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2012年5月 2日 (水)

因幡の春まつり

「まあ てんきもいいし ごちそうも うんまいし こんなもんかな。 よかったんじゃない?」

「そうだね。ネクタイ似合ってるし、君もお役目ご苦労様よね。」

「2ちゃいになって いっちゃいのときより せけんのことがわかったし・・・ぼく。」

「そう? 良かったね。分かったつもりでも なかなかのもんよ。今はたっぷり絵本を読んでもらいなさいよ。気持ちに栄養がつくからさ。」

「うん。おたがいにアイドルとしてがんばろうね。」

「えっ?」

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4月29日、地区の春祭り。ボスは長男。私、その嫁ちゃん歴35年。お客さん多数。義姉妹の子ども達とその伴侶、そのまた子ども…つまり孫ちゃんたち。冒頭の会話は宴たけなわの座敷を抜け出してこっそり語り合うふたり。ハル君2歳と私。ふたりとも大切なお役目を果たしてちょっぴりお疲れモードの中、会話が成立してなんだか満足。関係は大伯母ちゃんと義妹の孫。合計年齢・・・なんと還暦の60歳。


因幡の各地域に昔から伝わる「麒麟獅子舞」の青年団と「子どもみこし」はいつからか我が家で休憩とジュース補給、トイレの伝統が続いている。アトリエの仕事場から離れて家に帰っても、若者と子ども達の中に身を置いてしまう私だった。
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双子の赤ちゃんを連れて里に帰っていた隣のチーちゃんは、23年まえに私と一緒に子ども文庫を立ち上げた同志だ。彼女9歳、私36歳の時。近隣の子ども達に自宅を開放して図書館をつくり 読み聞かせと貸し出しをしていた。絵本は借りたり購入したり、ユネスコからいただいたりして3000冊にもなった。
退院してコピーライターになり、月2万の収入から絵本とおやつを買って子ども達のくつろぎの居場所を創った。チーちゃんは何から何まで手伝い、小さな子どもの世話をやいた。進路で悩む年頃の時は「幼稚園の先生になることしか考えられないから、がんばれ。」と言い続けたら、本当に幼稚園の先生になった。
いつだか鳥取市全部の幼稚園の先生方向けの私の講演会で、「何かご質問は。」という問いかけに、すみっこに居た彼女がスックと立ちマイクで、「かおるおばちゃん!!」と呼んでくれたときは感動した。「あのときは毎日おじゃまして、読み聞かせしていただきありがとうございました。」
会場の拍手が鳴り止まず、私は子ども達と共に喜び合えるおとなの存在について少し付け足してお話して講演を終えた。1205023

10年続けた家庭文庫も悔いはひとつもない。本を手に入れるために仕事を増やし、地域に輪を広げて、今でも若者だけは声をかけてくれる。チーちゃんとの日々は今のアトリエにつながる。

よそから嫁いで来て出来ることがある。せっかくだから試して生きることだ。

 

 

連休中はアトリエを休みにして各イベントの仕事やら、絵の制作やらにいそしむ予定だ。

イチオシのお誘いコンサートは5月5日の梨花ホールだ。トトロの組曲で心はジブリ。
4月29日付の日本海新聞の、誰もお読みにならないような文化面にボスが詳しい紹介文を寄せていたんだけど。とにかくすてきなコンサートそうなので、私もアトリエ軍団と行こうかと思っている。静かな心躍る連休を楽しみたい。以下ご案内。よろしかったら行きましょう。
(コンサートマスターでヴァイオリンソロは、夢街コンサートでおなじみの久保田昌平くんですよ)
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「第4回 米津記念オーケストラ演奏会」
5月5日(土) pm2:00
とりぎん文化会館梨花ホール
一般1,500円 高校以下500円

第1部 組曲「となりのトトロ」

第2部 交響組曲「シエラザード」

1205024(チケットありますよ)

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コメント

ご無沙汰しておりました。日本列島春のなか こちらは夏のような日々です。
因幡の麒麟獅子 すばらしいですね。沖縄のシーサーのような面構え、さぞ勇壮な舞いなのでしょうね。地域の中でも絵本を広げておられたとは、大きくなった子ども達の中に大切な宝となって次世代につながるのでしょう。ご自宅の田園風景、トトロの森のようですね。お嫁さんとしての歴史ものりこえて明るい笑顔に拍手です。(・∀・)イイ!

沖縄のトトロファンさま
コメントと拍手をありがとうございます。
こちらは 今日は雨。少し肌寒い祝日です。
因幡の麒麟獅子は 勇壮というよりは荘厳な舞いで、笛と鉦と太鼓でアクセントをつけて ゆっくりと舞い、猩猩が酔って獅子をからかう様子をひとつのテーマにしています。獅子に噛んでもらうと賢くなるので子ども達は恐る恐る泣きながら噛んでもらいます。私も毎年噛んでもらってます。
沖縄のシーサーも頼りになりますよね。ちっこいのがアトリエにあります。

2歳にして、すっかり悟ったオトナな横顔がかわいいですね~。(≧m≦)
ネクタイもおにあいです。

麒麟獅子っていうのですね。すばらしいお祭りなんですね。
ずっと昔から伝わる伝統芸能。
「伝えていく」ということが、「生きていく」そのものであるということ。。。
なくしてはならないですよね。

くまたろう様
2ちゃいになりたての ハルくん。本当はまだ会話できませんが こうして一緒にすわると なんかわかってくれそうで シナリオつくってみました。実際にわかったような ネクタイだったのですよ。(*^m^)
伝えていきたいもの 省略したいもの なくてもいいこと なければいけないこと いやはや 時代のセレクトが迫られますね。

それにしても事故の多い昨今、かぜひいてひっこんでいるのが一番安全かも‥。 ことしは 市展の絵 里山を描きます。くまたろうさんのフォトもみせていただきつつ.おたのしみに~~~~ヽ(´▽`)/

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