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2010年4月28日 (水)

木曜日の夜

1004282  アトリエ歴十年以上のツワものばかり。今は高三が4人、高二が2人、高一が1人、それに大人が2人の平均年齢最高クラス。この春二人が進学で巣立つ時にも、「さよなら」じゃなく「行って来ます」と挨拶された。多忙で続けられなくなった子も、いつかまた復活したそうだった。
 このクラスは、私に大切なことをいっぱい教えてくれる。幼い頃からの十年という歳月は、物事に気づきながら人に成る期間だから、それを見せてもらいながら私も何度も一緒に成長している気がする。無口で黙々と描いていた少年が、この春大学に旅立つ時、「十年間とても楽しかったです。」と挨拶に来て驚いた。初めて饒舌な彼を見た。それからは小さいクラスの中で、あまり話さない子が居ても気にならなくなった。楽しいから来ているに違いないから。
 ある少年は「桃源郷」と言ってくれたし、「泊まっていく」と言っていた女の子も二十歳になり、遠方の進学先から大人びた便りをくれる。高三の子ども達は気づき始めた。もうアトリエで過ごす時間がそう長くはないことに。勉強と部活を終えて、制服姿のまま自転車をこいでたどり着く夜のアトリエ。だから私は夜食をこさえる。温かい味噌汁に大量のおにぎり。大鍋のカレー。豪華ではないけれどみんなで気持ちよく平らげてから、束の間の絵の時間が、くつろぎタイムのようだ。時間を惜しむ彼らの絵は素晴らしい。「先生より上手いよ。どこかで習ったの?」と私。「先生~!」と突っ込まれるのもいつものこと。

1004281_2  木曜日の夜は「青春」の切ない色と笑い声に包まれている。
みんなガンバレ!未来はそんなに悪くないよ。あなた達が未来をつくって行くんだよ!
きっと大丈夫。

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コメント

水彩の使い方、びっくりしました!今年も教室にかおる先生の絵を飾りました。絵から毎日元気をもらっています。

ありがとうございます。色々な描き方を試してみると、感動がありますよ。

きっと大丈夫 その言葉に元気をもらいました。10年は長いようであっという間ですね。嬉しいような、寂しいような…巣立つその時までの時間を大切に過ごそうと改めて思いました。

今が未来の入り口だから、いくつものトンネルを恐れずに進んでみて下さい。きっと大丈夫。★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
私も入り口で、おにぎりを手渡しますから(◎´∀`)ノ


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