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2012年11月27日 (火)

準備中の日々

霜月、木枯らし、いわし雲。もみじ、雪待ち、神楽月。11月はめまぐるしい季節の移り変わりを見せて、まもなく師走がやって来る。

これは初めてのことだけど、子ども達は生徒展の作品とカレンダー展の作品をほぼ準備終了した。
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私の個展と一緒に会場ロビーで生徒展をするようになって4年。以前は2~3週間にもわたって、夏休みに併せて本通りの「ごうぎんギャラリー」でやっていたっけ。毎日午前と午後とお当番のお母さん達に出動していただき、「必ず番付きをつけること」という銀行の決まりを守っていた。そこでクラスごとに集合しては「ギャラリートーク」をして、おやつのアイスをいただき、ご家族にも来ていただいてみんなの作品をていねいに見たものだった。
今となっては遠い昔のように感じるのは、やっぱりかなり頑張っていたからだろう。まあ、少しだけ若かったからね。真夏の3週間って、それも毎日って・・・よくやりましたね。そうやってちょっとだけ頑張りながら、小さなアトリエの歴史は積み重なって来たような気がする。何事も始めるのはちょっとの勇気だけれど、変更したりおしまいにするのはとても難しいことだと思う。
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私の個展も、大小合わせると通算20回の節目を迎える。一枚ずつの童画に心を込めて、毎年続けることができたのは、他でもないアトリエの小さな仲間たちのおかげだ。「先生もがんばるから、みんなも絵を楽しんでね。一緒に展覧会やろう。」と声を掛けて、教室の終わった夜は純なエネルギーの残り香でとりわけ作品が描けている。

震災の年も哀しみのあった年も、少しだけ調子の悪い時も、不思議に正月明けの個展が続いている。絵はそんなに変わっていないと思っていたけれど、先日病院帰りにバッタリ会った知り合いの方から、「暗い絵の年もありましたなぁ。」と言われてびっくりした。やっぱり気持ちが絵に出ていたのかな・・・と思った。とにかくまだ一ヶ月あるから、いつものようにサンタをしながらフッと浮かぶ絵を待とう。

15年間の道の端には、それでも小さな花が咲き始めていると思いたい。たくさんの人が助けて下さって毎年続いて来たことを胸に留めて、今年はまた「鳥取市文化センター」に場所を移しての開催となる。15年の間には手伝って下さった方や絵のファンの方の中にも、天に旅立った方もいらっしゃる。そうして知らぬ間に顔ぶれが変わって季節のように変化していくことを、静かに受け入れながら描いていこう。

それにしても子ども達の絵、どれもいい。
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月曜日の教室の日、寒風の中を集まって来て何やらもめているから聞いていると、
「うちのお父さんのポケットから、去年のサンタの贈り物のレシートが出てきたんだ。どう思う?」
「それもサンタが入れて帰ったんだろ。」
「あ、そうか。」
私は聞かないふりをしていた。やれやれ。

今、子ども達は恒例の「ありがとうカード」と「東北に送るクリスマスカード」をつくりはじめている。楽しそうだからとてもいい空気だ。

準備中の日々はいつもワクワクする。

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コメント

風船の絵は、切り絵かしら?? すてきですねえ~。

いよいよ師走。
子どもたちの素敵な絵に誘われて、サンタさんがまっしぐらにやってきそうですね。(o^-^o)

で、3年生の一言を読んで「ほお!レディガガ様に?」と・・・・思ったおばちゃん。
しつれいしました~。(;´▽`A``
(いえいえ、彼女も素晴らしいアーティストですけど・・・(汗 )

くまたろう様
ワハハ 本当だ、点が多いです・・・・。
天才3年生のギャグかも知れないけど、たぶんマジでしょう。がが→画家に訂正させていただきます。だってこの子男の子でして。汗
と、生真面目に訂正するのも、いとをかし。(^-^;
さすが くまたろうさん 目のつけどころがナイスです。
風船は山下清のように、チミチミと紙をちぎって貼ってましたよ。見事です。全員の作品お見せしたいなぁ。ちからが出ますよ。
今回の案内状「しろくま」になりました。よろしく。
信州はさぞ寒いことでしょう。あったまってくださいね。

童画展、もう15年の20回ですか。
何事も続けることには、水面下の白鳥の足のような営みが隠れているから
口で言うのは簡単ですが、本当に信念を持って生きている方々を尊敬します。何があっても、あの感動的な絵を描き続けて下さい。
また 見に行かせてもらいます。
ラストスパート頑張って下さい。楽しみにしています。

すずらん様
いつも応援ありがとうございます。m(_ _)m
がんばります。
寒くなりましたから、風邪に気を付けて下さいね。

 長女がアトリエに通い出したころは、文化センターでした。そうですか。またあそこに戻るのですね。なんだか懐かしいです。とっても小さな子どもたちの手をひいて、たしか階段を上って個展を観に行って、絵を観ている子たちの目がキラキラしてきれいだったなぁと思いだします。思えば私も古株になったものです。たしかにお腹周りに年輪もついてきたような…

アヤドン様
2回ほど、若桜橋近くの 今はない「ふれあいウィズ」という市民コミュみたいなところで個展して、3回目から文化センターで陶芸の田原さんと木工のどんぐりさんとで仲間展形式になったのですよ。生徒展も最初はシャミネの階段スペースで、そのご合銀ギャラリーで・・と変化して現在の形になります。「年輪」のところで吹いてしまいましたが(*^m^)
生き字引として、今後ともヨロシク頼みます。私よりはずっと若くていらっしゃいますからね! 子ども達が卒業してもよろしくですよ。
「心ある人」に助けてもらい合いっこしましょう。

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