マナーの話
展覧会やコンサートが目白押しの秋。 見たいものを見て、聴きたいものに出かけるのが身体にいい。
そんな時のマナーは、絵の前で知り合いに出会っても声をかけて挨拶をしたらいけない。目で会釈して軽く微笑む程度が好ましい。コンサートでも一緒だ。人はそれぞれ味わいに来ているわけで、「あら久しぶり!」なんてもってのほか。第一、絵や音楽に失礼だ。と、私は思う。
マナーで思い出すのは、病気の方へのお見舞いだ。「お見舞いは元気な時に」が私の考え。心の力の弱った時は、お見舞いを受けるエネルギーさえないので病気の人が元気な人に気を使ってお礼を言うことが、とても苦しいのだ。 私が病気の時にうれしかったお見舞いは「会わないことをしてくれる」というお見舞いだった。カードや絵手紙も切手を貼って出してくださったものが心に元気をいただけた。つまり、その行動で満足するのは自分か相手か?を考えればわかる。
土曜日のアトリエで手伝いをしてくれている高校生の女の子は、難病を克服して手足に少し不自由さが残るので「いいねぇ。大変なことを乗り越えれば人の痛みがわかりやすくなるんだよね。」と言うと、「そうだー。」とうなずいたのは、夏休み中に扁桃腺の手術をした七歳の男 の子だった。みんなはその反応に「ヘェ~」と感心。マナーはあらかじめあるわけでなくて、自然体の中で見つける柔らかい気持ちなんだね。子ども達とそんな話をしたらみんなわかったような顔だった。
おとなも手遅れというわけでなくて、ガチガチに自分で決めつけなければ、もっと新鮮な発見に限りはない。ああ、でも、心配で会いたい友人がいるのも確かなことではある。そんなとき、私はひたすら自分の仕事に精を出そう。なんだかそれがマナーのようで。
秋の空は高いよ。
お見舞いのマナーに深く同感。というより、ほっとしました。
わたしも、入院中に一番うれしいのは、手紙だなぁと思いました。切手を貼って、郵便やさんが足をつかって届けてくれる手紙は、いつでも読めます。何度でも読めます。メールのように返信を強要しないという奥ゆかしさも素敵です。
これから、お見舞いに行かなくて悪いかなぁと迷ったときは、お手紙にしますね。ありがとうございました。
投稿: あやどん | 2010年9月24日 (金) 16時14分
あやどん様
同感コメントをいただいて、こちらこそ( ^ω^ )=3ほっとしました。お見舞いって行くんじゃなくてひたすら祈るものかな・・・お見舞い専用の絵はがきでも作りますか(  ̄^ ̄)ゞラジャ
投稿: アトリエトトロ | 2010年9月24日 (金) 17時10分