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2012年6月26日 (火)

季節の中で

鳥取城の城山、久松山(きゅうしょうざん)のふもとに県立博物館があって、その中では今「鳥取市民美術展」が始まり、私は昨日ヒョイと出かけてきた。
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美術館のない鳥取市は、日展も院展も県展も大きな作品の時は全部ここで展示するのだけれど、市展と博物館は一番お似合いだと思う。作品も肩に余計なちからが入っていなくて、それでいて一生懸命なものばかりで見ているうちに、「よぉ、かおるさん。元気にしとんさったかいなぁ?」と作品の中から声がかかりそうな気がする。

90歳にも近い大先輩が新作を描いておられるかと思えば、知り合いになりたての若者がチャレンジして受賞したりしている。プロの人も趣味の人も姿勢を正して白い紙に向かって描かれたんだなぁ・・・と、すがすがしく感動する。

デザイン部門の陸君と洋画部門の私は今年も入選することが出来て、それぞれ別々の部屋に架けられていた。
「写真を撮ってもいいですか?」と毎年聞いて、「いいですよ。」と毎年言われ、「あちらです。」と私の絵を教えていただいたりするのも楽しい。市展の係の方は心の中で(あっ、かおるさんが来た。)とばかりに、にっこりされつつ案内して下さる。
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それにしても、みんな上手だ。そんな中にあって恥ずかしがらずにちゃんと飾ってもらっている自分の絵が少しかわいい。童画はやっぱりちょっと違う空気感を持っている。何十年後かに「童画部門」をつくりたいな。

 

 

博物館の裏には不思議な石段がのこっていて、聞けば昔は公設の運動競技場だったとか。石段は当時の観覧席だ。緑の葉っぱからは6月の雫がポチャンとしたたり、風の通るいい風情だ。私はどこにでも一人で出かけて空気を感じてほんのひとときをまったりするのが好きだ。
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誰にも会わず、音もなく、季節の中で心の中に絵を描く時間。

そういえば、今回の市展の作品のタイトルは「季節の中で」だった。陸君のは「虹色のキモチ」。7月1日までやってます。土・日は夜7時までのゆったり開館、なんだか楽に見られて楽しいから是非どうぞ。市民音楽祭や市民美術展は等身大でちょうどいい。

無理せず たゆまず おこたらず、また絵を描くことにしよう。
それにしても知り合いが増えました。

トトロも歩けば知り合いにあたる・・・・。

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コメント

静けさの中の木漏れ日が 薄く射し込む石段。
市展の作品も 相変わらず明るく時間旅行をなさってますね。

久しくご無沙汰しておりましたが、ここのブログは行く先々で拝読しては
ちからをいただいておりました。子ども達 すこやかにまっすぐなアトリエの日々です。子どもから学べる大人は 灰谷健二郎以来だと思います。

このブログが本になる日を待っています。

宇宙の旅人さま
金環食や日食、そして間もなくの七夕で 宇宙はイベント満載だからご多忙かしら? と案じておりました。

背中を押して下さってありがとうございます。私の主治医の先生からも同じようなことを言っていただいております。
灰谷健二郎さんの本は殆ど読み、特に「兎の眼」「太陽の子」は私の指標です。子どもを尊敬し、尊重するまなざしに共感を持ちます。亡くなられて惜しまれると共に、少しでもついて行こうと思いました。並べていただいて恐縮です。

また、お久しぶりです。暑くなりましたね、お元気そうで嬉しいです 市美術展まだ、未だ行っていないです。行かなくちゃ!!毎年いつもバタバタしてて行きたい行きたいと思いながら、気づけば終わっていたりでした。かおる先生の記事で最終日間近!とわかりました。意識させて下さり感謝です。土日にかけます〜なんとかしよう、なんとかなるさデスヨネ。かおる先生の作品も是非拝見させて頂きたいし☆ 、私も、またブログ書籍化して欲しいです。楽しみに待っていまーす♪かおる先生の色々な感性とても好きです 暑くなる夏が本番間近ですね、お体ご自愛くださいね。


アリエルティ様
ありがとうございます。
大丈夫。行こうと思えば 必ずたどりつけます。
新聞にもやっと今日になって ちょこっと載ってました。ゆるいですね。

自分の興味のあるところは 記事でもブログでも光が当たって見つかるようになっていると思います。是非 お出かけ下さいね。

さてさて暑くなりました。水分とリラックスをお忘れなく

なんとか、ぎりぎりすべりこみセーフで間にあいました。
先生のようにゆったりとは回れなかったけど。でも、しんとした気持ちになりますね。
「季節の中で」(松山千春?)を観て私は勝手に思っていました。
日本には四季があってよかったなと。もう絶対立ち直れないと思うような辛いことがあっても、もう歩きだすことなんかできないと思っていても、自分は同じ場所に同じ気持ちでずっといるだろうと思っていても、季節が巡り、だんだん暖かくなり、木々の芽が芽吹き花が咲いて、またセミの声やにぎやかな子どもの声が聞こえてきたりすると、ゆっくりと自分の周りが変わるなかで、心がいやされていくんですね。歩きだす気力がわいてくるんですよね。だから、日本人はあきらめることができるし、儚いものに心をよせることができるし、一期一会というすてきな言葉をもっているんだなと。

アヤドンさま
この絵が浮かんだとき、私の中にも「巡る季節のやさしいチカラ」のような絵が描きたいという気持ちが芽生えていました。昨年はショックのままに追悼の銀河鉄道を描きましたが、今年は日々生きてゆく私達を包んでくれる季節という慈しみを描きたくなったのです。アヤドンがそれを受け止めて下さってうれしいです! 時は梅雨、しっとりと過ごしましょう。
ありがとうございました。

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