ちゃまん丸
この四月から、アトリエに仲間入りした倉吉の女の子は、小学四年生のとも子ちゃんだ。
ずっと待ちわびて、やっと席が空いたものだから喜びもひとしおで、教室の日じゃない時に楽しいファックスやお手紙をいただく。
「…さい近、家のちかくに来ているおなかも体もまん丸なスズメに、兄とわたしで名前をつけました。その名は『ちゃまん丸』。なんかサムライみたいですが和風でいい感じです。~」
私が倉吉の個展会場に出向く日時を、彼女のお父さんとメール確認し合って、会場で会えたとき、全身笑顔の女の子がスズメのように飛び込んで来た。私はそっと紙に包んだおみやげを手渡した。「あっ!ちゃまん丸」
日曜日の会場は賑わって、たくさんのお客様とお話しする私のそばにぴったり寄り添い、彼女はずっと居てくれた。そして、ご家族はそれぞれの用事をされるふりをして、時々様子を見に来られ、
「今日は満足するまで先生と居らせます。」と彼女を見守って下さった。
足のご不自由なお祖母さんを、中学生のお兄ちゃんがいたわり、みんなでとも子ちゃんの嬉しい時間を作っている姿は、とても温かく気持ちがよかった。
私の作品の中に、らっぱ水仙のラッパを吹く小人の絵を見つけた彼女は、
「小さい時に、花の中で小人がラッパを吹き始めるのを待っていたけど、なかなか始まらないから寝ちゃいました。やっぱり小人が吹いていたんですね!」
と、歓喜の声をあげた。こんな家族の住む家だから毎日「ちゃまん丸」がやって来るのだなぁ‥と思った。
なんにもいらないから、子どもがワクワクとまっすぐ笑える社会がいい。花の小人は本当にいるのだから。
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かわいいお子さんですね。。。。(◎´∀`)ノ
水仙の中でこびとがラッパを吹いているなんて想像も大好きです。
しかしながら、我が娘、年中さんのときに花壇で失くした「妖精の人形」を探しながら、私が「本当の妖精になってどこかへいったのね。。」といったら
「そんなわけないでしょ。人形なんだから」と真顔で返され、酷く落ち込みました。(p_q*)
その後『ガチンコ理論派』とウロコ先生に言われるような娘に成長。
でもでも母は、ちょっと『とも子ちゃん』がうらやましい~です。
投稿: くまたろう | 2011年4月22日 (金) 10時38分
くまたろうさん
ありがとうございます。きっとこの世は「ガチンコ理論派」と、「ぼよよん妖精派」が手を取り合ってお互いにヾ(.;.;゚Д゚)ノ(え゛~~っ・・・マジ???)と尊敬?!しつつ、協力して成り立つのでしょう。私も「ガチンコ理論派連盟」の皆様に救われて
やっとのことで生きています。( ^ω^ ) でも、妖精は いるのですよ。(きっぱり)
投稿: アトリエトトロ | 2011年4月22日 (金) 13時33分
大学で、妖精学というのをまじめに学びました。妖精は実際にいたのですが、半絶滅状態というのが、授業での結論でした。絶滅したのではなくて、妖精が進化して、関わる人、見える人を選べるようになったのではないでしょうか。
(子どもが、問題を起こしたときに、先生に「うちでは、見えないものが見えるのは、むしろ良いことですから。」と口答えをした○○ペアレント)
投稿: アヤドン | 2011年5月 2日 (月) 23時08分
あやどん様
ははは( ´艸`)プププ・・○ペアレントって。それは妖精もしくはティンカーベルペアレントです。関わる人を選んでいると思います。(キッパリ)
P・S まもなく次のブログ書きます。
投稿: アトリエトトロ | 2011年5月 2日 (月) 23時20分