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2012年5月29日 (火)

森の水車

絵の中に水車を描いているので、本物が見たくて探しに出かけた。

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砂丘の日本海に沈む夕日をラッキョウの畑からしばし眺めてから向かったので、暗くなる前に見つかるのかと案じつつ (水車、水車・・・森の水車・・・)と念じていたら、砂丘から20分ばかりの山里に、あった。

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残照の中で撮影。見事な水車だ。

 

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近くのダム工事の為に国土交通省があつらえたという公園。四方が山で山菜が繁り天然の小川が流れる。こんな広々とした自然の中にわざわざ囲いをして「公園」にしなくてもいいのに・・・と思った。都会だったらどんなにうれしいかと思うほどりっぱな公園。だれもいない。「コンサートも出来そうだな。」とボス。お客様の中にタヌキやリスや小鳥やクマが混じっている光景が浮かんだ。

水車を近くで見ようとデジカメを片手に近づくと、あらららら不思議。カタカタ コットンと回っていた水車が、いきなりすごい勢いでビュンと回りだして目がまわるところだった。

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私の別名「魔法使いトトリスト」のワザで、電力不足も解決するかも。水車小屋の中には米つきの杵もゴットンゴットンと働いていた。

 

つい2時間ばかりの旅で、海あり砂丘あり、ラッキョウ畑は北海道みたいだし、里山、森の水車、とおいしい空気をいただいてぜいたくな気持ちになった。土や葉っぱに触る事の出来ない福島の方たちのストレスはいかばかりか・・・。トトリストの魔法が使えるならば「えいっ!!!」と一声、なにもかもを元通りにしたいものだ。

土日の二日間は私のふるさと盛岡で、東北六魂祭が催され、25万人もの祭り賑わいがあったとか。東北の六県が魂をひとつにして明るい笑顔と復興の決意と鎮魂の祈りを繰り広げたそうだ。子どもからおとなまで参加できるものに参加し、魂を燃やす東北魂。ホームページや、短いニュースで見てから実家に電話をいれた。
「鳥取は揺れてないか?」が、いつも父の第一声。
「鳥取は大丈夫。津波も竜巻も地震もだいじょぶだから。」

あれからというもの、たえずグラグラと寄せてくる大小の地震の上で魂を奮い立たせてがんばっている故郷。穏やかな鳥取で暮らさせてもらってありがたいな、と思う。もっと出来ることでがんばらなくては。私には出来ることがあんまりないから、絵を描いて、子ども達と魂の話をして、ていねいに生きることにしよう。

 

月曜クラスは一人ずつ移動したり卒業したりして、ついに二人だけになりそうな日に、ひとり水曜から移ってきてくれて三人になった。ふたつの月曜日を統合しようと思ったけれど、しばらくはゆったりとやってみよう。
さよならの中学生と初めましての小学生がすれちがい記念に一枚撮した日。
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水車のような時間がめぐっている。緑のきれいな季節の中で

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コメント

見事な水車小屋。まるで先生の絵の中のようですね。
近くにそんな公園があるなんて知りませんでした。

「魔法使いのトトリスト」、はまってます(笑)
どんな仕掛けなのか不思議です( ^ω^ )

私の父の故郷でもある東北で今も親類皆が頑張っている声を耳にします。
穏やかな鳥取で暮らせる幸せ、つい当たり前に思いがちですが、ありがたいという気持ちを忘れずに子供達にも伝えていかなくてはと思いました。


かっぱのおやこ様
早く しかけの種明かしをしたかったので コメントうれしいです。
何をかくそう あれは カメラマンボスのカメラワークわざで スピード感がでてしまって あとで見て爆笑でした。まるで 私が 「エィっ・・・」としているようで。

鳥取のいいところは 探しさえすれば 近くになんでもあるところだと思います。特に海と山が近くていいですよね。老後は住みやすいかも。
東北の人たち 呼びたいですね。

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