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2012年9月 2日 (日)

秋の入り口

「とっとり出合いの森」での夢街コンサートを手伝う為に帰って来たOB達が、二人・三人とアトリエで打ち合わせをはじめている。
16日の本番前に全員そろうことが出来ないから、こうしてアトリエ教室の後に自動車学校帰りの「まさひろ先輩」に合わせて少しずつ相談をしているのだ。中三の受験生雅人君も昨年に引き続き手伝うつもりでいてくれるし、地元鳥取大の健一郎君は土曜のアトリエを手伝いに来てそのままいてくれた。

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今年は裏方希望者が15人を超えて、3年前のアトリエファイブから比べると3倍の力強さ。名乗り出た女の子達も恥ずかしそうに先輩に挨拶して、プロ仕様のコンサート準備表を手に瞳を輝かせていた。

私達の使命は2000個の風船にヘリウムガスを入れて、本番直前までに準備をし、男の子の何人かは黄色から黒のTシャツに着替えて舞台まわりのあれこれを手伝い、女の子は受付まわりでお客様に敷物ビニールを手渡したりすること。その他、身の軽い中高生ならではの雑用を元気な笑顔でうれしそうにこなすことだ。私は裏方の彼らに責任感と達成感を手渡せたら、大成功なのだ

遠方の大学生達が手伝いにかけつけるからとメールを送って来始めた。私達のような民間のイベントでも、たくさんの人が気持ちを合わせてとりかかれば情熱は必ず会場と一体化して、感動できると信じて今までもやって来た。プロのミュージシャン達も参加を希望して下さり、またいい一夜になるだろう。根底には代表プロデューサー「ボス」の気持ちがある。「鳥取をもっとステキな愛すべきふるさとにしていきたい。」 私はその言葉を40年も前に東京で聞かされた。「いいねぇ、手伝うよ。」と賛同し来てしまったからには後には引けない。積極的な応援や明るく力を合わせて声を掛け合う姿勢が少ない鳥取は、大きなコトをすると必ず陰で悪く言う人がいるんだけれど、そんなことはどうでもいい。若い人達を巻き込んで一緒に感動しているうちに、明るい風が吹いてくれればそれでいい。感動や尊敬は、若者の意識に前向きな元気をもたらすものだから。

 

今日のアトリエも明るかった。生き生きとしたこども達のアートは本当に見事でケラケラと笑ったり、ちょっと悩みを語り合ったりしながら、「もう2時間経ったのかぁ ~~~」と帰って行く姿がカワイイし、少しさみしかった。

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私は金曜日に体調チェックの検査を受けて、特に弱点の心臓の弁を専門の先生に診ていただくチャンスに恵まれた。以前から雑音があり、逆流しながらがんばってくれているポンコツのハートが今回は少し不安になっていた。いつもの主治医の先生のところから検査の機器のある病院に移動してしっかり診ていただいたのだが、時折手術の可能性もほのめかしたりされつつ説明されているうちに、いろいろなことを考えた。
もしも長い間アトリエを閉めたらこども達はどうなるだろう・・・?
さしあたり、つい目の前のコンサートに名乗り出た「チームアトリエ」のメンバーは私がいなくても大丈夫だろうか? などなど・・・。 昔、診察を受けては即入院して手術していた悪夢のような時代が思い出されて、検査の2時間は平常心が困難だった

はたして結果は、定期的に検査をしながら薬を服用して安静に暮らしていきましょう、と。私にとっての「安静」はやっぱりこども達に囲まれる刺激的な毎日だ。じっとして個展もライブもせずにいたら病気が悪化して具合が悪くなるだろう。良かった。いつも通りアトリエが出来ると思った翌日の土曜の教室はなんだか新しいアトリエみたいに明るく感じられた。
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大学生達にそのコトを話して、「生きていられることだけで本当にあとは何もいらないくらいだよ。」と伝えた。元気なのに少しの勇気がなくて行動しない人がいる。もったいないことだ。とりあえず迷わず16日の夢街・星空コンサートにおいで下さい。生きている間にまだまだしたいことだらけの私は、肩の力を抜いてゆっくりと歩いていこうと思った。いつもの病院に戻ればまた相談しながらやってもらえる。ふと、無理のきかない年齢になっていることに気づいてしまっただけに、さらに有り難い思いで精一杯前に進んでいこうと思える出来事だった。

秋の入り口で虫達も歌い始めた。幸せっていつものように明日が来るということだ。

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追記;今回の出合いの森での「とっとり夢街コンサート2012」は、『鳥取県の優れた芸術・文化活動助成事業』に選定されました

(とっとり夢街コンサート情報は左欄のホームページからどうぞ)

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コメント

繰り返される台風の滞在で、また多くの被害が沖縄を襲いました。普通に明日の来る幸せを痛感して 沖縄の人々は明るく生きています。ただひとつの命さえあれば「なんくるないさぁ」と。海と空と人がひとつになっての沖縄です。「幸せって いつものように明日が来るということだ。」
欲もなく まっすぐに 運を天に任せて生きる トトロ先生は 可愛らしいなぁ・・・・・。大学生達も帰って顔がみたいさぁ。コンサートの成功をお祈りしています。

沖縄のトトロファン 様
台風のニュースを見て、沖縄の皆さんのことを思っていました。
9月だというのに、毎日暑くてなかなか風情がありませんね。
人間は大自然に守られたり 叱られたりしながら、それでも自然の恵みをいただいて ピトピトと生きて行くんですね。また絵を描き始めます。
どうか お元気で。゜.+:。(*´v`*)゜.+:。

少しずつですが秋の気配を感じるようになってきましたね。
先日はアトリエで先生の顔が拝見できず、残念でした。
先生の「安静」はアトリエで子供達と過ごすこと(笑)それが一番自然な姿のような気がします。

アトリエファイブも年を追うごとにパワーアップして頼もしく成長していますね、うちのかっぱ娘もそんな先輩達のように逞しくなってほしいものです。
夢街コンサート、楽しみにしています。

かっぱのおやこ様
ありがとうございます。久しぶりにカッパちゃんクラスは全員揃いました。全寮制の楽しいスクールのように「ヨォ(◎´∀`)ノ」と再会の風景をみんなして味わいました。カッパははには会えずとも、イケメンパパと会えたのがラッキー(*^m^)

今回のコンサートはいい出来上がりですよ。お楽しみにね。
私も 安静にしながら 全力疾走 してます。
今の時期 チケットを買いに来て下さる方が増えて来ました。
しみじみと ありがたく がんばります。

 悪口を言う人は、それが趣味なので、友達になりたくないなぁと思って放置しましょう。
 でも、ときどき本当に傷ついたり、悩んだりしている人もいて気の毒になります。豪快にスルーする。それしかないです。
 良いことだけ数えましょう。悪いことは認識しなければ、記憶から消えていくように。ひとつ残念なことがあったら、その何倍も嬉しいことや感謝できることがある。そんな人生は羨ましいですよね。かおる先生は羨ましい人生を生きておられますよ。

アヤドンさま
今 ブログを開いたとたんにアヤドンからのコメントが届きました。光の速度で小さなメール郵便屋さんが 小さなスクーターで飛んできた絵が浮かびました。(描くかも)
親子劇場の集まりが15日でよかったです。(*^-^)
先日の 不安100%の瞬間も 道でお会いして・・なんかあやしいね。やっぱりトトリストの仲間かも。いつも応援ありがとうございます。
豪快にスルーして こけたりしていますが、プラマイでいくとプラスが圧倒的な人生です。羨ましいって言って下さってありがとうございます。
アヤドンライフもなかなか絵になってますよ。す・て・き

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