに、豊かに積み重ねるのは難しいと思っていました。でも、こうして若い人を元気づけたり小さな子の夢を耕したりしていけば、自分も豊かな時間を共有できるのだな、と思いました。「忙しい。」と口にしないトトロ先生の毎日は素適です。ついでに「痛い」とも「疲れた」とも口にされないようですが、どうかご無理をされませんように。年明けの新作楽しみにしています。

今日はつかの間のいい天気でした。天気と元気は明るいほうがいいですね。なるべくマイナスの言葉は口にしないようにしています。強がりも見苦しいので、自然体で楽しもうと思っています。愚痴や悪口は聞いた人が嫌な気持ちになるから、ダメと思ったら本人に駄目出しをするようにしています。直接見ていないことの噂は信じません。サンタは信じています。
短い一生ですが、あたたかいことの多い日々でありますように・・と思って頑張っています。すずらん様のコメントいつもあたたかくて元気になります。ありがとうございます。m(_ _)m

ああ、素敵な嬉しいクリマスプレゼントのような記事をありがとうございます

もう、お忘れかと思いますが…
お久しぶりです
とてもとても寒くなって冬らしい!だからこそ…ふとなんだろ、不思議なご縁のプレゼントのようなお知らせが舞い込んだりして目に見えても見えなくともサンタクロースは誰の心にもあったかなギフトを届けにきてくれているのかもしれませんね

出会いの奇跡が紡ぎ出す人を引き寄せる…知らぬ間にでもどこかで心は繋がっているのですね 私もひとりじゃないんだなぁと感じる12月です

私も縁あって初めての個展へいかせてもらいました。
かおる先生の行かれた日曜日。惜しい(笑)もしかしたら偶然おあいできたのかもしれなかったのですね
個展をブログで紹介されていることが心から嬉しくて。彼の感性はとても心に響く深いものを感じていたので。

かおる先生の個展また開催されるのですね
一年…長いような短いような、素敵な絵、作品にまた巡り会えること楽しみにしております☆


必ず行かせてもらいますねヽ(^^)


先生に声をかけれる勇気がある私になれますように。。
新月に願いを込めて
心逞しく優しい人になります

心くじけないで。

いつもいつも素敵なブログを感謝致します。心の言葉の宝石箱のよう…かおる先生の感性が好きです。写真も色々アップして下さり感謝です。

どうか、お体大切にお元気でいてくださいませ。

アリエルティ様
お久しぶりです。忘れたりしていませんよ。お元気でしたか?
いつもブログを訪問して下さってありがとうございます。
冬に咲く水仙のように、この季節にコメントを下さるアリエルティさん。
今度は吉方の文化センターに場所を移しましたから、間違えないでいらして下さいね。声をかけてみようと思われたら、ちょっとお声をかけて下さい。また 忙しそうに誰かとお話していたらごめんなさい。m(_ _)m
一生懸命に作品たちが生まれています。皆さんにお会い出来る一月が私にとってのクリスマスかも知れません。あしたのアトリエにもサンタがきてくれるはず。日曜日すれちがいだったかも・・。またお会いしましょう。

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