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2010年4月 4日 (日)

起承転結

 春の陽射しの中、土曜日2時からクラスの子ども達が、いつにも増して嬉しそうにやって来た。それもそのはず、この二週間の間、みんなの書いた文章が次から次と地元の新聞に掲載されたのだ。さらに金曜日にはドッカーンとかおる先生のカラーページまで出て、そこにも二人の感想文が添えられたのだから。ジミー大西展からアトリエに帰り、わずか20分で子ども達は作文を書いた。 「素晴らしい展覧会だったからジミーさんにありがとうを伝えようね」と言っただけで、フムっとはりきって子ども達は書いた。素直な手紙だった。私は一文字も直さず新聞社に送った。そして読者の投稿欄に載り、子ども達は生まれて初めて自分の投稿を新聞で読んだ。
1004041_4   祖父母から電話をもらって気づいたり、友達から言われてびっくりしたことを次々に語る子ども達。よかったねー、とお互いに笑っている。集合して展覧会に出かけて、外の公園でジュースで乾杯して、アトリエに戻り作文を書くという、いつもと違う時間が大きな嬉しい思い出となった証拠は今日の絵にも現れていた。
 どんなに短いイベントでも、必ず企画を立てる時に‘起承転結’がなければ意味がない。それはとても大変なエネルギーを使うけれど、やりっぱなしの行事や与えっぱなしの買い物、読ませっぱなしの絵本など、もったいないというものだ。それがどうだったか必ず想いがあり、感銘や感動を話し合い、聞きあって初めて次につながっていく。
 おとな社会は感想の言葉が足りない。おいしい、美しい、ありがたい、楽しい、面白い、などの感想を、作り手 売り手 書き手の側にちゃんと口に出して初めて伝わる。起承転結の後には“つづく”が続いている。

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コメント

ジミーさんの絵画展のチケットをお財布にいれたまま、今日は島根県立美術館に行ってきました。
今春は、私の心引かれる絵が山陰で見ることができることが、私自身へのバースデープレゼントです。
ウサギの次は、ジミーさん、それから夢二さんへと、絵を楽しいながら桜も追いかけて…
うれしい春です。

日没とともに閉館する島根県立美術館 大好きです。粋なセンスを鳥取も学びたいですね。

あるある


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