旅 その1-珍道中の始まり
思い立って旅に出た。
13年前にアトリエの絵の教室を始めてから、三日以上続けての休みを工面出来なくて、故郷の岩手盛岡への旅を実行するのがなかなか難しかった。特に人々の動く連休の混雑が苦手なのと、必ず仕事があって今まで五月の旅は不可能だった。
潔く子離れしてくれている老親は「大丈夫だから」しか言わないけれど、ここ一年の間に大病や骨折を重ねていて、行かないと会えなくなりそうな焦りもあった。
ボス(またの名を、つれあい・相方・夫・その他・・・)に提案してみた。「ドライブしませんか?」私、右脳人間、歴史の好きな文学少女。ボスは左脳も強い。地図・地理・地学、そして秘境・運転・道・が好きな冒険青年。ボスが本当に青年だった頃、今から33年前に一度だけ鳥取-盛岡を車で往復したことがある。この距離を運転するのはそれ以来だ。なにしろ全行程2,500キロ、桜前線の追い抜きロードレースなわけで…。
「それなら、一度寄ってみたかった秘境がある。富山県の平家の落人(おちうど)の里・合掌造りの世界遺産だ。」
ってことはドライブOK?
かくて4月29日午後3時、旅は始まった!合掌造りの家の絵が描いてみたくなった。
「連休は渋滞するらしいけど、どの道行くの」と、私。
「空いてる道!」ボス即答。 ・・・つづく
幹線高速ルートを避けて、国道9号を東へ。やっぱり空いていた(4/29)。
敦賀市(福井県)の市立図書館前に、ちょっと寄り道(4/30朝)。
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