再会の旅

(カフェ・パナデリーアの窓から)


金曜日(10/5)に米子の個展中のカフェで新聞の取材を受けて来た。

(カフェ・パナデリーアのオーナー谷山さんと)

(会場で出会ったカフェの常連さんグループと)

小さな絵の小さな個展なのにいつも新聞記事にして下さるのは、米子のデスク澤田圭太郎記者。
彼は今から５年前の２００７年１１月に、埼玉県和光市の和光教会で子どもの心の講演会をしたときに東京赴任の記者で、私の講演と埼玉の若いお母さん達と触れあう一部始終をあたたかい記事にして下さった。その後鳥取に帰って来られて、米子のデスクとして健筆を振るっていらっしゃるのだけれど、米子個展の時にカフェで再会し、童画をはさんで世の中を語り合うのが年に一度の再会の楽しみともなっている。

年に一度か二度くらいしか会えない友だちが、あちこちでその新聞記事を見ては「元気でなにより。」の便りをくれたりする。だから取材はとてもありがたくて、「やってるよ～～」の私のメッセージを見て、みんなが元気になるらしい。
アトリエでいつも会える子ども達は、私がなにかで新聞に出ていても平仮名の「たなかかおる」だけを読んで喜んでいるから、それはそれでいいのだけれどね。

インタビューで、「いつもと違う場所で個展をする意味は?」というような問いかけをいただいて考えた。日常から少し離れて旅をするような新鮮さと、何回もそこでさせていただける有り難さは、ときめいて駅に降り立つような感覚です、と答えた。息詰まる苦しさから、ふっと離れる行動でまたいつもの日々に戻る元気が生まれるのだ。ウズウズしていないで３０分でもいいから、いつもと違う道を歩いてみれば何かが新鮮になってシャンとするからみなさんもどうぞお試しあれ。

新しい場所で個展をする。そこにまた子ども達を連れて行って、ついでのように島根の美術館にでも足をのばそうと企み、帰りの列車内からメールをしてみると、陸君が「行きたいです。」と返メールをくれた。高校はテスト期間だけれど、あと何人か声をかけてみようかな。チームあとりえのご褒美もしたいし。
澤田デスクとも話したけれど、出合いはホントに不思議な時の運だ。この個展で伝えたいことを問われて、「暑すぎた夏をよくぞ生き抜いて、また秋がきてくれたことがありがたいから、ありがとう、とおかげさま・・・しか言えません。」と答えた。どうぞかわいい絵でもご覧下さい、という気持ち。

星空コンサートが無事終わってからいつの間にか描いたたくさんの童画は、並べてみるとやっぱりアトリエの可愛い子ども達のようだ。

秋になってみんながだんだん仲良しになって、ピトッと寄り集まって絵本を囲むようになった。おとなも子どもたちも、なつかしくうれしく会えるのが一番いい。人物が先で職業はあとから。たまたま今日会いに行ったなつかしい人が新聞記者だったというのが、私の中の順番だ。

さて、土曜日は大勢の小さな友だちが絵を描きにアトリエめがけてやって来る。

日々は再会のよろこびの中にある。

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◆おしらせ
１０月２８日の日曜は米子個展のカフェがいつもの定休日じゃなくて特別に開くそうですよ。

（列車の窓から大山が見えた)